NEXT Rainbow!!   作:A×K(アツシくん)

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いよいよ虹ヶ咲学園のアニメが始まりますね!
アニメまでに自分の体も仕上げる為に投げ込みを行います…!(全く関係ない)


第88話

「おっす、栞子」

栞子「…またあなたですか…」

 

生徒会室に入ると栞子はため息混じりで呟いた。

「ついに俺もおじゃま虫扱いかな?」

栞子「…そうではなく、その逆です」

「…ふむ、逆…とは?」

 

栞子「あなたも物好き…と言う意味です

そこまでして……あなたにメリットがあるとは思えないのですが…」

「んー…まぁ、ほら…お節介だからさ、俺?」

栞子「答えになってませんよ…」

「あはは、まぁそんなことは置いといて…早速、本題に入ろうか?」

 

栞子「…本題、とは?」

「今後のミーティングの方針について、だ

俺なりの意見を言わせてもらうぜ」

栞子「…ぜひ、お聞かせ下さい…」

 

「(普段からそんな風に素直ならいいんだけどな…)…まず資料見させてもらった

すごく見やすかったし、伝えたいことも丁寧に書いてあった……………が」

栞子「………が………なんです?

褒めてくれてますが…結果としては納得してくれる部はどこ…」

「栞子の本質は学園を良くする事

これには相違がない。

…ただ、中にはそうじゃない部分もある…強引…とも言うべきかな?」

栞子「……………………………」

 

「まぁ、どの部でも譲れない線引きはあるさね

…と、栞子にも譲れない部分はあるわな」

その質問に栞子は、こくんと頷いた。

 

「それは大いに結構…だけど、ちゃんとした話し合いになってなかったというところが問題なんだ」

栞子「…それは、一体…どういう事、ですか?」

「…代理人2名に話聞いたけど…まぁ、ミーティングの時はぶつかりにぶつかったと聞いたよ?」

栞子「………………………」

 

 

「会話はキャッチボール…なんてよく聞くよね?

私はこう思うけど…どうですか!?って投げかけられて

こうしませんか?って返す…これが普通だと俺は思う

ただ、栞子はミーティングの時…相手の意見を深く聞かないで自分の考えを押し通そうとしたよな?」

栞子「…意見があれば…発言するよう、私は言いました…」

「…その時、意見はでてきた?」

栞子「…はい」

 

「ちゃんと受け取って考えた?」

栞子「検討に値する意見ならきちんと耳を傾けます」

「だー、そこそこ…栞子にとってはそうかもしれないけど…相手はどう思って発言してるか分かってないんだよ」

栞子「…ですが、全員の意見なんて聞いていたらまとまるものもまとまりません

みんな好き放題言って、あとはこちらに丸投げ…なんですから…」

 

今まで生徒会長の席に座っていた栞子が立ち上がった。

栞子「私は学園にとっても生徒個人にとっても最も効率良く結果を残せるプランを提示したつもりです。

不満を感じてる方々も後から手のひらを返すように私の意見に賛同してくれるはずです」

「…人間、そんな単純な単細胞生物じゃないぜ?

非効率って分かってても…無理だ無茶だって分かってても…馬鹿みたいに真っ直ぐ突き進んで道をこじ開けて…明るくて…輝いてる道を作る…俺はそんな人を見てきた。

''無理を通して通りを蹴っ飛ばす''…なんてな?」

 

栞子「…すいませんが、大変理解に苦しみます」

「だろうな、今の栞子ならそう言うと思った

でも、理解できないからってそこで終わったら皆に栞子のことをわかってもらえないぞ?

栞子には栞子なりの考えがあるならそれを分かってもらわないと…俺はもったいないと思う」

栞子「…………………」

 

「少なくとも、俺は出来ると思うよ…なんてったって無駄だって言ってたスクールアイドル同好会の練習に真面目に取り組んでるし」

栞子「そ、それは…」

「まぁ、全ての意見を聞いてまとめるとなると途方もない時間と労力がかかるのも分かる。

ただでさえミーティング重なって皆カリカリしてるしな

だから、まずは優先順位をつけよう」

栞子「優先順位…ですか?」

 

「まず大事なのは栞子の譲れない部分

…相手方の要望を全部聞くのは無理だからな」

栞子「そう、ですね…まずは…部活の魅力を分かりやすく伝えられるプログラムになっているか…

次に入部した人へのメリット…将来にどう繋がるかの情報…」

「おーい、話聞いてたかー?

ここだけは譲れないって部分だぞ?」

 

栞子「…っ…ひ、ひとつでしたら…

''適性を重視し、試験結果によっては希望の部活に入れない可能性もある''…これだけは絶対に譲れません」

「強く出たね~…一番納得してもらうのが難しいものを持ってきやがった」

栞子「と、言われましても…私の絶対に譲れない部分ですので」

「どの部だって新入部員は欲しいと思うよ?

そんなこと言ってたら入部する人いなくて寧ろマイナスになるかもよ?」

栞子「…………………………」

 

 

「…というか、入部テストって生徒会長の権限でもさすがに…MAJ⚫Rじゃないんだから…」

落ちたヤツは夢島行きってか?

 

栞子「説得してみせます」

「…んー…少し整理させて?

まず…栞子はなんで適性って事にこだわるの?

生徒会の選挙の時も言ってたけど…」

栞子「…自分の適性に合ってない事をしても…幸せにはなれないから、です…」

「………………えっ?」

 

栞子「好きなことをしてれば幸せだとか…今が楽しければいい、とか…一時の感情に任せて行動しても、ろくな事にはなりません

私は、そうやって不幸になる人を見たくないんです」

「(あの目……あの時と…同じ目だ…やっぱり昔になにか…)…過去になんかあったのか?」

 

栞子「はい、ここにリストが」

「リスト…?…うわっ、なんだこの厚さ…それに、リストって…」

栞子「例えばこの方…テニス部の山口さんという部員です

彼女はとても努力していました。

3年生ですからこの前の大会も実質的最後の大会と言えるものでした

…しかし、大会に選ばれたのは新進気鋭の1年生部員でした

皆の前では明るく振舞っていた山口さんが裏で泣いてるいるのを私は見ました」

「………」

 

栞子「他にも吹奏楽部の矢部さん、陸上部の七海さん…それから……ぁ…」

「………?…どうした?」

栞子「い、いえ…っ…それはともかく…虹ヶ咲学園の生徒の適性を最優先させます

その事を入部希望者に伝えないのはフェアではありませんからそこだけは…絶対に譲れません…」

「栞子……………」

 

 

 

この時、栞子の後ろ姿を見た俺は…。

(どうして…話したがらないんだ………………)

と、少し心にズンと響く物を感じた。

 

 

 

 

 

────────────────

 

 

【部室】

 

 

せつ菜「その条件はおかしいと思います!」

「…だよなぁ」

愛「言いたいことは分かるんだけど…だからってこれはちょっとね~…」

「そうだよなぁ~…」

エマ「入部したいって言ってくれる人に貴方は適性が無いので入部出来ませんなんて、とてもじゃないけど言えないよ~…」

「……はぁ~~……………」

しずく「私も…絶対に嫌です…好きなことをさせてもらえない方の気持ちを思えば言えるはずもありません」

「……うーーーーん…………」

かすみ「最近ちょーっと丸くなってきたかな~って思ってたけど本性を現しましたね~……しお子はハリセンボンです!」

「はい、かすみ頬を膨らましてみ?」

かすみ「ぷくーっ!!…って、何やらしてるんですか~!///」

 

歩夢「…なんだか、本当に難しいね…」

「…とはいえ…悠長に考える時間もない、か…正直俺も手詰まりな感じがしてるんだ…みんな、力を貸してくれないか?」

彼方「もちろんだよ~♪」

果林「ここを乗り切らないとライブなんて夢のまた夢…だものね」

璃奈「私、いいアイデアが無いか考えてみる」

 

「…ありがとう、みんな」

せつ菜「峻さんは少しお休みになってて下さいっ

…肩の力…入りっぱなしですよ?」

「…さすが、見抜かれたか……無理はするのもじゃないな…」

ソファーに横になり、腕で視界を覆う。

 

「…………………すぅ………………」

歩夢「…寝ちゃったね」

しずく「ここの所、学園内を駆け巡ったり、部室でも作業に追われてましたからね…」

 

愛「それに加えて、授業や自宅での作業でしょ?

体いくつあっても足りないよ~…」

彼方「彼方ちゃん愛用の毛布をかけてあげて~…少し寝かせておいてあげよう~♪」

 

かすみ「はいはーいっ♪

かすみん横で峻先輩の安眠を監視してまーす!♪」

エマ「はい、かすみちゃん…この手に持ってる物は何かな~?」

かすみ「あぐっ……ペ、ペンです…水性の」

璃奈「そんな事だと思った」




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※誤字報告、いつもありがとうございます。
色々見るに堪えないところもあるとこ思いますがこれからもよろしくお願いします。
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