NEXT Rainbow!!   作:A×K

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10連ガチャどうでしたか?(地雷)
初期URルビィちゃん来ました!(限界突破ですが…)


第39話

「峻くんっ、起きてっ?」

「うぅーん…」

 

「…もぅ、また起きない…」

 

朝、私はいつもの様に峻くんを起こしに来たんだけど…。

 

「あっ、またお腹出して寝てる…もぉ~…風邪ひくよ~…?」

…かれこれ…15分は起こせないで峻くんの寝顔を見たり突っついたりしている…。

 

「…峻くん…///」

髪をかき上げ…口を近づける…。

少しくらい…良い、よね…?

 

「…ん、んんんっ……ふぁ…ぁ」

「しゅ、しゅしゅしゅっ、峻くんっ!?」

 

「しゅかしゅー…?

…あれっ、歩夢…?」

「お、おはようっ、峻くんっ!///」

 

「…なんか…怪しい…」

「な、何でもないよ…?///」

 

 

 

─────────────────

 

 

眠け眼で歩夢を見ると…思い切り顔を赤くし、ブンブン手を振って否定を続けている。

 

…いや、何か隠してるな…これ。

 

ちらっと時計に目をやる。

時刻は7時30分過ぎ…。

まだ時間はあるな…。

 

「嘘は良くなーーーい!!」

グイッと歩夢を引き寄せ…ベットの中に入れる。

 

「きゃっ…ぁ…!!//////」

突然の出来事に…歩夢は為す術もなく、ベットの中に入らされた。

 

「しゅっ、峻くん…っ…///」

「歩夢~…可愛いなぁ…ん?」

 

腰の辺りを摩り、首元をクンクンと鼻で嗅ぐ。

 

「んっ…ぁ…っ…///」

くすぐったいのか、ピクンと反応をする歩夢。

 

「…あっ…峻くん…ダメ…っ…スカート…めくれ、て…///」

「めくれてる…から?」

 

「そ、それ以上…っ…手を下にしちゃ…///」

しかし、その忠告を聞かず…手をどんどん下に下げる。

 

「…あぁ、ほんとだ…触れちゃった」

「峻くん…っ…だ、めっ…!!///」

 

「…ねぇ…歩夢…このまま……」

「だ………だめ…ぇ…!!!!///」

 

目を瞑り、思い切り伸ばした歩夢の拳が俺の頬にクリーンヒット。

 

「ぐはっ…」

そのまま、歩夢が逃げるようにベットから出た。

 

「も、もうっ!…そういうのは…もっと、ムードが出てから……あぁ、でも…峻くんがそうやってグイグイ来るのは…すごく、好き、かも…///」

 

「…い、痛い………」

朝から頬のヒリヒリと戦いながら学校に行く準備をする俺だった…。

 

 

──────────────────

 

 

「おはよ、愛」

「おはようっ、愛ちゃん!」

 

「ちぃーすっ♪2人ともアツアツですなぁ~♪」

「そ、そんなんじゃないよ!///」

 

(朝から右フック喰らわせられるしな…)

「峻~?なんか歩夢の顔が赤いけど…なんかあったの~?」

「あ、あはは……」

 

「あっ、愛先輩と歩夢先輩と峻先輩発見~!♪」

「おはようございます、璃奈ちゃんボード''ぺこり''」

 

「おはよう、2人とも」

「えへへ~、峻先輩の右腕も~らいっ♪」

「か、かすみちゃん!///」

「おっ、かすかすやるね~♪」

 

「かすかす言わないで下さいよ~!…峻先輩もぉ、嬉しいですよねっ♪」

「霞ヶ関の雄大さを感じるよ」

「あ?」

 

「…すいません、光栄な限りです」

 

 

 

──────────────────

 

そして、何事もなく…放課後。

部室に行くと、果林さんしかいなかった。

 

 

「あれっ…果林さん?」

「あら、峻…お疲れ様」

「みんな居ないですね」

 

「彼方は…お昼寝ね。

エマは…家族に電話してから部室に来るって言ってたわ」

 

「歩夢は日直で…せつ菜は……生徒…っ…すぐ来ると思うし…愛は今日はお家のお手伝いだし

 

璃奈とかすみとしずくは図書室に行くって言ってたし…」

 

「ふふっ、みんなの事…熟知してるのね♪」

「あはは、これでも部長だからね」

 

「でも…私、部長に1つ…不満があるわ」

「えっ…な、何…?」

 

「…ねぇ、峻…?…そろそろ、私と対等でいいんじゃないかしら…?」

「…えっと、それはどう言う…」

 

「名前」

「……えっ?」

 

「な・ま・え♪」

「…果林…さん?」

 

「……………(プイッ」

あれ…そっぽ向かれた…。

 

「…か、果林…」

「……ふふっ、やっと言ってくれたわ♪」

「…やっと?」

 

「ずっとね、そうやって言って欲しかったのよ」

「は、初めて知ったよ…!?」

「私にだって言い難い事もあるわよ?」

 

「…ま、まぁ…年上でも堅苦しくなくって言うなら…俺はさん付けなくても…いいかなって思うけど…」

「嬉しいこと言ってくれるわね♪…何かご褒美でもあげようかしら…?♪」

 

そう言うと、果林は胸を抱え…少し得意げに笑った。

 

「…からかわないでくださいよ」

「あら…ホントって言ったら…どうするのかしら?」

 

グイッと顔を近づける果林。

その差…わずか2~3cm。

 

「………っ………………」

「…ふふっ、顔が赤いわよ…峻?♪」

「…果林はずるいよ…でも……」

 

「…でも…?」

「俺も男だから…されっぱなしは…嫌だからな…!」

 

そのまま近かった2~3cmの距離を…ゼロにした。

一瞬触れた唇の感覚に…果林は目を丸くした。

 

「なっ……な、ななっ…!!///」

「…果林が…そういう風に誘ったんだからな…」

「わ、私は…別に…っ!!///」

 

押しに弱いのか…果林が口をパクパクして言葉を失っている。

「…おぉー…峻くん~…やるねぇ~…」

 

 

枕に顎を乗せて眠たそうに…彼方さんが…。

 

「か、彼方ぁ!?///」

「い、いつからそこに…!?」

 

「ん~…と……峻くんが~…果林って呼んでるあたりから~…?

入っても2人とも気がつかなかったし~…」

 

「け、気配が無さすぎなのよ!///」

「…も、もしかして…見てた…よね?」

 

「ん~…ばっちり~♪」

 

「う、うう…!///」

「果林ちゃんの赤くなってる顔…初めて見た~♪」

 

「…あんまりいじめるなよ、彼方」

「おぉ~…?…峻くん…さん付けやめたんだね~♪」

 

ゴロンと彼方が俺の膝で寝始めた。

「んふふ~…やっぱりここが落ち着くな~…♪」

 

胸元ゆるゆるなのか…谷間が見える。

「…彼方…あのな…」

「峻くん…目線バレバレだよ~…?///」

サッと手で胸元を隠す彼方。

 

「…でも…彼方ちゃん…寝てる時は…寝相いいから…触っても…バレないかもよ~…?///」

「…うぐっ………」

 

「…えへへ~…いけない事…言っちゃったかな~…?///」

「か、彼方…」

 

じっと見つめあってる中…後ろから柔らかい感触が。

 

「か、彼方の方ばっかり…ずるいわよっ///」

「か、果林まで~…!!」

 

ぷくっと頬を膨らませた果林がどこか新鮮で…。

子どもっぽく見えたのは…俺だけが知る表情だろうか…?

 

 

 

 

 

「「「お疲れ様で~す!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…峻くん…?」

「あ、あはは……お疲れ様…歩夢…………」




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