交換楽しいなぁああああ!!!(白目)
「あ、峻さん!こっちですよ!♪」
「悪いな、せつ菜…待った?」
「いえ、私も少し前に来たのでそんなに待ってませんよ♪」
約束通り、俺とせつ菜は週末デートに出かける。
集合場所は駅だったけど…地図アプリあって良かった…。
「…私服可愛いな、せつ菜」
「えっ、あっ、そ、そんなこと…っ!!///
……えへへ…ありがとうございます…///」
「…ん、うん…」
開始早々気まずくなり目線をそらす俺とせつ菜。
「…そ、それで今日はどこに行くのかな!?」
「あ、は、はいっ!大好きなスクールアイドルのライブに行きます!」
「…ぷっ…わかってたけど…せつ菜らしいや」
なんとか切り出した話で俺は吹き出した。
その姿を見て頬を膨らますせつ菜。
「だ、大好きなんですよ!仕方ないじゃないですか…っ!///」
「あはは、俺はせつ菜とだったらどこでも嬉しいよ…さ、行こう?」
手を差し出すとせつ菜は少し迷った後…手を握り返してきた。
「…デート…ですものね…///」
「あぁ、緊張する?」
「…すごく…意識してしまいます…///」
「そんな姿も可愛いよ…菜々」
「なっ……そ、その呼び方はダメです…っ…いけません…///」
「今は俺の知ってる中川菜々も優木せつ菜も独り占めだからな
呼び方も俺が決める…それに、本当の菜々の姿を知ってる俺には菜々って呼ぶ権利あるからな…呼び捨てで言われるの、学校じゃなかなか無いだろ?」
「…もぅ…強引なんですから…///」
そう言いつつも嫌そうではない菜々だった。
─────────────────
「えへへ、ライブ…楽しみです!♪」
「やっぱりそういう物なの?」
「はいっ!自分でするライブも好きですが、見るのも同じくらい好きです!」
「菜々は生粋のスクールアイドルって感じだよなぁ」
「…でも、優木せつ菜として輝いていられるのは…峻さんのおかげ、です…///」
「…ははっ…菜々が可愛いからだよ」
「ちゃ、茶化さないでください…っ!///」
「…ごめんごめん、これで許して?」
人もあまりいないので菜々を引き寄せて頭を優しく撫でる。
「うぅ……峻さんの…バカ…///」
「…キス、してもいい?」
「…拒否するわけ…ないじゃないですか…///」
「だよな」
ふっと笑い…菜々の口を塞ぐ。
「…峻さんって…時々、意地悪で…色んな人を困らせますよね」
「…ん、そうか?」
「…ホントならこんな風にキスするのも…いけないこと…ですよ…?…ましてや、しずくさんとも…」
「げっ…」
「…峻さん…私、負けませんから…」
「…え?」
「峻さんを思う気持ちは…1番ですから!」
いつもの垢抜けた笑顔で菜々は言い切った。
────────────────
菜々とライブを見終わって会場を後にしたその時…。
「デート楽しかったな」
「はいっ!…ですが…」
「ん、まだ物足りないのか…?」
「いえ、これからが…本番と言いますか…///」
「…どういう事?」
「…すいません、ずっと言えませんでした…けど…
今日は…親に…嘘をついて…峻さんの家に泊まるつもり…でした…///」
「えっ…!?…泊まる…嘘…?」
「…今日は…友達の家で勉強会…と…」
「…菜々……」
「…もちろん、峻さんが断るなら…泊まるのは無しですが…」
「…いいよ…ウチに…おいで?」
菜々の手を引き…俺の家に呼んだ。
母は家に居なかった…好都合だ。
「……あっ…服…どうしよう…」
「…ん、持ってきてないのか?」
「いえ、持ってきたのですが…少し、肌寒いと言いますか…」
「…ほら、これ…着なよ」
「あっ……っ…ありがとう…ございます…///」
「あ、そうそう!菜々が録って欲しいって言ってたアニメ録っておいたよ!…えっと確か…」
「スカ〇ガールズとRe:ゼロから〇める異世界生活ですね!!ありがとうございます!!」
「…ほんと好きだなぁ…これ全部見るのか?」
リモコンを操作してると菜々の目が輝く。
「はいっ!そのための泊まりですから!」
「…あはは、飲み物持ってくるね…」
早速部屋を出る直前にチラッと菜々を見ると既にアニメを見始めていた。
(…よくよく思ったら…菜々と2人きりか…)
勢いで泊まっていいと言ったが…2人きり…。
(……な、何も起きない!大丈夫!俺の意識しすぎ!!)
しかし、コップを持った手はどこか震えていた。
─────────────────
「う、うぅ…泣ける…」
「…菜々…?」
感動的なシーンを見てるのか、菜々が泣きそうな顔をしてるの……だが…。
「…なんで俺の服持ってるの?」
「…はっ……あ、あっ…そ、そのっ…!!///」
急いで一時停止を押す菜々。
そしてあわあわと弁解をする菜々。
「…ごめん、めちゃくちゃ可愛い」
「んっ……あぅ…っ…!///」
菜々を押し倒す。
内心、俺の理性の線がどんどんすり減ってることに俺は見て見ぬふりをしていた。
(ああやって言い聞かせていたけど…やっぱり無理だ…菜々の事が…俺は…)
「…だ、め……ですよ…///」
「…ごめん、でも……俺…もう…っ」
「…ぁ……峻…さんっ…!///」
「…っ……ご、ごめんっ…俺…っ!!」
突然怖くなった俺は…急いで菜々のそばを離れた。
「あっ………い、いえ…私は…大丈夫です…///」
「…………うん……………」
結局、そのままお互い無言のまま…時間だけが過ぎていった。
───────────────
母が帰ってきたため、事情を説明。
ちなみに菜々は今風呂に入ってる。
(…歩夢に知られたら…歩夢へそ曲げるかな…)
チラッと隣の部屋を見てみる。
…あれ、電気消えてる?
気になった為、メッセージを送ることに。
【歩夢、どこか出かけてるのか?】
【あっ、今ね!愛ちゃんの家にかすみちゃんと私で泊まりに行ってるのっ
それでね、愛ちゃんが今度カラオケ行こって!】
【そうだったのか、カラオケいいね。
今度行こうか】
【うんっ、約束だよ!】
「…峻さん?」
「あっ…菜々、出たのか」
「はい、一番先に入ってすいません…」
「う、ううん…大丈夫だよ…」
風呂上がりの菜々は…どこか色っぽくて…また俺の理性が限界を迎えそうだった。
(それに菜々…風呂上がりだからって…胸元見せすぎ…っ)
「…あの…峻さん…?」
「あ、あぁ…俺も入ってくるよ」
逃げるように俺は部屋を後にした。
─────────────────
【菜々(せつ菜) 視点】
「…はぁ…私ってば…根性無し、ですよね…」
あんなに…峻さんの事が好きって言ってるのに…。
いざ、こういう状況になったら…怖くなって…。
「…あっ…峻さん…このアニメ…消さないように…ロックかけてる…?」
目に入ったのは…1本のアニメ。
「こ、これって……To L〇VEる…?」
や、やっぱり峻さんも…こういうの好き…なのかな…。
「……も、もう少し…積極的にならなきゃ…!」
食い入るようにそのアニメを見る私だった…。
───────────────
時間も更けて…寝ようとした時、その提案は突然言われた。
「…峻さん…一緒に…寝て…下さい…///」
「……いい、のか…?」
「…今は…峻さんの体温を…感じてたいので…///」
「菜々…」
「…その…峻さん…」
「…ん?」
ベットに2人で入った時、菜々が小さく呟いた。
「……私…今、すごく…ドキドキしてます…///」
「…菜々…うん、俺も…」
「…その…確かめて…下さい…///」
「な、菜々…っ!?」
抱きついてくる菜々。
鼻息が首元に触れる。
「…菜々…っ…胸…っ…!」
「…もう、そんなこと…気にしなくて…いいんですよ…///」
「…えっ…?」
どういう意味なの…?と聞こうとしたが菜々の方から口を塞がれ、言葉が出なかった。
「…こうやってキスした時から…私は…峻さんの物です…///」
「…菜々…っ…」
「…もっと…触れて…ください…///」
「…いいんだな…?」
「…大好きな…峻さんになら…私は…♡///」
にこやかに笑った菜々。
その姿は恥じらいの表情と信頼の眼差しをしていた。
あー、せつ菜可愛い…繋がりたい(危険思考)
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