鹿角姉妹同様「ワイは栞子ちゃんが好っきゃねん…!」って方は投票よろしくお願いいたします。
「…さて、と…そろそろミーティングだけど…大丈夫?」
いつになく、深く呼吸をする栞子…その顔は強ばっていた。
栞子「…大丈夫です、貴方と話して…私なりに考えを深めて見ました…」
「…そっか、それはそれで嬉しいよ」
栞子「これなら…という結論が出たので…それを今からミーティングで発表したいと思います」
「期待してるぜ、生徒会長」
栞子「…あと…もうひとつ…いいですか?」
「ん?」
答えを待って首を傾げると…栞子が俺の胸元に飛び込んできた。
「…栞…子?」
栞子「…すいません…何故か…凄く…安心したくて…///
…峻さんと…こうすれば…安心できるかも…と…///」
「…そっか……いいよ、気が済むまでしてて」
栞子「………ありがとうございます///」
こうして顔を見ていると…栞子も普通の女の子なんだなぁと実感する俺だった。
────────────────────
そして、ミーティングの時間となった。
俺は栞子の様子も気にしつつ、指示された準備等々に追われていた。
(…アイツ…1人で大丈夫かな?)
…まぁ、そう聞いたところで…【大丈夫です、信じてください】…って言われそうだけどな…。
栞子「それでは、学校説明会についての第7回のミーティングを始めたいと思います」
栞子の一声でミーティングが始まった…が。
【生徒会長補佐だ…】【なんでいるんだろ…】
【生徒会長変わっても役職辞めてなかったんだ…】
チラホラと俺がいる事に違和感を感じる人が居た。
歩夢&せつ菜「………………っ…」
歩夢とせつ菜も苦虫を噛み潰したような顔をうかべる。
しかし、俺は片手でOKサインを作り…一言。
「準備を手伝っただけだ、余計な口出しもしないしミーティングを妨害もしない…ま、いないものだと思ってくれ」
…………シーーーン………。
その一言で生徒会室内が静まり返った。
歩夢(な、なんか…峻くん…生徒会長みたいだったね…)
せつ菜(え、えぇ…言葉に重みがあるというか…迫力があると言いますか…)
咳払いをし、話を切り出したのはバスケットボール部だった。
【こ、この前ウチが出した譲歩案は見てくれた?】
栞子「はい、頂いた譲歩案は全て拝見致しました」
【…検討は?】
栞子「順を追って説明します
まずは手元の資料をご確認ください」
その声と同時に他の部活の代表者も資料に目を通す。
俺は壁にもたれかかったまま腕を組んで目を瞑っている。
【…あら?】
栞子「どうかされましたか?」
【…ここに書いてあることは…本当?】
栞子「えぇ、本当です」
栞子「細かい調整は後で私や生徒会長補佐の宮之原さんの方で各部にお願いすることもあると思いますが…基本的にはステージ上で行う事はお任せ致します
各部、伝えたい内容や見に来てくれた人が入りたいと思うような発表にしてください」
せつ菜「…こ、ここまで変えてくるなんて…峻さんが力添えをしたとはいえ…これまでとはまるで別のようです…っ」
歩夢「これって…峻くんが説得した結果…なのかな…?」
せつ菜「えぇ…これなら各部とも異論はないはずです…」
しかし、俺は聞いてしまった。
【最初からこうすればいいのに…】
「…ちょっといいか?」
片目を開け、小さく手を挙げる俺。
栞子「…自分の口から口出ししないと言いましたよね…
…まぁ、いいでしょう…どうぞ」
「今誰かが…最初からこうすればいいのにって言ったのが聞こえた」
その問いかけに同好会以外の部活が目を逸らした。
「言うのは勝手だし思うのも勝手
なんなら、結論が原点回帰した事は確かに紛れもない事実だ。
…でも、部活のみんなが譲れない部分があるように…生徒会長にだって譲れない部分はあった。
そこがお互い反発して…結果的にミーティングの回数も増えて紆余曲折、右往左往してここに至った
その点だけは考慮してやってくれ
その他の異論や不満は全部、生徒会長補佐の俺が聞く」
………………………………………………
「…喋りすぎたな、進めてくれ」
【…こ、これなら…ウチの部の魅力が伝えられるわ】
栞子「…こほん、ただこの資料にあるように
この情報だけは必ず入れてください
その人自身の適正によっては…他の部を勧める可能性もある…という事を」
【えっ!?……あっ……って、これじゃ何も変わらないじゃない!】
栞子「そうでしょうか?…要望通り、発表内容は各部の自由にといたしましたが
…それに、こちらが譲歩してるのに…そちらは何ひとつとして譲歩しないというのはフェアでは無いと思いませんか?」
【だからってそんなの…】
栞子「こちらからの要望はひとつ
ステージの上で今言った事は絶対に伝えさせてもらいます」
せつ菜(ど、どんどん空気が重苦しく…)
歩夢「…そんな事ないよ、せつ菜ちゃん」
せつ菜「…歩夢さん?」
歩夢「今日はいつもと違う…そうでしょ?♪」
せつ菜「…ぁ……は、はいっ…峻さんが居ますし…!」
歩夢「それにね、この間、栞子さんが私に言ってくれたの
無駄だと思う活動をしていても、その過程にある全てを無意味だと否定するのは…間違っているかも、って」
せつ菜「…栞子さんが…そんなことを…?」
歩夢「同好会の活動を見た事もあるけど…私は、峻くんが真摯に向き合って話してくれたからそこまで考えを改めてくれたんじゃないかなって思うの」
せつ菜「…分かりました!歩夢さんがそこまで言うなら…信じてみます!」
【…適正によっては他の部を勧めるなんて…一番伝えたくないことなんだけど…】
栞子「適正によっては他の部を勧める…この一文だけは外せません
…ですが、だからといって入部希望者にそれを押し付けたり入部を拒否することはありません」
【…え?…ってことは…結局は希望すれば入部出来るってこと?】
栞子「はい、おかしいですか?」
「ま、新入部員が入ったからには自分らできっちり育てんしゃいってことだよ、つまり
適正、適正って言うけど…そんなのまだ誰も知らないし分からないんだから
そこを伸ばしたりするのは今いる部員の日々の活動や練習にかかってるってこと」
【…そういうことなら…ウチは異論はないわ】
歩夢「…あっ……!」
せつ菜「良かった…っ…納まるところに納まったという感じですね…!」
歩夢「栞子さんのやり方と…後は峻くんの考えが一番いい形に話をまとめたんだよ…!」
せつ菜「やはり…生徒会長は栞子さんが相応しいですね
…生徒会長補佐に峻さんを推薦したのも、自分のことのように誇らしいです」
こうして、何とかまとまった話を最後にミーティングは終わりを告げた。
────────────────────
【放課後】
「お疲れ、栞子」
栞子「ありがとうございます…ですが、私は何も…貴方が各部に説得してくれたからここまで来れたようなものです」
「なんか怖い雰囲気出しちゃった感もあるけどな、あはは」
栞子「…それに…」
「それに?」
栞子「同好会活動をして…貴方としっかり話し合って…得た物もありますし…///」
「お?…じゃーぁー…スクールアイドル…やってみる?」
栞子「…スクールアイドルに対しての考えは変わってませんよ」
「…さいですか」
栞子「…ただ…言葉にはできないけど…感じる事も多かった…ということです」
「ま、それがいいのかもな
下手に学ぼうとか分かろうってするよりも、自分の肌や頭に感じたインスピレーションが大事ってことだろ」
栞子「毎度思うのですが…貴方は少し、楽天的すぎませんか?」
「まーくん、神の子不思議な子」
栞子「……はあ?…ま、まぁ…そういう度量の大きさも大事だと思いますが」
「あはは、ドーンと構えてるだけだよ…実は意外と精神的に脆かったりするかもよ…?…なんてね、同好会の様子でも見に行くか!」
栞子「待ってください!!」
「…どうした、そんないきなり大声を出して…」
栞子「…その…お礼がしたいのですが…///」
「お礼?」
栞子「…貴方の…峻さんの協力があって…ミーティングも無事おわれたので…出来ることなら、なにかお礼がしたいと…///」
「そんな大層なことしてないって」
栞子「そ、それでは私の気がすみません…!」
「…うーーーん…困ったなぁ……あ、じゃあ…デートしようぜ、今週」
栞子「で、デート…っ!?!?!?///」
アワアワと口を動かす栞子…こんな要求は想定外だったのだろうか?
「ダメか?」
栞子「…………わかりました…///」
そう言って携帯を出す栞子。
「…?」
栞子「連絡先…交換しないとダメじゃないですか…///」
「…あ、あぁ…」
いつもと違う雰囲気にドキマギする俺だった。
「そ、それよりも同好会に行こうぜ!」
栞子「…まだミーティングの書類整理がありますので」
いつも通りの表情に戻った栞子を見て俺は思わずコケた。
「…あ、あはは…ですよねー…」
栞子「…早く終わらせて、一緒に行きましょう…生徒会長補佐…///」
…いや、俺は栞子が赤く頬を染めた顔を一生忘れないだろう。
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次回!栞子とデート!