本当は更新したかったのですが仕事が多忙でなかなか上手く行かなかったです…。
過労ですが辛うじて生きてます(上手いこと言ったつもり)
あなたちゃんの名前が侑ちゃんに決まりましたね。
…悠くん……せつ菜ちゃんが呼ぶとしたら侑さん…悠さん…うーん…既出感。
「…んー…どうしよう…」
砂浜の護岸壁に腰かけて作詞の続きをする。
しかし、どうにも進まない。
ちなみに沼津には週末に何度か行き来してるような状態だ。
千歌と梨子は少しずつ話をしているようだ。
…まぁ、そっちの方は2人なら解決するだろう。
「んー……んんんー………」
ペンの先をおでこにコンコンと当てて唸る俺。
ちょっとずつではあるが進んでいるが…なんかこう…これって決め手がないよなぁ…。
「作業はすすんでるずら?」
「………花丸」
悠の時と同じように名前を呼ぶが花丸も気にもせず話を続ける。
「…みんなの意識が少し変わってきてるずら」
「どういうことだ?」
作詞ノートに目を向けながら口は花丸の方に向いていた。
「みんな完全ではないけど…なんだか懐かしいって言うような感情な渦巻いているずら」
「…懐か…しい?」
その言葉に俺のペンを走らせる手が止まった。
「…まだ、断定的じゃないけど…ルビィちゃんや果南ちゃん、曜ちゃんも…峻さんが何だか他人に思えないと言ったりしてるずら」
「…それって、もし…俺が悠として目覚めた時になにか変化があるのか…?」
「それは分からないずら…ただ、この状態が…なにか良い方向に行く気がするずら」
「…なんだか、花丸が言うと現実味が増すなぁ…」
「そーれーにー…」
気がつくと、花丸の視線がめちゃくちゃ近くなっていた。
「…えっ、な、なに?」
「そんな姿になってもモテモテになってるずら~…?」
「…あはは…」
「全く…そこが悠くんのいい所でもあると思うずら」
「お、おう…?」
「見つけたわ、謎の人物X!!!」
しんみりとなった空気の中、打ち破るように宣言された謎の人物呼ばわり。
「…謎の人物って俺の事だよな…花丸」
「善子ちゃぁん……」
やれやれと肩を落とす花丸。
…もちろん、その呼び方をしたのは…。
「ふっふっふ…見つけたわよ…!!」
俺の頭上、護岸壁の上に立つ善子。
…普通にスカートの中が見えるんだけど…。
「…黒だ」
「えっ…?……ぁ…な、何見てんのよ!!///」
急いでスカートを押え、護岸壁を降りる善子。
そのまま大急ぎで俺の元に走ってくる。
「み、見てんじゃないわよ…!///」
「いや、見てたというか…普通に見えたというか…」
「よ、善子ちゃん…待ってよぉ…」
はぁはぁと息を切らしながら後を追いかけていたルビィも追いついた。
「あ、ルビィちゃんも一緒だったずら~♪」
「善子ちゃんに謎の人物を追うって言われて付いてきたんだけど…謎の人物どころか、峻さんの事だし…」
「私とマリーはまだ顔見てないから!」
「……あ、あはは……」
「お久しぶりです、峻さん♪」
ニコッと笑うルビィちゃん。
それは、まるで悠の時と同じような笑顔だった。
「あぁ、久しぶりだねルビィちゃん」
「えへへ…また顔が見れて嬉しいです♪」
「えっと…それはどういう意味で…」
「あっ…べ、別に深い意味は…っ!
な、なんというか…懐かしいっていうか…心地いいって言うか…」
「あはは…そりゃどうも…」
「…それで、聞いたわよ…千歌から」
花丸から抑えられながら善子が話を始める。
「あぁ、作詞と作曲のこと?」
「お人好し過ぎないかしら?…貴方はAqoursとは関係ないのに」
「んー、お人好し…かぁ…確かにそうかもしれないけど…放っておけないしな」
「…そう、不思議ね…貴方ならそう言うと思ったわ」
「善子ちゃん…」
少し困ったような顔で花丸が善子の顔を覗く。
「な、なんでもないわよ!行きましょ、ルビィ!」
「あ、ま、待ってよ~っ!」
チラッと最後に俺の顔を見た善子。
…気のせいか、クスッと微笑んだ気がする。
それが杞憂なのか…それは本人しか分からない。
「…ごめんずら、善子ちゃんが…」
「んいや、いいんだ…なんかやっぱり懐かしい気がしたよ
…俺も悠として戻りたい、し」
「できる限りサポートするずら…何時になるか…それは分からないけど…」
「地道に、な……焦ったりなんかしてないさ」
────────────────────
「善子ちゃん、なんか嬉しそうだね?」
「そうかしら?…まぁ、そうね…機嫌はいいかと言われたらいいかしらね」
「それは…峻さんに会えたから?」
「なっ、ななっ、そ、そんなわけないでしょ…!?」
「ふふっ、そっか♪」
「な、なによルビィのくせに~!」
「わああああっ、ご、ごめんなさい~っ!」
────────────────────
「ふぅ…」
沼津から帰ってきて自室で一人ため息をつく。
概ね…作詞と作曲は順調だ。
もちろん、虹ヶ咲のみんなの練習を見るのも順調である。
ピロロロロロロロロロロロロ…。
…電話か?こんな時間に。
掛けてきた相手は…。
「…果林?」
意外な人物だった。
【こんばんは、こんな時間にごめんなさいね?】
「ううん、大丈夫だよ…なにかあった?」
【大した用事じゃないけど…明日放課後…時間あるかしら?】
「放課後?…あぁ、部活もないし…特に予定は無いけど…」
【ふふっ…お姉さんと…デート…しない?♪】
「…無駄に艶めかしい声で言うなや…いいよ、荷物持ちくらいならしてあげるよ」
【あら、割と本気だったのだけど…お姉さん悲しいわ】
「…………………………………」
この手の人の本気やからかいの具合が分からない。
と、思ってる時点で俺は手玉に取られているのだろうと自覚している。
【あら、照れちゃったかしら?♪】
「ち、違うし!」
【あははっ、からかい甲斐があるわね♪】
「…と、とにかく!…明日の放課後ね?」
【ええ、楽しみにしてるわ♪…あ、言い忘れてたけど
私とエマの2人だから、よろしくね?】
「えっ!?……そ、そういうのは最初に──」
ツーツーツー。
「…切れた」
一方的すぎる…。
「うぅ…出掛けるので理性保つかな…」
悶々とする想いを秘めたまま…俺は眠りにつくのだった。
スクスタ最近力を入れてない…。
恋になりたいAQUARIUMも解放してない…。
頑張らないとなぁ…。
助けてせつ菜ちゃんの膝枕…。
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