※作者得です(ぇ
真姫「付き合ってもらうわよ?」
「…………え?」
遡るに4日ほど前の合同ミーティングの時に真姫から告げられた言葉。
片手を腰に当て、誇らしげに言い放った彼女はどこか自信に満ち溢れていた。
「付き合うって…何を?」
真姫「もう、レディにそんなこと聞くものじゃないわよ?」
「(レディって…)…えっと…」
真姫「なによ、不満?」
……困った、もちろん嫌な訳では無いが…ここまでグイグイ来る真姫も珍しいと言えば珍しい。
「た、助けてよ…にこ~…」
困った俺はにこに助けを求めた。
にこ「無理よ、こうなった真姫は止められないわ」
「そ、そんな~…」
果林「男の子ならしっかりエスコートしなさい?♪」
「……………あい、分かりました…」
こうして俺は真姫の誘いの元…出かけることとなった。
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「(…で……………)なんでここに君たちが…?」
曜「水泳大会の帰りだったんだけど偶然2人の姿を見かけちゃって♪」
せつ菜「私はアニメショップの帰りです!」
…まるで導かれるように遭遇した俺と真姫と曜とせつ菜。
「…あ、あはは…突然の参加者が入ったけど……真姫、大丈夫?」
真姫「…別に、大丈夫よ」
と、言うものの真姫の目はジトーっと俺のほうを見つめていた。
真姫「貴方の周りって女の子しかいないのね」
「ど、どういうことぉ!?」
真姫「そのままの意味よ」
そう言うと真姫は1人でスタスタと歩いてしまった。
「あ、待ってよ~!!」
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着いた先はショッピングモールだった。
「ここ?」
真姫「買い物と……………あと…」
「?」
チラッと掲示してあるポスターを見る真姫。
「…アイススケート?」
真姫「ちょっ、べ、別に私は…っ!」
曜「わぁー、これって滑れるの!?」
せつ菜「はいっ、そうみたいですよ!♪」
「…珍しいね、真姫がこういうのしてみたいって言うの」
真姫「そ、そんなんじゃないってば…」
「よし、買い物終わったらみんなで行きますか!」
曜&せつ菜「おーっ!」
真姫「………………………………」
「素直に楽しもうぜ?」
真姫「……………うん…///」
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程なくして買い物も終わり…何故か曜やせつ菜…真姫の服を買ってあげたが…まぁ、喜んでくれた顔をしてくれたから良しとしよう。
俺たちはアイススケートリンク場に着いた。
「ひっろー……」
曜「靴取りに行こーっ!♪」
真姫「こらっ、はしゃがないのっ!」
せつ菜「何だか…燃えてきました!」
「(アニメの影響かな…)…ところで、せつ菜?」
せつ菜「はいっ、どうしましたか?」
「…スカートのまま滑るの?」
せつ菜「…?…そう、ですが…?」
「……そ、そうか…気をつけろよ?」
せつ菜「…?
ありがとうございます!」
知らぬが仏…か?
いや、よく見張っておかないとな…。
そして、スケートリンクに足を踏み入れた瞬間…。
「おわああああー!!」
ド派手にコケた俺。
…まぁ、初めてだし…多少はね?
曜「おー、運動神経いい峻くんの珍しい場面見れたかも…」
「…これは、なかなか苦労しそうだ…」
曜「ほら、手に掴まって?♪」
と言って手を差し出す曜。
…でも、こういう時はお約束で…。
曜「うわああっ!?」
「おわっ…!!」
2人して、ずっこけた。
「いつつ…」
曜「峻くん……手…///」
「えっ……?……………あっ!」
思い切り曜の胸に触れていた。
曜「…そのー…嬉しいけど…ここじゃ…ねっ?///」
「よ、曜……………」
真姫「…何してんのよ…」
やれやれと呆れ顔で見下ろす真姫。
「…なんでそんな簡単に滑れてんの…」
真姫「そうね…センスがあるのかしらね?♪」
「むっ……………」
勝ち誇ったかのように言う真姫に対抗心を抱いた。
「…まーてー!」
と、スケート鬼ごっこが始ま……………。
「あいたっ!?」
らなかった。
せつ菜「あのアニメのキャラは…初めてアイススケートをして…トリプルアクセルを決めた……今の私なら…!」
謎の燃えるオーラを纏うせつ菜。
曜「えっ…せつ菜ちゃん!?」
真姫「ジャンプはさすがに無理よ…!」
せつ菜「…えぇーい!」
スピードをつけて飛んだ…が。
せつ菜「わ、わわっ…!!!」
よろめきながらも何とか着地したせつ菜。
せつ菜「…アイススケート系スクールアイドル目指します…!!!」
「…いや、どんなスクールアイドルだよ…」
とりあえずスカートの中が見えそうで見えなかったことに安堵する俺だった。
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小休憩がてら、俺は人数分の飲み物を買っていた。
3人はまだ元気に滑走中。
「…さすがスクールアイドル…スタミナ有り余ってるな…」
自分が買った飲み物に口を付けようとしたその時だった。
「……………栞子?」
遠くに見覚えのある人物がいた。
「おーい、栞子」
栞子「えっ!?……な、なんだ…峻さんでしたか…」
「…私服姿の栞子…初めて見たかも…」
栞子「じ、ジロジロ見ないで下さい!」
「可愛いじゃんか、似合ってるよ」
栞子「~~~~~~…………っ//////」
「そんで、今日はどうしたの?」
栞子「か、買い物に……」
「そっか、俺たち今アイススケートやってるんだけど…良かった一緒にどう?」
その問いかけに栞子は首を横に振った。
栞子「お気持ちは嬉しいですが…買い物を終わらせたらすぐに帰らないといけないので…」
「ん、なら仕方ないね
気をつけて帰るんだよ?」
栞子「はい、ありがとうございます」
短い会話をした後、俺はその場を後にした。
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【栞子 視点】
(…ごめんなさい、峻さん…嘘をつきました…)
本当はすぐに帰る予定なんてなかった。
…むしろ、じっくり買うものを選定したかったくらいだった。
「峻さん…どういう物なら喜んで貰えるかな…」
言えるわけない…あの人に…感謝の気持ちを込めて贈り物がしたかった……なんて。
はい、アイススケートイベントですね。
個人的に各グループで推しをあげるなら
真姫ちゃんと曜ちゃんとせつ菜ちゃんですね。
つまり、このイベントは優勝。
この3人から迫られる人生を送りたかった…(^p^)
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