NEXT Rainbow!!   作:A×K

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いよいよせつ菜のわくわくアニマルがくる!
ってガチャかよ~!!!どぉしてなんだよぉおおお~!!(藤原竜也風)


明日からは最大90連無料のガチャが始まりますね…!
(当たればいいなぁ)


第23話

………目が覚めると、悠の時に何度も見た十千万の天井が目に入った。

 

「………落ち着く…」

しかし、のんびりもしていられなかった。

…こうして峻の姿でも曜と一緒に出かけられることを今は純粋に楽しもうと思う。

…それが俺の心を癒してくれると信じているからだ。

 

 

 

「…おはよ、千歌ちゃん」

「あ、おはよう!♪よく眠れたかな?」

「うん、おかげさまで」

「曜ちゃんそろそろ来るってよー!」

「じゃあ、そろそろ支度するか」

 

…あれ、今の俺と千歌の会話…いつもの悠の感じで話してた…。

って…千歌は鼻歌交じりでお手伝いしてるし…俺の思い込み…だよなぁ…。

 

 

 

─────────────────

 

 

「おはヨーソロー!」

「…お、おはよう…」

 

十千万の前で曜が敬礼していた。

 

「待たせちゃった?」

「ううん、時間ぴったりだよっ♪流石だね~♪」

「あ、あはは…それで今日はどこに案内してくれるの?」

 

「まずは沼津駅周辺かな♪

それじゃあ、早速着いてきて!♪」

そう言うと曜は上機嫌でバス停に向かった。

 

「沼津駅周辺…あ、ゲームセンターかな?」

「あれっ、なんで分かっちゃったの!?」

 

「(あ、いけね…)…あ、あはは…事前に携帯で調べていたから…」

「お、そっかそっか~♪

行く場所が一致するなんて私たち気が合うね~♪」

「…気が合う…か…」

 

…出来ることなら…悠の時みたいに…抱きしめたいよ、曜…。

 

 

 

 

 

 

「ここが、沼津駅!そしてこっちが商店街だよ~♪」

「(やば珈琲にマルサン書店…やっぱり何も変わってないよなぁ…)…ん…?」

「…?…峻くん、どうしたの?」

 

 

「…いや…なにも…」

 

 

────────────────

 

 

「ちょ、ちょっとマリーっ…気が付かれちゃうじゃない…!」

「ソーリーソーリー…あれが東京からきた男の子ね~…なかなかのナイスガイじゃな~い?♪」

 

「…そうかしら?

ヨハネにはAqoursの事を筒抜けにしに来た天界のスパイにしか見えないわ…」

「……………………………」

 

「…ずら丸?黙り込んでどうしたのよ…」

「なんでもないずら~♪…あ、行っちゃうずらよ?」

「おうっ、急いで後をつけましょ!♪」

 

 

─────────────────

 

 

「ここが商業施設の中にあるゲームセンターだよっ

私もよく千歌ちゃんと梨子ちゃんと来るんだけどね~♪」

「(そういや、曜達とこういうとこ来たこと無かったな…)…あ、このウサギのストラップ…」

「あ、可愛い~!♪」

 

…うん、俺も曜に似合うなって思ってたよ…。

「…取ってあげようか?」

「おっ、クレーンゲーム自信あるの?♪

ふっふっふ~曜ちゃんもクレーンゲームには少しうるさいでありますよ~?♪」

 

「…お手並み拝見…だね…」

 

 

 

「うううっ…曜は下手くそであります…」

「あはは…まぁ…どんまい…」

 

笑いながら1枚100円玉を入れる。

…まぁ、曜に上げれたらこれ以上ない結果になるからな…。

 

「お、おお~?…おおおー!」

「…マジ?」

 

がっちりつかんだピンクのウサギのストラップ…だったが…。

何故か(?)青いウサギも付いてきた。

…まさかとは思うが…。

 

「すごーい!1回で2個取れた~!!♪」

「…ふ、ふっふっふ…流石だろ~?」

 

…いや、ほんとにたまたまなんだけど…。

「…ほら、曜ちゃん…これ」

「い、いいのっ?!」

 

「…俺とお揃いになっちゃうけど…」

「う、ううん!むしろ…嬉しい!♪ありがとね!♪」

 

眩しすぎる笑顔で曜は笑った…。

俺にとっては…まるで初恋に落ちたかのような感覚になった。

 

 

 

 

 

──────────────────

 

 

「ここが沼津港名物のびゅうおだよ!♪」

 

「おぉー…なんかこう…ポーズ取りたくなるね…」

「…?…ポーズ?」

「こう…ガシャーンって…分かるかな…」

「……あ、あはは……?」

「…うん、登ろうか…」

 

 

曜と一緒に…沼津…そして内浦の景色を眺める。

 

「…今日の案内はどうだった?」

「すごく楽しかったよ、Aqoursや沼津の事…すごく知れた気がする」

「それは良かった~♪」

 

 

 

 

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

 

「み、見失ったわ…!」

「オーマイガー……!!」

 

「2人とも諦めるずら~…あむあむ…」

 

「な、なんでずら丸はそんなのんびりしてるのよ!」

「明日会う予定を千歌ちゃんに入れてもらったずら~♪」

「そ、そうなら最初から言いなさいよ!」

「イエース!ヨハネの言う通りよ~!!」

 

 

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

 

 

 

「…なん、かね…」

「…ん?」

 

曜の密着する距離が……近い。

 

「こうやって…峻くんと話してると…何だか…落ち着くの……えへへ、変…かな…?」

「…曜…ちゃん…」

 

「…おかしい、よね…初めてあって…出掛けたのに…そんなふうに思うなんて…」

「(…曜…俺は…っ!)…変じゃないよ…これは…俺と曜ちゃんだけの…秘密、ね…?」

「…ぁ……うんっ!///」

 

少し触れた指と指の感覚は…俺と曜の心を温かくさせた気がした…。




次回 花丸と峻


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