「宮之原先輩…なんてことを…」
「やっほ~♪愛さんに何か用かな~?」
「……なぁなぁ、歩夢…マジか?」
思わず耳打ちをしてしまう。
ド派手な金髪に大きく晒し出してる太もも…。
ゴクリ…JKの太もも……。
「……………峻くん?」
「宮之原先輩、さすがのかすみんも~……引きます」
「な、なんのことかなっ?……え、えっと…ゴホン」
目の前にいる女の子はニコニコ笑いながら話し出すのを待っている。
「宮下さん…だよね、同じクラスの」
「そうだよ~♪
いやぁ、最初誰かと思ったよ~、しゅんしゅん!」
「…しゅんしゅん?」
「あ、愛ちゃんはこういう子だからねっ」
「…これ、ギャル…だよな?」
「み、見た目だけで凄くいい子だからね!もちろんっ、良い意味でっ」
…ならいいんだけどなぁ…。
「…えっと、歩夢から話は聞いてる?」
「あー、なんか部活をしようってやつ?」
「そうそう…それ」
「んー、愛さんはこれと言った部活は決めてないんだよなぁ~…楽しければなんでもOK、的な?」
「そ、そうなんだ…」
言葉に迷っていると後ろからかすみちゃんにど突かれた。
(なに後ずさりしてるんですかっ、ここは押しの一手ですよ!)
(…うぅ、こういう役柄は俺だよな…とほほ…)…1度でいいから、やってみない!?」
「えぇ~?でもなぁ…」
「絶対宮下さんならスクールアイドルとして輝けるよ!
俺はその可能性があるって信じてる!」
「えっ…ちょっ…君…なかなか押しが強いねぇ~…///」
「あっ…ごめん…つい…」
「んーーーーー……もし合ってなかったら直ぐに辞めちゃうかもよ?」
「構わないよ。
…というか、そんなこと絶対させないけどね」
「自信家だなぁ~、分かった!愛さんもいっちょやってやりますか!」
「ほ、ホントですかぁ~っ!?」
「嘘はつかないよ、かすかす♪」
「ぎゃあーー!!!なんでそんな呼び方するんですかぁ~!!」
「良かったね、峻くん♪
これであと6人だよっ♪」
「あ、そうそうっ…しゅんしゅん、愛さんのことは愛って呼んで、い……
…ん?あと6人って…どゆこと?」
頭にハテナマークが浮かぶ宮下さん。
「あぁ…実は、スクールアイドル同好会は部員10人集めないと部として認められないんだ」
「えぇっ、それを早く言ってよ~!
愛さん、そう言うの''闘争心''が燃えて''逃走''したくないって言うか…!」
「…?」
「…ぷっ…くくっ…闘争と逃走…愛さんっ…天才…っぷぷっ…あははっ…!!」
「…えっと…歩夢?」
「あ…愛ちゃんはこういう…ダジャレ?が好きで…笑いのツボが浅いというか…」
「へぇ~…ダジャレ…ねぇ…
…えっと、''愛''さん?…''あい''にく俺にそんなギャグセンスは持ち合わしてな……」
「ぷっ……あははっ…!!
しゅんしゅんやる~!♪」
「…えっ?」
「…へへっ、スクールアイドル何だか楽しんでいけそうだよ!」
「…な、なら良かったけど…」
(歩夢先輩、今のはウケたって事で良いんですかね…?)
(峻くんは多分…天然で今のを言ったんだと思うよ…ここは合わせていこう…?)
「あ、そうだ!…私も1人部員として紹介していいかな?」
「心当たりあるのか?」
「1人ねっ♪
連れてくるよ!」
そう言うと愛さんはそのまま教室を後にする。
「…というか同学年にさん付けもおかしいか」
「なんか…宮之原先輩って…たらしですよね」
「か、かすみちゃん…っ!」
「…?
俺は団子はあんこの方が好きだけど…」
「はぁあああー……」
「あ、あはは…峻くんはこういうとこあるから…」
「連れてきたよー!!」
グイグイと引っ張られて来たのはピンクのパーカーを着た……仮面???
「えっと…ウケ狙い?」
「違う違う、この子人見知りでこういうスタイルで話をしてるの」
「…マジ?」
「マジマジ♪…私も最初は驚いたんだけどねぇ~♪
あ、因みにこの''アイ''デアを出したのは''愛''さんだよっ♪」
…2つのワードを強調したのはダジャレに掛けたからだろうか…?
「…えっと、名前は?」
「あっ…私、天王寺璃奈…1年」
1年生ということは、しずくちゃんとかすみちゃんと同学年か。
「あー…かすみんも見た事ありますよ
最初は奇抜な子がいるなぁって思ってましたが…」
「その仮面は…?」
「璃奈ちゃんボード……''きらんっ''」
「…お、おう…」
しまった、面を喰らいすぎて言葉が出てこない。
Aqoursにはいなかったタイプだな……いや、愛さんもだけど。
「…えっと、話は聞いてる?」
「うん、愛さんから聞いた
愛さんと一緒なら…してみたい、かも」
「ホントに!?」
「でも、最初は分からないことだらけだから…色々…聞いちゃう…かも」
「それは構わないよ……歌って踊る時も…それをするの?」
「…そ、そのつもり……璃奈ちゃんボード…''むむむ…''」
…これは前途多難…だけど、部員数には変えられないな。
「分かった、よろしくな……えっと…」
「璃奈、でいいよ」
「OK、よろしくな、璃奈ちゃん」
こうして、歩夢の心当たりのある愛さんこと、宮下愛。
そして愛さんが入ってくれるかもと話してた天王寺璃奈と2人の部員を入部させることが出来た。
次回は少しスクスタのお話とはズレます!
歩夢ちゃんが何やらアプローチを…???
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