2回虹色が来ました。
ふおおおおってなりました。
初期花丸と、アザラシ穂乃果ちゃんでした。
な''ん''て''や''ね''ん''
急いで家に帰ると、正面入口の前でしずくが………膨れっ面して待っていた。
「遅いですっ!」
「ご、ごめん…」
「待ちくたびれて、帰るところでしたよっ」
と、言ってはいるが…明らかに大荷物を持っている。
「(泊まる気満々じゃん…そこは女心ってやつかな…)ほんとごめん…許して…」
「……ふふっ、冗談ですよ♪
先輩の顔が見れて嬉しいです♪」
そう言うとしずくはいつものように笑った。
「…ここじゃなんだろ、部屋案内するから」
…と、家の中に入れようとした時に思い出した。
(しまった…母さん居なかったんだ…)
こうもタイミング良く家の中に誰も居ないなんて事あるのだろうか?と自問自答しながら家に入るのであった。
────────────────
「あれ、親御さん…居ないのですか?」
「出払っててね…俺と2人は嫌か?」
「そ、そうではなくて…!(せ、先輩と2人きり…ど、どうしよう…っ…こういう時は…!)」
「夕飯、俺が作るから…しずくはくつろいでて?」
「わ、私もお手伝いします!」
「いや、でも…」
「…その…今日は…先輩に…わがままを、聞いて欲しいんです…///」
…妙にドキッとさせるような言い方をするしずく。
心無しか…距離も近い。
「…あっ、でも…隣の家って…歩夢さんの家、でしたよね…?」
「…え、そ、そうだけど…」
「…じゃあ…少し静かに…甘えることにしますね…♪」
そう言うと、しずくは俺の腕に持たれるように頭を擦り付けてきた。
「…しずく…」
「…今日は…先輩を独り占め…したいです///
ホントは…あのお出かけの時だって…///」
「…しずく…」
「…もっと…名前、呼んでください…///」
見つめ合う俺としずく。
夕飯を作ると言ったが…その手は全く料理には進まなかった。
「…先輩…ぎゅってしてください…///」
「…うん、こう…か?」
「……はい…♡」
心地良さそうに目を閉じるしずく。
「…その…俺、そろそろ夕飯作るから…」
「じゃあこのまま抱きついてますので…♪」
「い、いやいやっ、危ないよ!」
「嫌ですっ、異論は認めませんもんっ!」
ずっと背中に抱きついているしずく。
…彼女は抱き着くのが好きなのだろうか?
────────────────
結局、いつもの倍近く時間がかかったが…夕飯が無事に完成した。
…しかし、今度は食べる時に問題が発生し…。
「…あの、しずく…?」
「はいっ、なんですか?先輩♪」
「…なんで俺の横にピッタリくっついて……」
「…今日は先輩の横にずっと居たいから…です…///」
顔を赤くして俯くしずく。
…そろそろ俺の方も限界を迎えて襲っちゃいそうなんだけど…。
「…あっ……先輩、凄く美味しいです!♪」
隣で食べるしずくは嬉しそうに箸を進めていた。
良かった、有り合わせで作ったけど喜んでもらえた。
「…でも、1番は…先輩と一緒に食べるから…そう思えるのかも、しれません…///」
「…なぁ、しずく…」
「ぁ…は、はいっ、なんですかっ!///」
「そんなに独り占めしたいなら…さ…先輩って呼ばなくても…いいんじゃない?」
「…で、でしたら…峻…さん…?」
「さん付けもちょっと…」
「…峻…くん…///」
「いいね、年下感が出てきた」
「…お兄ちゃん…///」
「それは飛躍しすぎだよ!?」
今頃ルビィがクシャミしてるかな…。
────────────────
夕飯も食べ終わり…一息ついてると。
「…峻くん…お風呂…///」
俺の服を引っ張るしずく。
「あ、あぁ…沸かしてあるから入りなよ」
「…………………………」
むーーーーっと目を細めるしずく。
………え…っと…なんか間違ったこと言ったかな…。
「…これじゃあ…意味が通じませんでした…?///」
「…えっと…間違ってたら…ごめん……一緒に…入りたいって…こと?」
「…ダメ、ですか…?///」
「……だ、ダメじゃない…むしろ…めちゃくちゃ嬉し…って、違う違う!!」
「…ふふっ、先に…入っててくださいね…///」
そう言うとしずくは持ってきた荷物が置いてる部屋に行ってしまった。
ザーーーーーっと気持ちがいい温度のシャワーを浴びながら…俺は湯船に腰掛けていた。
(落ち着け…相手は高校生になりたての…なり、たての…)
とは思いつつも…やっぱり年頃の男。
そんなこと考えるなと言うのも無理な話である。
「そ、そうだ!しりとりでもして気を紛らわせて…!
えっと…しりとり…りんご…ゴリラ…ランチ…」
「峻くん…?
入りますよ…っ///」
「な、なああああっ!?
あ、う、うん!?」
考えも虚しく、風呂場のドアが開く。
「…お待たせ…しました…」
しずくがタオル………では無く…?
「…う、う……ん?…水着…?」
「さすがに…恥ずかしいので…///」
「…あ…そ、それもそうだよな!」
少しでも期待した俺を今すぐひっぱたきたい…。
「峻くんっ、私が背中を流しますね!♪」
「(ここで断ったらまた拗ねるよな…)…お、お願い…します…」
「はいっ♪
…峻くんって…や、っぱり…背中…大きいですね…♪」
「そう、かなぁ…」
やはり、女の子が洗うからか力を込めてスポンジを動かすしずく。
時々色々な感触がするが…俺は気にしないようにしていた。
「…し、しずくって…かすみや璃奈ちゃんと話す時は…敬語じゃないよな…」
「そ、そうですけど…どうしたんですか、急に…?」
「…いや、敬語じゃないしずくって…なんか新鮮だなって…」
「そ、そんなこと…っ!…ない、もん…///」
「…今のは…狙ってやった?」
「違う…もん…その方が…峻くんが喜ぶかなって…///」
「……ごめん、やっぱり限界だった」
そう言うと俺は振り返りしずくの唇を奪った。
「んっ…、んんんっ…!?///」
突然の出来事に身動きが取れないしずく。
もはや水着姿が丸見えだが、それどころでは無い。
「…ごめん、家に来た時から…こんな展開になるのを期待してた」
「峻…先輩…///」
「…ただ、そのまま俺の胸の内に留めておこうと思ってたけど…無理だった」
「…先輩の好きなようにして…いいですよ…///」
「…しずく…」
「ただ…1つお願いがあります…っ///」
「………………え?」
────────────────
風呂上がり、部屋着に着替えて…俺のベットにいるのは…もちろん、俺と…。
腕枕をされてる…しずく。
「一緒に寝たいって言うのは…何となく予想つくけど…腕枕って…」
「…ちょっとだけ…憧れてたんです…///」
「ピュアだな、しずくは」
頭を撫でると嬉しそうに密着してくるしずく。
「はぁ…先輩とずっとこうしていたいのに…」
「あはは、明日は学校だもんな」
「むぅ…///
でも…朝起きたら…先輩の顔が見れるなんて…嬉しいです…///」
「寝起き悪いから許してな」
「あんまり起こしても起きなかったらイタズラしちゃいます…♪」
「…えっ?」
「なんでもありませんっ♪
先輩、おやすみなさい♪」
「ああ、待ったしずく」
「……はい?」
こちらを見つめたしずくの唇をもう一度塞ぐ。
「んっ…///」
「おやすみのキス…嫌だったか?」
「逆です…寝れなくなっちゃいますよ…///」
「あはは、寝不足になったら俺のせいかもな」
「も、もうっ…!
からかわないでくださいっ!///」
と言いつつも…しずくの顔は幸せそうな顔そのものだった。
ん、R17.9?
気のせいさ!あとは読者様の想像におまかせするぜ!
【次回予告!】
「生徒会に殴り込み?一体誰なんだ?」
せつ菜「な、何でも1年生の生徒らしくて…」
かすみ「あっ、かすみんも知ってます!正直、変わった子だなって思いました…!」
果林「一寸先は闇…って、所かしら?」
「まぁ、俺らには関係が…」
しずく「ない、とも言いきれませんよ…」
「………えっ?」
次回: 1年生と生徒会と八重歯と同好会
「…ところで、なんでアニメ風の予告の仕方なんだ?」
歩夢「作者さんのネタ不足だよ、峻くん♪」
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