果林「はぁい、峻♪
突然だけど…今度の土曜日…デートに付き合って頂戴?♪」
「…えっ…」
果林「あら…っ…私が誘うの、そんなにおかしい?」
「いや、そんなことは無いけど…!!」
部室内で急にお出かけに誘われた。
どういう訳か皆もニヤニヤしながら俺の答えを待っていた。
「…うん、いいよ?」
果林「ありがと♪…じゃあ、前日までに連絡はするわね♪」
そう言うと練習着に着替えに部室を後にした果林。
愛「いや~♪…しゅんしゅん気がつくかな~?」
璃奈「あの様子だと…無理そう」
しずく「でも、果林さん…プレゼントが欲しいって訳では無さそうでしたよ…?」
彼方「果林ちゃんの事だからちゃんと考えてるんだよ~…♪」
────────────────
【そんなこんなで土曜日】
「…駅前に集合って言われたけど…」
果林の事だから…迷ったり…しない、よな?
「…しょうがねぇなぁ…」
約束の時間の1時間半前に家を出る俺だった。
【虹ヶ咲学園 寮前】
「…さて、果林は…っと…」
【果林、今まだ寮か?】
果林【えぇ、そうよ?…まさか、寝坊…?!】
【…………………………】
果林【えっ、本当に…?】
【寮の前にいるから、用意出来たら来いよ】
果林【えっ……え???】
その直後、窓から顔を出す果林。
俺の顔を見ると酷く驚いた顔をしていた。
「待ってるからな~」
果林「わ、分かったわ…!!」
「…焦る果林ってやっぱり新鮮だな」
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【果林 視点】
「び、びっくりした~…」
まさか峻が来てくれてるなんて…。
「…お迎えなんて…恥ずかしいじゃない…///」
じっと、鏡に向かって自分のコーディネートを確認する。
「…も、もう少しセクシーなのでも…い、いいかしら…?///」
着替え直すと同時に部屋の中に目がいく。
「…少し、片付けて…おこうかしら…
って、何言ってるの私…!!///」
赤くなった顔を振り払うように着替え直して部屋を後にするのだった。
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果林「おまたせ…峻…」
「お、待って………っえええっ!?!」
寮から出てきた果林の姿を見てびっくりした。
まさに芸能人…ってオーラがすごい。
っていうか…色々と大人っぽい雰囲気がする。
「…すっごい綺麗…」
果林「…そんな感慨深く言われたら…照れるわよ…///」
「いや、パーティーに行く時の格好だし…果林だと凄く似合ってるし…」
果林「…そ、そう…///」
小さくガッツポーズをしたのは…気の所為だろうか?
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「それで、どこにお出かけするの?」
果林「…その前に!」
「…え?」
果林「…なんで、寮前まで来たの…かしら?」
「…ああ、言ってなかったね
って言っても…大した理由じゃないんだけどね」
果林「…?」
「果林が迷わないように……まぁ、お出かけに誘われたのは俺だけど…男ならエスコートしてなんぼ、だろ?
…それに、楽しみ過ぎて…待ってられなかったっていうか…」
果林「…峻…///
…ふふっ、私も…楽しみ過ぎて…気合い、入れちゃったのかしらね…///」
そう言って頬にキスをする果林。
「…か、果林…っ」
果林「…実はね、お出かけって言っても…どこに行くのか決めてないの」
「…そ、そうなの…?」
果林「…誕生日に…思い出、欲しいかったから…」
「誕生日…?…っ、い、言ってくれればプレゼント用意したのに!」
果林「いいの!……その代わり…今日1日…峻に甘えちゃおうかしら…?♪
少し大人なデート……し、て?♪」
「…果林…あぁ、分かったよ果林…しっかりエスコートしてやるからな」
果林「えぇ、期待してるわ…峻♪」
最後、一日の終わりは…寮の果林の部屋で内緒に過ごしたい…とまでは今は言えない果林だった。
ちょい短め!すいません!!
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