今から10年前、降魔との世界規模での戦いが発生した。後に語られる降魔と人の最終決戦…【降魔大戦】だ。それはここ帝都が中心になり、世界にある全ての華撃団が集結した。帝国華撃団、巴里華撃団、そして紐育華撃団だ。総勢19名の花組は、身を挺した獅子奮迅の活躍によって降魔の危機は去った。しかし、それの代償は余りにもデカかった。総勢18名の華撃団の消滅と引き換えだったのだ。そして時は太正29年…
「…3つの華激団が消滅してから10年か。あの時は、お互い切磋琢磨したな」
1人の男が空を眺めている。彼の名前は高倉洋。彼は昔の華撃団時代に大帝国劇場で働いていた。だが、10年前の出来事から彼は表から姿を消していた。いや、消していたというよりは、関りを持たないようにしていた。
洋「しかし、10年前はあれだけ有名だった大帝国劇場が、今では毎日閑古鳥が鳴いてる状況。あいつ等が今のこの状況を見たら、どう思うだろうな…」
彼は嘗て、帝国、巴里、紐育華撃団と共に戦った男である。その事を知っているのは、この大帝国劇場の支配人であり今の帝国華撃団の総司令官でもあり、嘗ては花組のトップスタァだった【神崎すみれ】ただ1人である。
「しかし、世の流れは残酷だよな」
当時は、世界を救った英雄華撃団だったが、今では劇場の人気は当時と比べて地に落ち、解体や撤去しろといった張り紙が貼られている。そして、今でも時折降魔は出るが、それは新しく出来た中国の上海華撃団が殆ど対応している。つまり、世界を救った帝国華撃団・花組は、軍から見ても世間から見ても過去の存在…謂わばお荷物なのである。
「それでも、すみれの奴はよくやってるよ」
今もなんとか帝国華撃団が残っているのは、支配人である神崎すみれのおかげなのだ。隊員もなんとかいる状況。しかし、戦う為に必要な光武は、旧式の霊子甲冑しかないのが現状だ。だから帝国華撃団・花組は戦いに参加できないでいる。
洋「こっちはすみれに任せて、俺はあいつらの事を調べるか」
俺は大帝国劇場の前を通り過ぎた。
洋「さて、取り合えず陸軍や
WLOF…10年前の降魔大戦が終結した後に、降魔大戦の激闘の功績から、華撃団の都市防衛構想は世界中に認められることとなり、「世界華撃団連盟(WLOF(ウルフ))」が設立。世界各都市に華撃団が誕生していく。そのおかげで、今では帝都を守っているのは帝国華撃団ではなく、上海を拠点にする上海華撃団が護っている。
洋「確かに上海華撃団はよくやってるが、だからといって帝国華撃団を解散させるのは納得がいくか!あそこは
かなり短いですが、アンケートで能力が決まってから続きを書こうと思っています。
サブキャラヒロイン候補です。
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竜胆カオル
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大葉こまち
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西城いつき
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本郷ひろみ
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村雨白秋