これからはどこに行くにしても一緒だからね…(ニチャァ)(違う)
今回はとある人からリクエストを頂いたのでそちらを!
週末、俺は曜のもとを訪ねて沼津に向かっていた。
「…さすがに何も連絡しないで来るのは迷惑だったかなぁ…」
メッセージアプリを開いては連絡しようか迷ってると曜の家の近くまで着いてしまった。
「…居る、よな?」
インターホンを押しても居なかったらどうしよう…なんて考えてると…。
「あっ…曜…?」
見覚えのある後ろ姿が…。
「…あ、そうだ……」
ちょっと驚かしてやろうかな?…後ろからそーーっと……。
「えいっ!」
曜「う、うわぁああああっ!?///」
…あ、しまった…後ろから抱きついたつもりだったけど手が胸の辺りに…。
「…ふむ…」
曜「…い、いやあああああ!!!!///」
「……………………えっ?」
俺の頭…逆さまになってない…?
バターン……。
「いっっっっっ………!!」
曜「へ、変態!この、このっ!!!!///」
目を瞑って一心不乱に蹴り続ける曜。
…うん、俺がいけなかった…素直に謝らないと…。
「よ、曜…っ…タンマタンマ!!」
曜「…へっ……?
……ゆ、悠くん!?!?!?」
「…あ、あはは……ぁ…」
ガクッ
曜「うわあああああっ!?悠くーん!?!?!?」
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曜「も、もう…いきなり悠くんが変なことするから…///」
「いっつつ…うん、ごめん…反省してる…」
まさか曜に一本背負いされるとはな…。
背中のあたりが全体的に痛い…。
曜「…そ、それで…要件は?」
「…実はな…裁縫を教えて欲しくて…」
曜「へ?そんなこと…?」
「……う、うん…」
曜「こ、ことりちゃんに教えてもらった方が良かったんじゃない…?
近いんだし…」
「それも思ったんだけど…曜に教えて欲しいなぁって…」
曜「なっ……///
そ、それならそうって連絡してよねっ!///
も、もー…仕方ないんだから…っ…///」
裁縫道具を用意しつつ顔を赤くしながら早口で喋る曜。
曜「…でも…なんで急に?」
「いやぁ…ニジガクのみんなに何か送ろうと思ってさ…ぬいぐるみなんかいいかなぁって」
曜「……………………むー………………」
あ、拗ねてる…こういう時は…。
「でも、教えてくれた曜にも真っ先に送りたかった…なんて……あはは…」
曜「…調子いいんだから…///」
「…なぁ、曜?」
曜「……うん?」
「…もっと近づいていいか?」
曜「………うん///」
ピッタリと隣同士つっついて曜の裁縫を見ていた。
「…やっぱり上手いなぁ」
曜「そりゃAqoursの衣装担当だよー?♪」
「あはは、これは失礼」
曜「とはいえ…悠くんもなかなかだよ?
いやぁ、天才肌はやっぱり違うなぁ~♪」
「よせやい、教えてる人が上手いんだよ」
ものの1時間程で一体のぬいぐるみが出来た。
曜「…これは…私?」
「どうかな?…本人を似せた…ぬいぐるみ」
まぁ、目とかまでは忠実にって訳じゃないけど…可愛らしい寝そべった曜のぬいぐるみを手渡した。
「…教えてくれたお礼…と、約束の…プレゼント」
曜「…悠……大好きっ!///」
嬉しさのあまり抱きついてきた曜をあやしつつ何だか嬉しい気持ちを隠せない俺だった。
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【自宅】
「さて…5体目…っと…」
ニジガクメンバーのぬいぐるみを作り一息つく。
「……気分転換にみんなにプレゼントって思ったけど…喜んでくれるかなぁ…」
ゴロゴロと作ったぬいぐるみを横に転がす。
「…あはは、1人で何やってるんだ俺は…」
残りの人数分も作ろうと気合いを入れ直し作業を再開させた。
「…あ、そうだ…」
その途中、あることを思い浮かんだ俺。
気がつけば時刻は4時を過ぎていた。
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【虹ヶ咲学園】
「ふぁ~…ぁ…」
歩夢「眠そうだね、峻くん?」
「んー、ちょっとな~…」
しずく「その手提げ袋…どうしたんですか?」
「あとのお楽しみに~」
しずく「…???」
かすみ「あっ、かすみんと同じパン入れですね!?ほらっ♪」
「…それ、全部食べるのか?」
かすみ「皆さんの分もありますよ~♪」
「あっ、俺部室寄ってから教室行くね~」
歩夢「うんっ、分かった♪」
【生徒会室】
「朝早くからご苦労さん、生徒会長」
栞子「……なんなんですか…朝から」
「ん、餞別~」
栞子「…これは…」
「ぬいぐるみ…一応手作りだから」
栞子「どうしたんですか、急に…」
「ま、気まぐれってやつ?…話はそんだけ…じゃーねー」
そう言うと峻は生徒会室を出てしまった。
栞子「……………………………可愛い……………///」
【放課後 部室】
「という事でみんなのぬいぐるみを作ってみた!」
しずく「わあああああっ、すっごく可愛いですっ!///」
果林「これ、峻の手作り?…凄いわね…」
エマ「大事にするね~っ♪」
歩夢「寝不足の原因はこれだったんだね…ありがと、峻くんっ///」
かすみ「ま、まぁ…かすみんだってぬいぐるみくらい作れますけどっ!」
璃奈「指に針が刺さると思う…」
彼方「かすみちゃんなら有り得そうだね~…♪」
愛「みてみて!超映える~♪」
せつ菜「これ、グッズ化しませんか!?!?」
「んーー…そこまでの労力はちょっとな…それに、みんなにだけ持っていて欲しいし…」
感想は人それぞれだったが、喜んでもらえて何よりだった。
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