虹の橋がかかるまで―女神となった強面青年の勘違い冒険譚―   作:一二三 四五八

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6)風と大地とせせらぎの歌

『さて、では続きの確認を』

「ええ、ありがとう」

『まずはユニークと職業スキル以外のデータを表示しましょう』

 

能力値

 

パワー  1100

スピード 1400

イント  6

マジック 1800

 

HP 1200

MP 1500

 

神属性:優美

 

【ヒトの能力平均の目安は10、レベルにより変動】

 

【Rはレアアイテム/スキル。RRはダブルレア、RRRはトリプルレア、EXは上限レア】

【スキルランクはⅡで熟練、Ⅲで達人。Ⅳ以上は人の領域外ランクとなる。】

 

スキル

【RR:力技Ⅳ】【運動Ⅲ】【サバイバルⅡ】

【知覚Ⅲ】【散策Ⅱ】【EX:自己鍛錬Ⅴ】

【RRR:野生の直感Ⅳ】【動物使役】

【説得/無法者】【裁縫】【料理】【木彫り】

 

戦闘スキル

【喧嘩殺法Ⅳ】【古流武術Ⅲ】【EX:不屈Ⅳ】

【RRR:抵抗Ⅳ】【RRR:金剛身Ⅱ】

【R:手加減Ⅲ】【RR:肉弾見切りⅡ】

【RRR:射撃見切りⅢ】

 

 

「……頭が、ひどいわ」

『いえ違います。

他が凄すぎるのです。貴方はもう80レベルの優れた戦士と並ぶ驚異的な能力を持っている。本来このレベルなら能力値は50もあれば天才と呼ばれます。スキルの数だって10を超えることはない。

まったくどういう事なのでしょうね?』

 

「そんなのこっちが聞きたいわよ。せいぜい子供の頃にお祖父様にしごかれて、お山でひたすら駆け回っていただけですもの。どうしてなのかしら?」

『……きっとそれです、ね』

 

 カミナはせいぜいなどと言っているが実は違う。

それは見るものが見ればもはや虐待としか思われない凄まじい修行だった。長いこと極道の世界で武闘派と名を馳せた1人の老人が彼に勝ち残る為の全てを教えた。

 

 カミナがどんな無茶な訓練でも耐えてしまうモノだからその老人が面白がってだんだんとエスカレートしていったソレは、最終的に漫画や小説の中に出てくるまるで現実味のない特訓へと至り、彼はそれすらこなしてきている。

 

それがお山の化け物と思われ猟師から狙われ続けた彼を身を助けたし、その経験がまたさらに彼を鍛え上げた。

 

 そんな下地に支えられ、さらにレベルの適応と、主神討伐の経験ブーストがかかった結果、出来上がったのがこの能力だ。だがそれでもステラは納得できない。

 

(まさか次元の谷にすまう古龍種か、極限世界の上位神格並の成長率になってしまうとは。スキルだってもはや英雄以上だ。……完全に本来かかるべきストッパーが機能していない。規格外なんだ、文字通り。

イジられていますね絶対。他にどんなトラップが仕掛けられているか、警戒が必要です)

 

彼女は彼の異常な能力が何者かの作為によって造られたモノだと確信しており、ある事を後悔していた。

 

(主神の討伐判定はカミナのこれからを考えれば必要だと考えて取得しましたがどうも早まった感がいなめません。彼の元々優れた素質が、馬鹿げたレベルで跳ね上がってしまった。果たして私が対応しきれるかどうか)

 

 大きな力は同じく大きな力を引き寄せる。ステラは少しだけ彼のサポートとして上手くやっていけるか、不安になっていた。

 

 そんな彼女の悩みなど一切知らない男は現在着替え中である。先程ようやく仕立て終わった衣装に少女達に手伝ってもらって着替えているのだ。着替え終わったカミナは、実に満足そうな顔で言い放った。

 

「布地が多いって素晴らしいわ!」

 

 袖周り以外を少し絞ってひらりとさせた水色の和服に、若草色のスカート、石銀のストールを腰帯の様に巻きつけて、紅い貴族が着るような豪華なマントを羽織った姿は不思議とカミナに似合っていた。しかしどうにも足元のみ、長い包帯をぐるぐると巻き硬め、靴の変わりにしている辺りは間に合わせた感じが否めない。

 

「カミサマ可愛くなった!」「カミサマ綺麗になった」

「ほんとは穴あきの手袋とかも用意したかったんだけどにゃあ……」

「アンダーのタンクトップを切り詰めて、おへそを出すような格好にするならいらない!」

「だもの」

「当然です。布地は大事よ!」

「アタシは別にいいんだけどなぁ……」

 

(女の子が自分を安売りするような格好しちゃいけねぇ!)

 

 彼は女性にはちゃんと身体を隠してほしいピュア太郎なので、もちろんアンダーのへそだしルックには猛反対した。むしろそれは、もはや娘に対して厳しく接する昔ながらの親父さんか頑固なおじいちゃんの価値観だという事にカミナは全然気付いてくれない。

 

『変な事をこだわりますね貴方。では続きを見ましょうか?』

「ええ、お願いするわ」

『次は残りのスキル郡ですね』

 

 

職業スキル:ランクⅠ《ランクは信徒の数によって増減》

【R:信者との絆】:信者のステータスを確認でき、信者に信仰度による能力修正を与える。

【RR:使徒】:最大3人の使徒が持つことができる。対象は最低ラインを超えたお互いの好感度の合計値がもっとも高いものから自動選択される。使徒にはそれぞれに役割と権限が与えられ、

 

ユニークスキル

【EX:栄光の手】:手で掴みとった対象に【女神の祝福】を与え、その姿を元の姿に基づくたヒト系種族に変化、ソレに類ずる専用衣裳を与える。この時ダメージ判定を含んだあらゆるバットステータスが解除される。専用衣裳はこのスキルの効果を弾く。

 

付加スキル

【RR:女神の祝福Ⅲ】:自身を美しい女性の姿へと変える。ランクはその度合。

自身の言葉は聞き苦しくない言葉へと自動的に変換される。また自身にこのスキルを付加したモノの好感度が上昇する。自身に付加した時のみランク値へと変換される。

ランクⅡ:立ち振舞が自動補正され、キレイな動作となる。

ランクⅢ:種を超絶した美しさを得る。言動補正がさらに強化され、言語補完が強まる。

 

【理を変えられし者】:苦しみ足掻く者に与えられた主神権限による運命防壁。少しでも可能性があれば幸福な結果を手繰り寄せる強力な幸運補正を得る。

 

【XXX:魔神の刻印】:成長率を含む、あらゆる成長限界を持たない。悪行以外の行動を行う限り、破滅の運命を引き寄せる。このスキル保有者が強くなればなるほど、破滅の運命は大きくなる。悪行値が一定以上に達した時、このスキルの保持者は魔神化し終末装置へと変化する。このスキルはこれを読む貴方にしか知覚できない。

 

 

「なるほと。確かに私の言った事をまとめてしまえばこの【栄光の手】(スキル)になるわね!」

 

(流石女神様だ。きっと俺の願いを聞いて、俺が人の心を歪めちまう事で苦悩を受けるって見抜いて、こんな形で力を与えて下さったのだろう。本当に感謝してもしきれない。

 

下の【理を変えられし者】なんてこの俺のひどい人生を見かねた女神様が何も言わすに幸運を授けて下さっているじゃないか。言葉もでない。女神とはこうあるべきなんだ。

 

俺もこれからは女神。その名を汚さぬよう精進せねばならん)

 

 カミナは改めて自分などの為に多くの配慮をしてくれていた女神様の優しさに感動し、自分もそんな風に多くの人を救いあげる立派な女神になろうと決意する。

 

 もちろんそんなわけはないのだが。彼女は彼の苦痛こそ望んでいるし、多くの下々の者の幸福になど興味がない。

 

 これはこの青年を召喚する際、女神が唱えた主神権限による召喚術を原因としたものだ。あの術には対象の苦しみ足掻く状態を変える効果がある。本来ならこれは死ぬ直前の苦しみに向けられるわけなのだが、彼の場合は今まで受けてきた理不尽な運命が反転した。

 

こうして彼は世界主神の加護を得た超幸運の持ち主になったのだ。これから散々彼に都合のいい展開が起こるのは、大体女神の自業自得といえる。

 

時を同じくステラもまた考えていた。

 

(ああ、なるほど。彼の好感度が方向性なく無差別に上昇している現象はこの【女神の祝福】の文面の問題ですね。ただ好感度などと表記してはどんな感情が強まるかわからないでしょうに。

 

戦闘狂にとっては強い対抗心(ライバル)となるでしょうし、異常な性癖を持つものにとっては、……ひどい結果もありえます。そうなればモテたいからと能力を受け取った彼との契約不履行すら発生する事に気づいていないのでしょうね、あの駄女神は。

 

ま、そんな娘だからあんな気絶程度で討伐申請を通せてしまうわけですが。ふむ。しばらくこの2つのスキルの存在はカミナには隠しておきましょう。

 

彼を混乱させてしまうだけですし。彼、アストレアに信仰を抱えていますしね。ステータスがあの娘に筒抜けな事も考えて隠蔽は重要です。ま、確認しないでしょうけど)

 

 ステラが言った2つのスキルとは下の2つの事である。

 

 

《シークレット:現在、ステラにより情報が隠蔽されています》

【主神を倒せし者】:討伐スキル。アレクトリア世界の万物に対する強力な発言権を得る。

【最速世界制覇者】:レコードスキル。多元時空最速の証。極限世界への挑戦が可能となる。

 

 

ステラがこれらを隠すのにはワケがある。上のスキルをカミナが知れば優しい彼はその影響力から行動を控えるようになりかねないし、下のスキルは論外すぎるからだ。

 

 ステラがそんな思惑など知らないカミナは1人その場に立ち上がり、その場で女神に誓いをたてる。

 

「改めてありがとうございます女神様。私もいずれ必ずアストレア様のように、素敵な女神になってみせます!」

 

「カミナくん、変な宗教にハマっちゃだめだよ?」

『……いちおう、この世界の主神です』

 

「ええ!?」「そうなの?」

 

そんなカミナに思わずちゃちゃを入れるアンダーたが、同時にカミナのその言葉に大きな衝撃を受けたものがいた。

 

ワカバとコイシの2人である。次第に彼女達はぐずり始め、その可愛らしい瞳にいっぱいの涙を溜めながら必死な面持ちで女神の胸元へと縋り付いた。

 

「アストレア様と同じになるのやだぁ」

「……カミサマワタシ達見捨てないでぇ」

 

「……(ちょいちょい)」

「……(ふわふわ~)」

 

 これにはカミナも驚いた。どうして二人がこんなに泣き出してしまうのか、彼には理由が思い浮かばない。彼は未だに泣き止もうとしない二人の少女を力いっぱい抱きしめて、その身体をさすりながら彼女たちに理由を訪ねる。

 

「どうしてそんな事思ったの。私は絶対貴方達を見捨てたりしないわよ?」

 

「アストレア様、ね。ワタシも知ってる」

「大地母神サマ。ワタシたちを作ったカミサマなの……」

 

「まぁ。そうなのね。だったらどうして泣く必要があるのかしら。貴方達もアストレア様がお優しい事は知っているんじゃない?」

 

 カミナの当然だと言わんばかりのこの言葉に、ワカバとコイシは彼の腕の中で必死にいやいやと首を振りながら訴えはじめた。

 

「でも、アストレア様ワタシたちには優しくないよ?」

「……作ったまんまほったらかしなの」

「大地母神サマはワタシ達の事見捨てたんだって、ワタシたち思ってる」

「……ワタシたちが困ってるって言ってもずっと聞きいれてくれないの」

 

 その口から語られたのは、女神アストレアの彼らへの態度であった。

彼女達の言うワタシとはそれぞれに草木と、石土達。すなわちあわせて大地の事を指している。大地達は女神に不満を持っていた。

 

彼らはこれまで耐えてきたのだ。その加護を得られずに荒れ果てた地や、砂に呑みこまれ朽ちていく草木達の事を。

 

そして神の手によるおかしな力で繁殖力を歪められ、その後も管理をされずに乱雑に増え続けた結果、いずれはやせ細り朽ちるであろうこの大森林の事を。

 

 彼らはなんども大地母神に願いを請うたが、それは一向に聞き届けてもらえなかった。いちいちモノ言わぬ何かの願いなど叶えない。その傲慢が神々の基準だ。

 

 彼女達は大好きなカミサマが、そんなアストレアのようになりたいというので涙を流した。それは大地達にとって希望を失うことに等しかった。唯の若葉と小石の事を本気で愛してくれる、初めて彼らに目を向けてくれたカミサマが、自分達を見捨てた女神のようになりたいと言い出したのだ。その衝撃は彼女達の小さな胸を締めつけた。

 

 だがカミナはアストレアの事をどこまでも信じている。だからこそ、すれ違いがおきる。彼にとって彼女達の言うワタシとは普通に2人の事を指す言葉である。

 

 彼は彼女達の言葉を聞いた後、(そりゃあ世界の全部を統べる女神様が、若葉1つと小石1つに目を向ける余裕はないだろう。そういうのは俺の役目だ。この子らの家族の俺の役目だ)などと思って言葉を続ける。

 

「そんな事あるわけないわ。お優しい方ですもの。きっと他にもたくさんのやるべき事があるものだから手が回らないだけなのよ。

ふふ、それなら私が代わりに貴方達の悩みを聞いてあげるわ。お忙しい女神様の代わりに、私が貴方達の手助けをする。それではだめかしら?」

 

「「わぁ、いいのぉ!」」

 

「もちろん。家族が困ってるのを助けるのは当然だもの」

 

「「わぁ!」」

「……よかった」

「カミサマは優しいカミサマ!」

 

 この言葉には大満足て笑顔を浮かべるワカバとコイシ。2人は当然貴方達とは大地の全ての事なんだと思っていた。これからはアストレア様の代わりにカミサマが大地達の事を考えてくれるんだ。

そう思うと笑顔が溢れた。

 

 もしかしたらと彼女達はカミサマに自分の友達の事も聞いてみた。もしかしたらカミサマはワタシ達だけじゃなく友達だって助けてくれるのかもと思う、素直な心で。

 

「ワタシ達の友達も困ってるの。その子達の悩みも聞いてくれる?」

「ワタシ達の友達も困ってるの。その子の事も助けてくれる?」

 

 カミナはこの時こう考えた。

元々若葉と小石だったこの子達の友達なら、せいぜい近くの石や草、はたまた動物たちや昆虫辺りって事だろう。可愛い二人の願いならそいつらを助けるなんて当然だし、そもそも俺は女神様に頼まれてるんだ。誰かに手を貸すなんざ当然だぜ、と。

 

そうして彼はそのお人好しの本領を発揮して、力いっぱい安請け合いをぶちまけ始める。

 

「もちろん。貴方達の友達だって助けちゃうわよ。それに、ふふ。これでも私アストレア様にこの世界を良くする為に力を貸して欲しいって言われてここに来たんだから。」

 

「わぁ、そうなの!?」

「カミサマ、アストレア様にお願いされて来てくれたの」

 

 カミナの答えに2人はそのおめめとお口をまん丸にして驚いた。驚いて、喜んだ。アストレア様はやっとワタシ達の思いに答えてくれたんだ。自分が忙しいものだから、こんなにも優しいカミサマにワタシ達を助けてくれるようにお願いしてくれたんだと。

 

「ええ、ふふ。それに私も新米って言っても女神なんだから、困ってる子達を助けるなんて当然でしょう。わたしに出来る事なんて多くないけれど、みんなで一緒に考えて、みんなで一緒に頑張ったらきっと、みんなで一緒に幸せになれるもの!」

 

「うん、みんな一緒に幸せ!」

「うん。一緒に頑張る。カミサマも一緒」

 

 どこまでもお人好しなカミナの言葉。聞いた2人は大興奮だ。

このカミサマは、みんなみんな助けてくれる気なんだと。そしてみんなと一緒に頑張って、幸せにしてくれるカミサマなんだと分かって、ただただはしゃいだ。

 

つまりそれは草木の友達である水たちの事であり、石土の友達である風たちも一緒。きっと乱暴だけど温かい炎たちや、ピカピカ怖い雷たちでさえ、カミサマのみんなには入ってるんだと、2人は期待に胸を踊らせた。

ワタシたちと、みんなと、カミサマで。

みんな幸せになるんだと。

 

「もちろん、ワタシも一緒。私はね。そんな困ってる誰かをみんな助けちゃう優しくて素敵な女神になりたいの。アストレア様だってそうなんだから!」

 

「そうなんだぁ!」

「アストレア様、忙しいだけだったの?」

 

 素直に自分の言葉に喜んでくれた2人を見て改めて自分の夢を語り始めるカミナ。彼はカミナにとってのアストレアを、2人に知って貰いたくて力強く言い切る。

 

「ええ、きっとそうよ。だって貴方達を変えたこの力はアストレア様が下さったんだもの。私に幸せになってほしいって、下さったのよ」

 

「すごい!」

「……アストレア様、優しかった」

 

 その思いの源を彼女達に伝えると、そこには自らの母たる女神を疑う大地の子達はもういない。その瞳には既に自分達に希望を与えてくれた、優しき女神アストレアの姿が思い浮かんでいる。

 

「だからそんな力を貰った分だけ、私がアストレア様の分まで貴方達を幸せにしてみせるわ。きっとこの手で、みんなの幸せだって掴んでみせるもの!」

 

 カミナは普段無口な男だが、夢に関してはアツい男だ。夢、目標、希望。そんなモノに思いを馳せる時、彼の言葉は少しだけ解放され自由になる。

そのアツさは、時に奇跡すら掴むことがあるらしい。

 

《【栄光の手】により概念”幸せ”を掴みました。概念枠を大幅に消費、以降は【栄光の手】の概念使用が制限されます。このログはこれを読む貴方にしか知覚できません》

 

 彼のスキル【主神を倒せし者】の効果てある、この世界における万物に対する発言権が彼の言葉を聞くそこにある大地と、そこを流れる風と、地の底を走る水に女神の言葉を信じさせた。すなわちこの女神こそ、アストレアが我等に遣わした再生の使者であると。

 

何より価値なき若葉と、意味なき小石を、何よりも大切な宝であると抱きしめ続けるその女神の在り方が、その身に秘めた大きな力が、かの女神の発言を信じたいと思わせた。

 

 集え、集え。女神は我等に再生を望んでいる。

 届け、届け。それは新たな女神に託された。

 

風の乙女が喜びを伝えるために舞えば、草木は颯爽と調べを奏でる。

水の乙女が大地の翁と共にダンスを踊れば、歓喜の涙は泉として森に湧くのだ。

 

いずれ彼らはその女神の名を知るだろう。その時が再生の時。それまでに世界に広がる我等は心を繋ぎ1つの群れへと纏まるだろう。

母なる女神に再生を託された新たな女神へ捧げるために。

 

「わぁ!」

「みんなよろこんでる」

 

「ふふ、そうだったらうれしいわね。確かに歌ってくれてるみたい」

「ふふ、そういうトコだぞ!」

『人たらし、いえ自然たらしの気があるのかも知れませんね』

 

いつの間にか戻ってきたアンダーとステラは共に訳知り顔で茶化し合う。2人の距離は確実に縮まっていた。その時、カミナの力で家族達のステータスを常時確認していたステラが異常に気づく。

 

(いえ、ツルギとメイルのhp減少。これは!)

 

『カミナ、どうやら現在貴方の家族が交戦中です。HPの減少を確認』

 

「なんですって!」

「え!」「大変!」「……探さないと」

『継続して微量ながらHPが減少し続けています。流石に場所まではわからない。捜索を強く推奨』

 

「ええ!」

 

みなが頷きあい、森が1つざわめいたその時である。

 

「誰かぁ、誰か助けてくれぇ!!」

「ワシらの代わりに嬢ちゃん達が大変なんだっ!」

 

走り込んできたのは2人の冒険者達。

どうやら、彼らはツルギとメイルの居場所を知っているようだった。

 




閲覧ありがとうございます。

アンケート次回で締め切りです。
どうやら三人称で、このまま進める感じですかね。
協力感謝です。

黒のアリス様誤字報告ありがとうございます。
凄いところ見つけてくれなさる。感謝です!

主にリメイク前から読んで下さってる方に地の文について質問なのですが。

  • 地の文は一人称のほうがいい
  • 地の文は三人称のほうがいい

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