新サクラ大戦 もう1人の英雄   作:シャト6

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他の華激団は、エリスとランスロットに決まりました。

次は、サブキャラ達です。


第8話

10年ぶりに帝劇を見て回り、すみれに挨拶も済ませた俺は、アジトに戻り再びさくら達に似た霊力をどうするか考えていた。

 

洋「やっぱあの女を直接問い詰めなきゃ進展はなさそうだな」

 

帝劇の前で、魔幻空間を作ったあのさくらに似た女。見た目や声等は同じだったが、だからといってあいつ本人とは限らない。

 

洋「ま、あいつ本人だったら…俺が引導を渡してやる」

 

それが、俺を好いてくれたあいつにできる事だ。

 

洋「舞台…か」

 

俺は久々に舞台を見る。中に入ると、隊長の神山と先程紹介された司馬が話していた。

 

誠十郎「…で、具体的にはどうするつもりなんだ?」

 

司馬「俺が開発した高精度霊子投影機、こいつを仕込む。その名も【うつりちゃん】だ!」

 

誠十郎「う、うつりちゃん…」

 

洋「また物凄いネーミングセンスだな。紅蘭の奴を思い出したぜ」

 

俺は2人に声をかける。

 

誠十郎「高倉さん!」

 

洋「よう神山。そして…確か司馬だったか?」

 

司馬「は、はい!」

 

洋「そんなに緊張するな。これからは、同じ敵と戦う味方なんだ」

 

司馬「は、はい…」

 

そんなに緊張するもんかね。

 

誠十郎「高倉さん。先程言われた紅蘭さんってもしかして…」

 

洋「ああ。前帝国華撃団・花組の隊員であり、司馬と同じ技術者でもあった。よく自分の作った機械には名前を付けてたな。ネーミングセンスは司馬と同じだがな」

 

誠十郎「そうだったんですか」

 

洋「ああ。だが、よく紅蘭は機械に愛情を持ってた奴だったからな。特に自分が作った物は、我が子の様に大切に思っていた」

 

司馬「その気持ち凄く分かります」

 

洋「だろうな。あいつが作った物は、8割が爆発したが、それでもあいつは機械を愛していた。本当に…」

 

俺は昔の事を思い出しながら、客席の方を見た。あの時は…本当に輝いていた…

 

「「……」」

 

洋「…すまん。少し昔を思い出してな」

 

誠十郎「いえ…」

 

洋「司馬、神山…あいつ等の為に、すみれの為に最高の舞台にしてやってくれ」

 

誠十郎「もちろんです!」

 

司馬「任せて下さい!」

 

洋「ああ。期待してるぞ」

 

そして俺は舞台から出ていく。

 

洋「さて、取り敢えず一通りは回ったか?」

 

それにしても、多少なりとも変わった所はあるが、殆どアイツ等がいた頃と同じで安心した。すみれの奴が頑張ってる証拠だ。

 

洋「…会ったアイツの事を話しておくか」

 

俺はあの時会った、さくらの声にそっくりだった奴の事を報告する為に、支配人室に向かった。

 

洋「すみれ、入るぞ」

 

俺はノックもせずに部屋に入る。

 

すみれ「洋さん、女性の部屋に入るのにノックもせずに失礼ですわよ?」

 

洋「今更だろ?お前やさくらも、昔俺の部屋にノックもせずに入って来たじゃねぇか」

 

すみれ「殿方と女性を一緒にしないで下さいな」

 

「はいはい」

 

このやり取りも久し振りだな。

 

すみれ「全く…それで、一体何用かしら?」

 

洋「実はな…」

 

俺は亜空間で見た事を事細かくすみれに説明した。

 

すみれ「そう…ですか」

 

やっぱすみれの奴もショックを受けてるな。違うと分かってるとはいえ、アイツ(さくら)そっくりの奴の話を聞けばな。

 

すみれ「洋さんの言う通り、それはさくらさんではないと私も思いますわ」

 

洋「当たり前だ。アイツがそんな事するとは思えないからな。だが、過去にさくらの親父さんの事もある」

 

すみれ「……」

 

洋「万が一、アイツが敵に回ったなら……俺が容赦なく殺る」

 

すみれ「!!」

 

これは俺へのケジメだ。あの時、俺にもっと力や知識があれば、アイツ等が向こうに行かなくて済み、敵になる必要もなかったんだからな。

 

すみれ「洋さん…」

 

洋「ま、1番いいのはアイツ本人じゃないって事を願うがな」

 

すみれ「そうですわね」

 

さて、そろそろ戻って機械の改良をするか。

 

洋「そろそろ戻る」

 

すみれ「…分かりました。ですが、必ず毎日顔を出して下さいな」

 

洋「分かってるよ」

 

すみれ「後それと…」

 

すみれは俺に機械を渡す。

 

洋「なんだこれ?」

 

すみれ「それはスマートロンという物ですわ。こうやって…」

 

すみれは同じ物を操作し始める。すると俺のスマートロンに着信が入る。

 

すみれ「こうやって文字を送る事ができますの」

 

洋「へ〜。あのキネマトロンが、随分と小さくなったんだな」

 

すみれ「オッホホホホホ!我が神埼重工にかかれば、これぐらい容易いですわ」

 

相変わらず…だな。

 

洋「これで連絡のやり取りをすればいいんだな?」

 

すみれ「そうですわ。後、花組や他の方達とも連絡は取れますので」

 

洋「分かった」

 

すみれ「皆さんの名前がありますので、そこに合わせてボタンを押せば、その人と連絡ができますわ」

 

洋「後で色々と試してみる。じゃあな」

 

すみれ「ええ。それでは」

 

そして俺は自分のアジトに戻った。すみれから話を聞いたのか、神山や天宮から連絡があった。後天宮、お前は少し漢字の勉強をしてから送ってくれ。なんだよ…『夜露死苦お願いします』って…

サブキャラヒロイン候補です。

  • 竜胆カオル
  • 大葉こまち
  • 西城いつき
  • 本郷ひろみ
  • 村雨白秋

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