大人の力見せたる!!
「おっ、時間ピッタリだな栞子」
栞子「いえ、誘われた身として粗相のないように1時間前から居ます」
「いや、そこは私も今来たところですでしょうがー!……ま、そっちの方が栞子らしいわな」
栞子「…?…どういうことでしょうか…?」
「んいや、こっちの話……察するに栞子は誰かとあんまり出かけたことないべ?」
栞子「あんまりどころか…初めてです…もちろん、デ、デート…も…///」
「…恥ずかしがられるとこっちも恥ずかしいんだけど…」
視線を泳がせるように栞子の私服姿を上から下まで見る。
栞子「…な、なんですか…っ…///」
「いやぁ、栞子の私服姿は可愛いなあって」
栞子「…なにか裏がありそうな言い方ですね…」
「普段は頑固で堅物で笑顔とかそんなに出さないクールビューティなのにこんな可愛らしい格好見れて幸せだな~って思ってるだけだよ」
栞子「…貴方だって…いつも同好会のメンバーから好かれてるじゃないですか…///
…たらし……///」
「……いや、別に…たらしてるわけじゃないけど…」
栞子「…でしょうね、同好会の皆さん見てれば何となく分かります」
「…そ、そんなことより…早く行こ?
どこか行きたいところある?」
こうして俺と栞子は歩きながらどこに行くか考えるのであった。
栞子「…と言っても…私は特にここと言うところは…」
「でもせっかく2人で出掛けられたから…なんか思い出に残るようなものにしたいよなぁ」
栞子「…既に、新しい発見の連続、ですが…」
「ん?どうした?」
栞子「なんでもありませんよ」
──────────────────
栞子「…う、うぅ……///」
「…あ、あはは…………」
地下鉄りんかい線に乗り、都市部に向かおうとした俺と栞子…だったが…。
「…結構、混んでるね…」
栞子「…は、はい…」
「苦しくない?」
栞子「…峻さんが…支えてくれてるので…///」
そう、問題はこの体制。
思い切り栞子の腰に手を回しているのである。
「…も、もう少し…だから、な?」
栞子「………………///」
その言葉に栞子は小さく頷くしか無かった。
しかし、そんな姿が新鮮で可愛いと思ってしまった。
「……………おわわわっ…!!!」
栞子「………………きゃっ…!!///」
電車が揺れたからか…栞子との距離が一段と近くなった。
(やばっ…顔…触れそう…!)
栞子「…あ、のっ……///」
「…ごめん、栞子…っ」
栞子「…だ、ダメです…っ…口付けなんかしたら…子供が…っ…///」
「…え?」
栞子「…ち、違うんですか…?///」
(……なんというか…分かってはいたけど…)
栞子って…超初心なんだな…………。
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「あっつー…」
電車から降りた俺は首元をパタパタと扇いだ。
栞子「す、凄かったですね…」
「暑いからアイスでも食べようよ…あっ、生徒会長の前でアイス食べ歩きながらウィンドショッピングなんて怒られるか?」
栞子「い、いけませんよ!虹ヶ咲学園の生徒たる者…そこはしっかりして頂かないと!」
「まぁまぁ…じゃあ、俺と栞子の秘密って事でどう?」
栞子「で、ですから…!!」
しかし、反論を他所に俺はアイスを買いに行った。
「栞子は~…抹茶かな、なんか似合いそうだし」
俺はストロベリーと抹茶のアイスを購入した。
所で、アイスの最高峰はレディーボーデンだと思うんだけど分かる人居るかな?居ない???
「ほら、栞子」
栞子「そ、そんな!ご馳走してもらうなんて…!」
「硬いことは今日は無し!…それくらいさせろって、な?」
栞子「……あ、ありがとうございます…///」
少し照れくさそうに受け取り、一口アイスを頬張る栞子。
栞子「…美味しい」
「だろ?…あ、これで共犯だね、ふへへ」
栞子「…むっ……かすみさんみたいでしたよ、今の笑い方」
「別に何も企んでないよ…俺も一口もーらおっ」
栞子が持っていたアイスに口をつける俺。
その様子を見て、栞子の目が丸くなった。
栞子「なっ、ななななっ…!///
いつもこんなことを普通にするんですか…っ!!??///」
「…あれ、変だった…?」
栞子「…あなたは要注意人物としてみる必要がありそうです…///」
ジト目をしながらアイスを食べる栞子を見て俺は何のことを言われてるのか分からなかった。
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ウィンドショッピングも終わりかけの頃、栞子があるお店で足が止まっていた。
「…ん?どうした?」
栞子「この子…峻さんに似てると思いませんか…?」
指をさしたのは…クマのぬいぐるみ。
「…く、クマ?…クマ…クマ…」
俺のどこら辺がクマっぽいんだろう…と考えてる中、栞子は。
栞子「ほらっ、この目の辺りとかそっくりだと思いませんか?」
「…うーん…?…うーん………」
男にはわからない見てるポイントがあるのだろう。
とりあえず俺は栞子の話に合わせることにした。
「…なら、買うか?…なんか気に入ってるみたいだし」
栞子「そ、そこまでしてもらう訳には…っ」
「嫌か?」
栞子「……嫌、というより…」
見ていたぬいぐるみの隣を見る栞子。
栞子「な、なんだか…このペア一緒じゃなきゃ、ダメなような気がして…」
「なら2つとも買おうよ、ちょうど青は俺でピンクは栞子ってとこでさ」
栞子「わ、ワガママすぎませんか…私…???」
「ちょっとくらいワガママな方が女の子らしいよ
それに栞子がそんなふうに言ってくれるのもなんだかありがたいしな」
そう言って俺は店の中に入り、栞子が言っていたぬいぐるみを購入した。
受け取った栞子は大事そうに抱きかかえていた。
「ぬいぐるみとか、好きなのか?」
栞子「いえ、これが初めてです…ですが、なんだか凄く気になってしまって…」
「お気に召してくれてよかったよ」
栞子「…ずっと…大事にしますね///」
「…う、うん…!」
突然向けられた笑顔に俺は思わず恥ずかしくなって顔を背けた。
栞子「それに、峻さんが最初に仰っていた事も叶いましたし」
「えっ?……あっ、確かに…」
…これもデート(?)の思い出の品…に、なるのだろうか?
栞子「………ふふっ♪」
…ま、本人が喜んでるならそれでいいかもな。
栞子の登場回数が多い?
まぁ、章の核となる人物の一人だからね!ご自愛ください!!
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