初期URルビィちゃん来ました!(限界突破ですが…)
「峻くんっ、起きてっ?」
「うぅーん…」
「…もぅ、また起きない…」
朝、私はいつもの様に峻くんを起こしに来たんだけど…。
「あっ、またお腹出して寝てる…もぉ~…風邪ひくよ~…?」
…かれこれ…15分は起こせないで峻くんの寝顔を見たり突っついたりしている…。
「…峻くん…///」
髪をかき上げ…口を近づける…。
少しくらい…良い、よね…?
「…ん、んんんっ……ふぁ…ぁ」
「しゅ、しゅしゅしゅっ、峻くんっ!?」
「しゅかしゅー…?
…あれっ、歩夢…?」
「お、おはようっ、峻くんっ!///」
「…なんか…怪しい…」
「な、何でもないよ…?///」
─────────────────
眠け眼で歩夢を見ると…思い切り顔を赤くし、ブンブン手を振って否定を続けている。
…いや、何か隠してるな…これ。
ちらっと時計に目をやる。
時刻は7時30分過ぎ…。
まだ時間はあるな…。
「嘘は良くなーーーい!!」
グイッと歩夢を引き寄せ…ベットの中に入れる。
「きゃっ…ぁ…!!//////」
突然の出来事に…歩夢は為す術もなく、ベットの中に入らされた。
「しゅっ、峻くん…っ…///」
「歩夢~…可愛いなぁ…ん?」
腰の辺りを摩り、首元をクンクンと鼻で嗅ぐ。
「んっ…ぁ…っ…///」
くすぐったいのか、ピクンと反応をする歩夢。
「…あっ…峻くん…ダメ…っ…スカート…めくれ、て…///」
「めくれてる…から?」
「そ、それ以上…っ…手を下にしちゃ…///」
しかし、その忠告を聞かず…手をどんどん下に下げる。
「…あぁ、ほんとだ…触れちゃった」
「峻くん…っ…だ、めっ…!!///」
「…ねぇ…歩夢…このまま……」
「だ………だめ…ぇ…!!!!///」
目を瞑り、思い切り伸ばした歩夢の拳が俺の頬にクリーンヒット。
「ぐはっ…」
そのまま、歩夢が逃げるようにベットから出た。
「も、もうっ!…そういうのは…もっと、ムードが出てから……あぁ、でも…峻くんがそうやってグイグイ来るのは…すごく、好き、かも…///」
「…い、痛い………」
朝から頬のヒリヒリと戦いながら学校に行く準備をする俺だった…。
──────────────────
「おはよ、愛」
「おはようっ、愛ちゃん!」
「ちぃーすっ♪2人ともアツアツですなぁ~♪」
「そ、そんなんじゃないよ!///」
(朝から右フック喰らわせられるしな…)
「峻~?なんか歩夢の顔が赤いけど…なんかあったの~?」
「あ、あはは……」
「あっ、愛先輩と歩夢先輩と峻先輩発見~!♪」
「おはようございます、璃奈ちゃんボード''ぺこり''」
「おはよう、2人とも」
「えへへ~、峻先輩の右腕も~らいっ♪」
「か、かすみちゃん!///」
「おっ、かすかすやるね~♪」
「かすかす言わないで下さいよ~!…峻先輩もぉ、嬉しいですよねっ♪」
「霞ヶ関の雄大さを感じるよ」
「あ?」
「…すいません、光栄な限りです」
──────────────────
そして、何事もなく…放課後。
部室に行くと、果林さんしかいなかった。
「あれっ…果林さん?」
「あら、峻…お疲れ様」
「みんな居ないですね」
「彼方は…お昼寝ね。
エマは…家族に電話してから部室に来るって言ってたわ」
「歩夢は日直で…せつ菜は……生徒…っ…すぐ来ると思うし…愛は今日はお家のお手伝いだし
璃奈とかすみとしずくは図書室に行くって言ってたし…」
「ふふっ、みんなの事…熟知してるのね♪」
「あはは、これでも部長だからね」
「でも…私、部長に1つ…不満があるわ」
「えっ…な、何…?」
「…ねぇ、峻…?…そろそろ、私と対等でいいんじゃないかしら…?」
「…えっと、それはどう言う…」
「名前」
「……えっ?」
「な・ま・え♪」
「…果林…さん?」
「……………(プイッ」
あれ…そっぽ向かれた…。
「…か、果林…」
「……ふふっ、やっと言ってくれたわ♪」
「…やっと?」
「ずっとね、そうやって言って欲しかったのよ」
「は、初めて知ったよ…!?」
「私にだって言い難い事もあるわよ?」
「…ま、まぁ…年上でも堅苦しくなくって言うなら…俺はさん付けなくても…いいかなって思うけど…」
「嬉しいこと言ってくれるわね♪…何かご褒美でもあげようかしら…?♪」
そう言うと、果林は胸を抱え…少し得意げに笑った。
「…からかわないでくださいよ」
「あら…ホントって言ったら…どうするのかしら?」
グイッと顔を近づける果林。
その差…わずか2~3cm。
「………っ………………」
「…ふふっ、顔が赤いわよ…峻?♪」
「…果林はずるいよ…でも……」
「…でも…?」
「俺も男だから…されっぱなしは…嫌だからな…!」
そのまま近かった2~3cmの距離を…ゼロにした。
一瞬触れた唇の感覚に…果林は目を丸くした。
「なっ……な、ななっ…!!///」
「…果林が…そういう風に誘ったんだからな…」
「わ、私は…別に…っ!!///」
押しに弱いのか…果林が口をパクパクして言葉を失っている。
「…おぉー…峻くん~…やるねぇ~…」
枕に顎を乗せて眠たそうに…彼方さんが…。
「か、彼方ぁ!?///」
「い、いつからそこに…!?」
「ん~…と……峻くんが~…果林って呼んでるあたりから~…?
入っても2人とも気がつかなかったし~…」
「け、気配が無さすぎなのよ!///」
「…も、もしかして…見てた…よね?」
「ん~…ばっちり~♪」
「う、うう…!///」
「果林ちゃんの赤くなってる顔…初めて見た~♪」
「…あんまりいじめるなよ、彼方」
「おぉ~…?…峻くん…さん付けやめたんだね~♪」
ゴロンと彼方が俺の膝で寝始めた。
「んふふ~…やっぱりここが落ち着くな~…♪」
胸元ゆるゆるなのか…谷間が見える。
「…彼方…あのな…」
「峻くん…目線バレバレだよ~…?///」
サッと手で胸元を隠す彼方。
「…でも…彼方ちゃん…寝てる時は…寝相いいから…触っても…バレないかもよ~…?///」
「…うぐっ………」
「…えへへ~…いけない事…言っちゃったかな~…?///」
「か、彼方…」
じっと見つめあってる中…後ろから柔らかい感触が。
「か、彼方の方ばっかり…ずるいわよっ///」
「か、果林まで~…!!」
ぷくっと頬を膨らませた果林がどこか新鮮で…。
子どもっぽく見えたのは…俺だけが知る表情だろうか…?
「「「お疲れ様で~す!」」」
「…峻くん…?」
「あ、あはは……お疲れ様…歩夢…………」
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