NEXT Rainbow!!   作:A×K

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虹ヶ咲学園スクールアイドルのアニメ化だああああ!

すごい…いや、なんかもう…すごい…!

そして作者は17日・18日と沼津でパワー貰ってきます。


第3話

【放課後】

 

そんなこんなで虹ヶ咲学園でのスクールアイドル部の捜索が始まった。

 

「峻くん、私も何か手伝おうか?♪」

「いや、大丈夫だよ。

自分で決めたことだし…それに歩夢今日は日直だろ?」

「あっ…そうだった…じゃあ、終わったら向かうね!」

「ああ、連絡くれよ」

 

そう言って俺は自分の居た教室を後にした。

 

 

 

──────────────────

 

しかし、すぐに困難に直面した。

 

「…いっけね、部室棟ってどこだ…?」

ただでさえだだっ広い学園内。

そんでもって右も左も分からない状態の俺。

 

…無理もないよなぁ…この学園に通って(悠として)一週間経ってないんだもんなぁ。

 

部室棟…部室棟…あ、ここかな?

 

「うげぇー……何個部活あるんだ…?」

野球、サッカー、ハンドボール、バレーボール、バスケットボール、剣道、卓球………………挙げるとキリがない…。

 

 

「えっーーーと…スクールアイドル…スクール……あっ…」

 

ドンっと何かにぶつかった音がした。

目線を前に戻すと女の子にぶつかっていた。

 

「おっと…すまない、前方不注意だった」

「もーっ!危ないですよ~!」

 

背のちっこい女の子がぷんぷんと怒っていた。

「ごめんごめん…どこか怪我しちゃった?」

「怪我はしてませんけど~…かすみんのチャーミングな顔に傷がついたらど~するんですかっ!」

 

……んん??

この子は……''そういう子''か?

 

「…えーーっと…ごめん、許してくれ…」

「まぁ、かすみんみたいなキュートで可愛いアイドルに見とれてたんですよね~♪

分かりますよ~♪そんな照れなくても~♪」

 

「あ、あはは……前を見てなかったんだけ………えっ?」

 

アイドル?………まさか…?

 

「…えっと…アイドルっていうのは…もしかして…」

「はいっ、もちろんスクールアイドルの事ですよ♪」

「…そう!スクールアイドル!」

「え、ええっ…!?」

 

びっくりしたような恥ずかしそうな顔を浮かべる女の子。

 

「俺、スクールアイドル部を探してたの!」

「……え、貴方が…?」

 

じーーーーっと怪訝な目でこちらを見てくる。

しまった、完全に怪しまれた…。

 

「えっとですね、スクールアイドルっていうのは基本的に女の子が……って、男の人のスクールアイドルもいるかもしれませんが……怪しいですね…」

「あ、いや、違うの!…スクールアイドルをしたいんじゃなくて…その…サポートをしたいというか…」

 

「…んー、マネージャーってところですか?」

「まぁ…そんなところ?」

 

そう言うと女の子の表情が少し緩む。

「わぁ~♪かすみんにマネージャーができちゃいました~♪」

「あ、あはは…君専属のマネージャーになったわけでは…」

 

「…でも、ごめんなさい

スクールアイドル…''同好会なんです''」

「…………えっ?」

「あっ、自己紹介がまだでしたね。

1年の中須かすみって言います♪かすみんって呼んでくださいね♪」

「えっと…2年の宮之原 峻」

「じゃあ、宮之原先輩ですねっ♪

…実は、あと一ヶ月後に…スクールアイドル同好会はワンダーフォーゲル部に部室を明け渡す事になっていて…」

 

 

…ワンダーフォーゲル?

何だそれ?あれか、お水を1リットル買うことに海外に10リットル送られるって…あれはボ〇ビックか。

 

「な、なんでそんなことに!?」

「い、色々あって…今はかすみんだけが部員なのです…」

「…そ、そんな……」

 

「あっ、峻くん~っ!」

日直の仕事が終わったのか、歩夢が部室棟に到着した。

 

「見つかった?スクールアイドル部」

「…えっと……」

「スクールアイドル…同好会です…」

 

「あれっ、この子は?」

「あっ、1年の中須かすみって言います♪」

「私は2年の上原歩夢、よろしくねっ」

「じゃあ、歩夢先輩ですねっ♪」

 

あれ、下の名前?

俺信頼されてない?

 

「…実は…………」

歩夢にさっきまでしていた話を話した。

 

 

 

「ええっ、スクールアイドル同好会…無くなっちゃうの?!」

「このまま…だとな」

「うぅ…かすみん…そんなの嫌です…」

「…だな…出来ること、とすれば…」

 

「…?

峻くん、なにかアイデアがあるの?」

「あるっちゃある」

「本当ですか!宮之原先輩っ!」

 

「善は急げだな…よしっ、行くか」

考えを決め、数歩先を歩こうとしたら…。

 

「先輩、そっち空き校舎ですよ!!」

「しゅ、峻くん…?」

「…あはは…失敗失敗…」

 

 

学園内も場所も覚えないとなぁ…。

 

 

 

 

──────────────────

 

 

 

やってきたのは生徒会長室。

 

「案内してくれって言うからまさかとは思いましたけど…」

「峻くん、生徒会長室知らなかったんだ…」

 

「うぐっ…立ち寄ることなんかないからな…」

「それで、どうするつもりなんですか?」

「''直談判!!''」

 

「「えぇ~!?」」

2人の驚きを他所に俺は生徒会長室のドアをノックする。

 

【どうぞ】

「失礼します!」

 

「あ、ちょ、先輩!」

「峻くん、待ってよ~っ!」

 

 

中に入ると、後ろ姿で立っている人物が1人。

 

「…貴方は…」

「2年の、さえ…じゃ無かった」

「宮之原 峻さん…ですね?」

 

「…えっ、あ、はい…」

自分の失言と生徒会長の食い気味の返答に思わず面をくらってしまった

 

「あの生徒会長、学園内の生徒の名前と顔を覚えてるんですよ」

耳打ちをする中須さん。

 

「まじかよっ、漫画みたいな設定かよ!?」

「…あの、漫画では無いのですが」

「あ、すいません、失言でした…」

 

コホンと咳払いをし、話が再開された。

 

「…それで、今日はどのような要件で?」

「スクールアイドル同好会の明け渡し期限を延期してください」

 

「それは出来かねます」

…やっぱな、でもそんなん想定済み…。

 

「なら、どうしたら…認めて貰えますか?」

「そうですね…''10人''部員が集まったら…認めましょうか」

 

「じゅ、10人ですか!?」

驚いた声を上げたのは中須さんだった。

 

「…そ、そんなっ…5人じゃダメなんですか…っ?」

歩夢も慌ててフォローをする。

 

「そ、それに…っ…今はお休みをしている部員だって…せつ菜さんだって…!」

「…せつ菜…?」

「あっ、はい…!

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の中でも…群を抜いて実績のある…っ」

 

「その優木せつ菜が、同好会に亀裂を生んだのですよ…!!」

バンっと机を叩く生徒会長。

怒り方からして、当時は余程のことがあったのだろう。

 

「た、確かに…あの時はそうでしたが…今は…違…い…っ」

ぐっと力こぶを作り、涙を堪える中須さん。

…ダメだな、見てらんねーや…。

 

「…くっ…くくくっ…あっはははっ…!!」

突然笑いだした俺には3人が困惑の表情を浮かべる。

 

 

(部員10人だってよ…っ…千歌が聞いたらなんて顔するだろうなぁ…っ!

知らない場所に来てまでこんな事になるなんて…くくっ…笑っちまうな…!)

「な、なんですか、急に笑ったりして…っ

要件は──────────」

「分かりました、集めますよ10人…1ヶ月でね」

 

「なっ……!!」

「宮之原先輩………」

「峻くん…」

 

「で、出来もしないことを言うものでは…!!」

「出来るか出来ないか…じゃなくて、やってみるかどうかですよ

…俺は、できると信じてこの言葉を言っています。

何事も、やって見なければ分からない

問題を一つ一つ解決すれば…絶対に上手くいく、と」

 

…あぁ、そう言えば…千歌も昔…こんな事言っていた…な。

 

「…っ…分かり、ました…」

そんな馬鹿な…みたいな顔で俯く生徒会長。

 

「すいません、長々と……失礼します

行こう、中須さん、歩夢」

 

「あっ、先輩っ!」

「ま、待ってよっ!」

 

 

(そんな……そんなこと…あるわけ……)

最後まで…生徒会長が顔を上げることはなかった。

 

 

 

──────────────────

 

 

「本気ですか、先輩!?」

「出来もしないことを軽はずみになんか言わないよ、俺は」

「で、でも10人なんて…っ!」

 

「いや、1人は居るじゃん?」

「……え?」

 

向けられた目線に歩夢が思わず口元をぴくぴくと動かす。

「わ、私には無理だよ…っ!」

「歩夢先輩~…かすみんの為だと思って…助けてください~…」

泣きつく中須さん。

それを見て助けを求める歩夢。

 

 

「中須さんの為…なのかはそれとして…

俺は見てみたいよ、歩夢がスクールアイドルとして…輝いてる姿……なんなら、1番近くで」

「しゅ、峻くん…っ…///

…もぉ…しょうがないなぁ…出来るか不安だけど、峻くんの言う通り…やって見なきゃ分からないもんねっ」

 

「えっ、ホントですか!?」

「うんっ、色々教えてね、かすみちゃん!♪」

「わぁああ~っ…ホントに部員が増えました~…♪」

 

 

 

 

 

 

抱き着く中須さんとそれを宥める歩夢。

…良かった、とりあえずこれで2人、だな。

 

 

…あと8人か……。




このお話を書いてる時に彼方ちゃんのお誕生日通知が来て

うぉおおっ…ってなりました笑

スクスタとはまた違ったお話展開にしていきたいと思ってます!

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