NEXT Rainbow!!   作:A×K

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スクスタストーリーとは違う番外編です

※作者得です(ぇ


第90話

真姫「付き合ってもらうわよ?」

「…………え?」

 

 

 

 

遡るに4日ほど前の合同ミーティングの時に真姫から告げられた言葉。

片手を腰に当て、誇らしげに言い放った彼女はどこか自信に満ち溢れていた。

 

「付き合うって…何を?」

真姫「もう、レディにそんなこと聞くものじゃないわよ?」

「(レディって…)…えっと…」

真姫「なによ、不満?」

 

……困った、もちろん嫌な訳では無いが…ここまでグイグイ来る真姫も珍しいと言えば珍しい。

「た、助けてよ…にこ~…」

困った俺はにこに助けを求めた。

 

にこ「無理よ、こうなった真姫は止められないわ」

「そ、そんな~…」

果林「男の子ならしっかりエスコートしなさい?♪」

「……………あい、分かりました…」

 

こうして俺は真姫の誘いの元…出かけることとなった。

 

 

 

 

 

────────────────────

 

 

 

「(…で……………)なんでここに君たちが…?」

曜「水泳大会の帰りだったんだけど偶然2人の姿を見かけちゃって♪」

せつ菜「私はアニメショップの帰りです!」

 

…まるで導かれるように遭遇した俺と真姫と曜とせつ菜。

「…あ、あはは…突然の参加者が入ったけど……真姫、大丈夫?」

真姫「…別に、大丈夫よ」

 

と、言うものの真姫の目はジトーっと俺のほうを見つめていた。

真姫「貴方の周りって女の子しかいないのね」

「ど、どういうことぉ!?」

真姫「そのままの意味よ」

 

そう言うと真姫は1人でスタスタと歩いてしまった。

「あ、待ってよ~!!」

 

 

 

 

 

 

──────────────────

 

 

着いた先はショッピングモールだった。

 

「ここ?」

真姫「買い物と……………あと…」

「?」

 

チラッと掲示してあるポスターを見る真姫。

「…アイススケート?」

真姫「ちょっ、べ、別に私は…っ!」

曜「わぁー、これって滑れるの!?」

せつ菜「はいっ、そうみたいですよ!♪」

 

「…珍しいね、真姫がこういうのしてみたいって言うの」

真姫「そ、そんなんじゃないってば…」

「よし、買い物終わったらみんなで行きますか!」

 

曜&せつ菜「おーっ!」

真姫「………………………………」

「素直に楽しもうぜ?」

真姫「……………うん…///」

 

 

 

 

 

 

───────────────────

 

 

程なくして買い物も終わり…何故か曜やせつ菜…真姫の服を買ってあげたが…まぁ、喜んでくれた顔をしてくれたから良しとしよう。

 

俺たちはアイススケートリンク場に着いた。

「ひっろー……」

曜「靴取りに行こーっ!♪」

真姫「こらっ、はしゃがないのっ!」

せつ菜「何だか…燃えてきました!」

 

「(アニメの影響かな…)…ところで、せつ菜?」

せつ菜「はいっ、どうしましたか?」

「…スカートのまま滑るの?」

せつ菜「…?…そう、ですが…?」

「……そ、そうか…気をつけろよ?」

せつ菜「…?

ありがとうございます!」

 

知らぬが仏…か?

いや、よく見張っておかないとな…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、スケートリンクに足を踏み入れた瞬間…。

「おわああああー!!」

 

ド派手にコケた俺。

…まぁ、初めてだし…多少はね?

 

曜「おー、運動神経いい峻くんの珍しい場面見れたかも…」

「…これは、なかなか苦労しそうだ…」

曜「ほら、手に掴まって?♪」

 

と言って手を差し出す曜。

…でも、こういう時はお約束で…。

 

曜「うわああっ!?」

「おわっ…!!」

 

2人して、ずっこけた。

「いつつ…」

曜「峻くん……手…///」

「えっ……?……………あっ!」

思い切り曜の胸に触れていた。

 

曜「…そのー…嬉しいけど…ここじゃ…ねっ?///」

「よ、曜……………」

 

真姫「…何してんのよ…」

やれやれと呆れ顔で見下ろす真姫。

 

「…なんでそんな簡単に滑れてんの…」

真姫「そうね…センスがあるのかしらね?♪」

「むっ……………」

勝ち誇ったかのように言う真姫に対抗心を抱いた。

 

「…まーてー!」

と、スケート鬼ごっこが始ま……………。

 

「あいたっ!?」

らなかった。

 

 

 

 

 

 

 

せつ菜「あのアニメのキャラは…初めてアイススケートをして…トリプルアクセルを決めた……今の私なら…!」

謎の燃えるオーラを纏うせつ菜。

 

曜「えっ…せつ菜ちゃん!?」

真姫「ジャンプはさすがに無理よ…!」

せつ菜「…えぇーい!」

 

 

スピードをつけて飛んだ…が。

せつ菜「わ、わわっ…!!!」

よろめきながらも何とか着地したせつ菜。

 

せつ菜「…アイススケート系スクールアイドル目指します…!!!」

「…いや、どんなスクールアイドルだよ…」

 

とりあえずスカートの中が見えそうで見えなかったことに安堵する俺だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─────────────────────

 

 

 

 

 

 

小休憩がてら、俺は人数分の飲み物を買っていた。

3人はまだ元気に滑走中。

 

 

「…さすがスクールアイドル…スタミナ有り余ってるな…」

自分が買った飲み物に口を付けようとしたその時だった。

 

 

 

「……………栞子?」

遠くに見覚えのある人物がいた。

 

 

 

「おーい、栞子」

栞子「えっ!?……な、なんだ…峻さんでしたか…」

「…私服姿の栞子…初めて見たかも…」

栞子「じ、ジロジロ見ないで下さい!」

「可愛いじゃんか、似合ってるよ」

 

栞子「~~~~~~…………っ//////」

「そんで、今日はどうしたの?」

栞子「か、買い物に……」

「そっか、俺たち今アイススケートやってるんだけど…良かった一緒にどう?」

 

その問いかけに栞子は首を横に振った。

栞子「お気持ちは嬉しいですが…買い物を終わらせたらすぐに帰らないといけないので…」

「ん、なら仕方ないね

気をつけて帰るんだよ?」

 

栞子「はい、ありがとうございます」

短い会話をした後、俺はその場を後にした。

 

 

 

────────────────────

 

 

【栞子 視点】

 

(…ごめんなさい、峻さん…嘘をつきました…)

本当はすぐに帰る予定なんてなかった。

…むしろ、じっくり買うものを選定したかったくらいだった。

 

 

「峻さん…どういう物なら喜んで貰えるかな…」

言えるわけない…あの人に…感謝の気持ちを込めて贈り物がしたかった……なんて。




はい、アイススケートイベントですね。

個人的に各グループで推しをあげるなら
真姫ちゃんと曜ちゃんとせつ菜ちゃんですね。
つまり、このイベントは優勝。

この3人から迫られる人生を送りたかった…(^p^)

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