かすみ「じーーーーーっ……」
歩夢「か、かすみちゃん、怒ってるオーラ出てる出てる…」
【部室内】
「…って事で…生徒会長は三船栞子になった」
絵里「そう…残念だったわね、せつ菜…」
ダイヤ「お力になれず、申し訳ございません…」
せつ菜「いえいえ!!そんなお2人が謝る事なんて無いですよ!…実際、生徒会長としては三船さんの方が適任だと思いますし…」
千歌「…じゃあ…電話で言ってた、廃部って件は…」
穂乃果「やっぱり、無くなっちゃうの…っ?」
「それが、その件はそうでも無くてさ」
千歌&穂乃果「えっ???」
しずく「三船さんが、今度のテストで全員60点以上取れたら部活動は当面続けてていいと仰ったんです…なんで急にそんな事言ったかは分かりませんが…」
「学生の本分は勉強ってことだろうな(…まぁ、多少脅しも入れちまったが…)」
絵里「…確かに、私も同じ立場なら、まずそこの成績を見てから答えを出すわね」
ダイヤ「そうですわね、テストの点が悪い中、部活動…となるとやはり印象が違いますから…」
「まぁ、テストで60点以上は努力すれば取れる点数だから大丈夫だよ……一部を除けば…」
かすみ&果林「……………………………」
絵里「なるほど…だいたい目を逸らした感じで分かるわね…」
にこ&穂乃果「……………………………」
絵里「貴方たちもよ…にこ、穂乃果…」
ダイヤ「…あの、果南さん?千歌さん?…何を空を見て…」
千歌「…あの雲~…しいたけに似てるね~…♪」
果南「あっちの雲はワカメみたい~♪」
ダイヤ「……お、お2人とも……っ…」
……あ、カウントダウンが始まった。
って言うか、果南は俺に勉強を教えてた気が……あぁ、エマや璃奈と同じパターンなのかな…。
「…これは…前途多難、だな…」
絵里「…ちなみに……全員、前回の点数を聞こうかしら…?」
6人「………………え~~…っと………………」
(・8・)…(・8・)…(・8・)
絵里「貴方たち…そこまで酷かったの…?」
「…あ、あはは…俺も具体的な点数まで聞いてなかったから知らなかったけど…こいつはヤベェな…」
ダイヤ「………っ………っ…!」
「だ、ダイヤさん…とりあえず、落ち着い───」
と、宥めようとしたが…遅かった。
ダイヤ「ぶっぶーーーーーですわぁ!!!!!!!!」
千歌「ちかぁっ!?」
穂乃果「ほのっ!!??」
にこ「にこぉっ!?!?」
…なんか久々に聞いたなぁ…。
って言うか、μ'sのメンバーにも伝染してるし。
にこ「あ、アイドルに学力なんか関係無いわ!!」
お、言い返した……でも、これでは火に油を注いでるようなもんなのでは…。
果南「にこちゃんの言う通り!!」
果南まで加勢したか~…今のうちに逃げておこ…。
絵里「学生なんだからあるに決まってるでしょ!」
何とも冷ややかな目をした絵里がそう告げた。
ごもっともな返答である。
ダイヤ「これは……これは、全員見直しますわよ!!」
「え、全員???」
絵里「どうせなら、ここにいるメンバー全員60点以上にしましょう」
……あ、鬼の絵里さんになった。
穂乃果「え~…ふぁたしたちも~???」
パンをもぐもぐしながら絵里の方を見る穂乃果。
…いつの間に……。
しかし、そんな姿を海未が見ていた……顔を怖ーくしながら。
海未「このままだと、μ'sのリーダーが留年ですね」
穂乃果「……………はっ!!!!!!!!」
しまった!!!みたいな顔してもぐもぐしていた口を止める穂乃果。
たぶん、海未が怒ってるのを察知して…留年した自分の姿を想像したのだろう。
……シャレにはならんよなぁ…。
穂乃果「ううぅ~…ことりちゃん~…」
ことり「一緒に頑張ろっ、穂乃果ちゃん♪」
海未「全く…ことりは穂乃果に甘いのですから…いいですか、みっちり仕込みますからね!」
果林「峻~……」
「猛勉強するしかないな…って、俺に助けを求めるなよ…3年生の勉強はまだ分からないし…」
ダイヤ「果林さんと果南さんは私が面倒見ますわ!
…ダブルバカですし」
果林「ダブル…っ!?」
果南「バカぁ!?…ダイヤっ、酷いよ~っ!」
「どちらかと言えば、おばかりん。とおばかなん。って所かな?」
果林「峻まで~…っ!」
果南「…間違っては…いないけど…」
「多分学力に回るはずだった分が胸に回ったのかなぁ」
果南「って!どこ見てるのバカっ!!///」
かすみ「うぅ~…かすみんも峻先輩に教えてもらおうと思ったのに…」
しずく「どうせ甘えて勉強を疎かにするのが目に見えてます…かすみさんは私と善子さんで面倒を見ます。」
善子「迷えるリトルデーモン3号のために…ヨハネが施しを与えてあげるわ♪」
かすみ「…え、いつの間に3号になったんですか…」
にこ「う~~………人に優劣つけるなんてどうかと思うわ!!」
にこによる最後の悪あがき。
真姫「そんなこと言って、自信が無いだけなんじゃない?」
にこ「な、ななな!そんな事ないわよ!!にこがちょっと本気出せばよゆーよ!よゆー!!!」
しかし、真姫によって簡単に論破された。
希「じゃあ、一番点数の低い人はおバカ王って事になるんね♪」
傷口に塩どころかアルコールを塗りたくる希。
痛いなんてもんじゃないぞ…。
千歌「嫌すぎる……美渡姉に知られたら…バカにされる…!」
あ、美渡さんの名前久々に聞いたなぁ…。
曜「…ねぇねぇ、悠くん?」
小声で曜が話しかけてきた。
「どうした、曜?」
曜「余裕そうだけど…悠くんは大丈夫なの?」
「って、ほら…俺はとりあえず2年生の授業を受けてるわけじゃん?…だから、日々の授業も繰り返しって感じになるし…」
曜「あ、そっかっ♪
…まぁ、元々悠くんは頭良かったしね♪」
というわけで全員で勉強会をする事となった。
ダイヤ「えっと…峻さんは、すいませんが全体的なフォローをお願いしてもよろしいですか…?」
「…いいけど、出来る範囲はあるよ?」
絵里「そうじゃないわ……多分頭パンクしてもう無理~ってなりそうな子ばかりって事よ…」
「………ああ…………」
想像は容易にできた。
次回:分岐その1
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