通信障害で目の前にせつ菜ちゃんが出てくれないんですけど……。
分岐ルート 鐘嵐珠 その1
【夢の中】
ランジュ【……話、聞いてるのかしら?】
ランジュ(……あれ、これは……夢…?)
ランジュ【……っ!!!】
ランジュ(……あぁ、昔の…峻にやってしまった…最低なこと……
あの時の……ランジュは……)
その夢の続きを見ることなく……ランジュは目を覚ました。
ランジュ「……最低よ、ランジュ…」
峻はあの件を振り返らないけど……どう思ってるのか、気になって仕方ない。
……もし、峻と出会わなかったら……同好会に入らなかったら……香港に帰ってたら……と、想像すると……怖くなった。
ランジュ「……どう思ってるかしら…峻は…」
気になるところではあるが…学校に行く支度をしなければ……と、ランジュはベットから起き上がった。
ランジュ「…………」
着替える最中……胸に手を当てる。
ランジュ「……ドキドキしてる……」
こんな事、初めてだった……。
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【廊下】
栞子「おはようございます、ランジュ」
ランジュ「……えっ?……あ、お、おはよう…栞子」
栞子「……?」
ランジュ「な、なんでもないわっ!」
栞子「……そう、ですか?……あっ、峻さん、歩夢さんおはようございますっ」
歩夢「おはよう、栞子ちゃん、ランジュちゃん♪」
「はよー…………」
ランジュ「お、おはよっ……峻!♪」
「……元気だなぁ、ランジュは…」
ランジュ「ランジュはいつでもパーフェクトよっ」
「はいはい、元気で結構」
頭にポンっと手を置くとランジュは激しく体を飛び上がらせた。
ランジュ「……っ!!!///」
「……んだよ、くすぐったいのか???」
ランジュ「ち、違うわよ……っ!///」
栞子「……んん……???」
歩夢「栞子ちゃん、どうしたの?」
栞子「……いえ……」
様子がおかしいと首を傾げる栞子だった。
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【昼食時……】
栞子「ランジュ……何か隠し事してませんか?」
ランジュ「えっ!?……し、してないわよ!///」
栞子「話す時に腕組みをする時は嘘をついてる時ですよね?」
ランジュ「……あぅ……///」
栞子「話してみてください、なにかお力になれるかも知れませんよ」
ランジュ「……笑わないで……聞いてくれる、かしら……?!///」
栞子(こんなにも弱々しいランジュ…珍しいかもしれませんね…)
ランジュ「……ふと、思うのよ…私は……同好会に入らなかったら…峻に出会わなかったら……どう、なってたのかって……」
栞子「……なるほど…」
ランジュ「……それに、峻には酷いことばかりしてたから……峻はどう思ってるのかなって……」
栞子「……それは……峻さんに聞いてくるのが、一番なのでは無いでしょうか……?」
ランジュ「む、無理よっ!答えてくれるわけないわ!」
栞子「峻さんはお優しいのでそんなことありませんよ♪」
ランジュ「むぅ……///」
意を決して、放課後の部活内で……峻に聞くことを決心したランジュだった。
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【部室】
ランジュ「……しゅ、峻~……?」
おずおずと、部室に顔を出すと……峻が寝ていた。
ランジュ「……寝てる……呑気なものねぇ…」
気が抜けたランジュは起こさないように、峻の横へと座った。
ランジュ「……子供っぽい寝顔……」
つんつんと頬を突っつき……様子を伺うランジュ。
峻と同じような体勢になり……机に突っ伏したランジュ。
ランジュ「……ねぇ、峻……貴方は……///」
ガラガラガラ……。
彼方「お疲れ様だぜ~……おや~?」
ランジュ「し、しーーーっ!!」
彼方「おやおや、峻くん……寝てるのかい?」
ランジュ「そうよ、起こしちゃダメよ」
彼方「……おやおや、ランジュさんや優しい顔になってるね」
ランジュ「……え?」
彼方「好いてるのかい、峻くんの事を」
ランジュ「……えっ?……そ、それは……///」
峻の寝顔を見て……気まずそうな顔をするランジュ。
自分が峻の事を好きになっても……峻は迷惑なんじゃないのだろうか、と。
それだけの事を過去にしてるから……と、後ろめたくなってしまった。
ランジュ「……わからないわ」
彼方「分からないままでいいのかい?」
ランジュ「……そ、それは…///」
彼方「じゃあ、彼方ちゃんも…すやぴするぜ~♪」
そう言うと、彼方はソファーで寝てしまった。
ランジュ(……///)
どうすればいいか分からないランジュは……ただただ、峻に体を添わせることしか出来なかった。
次回:辿り着いた真実
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