ニジガクR版作るか!(超名案)
「あ''ゆ''む……おはよ…ぅ」
「…しゅ、峻くん…?」
カラオケに行った次の日…見事なまでに声が枯れた。
…張り切りすぎたわ。
「い''まのお''れ…大蛇丸み''たいだろ…?」
「…む、無理に喋らない方が…いいよ?」
「……………………」
その気遣いに俺はただただ頷いた。
──────────────────
「へぇ~それじゃあ、りな子は峻先輩とカラオケに行ったんだ~」
「うん、すごく上手かった」
「う、羨ましいな~…♪(しゅ、峻先輩ってそんなに歌が上手いんだ……い、一緒にミュージカルとかしてみたいなぁ…そ、そしたら峻先輩がロミオで…私が…ジュ、ジュリエット…!?///)」
「…しず子~?…顔赤くしてどうしたんだろ」
「なんか…怖い…」
「へっ!?…あ、いや、なんでもありませんよ!!///」
「「…怪しい」」
─────────────────
昼休み、俺は菜々に呼び出された。
久々になる生徒会長補佐の仕事らしい。
「すいません、お昼休みにお呼びしてしまって」
「菜々の''…お願い''ならな…」
「…だ、大丈夫ですか…?
歩夢さんからカラオケに行ったとお聞きしましたが…」
「…あぁ、大丈夫…」
「…今度…私とも…一緒に行ってください…ね?///」
「…ざみじいのか…?」
菜々に抱きつく。
顔を赤くするが抵抗はしなかった。
「あっ……ぅんっ…///
…あははっ、その声じゃ…ムードも台無し…ですね…///」
「…うっさい…」
「…それは今度…また、たくさん…ですよ?///」
「っ……」
かすみのように悪戯っぽく笑う菜々。
「私はどこにも逃げませんから…♡///」
「…う、うん…っ」
「…さて!お手伝いして欲しいことがありました…」
咳払いをし、本題に話が戻った。
「…実は、体育倉庫を点検して欲しいんです」
「点検?」
「すいません、そういうことは本来生徒会がするのですが…」
チラッと菜々が机の上に目をやると、そこには大量の書類の山が…。
「…ご覧の通り、副会長も書記も…作業に追われてまして…
今は職員室に提出に行ってるので不在ですが…」
「おやずい…御用…だよ…」
「ありがとうございます!
それで…こちらがリストになります!」
渡されたのは何個かチェック項目がある紙だった。
「記入したら私に提出してくださいね!」
───────────────
…と言われて体育館に来たはいいものの…。
「あれ~峻くん?」
「エマさん?」
体育館にはエマが居た。
「あ、この後体育の授業なの~♪
それで苦手だから少し練習しておこうかなって♪
…峻くんはどうしてここに?」
「生徒会のお''仕事の手伝い…ゴホゴホ…」
「わっ、凄い!生徒会のお仕事も手伝ってるの?」
…まぁ、菜々の為だしな…。
「俺には気にせず…練習始めなよ…?」
「はーい♪」
そして俺は体育倉庫の点検。
エマが倉庫に入ってボールを取ろうとした。
(…ん、ここの鍵…取り付け甘そうだな…)
「ええーっと…ボールボール…」
(何回か開閉して大丈夫そうなら要注意に…)
「あった!」
ガチャ。
「…ガチャ…?」
「…?」
明らかに閉ざされたような音がした。
冷や汗が出そうな状態で何度かドアを開けようとする…が。
「…あ、開かない…!!」
「え?…どうしたの、峻くん?」
「……開かなくなっ''ちゃった…」
「ええっ!?…ん、んー!!…ほんとだ…」
まるでホラーゲームの初回のようにドアが完全に開かない。
「…ど、どうしよう…!!」
「まぁ、待ってれば助けが来るよ~♪」
そう言うとエマはその辺に置いてあったマットの上に座った。
「そ、そうだ…携帯…!」
が、圏外の文字。
「なっ……」
「ほら、峻くんも座りなよ~♪」
のほほんと手招きするエマに諦め半分で座る。
「授業始まったら誰かしら開けるから大丈夫だよ~♪」
「…ははっ、それもそうか…」
突っ込む元気もないのでとりあえず目を瞑る。
「…峻くん…風邪…?
ほら、こっちおいでよ♪」
そう言うとエマが身を寄せた。
「えっ''、お、俺は風邪じゃ…!!」
どうやらこの枯れ声を風邪と勘違いしたようだ。
…ちょうどエマの胸が…枕のような格好になった。
「ふふっ、ホント峻くんって弟って感じだよ~♪」
「…あ、あ''りがとう…」
「…んー…こうしてると落ち着くな~…♪」
「あ、あの…エマ…さん''…?」
ぎゅーっと抱きしめる度にエマの胸に埋もれる。
ついにはエマが頭まで撫で始めた。
「…このまま食べちゃおうかな~♪」
「……えっ?」
顔を見ようとした時だった…。
ガチャ。
「「…あっ…!!」」
鍵が開くような音がした。
その音を聞くや否や、すぐに身を引き離す俺とエマ。
開けたのは体育の先生だった。
中に閉じ込められてた二人を見て首を傾げ…
中にいた俺とエマは苦笑いを浮かべるしかなかった。
──────────────────
「…す、すいません…あの扉は…外から鍵をかけるタイプでして…」
「まぁ…授業には間に合ったし…大丈夫だよ…」
「鍵は直ぐに新しいものに変えますから…!」
点検の手伝いをお願いした菜々が何度も廊下で頭を下げる。
…一応学校ではこういう関係なんだよなー…。
まぁ、せつ菜って知ってる人がいないから無理もないけど…。
「あ、じゃあ…私着替えてきますね!」
「部室で待ってるね''…」
もうみんな集まってるだろうな~…と部室のドアを開けると…。
「…え?」
「………え?」
暑いのか胸元を仰ぐ…果林さんが居た。
思いっきり下着の色とか見えた…黒でした…。
視線に気がついたのか一気に顔を赤くする果林さん。
いつもの余裕な感じはどこにも無い。
「な、なななっ…峻…っ!?///」
「ご、ごめん…!わざとじゃ…!」
しかし、こちらが劣勢と見るといつもの果林に戻る。
「…いけない子、ね…?」
「あ、いや…すいません…ほんとにわざとじゃ…」
「…ふふっ、どうしましょうかしらね…?♪」
「…んっ……」
「…見た、でしょ?」
嘘をついてもすぐにボロが出ると悟った俺は静かに頷く。
「あら、認めるのね…♪」
「…嘘ついても…仕方、ありませんし…」
「…みんなにバラしちゃおうかしら…♪」
「…っ………………」
「なんてねっ…そうねぇ…マッサージで手を打つわ♪」
「…ほっ……………」
「ふふっ、ごめんなさい♪
峻、可愛いから意地悪したくなっちゃって…♪」
「悪趣味ですよ…果林さん…」
「あら、いけないかしら?」
「…いえ、別に…」
椅子に座った果林さんは自分の肩をポンポンと叩いた。
…マッサージなんて自信ないんだけどな…。
「んっ…い、がいと…上手いじゃない…♪」
「…そう、か?」
「…ぁ…そこ…っ…気持ち…いいわ…っ…♪」
「…だいぶ凝ってる?」
「そりゃ、ね…分かる…でしょ?///」
「…ええ、何となく…」
「…あっ…峻…もっ、とぉ…♪」
「これは1回2回じゃほぐれない様な凝りだな…しっかりほぐしますよ…っ」
「んっ…んんんっ…!///」
色っぽい声が出ることに今更気がつく。
……なるべく視線を下にさげないよう注意しつつ…マッサージを続ける。
───────────────
(ど、どどど…どうしましょう…!?)
部室の前で慌てる菜々…いや、せつ菜。
(か、果林さんと…峻さんがっ…いけないことを…っ?!)
聞き耳を立てると、確かにそれらしい声が聞こえた。
(な、中に入った方がいいのかな…っ?
いや、でも…邪魔をするわけには…ああぁ、でも他の人が来たらどうしよう…っ?)
獣となった峻さんがなりふり構わず私や他のメンバーを…っ…!?
「あ、せつ菜ちゃ~ん♪」
「あ、あああああ、歩夢さん!?!?」
「…?…どうしたの、ドアにくっついて…」
「い、いえ、な、なにも!何も無いですよ!!??」
「…?
部室、入るよ…?」
「…あ、だ、だめ…っ!!!」
しかし、時すでに遅し。
「お疲れ様で~す♪…あれっ、峻くんと…果林さん?」
(お、終わった…!)
「あら、歩夢…お疲れ様♪」
「お疲れ様、歩夢」
「いいなぁ、果林さんマッサージしてもらって」
「あはは、おかげで手が痺れたよ…」
「歩夢もこの後やってもらいなさい♪」
「はいっ!♪」
「えっ、ま、マッサージ…!?」
「…なんでそんな覗くように見てるの…せつ菜…」
「い、いえ…!!なにも…!!///(ううう、峻さんのせい…峻さんのせいなんだから…ぁ!!///)」
──────────────────
「うう、練習疲れよりも…手が痺れた…」
「あ、あはは…峻くんありがとうね…マッサージ…」
「まさか、かすみや彼方さんまでせがむとは…」
「それだけ峻くんのマッサージが上手かったって事だよ♪」
「…なのかねぇ……」
「…あれっ?…ねぇ、峻くん…あれって…」
「…ん?」
校門の前に立つ…1人の女の子。
「あっ、こんにちは~♪」
「…えっと…確か…(なんで…ことりさんがここに?)」
「あの時自己紹介出来てなかったよねっ…μ'sの南ことりです♪」
「あ、これはご丁寧に…宮之…」
「峻くんだよねっ♪」
「…えっ、あ、はい」
「良かった~♪
ちょっと用事があって近くに来たらから…せっかくなら見ていこうかな~って♪」
「そうだったんですね…ほかの方たちは?」
「絵里ちゃん達は明後日行くって!♪」
「あ、分かりました…ほかの部員に伝えておきますね」
「うんっ♪」
「─────峻…くん…?」
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