…あ、かすみんの誕生日編作ってない…。
後日改めて投稿します!!
何だかんだで沼津に来た週末も最終日を迎えた。
今日の夕方には東京に戻る。
…まぁ、またいつでも来れるんだけどね…。
「あ、峻くん!お客さんだよ!」
「…お客さん?」
玄関先に行くと……花丸がいた。
「…えっと、君は…?」
「Aqoursの国木田花丸…ずらっ」
「あ、花丸ちゃんはこういう喋り方なんだよ~♪」
「…そ、そうなんだ」
「千歌ちゃん、ちょっと峻さん借りるずら~♪」
「は~い、行ってらっしゃ~い♪」
そう言うと花丸が歩いていく…。
俺も慌ててその後をついていく。
─────────────────
向かった先は…急な階段が何段もある…。
(ここは…弁天島神社…?)
なぜこんな所に花丸が俺を連れてきたのだろうかと考えてるうちに…頂上に着いた。
そよ風で木々が揺れる中…。
花丸が境内の前でこちらを振り向いた。
「─────いつまで下手な猿芝居してるずら?」
「……え?…な、なんのこと…かな?」
「隠しても無駄ずら」
「…え、えっと……花丸…ちゃん?」
「……こう言えば…分かるずら?…''冴木 悠''さん」
「…なっ────────」
…なんで…花丸が…その名前を…!?
「…な、なんで……花丸……お前…っ!!」
「…ルビィちゃんから聞いたずら
初めて会った人の歌ってた歌が忘れられないって…
…何で、No.10…歌ってたずら?」
「…そ、それは…」
「千歌ちゃんも果南ちゃんも…みんなこの曲は知らないずら」
「……な、何で…花丸は俺のことを…」
「…まるも…''こちらの人間''…ずら」
「…は?」
「悠さんと同じく…こちらの世界を知ってる人間ずら
…そして、悠さんのあの出来事が起きてから…1年前に遡ってるずら
…ただ、悠さんが入学してから2ヶ月経った…のに、その曲を歌ってるのを知ってるのは…まる一人ずら」
「じゃ、じゃあ…花丸がみんなに言えば…!!」
「そんなことしても誰も信じないずら
…まさか、はじめましての人が自分の初めて好きになってキスして…身体を交わせた人…なんて、誰も信じないずら」
「…っ…………」
あまりの出来事に言葉が出なかった。
花丸も…悠の時のことを知っている…。
しかし、花丸自身もどうして悠と言う人間が居なくなった世界にいるのかは…分からないらしい。
「…まるは…お寺育ちだから…そういった境遇に会ったのかもしれない…ずら」
「…………………………」
「…ただ…1つ言えることがあるとすれば…
悠という存在から…今の姿になってる事に…何か意図があると思うずら
……東京のスクールアイドルを…導くという…意図が…」
「……それが…終わったら…どうなるんだ?」
「…悠さんとして…再び目覚めるかは…分からないずら」
「…そん、な……」
「…ただ、まるも協力するずら
少しでも…悠さんを思い出してくれると信じて…」
「花丸……………」
「あっ、こんな所にいた~!」
「花丸ちゃんがこんな所に誘うなんて…珍しいね?」
「はぁ…はぁ…私疲れちゃった…」
「あ、千歌ちゃんに曜ちゃんに梨子ちゃん~♪
ごめんずら~…♪」
「……………………」
花丸にアイコンタクトをすると、ただただ頷いた。
(急がば回れ……か……今はこの距離感を…ううん、この距離感になってる意味を…考えないと…)
────────────────
【夕方】
「…ありがと、わざわざ見送りに来てくれて…」
「せっかくだからね!♪
今度はそっちのスクールアイドル同好会のメンバーにも会いたいな♪」
「うん、もちろん来てよ…歓迎するよ」
沼津駅の前でお見送りをしてくれたAqoursのメンバー。
……花丸はにこやかに微笑むだけ、だった。
「…峻くん!」
曜が俺の手を握る。
その様子を見て花丸も少し驚いた顔を浮かべる。
「…また、ね…!」
「…うん、また会おうね…曜ちゃん」
(…さすが悠さんずら。
見た目は変わっても…異性に惹かれる所は変わらないずら)
「…俺も、また…沼津に来るから…」
「うん!待ってるよ!♪」
千歌達全員の顔を見て…俺はそのまま改札の中へと入っていった。
────────────────
「…行っちゃったね」
「うん…少し…心細い…気がするよ」
「…でも、また本人は来るって……って、果南さん…っ!?」
「な、泣いてますの…っ!?」
「へっ……?……あれっ…私…なんで泣いて…」
(今辛いのは…みんなだけでは無いずら…まるも…悠さんも…みんな辛いずら…でも、少しの辛抱だって…分かってるずら)
電車に乗って、歩夢に連絡する。
…今は…ニジガクみんなの…支えにならないと。
…Aqoursの、みんなの為でも…ニジガクみんなの為でも…そして、俺自身の為でもあるから…。
────────────────
「…ただいま、歩夢」
「あっ…峻くん!!」
家の前に着くと歩夢が玄関前で待っていた。
「…おわっ!」
「……寂しかったんだから…ね…」
「…ああ、ごめん…身勝手な行動して…」
「…今度行く時は…私も一緒じゃなきゃ…嫌だよ…///」
「…うん、もちろんだ」
そう言うと歩夢が頬にキスをした。
「…あっ、歩夢…?」
「…寂しかったんだから…これくらい…良い、よね?///」
「…あ、あぁ…」
「…だって…私は…峻くんの事が─────」
「ずっとずっと前から…好き、だもん…///」
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