バトルスピリッツ コラボストーリーズ   作:バナナ 

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53コア「綿飴大決戦、オメガモンVSビオランテ」

ここはオウドウ都の周囲に存在する6つの町、その内の1つである紫の町シエン町。この町の地下にはおよそ50メートルの巨大な綿飴製造機が存在し、そのせいか、常に紫色のガスが吹き荒れ、町を覆っている。因みにガスに有毒性は無い。

 

そしてこの町のカラーリーダー、カゲミツ・ブゲイを倒したアスラは、次なる目標である赤の町へ向かおうと思っていたのだが…………

 

 

ー……

 

 

「シエン祭り??」

《そうだ!……見ものだぞ!》

 

 

アスラとエールが滞在していた旅館。今にも出発しようとしていたが、それはカゲミツによる一本の着信で止められてしまう。

 

 

「見ものって……カゲミツ姐さん、いったい何が見ものなんすか?」

《まぁ来て見ろ。今にわかるから》

「何か嫌な予感しかしないんだけど……」

「むえ………」

 

 

Bパッドからの着信に応答するアスラ。その横で話を聞くエールとオレンジ色の小動物ムエ。

 

基本変態なカゲミツの事だ。何か企みがあっての事であると推察できる。

 

 

《それじゃあな。この間オマエが迷子になった噴水公園で待ってるぞ》

「あ、ちょっと姐さん!?」

 

 

カゲミツは話したい事だけ好きなだけ話し、アスラ達の否応を聞かずに着信を切った。

 

 

「……で、どうすんのよアスラ。行くの?……正直胡散臭いんだけど」

「まぁそう言わずに行ってみようぜ、カゲミツ姐さんには色々お世話になったしな!」

「お気楽ね」

 

 

カゲミツに対する恩義からそのシエン祭りへと赴く事にしたアスラ。だが、今回の祭りで一番大変な思いをするのは他でも無いエールである事は、まだ2人は知らない………

 

 

******

 

 

シエン町の噴水広場。ガスによる視野の関係上、基本的に人だかりの少ないシエン町であるが、この日に限ってはおよそ百数人と言った大勢の人々で賑わっていた。

 

中でも目についたのが十数メートルはある巨大な綿飴だ。殆どの者達がこれを見にやって来ている。虹色に輝いた不思議なその綿は最早芸術品に近い。

 

 

「す、スゲェ!!……なんてデッカイ綿飴なんだァァァー!!」

「むえ、むえむえむぇぇ!!」⬅︎食べたい食べたい食べたい!!

 

 

そのサイズと芸術的作品とも呼べる美麗さに感動するアスラ。そしてそれを食べたいと言わんばかりにヨダレを垂らしながら、エールの頭の上で気が狂ったようにヨダレを垂らしながら発狂するムエ。

 

この巨大な綿飴はこの町の地下にある綿飴製造機で1年間、じっくりゆっくりと作られたものである。大層立派な虹色の巨大綿飴はこうして人々の目に口にへと触れる事ができるのだ。

 

 

「おっ……いたいた、おーいアスラ、エール」

「カゲミツ姐さん!…おはようございます!!」

 

 

そんな折、紫のカラーリーダー、カゲミツがアスラ達を見つけ出す。元気の良いアスラは目をギラギラと輝かせながら挨拶をした。

 

 

「どうだアスラエール、このシエン町が誇る特大虹色綿飴は!」

「もう感動っす!!…人ってすごいんですね!!…なんでも作れるんすね!!…今日来てホント良かったです〜!!」

「確かにスゴイけど、誰があんな無駄にデッカイ綿飴食べるのよ」

 

 

率直な疑問をカゲミツにぶつけるエール。確かにこれ程までに大きな綿飴を平らげるのは至難を極める。

 

そんなエールの疑問に対し、カゲミツは怪しげで不敵な笑みを見せると………

 

 

「ふひひ……そりゃ当然オマエだエール、なんてったってそのためにオマエを呼んだんだからな」

「え」

 

 

ここに来る前から感じていた嫌な予感が的中した………そんな嫌な音がエールの頭の中を通過して行く。

 

 

「実はこの後、あの巨大な綿飴を賭けたバトル大会があるのだが、是非是非エールにはそれに出場して欲しい。そしてこの私にも絶品とされるあの綿飴を分け与えて欲しい」

「はぁ!?…何よそれ!!…そんな事のために私たちを呼んだわけ!?……大体食べたいんだったら自分で出ればいいじゃない!!」

「無理。私は強過ぎて出禁になった」

 

 

カゲミツがアスラとエールを………と言うかエールを呼んだ理由はこの巨大且つ絶品な綿飴だった。

 

昔からカゲミツは毎年のようにこの祭りのバトルに参加しては綿飴を掻っ攫って行ったため、今では出場不可の烙印を押されているのだ。

 

 

「はいはーい!!…じゃあオレが出ますよぉぉー!!…是非一口食べてみたいっす!!」

「オマエもダメだアスラ。これ女性限定の大会」

「なにぃぃぃー!?」

 

 

勢い良くアスラが挙手して見せるが、大会の出場条件で即却下される。

 

当然ながらエールもあまり乗り気ではない。

 

 

「なぁエール〜……この通りだよ〜…お小遣いやるからさ〜……いくらならオッケー?…50万までは許容範囲よ?」

「えぇぇぇえ!?……ご、50万〜〜〜〜!?」

「別に要らないわよそんなはした金」

「えぇぇぇえ!?」

 

 

流石エックスと言ったところか、エールは50万という信じられない額を差し出されても「はした金」と称して速攻でお断りする。

 

今に始まった事でもないが、アスラはそんな彼女達の狂った金銭感覚に繰り返し度肝を抜かれる。

 

 

「頼むよ〜…オマエしか頼れるヤツがいないんだ!」

「むえむえ〜!」⬅︎食べたい〜!

「む、ムエまで………」

 

 

愛くるしいムエまでもがエールに参加しろと要求するように鳴き声を上げる。ムエの頼みとあらば参加したくなるし、誰かに頼りにされると言うのも正直悪くない………だがこんな綿飴を賭けたバトルなどあまり気乗りしないのもまた事実………

 

だがそんな時だ。後方から耳覚えのある声が聞こえて来たのは………

 

そしてそれはエールにとって耳障りな嫌な声でもあり………

 

 

「あら〜…アスラ君にエールちゃんじゃない〜!」

 

 

ー!!

 

 

「ご機嫌お無沙汰〜!!」

「い、イバラ!?」

 

 

そこに現れたのは緑色の長い髪を靡かせる絶世の美女にしてライダーハンターズの紅一点だった女性イバラ。アスラ達とは異世界での戦い以来である。

 

ヘタマイトと言うブラックフォースの1人に彼女が身体を乗っ取られて大変な事になったのは記憶にも新しい。

 

 

「い、イバラ……アンタもう身体大丈夫なわけ?」

「あらあら〜…心配してくれるのエールちゃん!…やっさしい〜」

「ち、違うわよ!!」

「まぁでも元気そうで良かったぜ」

「まっ!…アスラ君まで心配してくれるの?…嬉しみの極み〜」

 

 

何だかんだでイバラの身を案じていたアスラとエール。いつも通りマイペースな彼女の様子に一安心。

 

 

「って言うか何しに来たのよ。またアスラの龍騎が狙い?」

「あぁ、もうそれはいいわ〜……だって私辞めたしライダーハンターズ」

 

 

………え

 

………えぇぇぇえ!?

 

 

 

「次いでに結構前にオロチも辞めちゃったわ〜」

 

 

 

………えぇぇぇえ!?

 

 

イバラから次々と語られるエピソードに驚愕し続けるアスラとエール。

 

そう。既にライダーハンターズは主任のウィルとトゥエンティのみ。オロチとイバラは勝手に組織を脱退したのだ。

 

 

「や、辞めたってなんで!?」

「だって今更ライダースピリットを集めた数でトゥエンティに追いつくとか無理無理の無理だし〜……それにこの間変なのに取り憑かれちゃったし〜……あっそう言えばこの間は助けてくれてありがとちょんまげ〜!」

「アンタって人は本当、相も変わらず身勝手ね……」

「そして何故ちょんまげ………」

 

 

非常に自由気ままなイバラ。その性格が幸いして彼女は結果としてライダーハンターズを抜けた。言われてみれば現実的に狩ってきたライダースピリットの数はトゥエンティが圧倒的に上だったし、得体の知れない生命体、ブラックフォースに取り憑かれてしまったのだ。

 

喋り方こそおかしいため、まともに見えないが、よくよく考えてみると割とまともな理由で辞めている気もしないでもない………

 

 

「うっふふ……まぁせっかく自由になったから今日のこの祭りに顔出したってわけ」

「顔出したってわけって……アンタ絶賛この国で指名手配中なのよ?……それにここには紫のカラーリーダーだって……」

 

 

そう言いながら、エールはカゲミツの方へと首向ける。

 

今やライダーハンターズはその全員が国の指名手配にかけられている。国の守神の役割を担っているカラーリーダーならば当然彼女の身柄を捕らえる事を優先しなければならないのだが…………

 

 

「いや〜ん!!…素敵なお顔のお姉様〜!!…イバラお姉様と呼ばせてくださいまし〜!!」

「…………」

「いいわよん!…ところであなた誰?」

 

 

捕まえる気無し。

 

変態な性格な彼女は絶世の美女であるイバラの魅力に一目惚れしてしまい、腑抜けになってしまっていた。エールは呆れて声も出ない。

 

 

「それじゃあこの綿飴を賭けたバトル大会、私も出るから、お互い優勝目指して頑張りましょうねん〜」

「ちょ、ちょっと!!…私はまだ出場するなんて………」

 

 

一旦立ち去ろうとするイバラ。彼女もどうやら今回の大会に参加するようだ。参加する決めかねているエール。

 

しかし、次にイバラが放った一言がエールをやる気にさせる事になって………

 

 

「今日、本当はね……アスラ君の事、誘惑しに来・た・の・♡」

「ッ……なッ!?」

 

 

エールの耳元でそう囁いたイバラ。エールの顔は一気に真っ赤になってしまい…………

 

 

「じゃあねん〜!!…アスラ君私の応援よろ〜!!」

「??……おう!…なんか知らんけども頑張れよな!」

「あぁ〜行ってしまわれるのですかイバラお姉様〜!!」

 

 

去っていくイバラ。アスラは取り敢えず手を振って見送り、カゲミツは残念そうに軽く涙を流した。

 

 

「でさ。結局エールはどうすんだ?……大会………」

 

 

話がひと段落した所でアスラがエールに聞いた。その答えは………

 

 

「出るわよ!!…出るに決まってるじゃない!!……負けないわあんなヤツに!!」

「お……おぉ……どうしたんだよスゲェやる気だな……」

「よくぞ言ってくれた、流石我らがエール!!…応援してるぞ!」

「むえ、むえむえ!!」⬅︎やった、綿飴綿飴!!

 

 

当然YES。そう言われて黙れっていられるわけがないとエールの本能は語っている。エールの参加に喜ぶカゲミツとムエ。特にムエはヨダレをあちこちに垂らしながら大いに感激していた。

 

こうして、エールはひょんなことからシエン町の綿飴祭りに参加する事となったのだ。

 

そして今年の女性限定のバトル大会は、エールとイバラを含め、実に総勢16名での開催となったのだが………

 

 

ー………

 

 

「さぁ今年の特大虹色綿飴を賭けたバトル大会もいよいよ大詰め、勝ち残ったのは気品溢れる可愛らしいお嬢さんと、とてもではないがこの世の人間とは思えない程の超絶美人さんだあぁ!!」

 

 

この大会の司会者であろうリーゼントの若い男性がマイクを片手にそう言い放つ。「気品溢れる可愛らしいお嬢さん」「とてもではないがこの世の人間とは思えない超絶美人」…………

 

それらが指しているのは言うまでもなく、エールとイバラである。

 

お約束………

 

と言うか当たり前と言うか………

 

エールとイバラは並いる対戦者を次々と撃破していき、大会はあっという間に彼女らの決勝戦を迎える事となっていた。

 

 

「と、言うわけでお2人さん!!…バトルの舞台へGO!!」

 

 

マイクを片手に取った司会者がそう告げると、2人はバトルの舞台へと上がって行き、ようやく顔を合わせる。

 

 

「やっぱり決勝まで来たわねエールちゃん〜……流石エックスのオメガ家、バトスピの腕前も一流なんだ〜…さぁ楽しんでいきましょう〜」

「……そ、そんな事よりアンタ、さっき言ってた事はどう言う意味な訳?」

「さっき?」

「と、惚けないでよ!!……あ、アスラを誘惑するとか、なんとか………」

 

 

バトル開始直前、観客には聞こえない声で会話する両者。エールは大会中もイバラの「アスラを誘惑する」と言う言葉が引っかかっていてしょうがなかった。

 

 

「あ〜その事!……そのままの意味よ!…異世界で変なモヤモヤに意識を取られた時に〜…ボンヤリだけど必死になって戦うアスラ君を見て一目惚れしちゃったの!」

「なァッ!?」

「あの時のアスラ君かっこよかったな〜……だからこの後優勝商品の綿飴と一緒に貰っちゃうわ!」

「な……だ、ダメよ!!……って言うかそれ多分一目惚れじゃないし!」

「えぇ〜……でもそうよね〜……当然アスラ君を取ろうとするとエールちゃんが立ち塞がるわよね〜……エールちゃんアスラ君の事大好きだし」

「そ、それはないわよ……誰があんなチビスラ……!!」

 

 

異世界での戦いでアスラに惚れてしまっていたイバラ。

 

普通の男にとっては絶世の美女と高身分のお嬢様2人に好意を抱かれると言うかなり美味しい展開なのだが、会話が歓声に掻き消されている事もあり、とうのアスラはそれに気がついていない…………

 

取り敢えず呑気にエールと、なんだかんだ仲良くなってしまっているイバラの2人をカゲミツと共に応援していた。

 

 

「残念だけど、アナタにその拒否権はないわエールちゃん!!…さぁ、アスラ君を賭けてバトルよ!」

「ッ!!」

 

 

また勝手にアスラを賭けの対象にするイバラ。バトルを始めんとBパッドを展開し、己のデッキをセットする。それに合わせてエールもBパッドを展開してデッキをセット。

 

そして………

 

 

………ゲートオープン、界放!!

 

 

百数人の観客達が見守る中、エールとイバラによる巨大な綿飴とアスラを賭けたバトルスピリッツが幕を開ける………

 

先行はイバラだ。颯爽とターンシークエンスを進めて行く。

 

 

[ターン01]イバラ

 

 

「メインステップ〜……先ずは湖に咲く薔薇を配置しちゃうわ〜」

 

 

ー【湖に咲く薔薇】LV1

 

 

「出たわね、湖に咲く薔薇」

「私はこれでターンエンド。さぁエールちゃんのターンよ〜…せっかくだから楽しく行きましょ!」

 

 

イバラの背後へと颯爽と現れたのは彼女の十八番とも呼べるネクサスカード、湖に咲く薔薇。コスト4以上の緑のスピリットが召喚される度にコアが増えるその薔薇は静かに開眼して行く。

 

 

[ターン02]エール

 

 

「メインステップ!!…創界神ネクサス、八神太一と石田ヤマトを配置!…効果で神託!」

 

 

ー【八神太一】LV1(1)

 

ー【石田ヤマト】LV1(3)

 

 

エールはデジタルスピリットをサポートする創界神ネクサスカードの2枚を連続配置する。場にも背後にも、特にこれと言った変化はないが、初動でこの動きはかなり有益なものである。

 

その神託も今回は八神太一が1つ、石田ヤマトが3つ成功。それぞれ1つと3つずつコアが追加された。

 

 

「これでターンエンド!!…いいわよ、どこからでもかかって来なさい!…エックスのこの私が相手になってやるわ!」

手札:3

場:【八神太一】LV1(1)

【石田ヤマト】LV1(3)

バースト:【無】

 

 

「あらあら〜…やっぱりアスラ君の事になると必死の中の必死になるのねん〜…やっぱりかわいいわエールちゃん」

 

 

このバトルには絶対勝つと言わんばかりに強気なエール。それに対して常にマイペースなイバラ。そんなある意味正反対とも呼べる2人のバトルは折り返しを迎え、再びイバラのターンとなる。

 

 

[ターン03]イバラ

 

 

「メインステップ〜……ミツジャラシちゃんを召喚しちゃう!…効果でコアブースト!」

 

 

ー【ミツジャラシ】LV2(1➡︎2)BP5000

 

 

イバラの場に蜜蜂のようなスピリット、ミツジャラシが現れる。ミツジャラシはその召喚時効果でさり気なくコアを1つ増やし、LVアップを果たした。

 

 

「コスト4以上の緑のスピリットが召喚された事により、湖に咲く薔薇の効果でさらにコアブースト!」

「!」

 

 

早速開始されるイバラの基本戦法。ミツジャラシから湖に咲く薔薇へとコアブーストの連鎖が続いて行く。

 

 

「ラストにバーストをセットして、ターンは終わ終わの終わよ」

手札:3

場:【ミツジャラシ】LV2

【湖に咲く薔薇】LV1

バースト:【有】

 

 

意外と戦略を考えているのか、アタックステップは控え、まだ攻勢には回らないイバラ。エールにターンが渡る………

 

 

[ターン04]エール

 

 

「メインステップ!…太一のアグモンとヤマトのガブモンをそれぞれLV1と2で召喚!…創界神達に神託を行いつつカードをオープン、その中のデジタルスピリットを手札に加えるわ!」

 

 

ー【太一のアグモン】LV1(1)BP3000

 

ー【ヤマトのガブモン】LV2(2)BP5000

 

 

現れたのは獰猛な肉食恐竜をこれでもかとデフォルメしたスピリット、アグモンと、猛獣の毛皮を被った幼き獣ガブモン。それらの効果でエールは新たなデジタルスピリットのカード「レオモン」と「オメガモン」を手札に加えた。

 

 

「アタックステップ!!…その開始時にヤマトのガブモン【進化:赤/紫】を発揮!…現れなさいレオモン!」

 

 

ー【レオモン】LV1(2)BP5000

 

 

ガブモンが光り輝き新たな姿レオモンへと進化。獣王に相応しい鬣を靡かせるこのスピリットは、数多く存在するデジタルスピリットカード達の中でもかなり汎用性に富んでいる。

 

 

「アタックステップは続行、レオモンでアタック!…効果でBP10000以下のスピリット、ミツジャラシを破壊!」

 

 

拳を空に殴りつけ闘魂の塊を放つレオモン。それがイバラのミツジャラシに被弾。ミツジャラシは堪らず爆発する。

 

 

「あらあら〜…手痛い」

「これだけじゃない!…その後レオモンは自身を対象に如何なるデジタルスピリットにも煌臨できる力を得る!」

「!」

「現れなさい!…デジタルスピリットの頂点に立つ英雄、オメガモン!!」

 

 

レオモンがデジタルスピリットカード達の汎用カードと呼ばれる由縁。それは成熟期でありながら完全体を飛ばし、条件を無視しつつ究極体に煌臨ができると言う特異な効果を持つためである。

 

レオモンは粒子となって散り散りになるが、その粒子は新たに再結合を果たす。こうして現れたのはエールのデッキ最強のスピリット、オメガモン。純白のボディに右腕の紫の砲手、左腕のオレンジの聖剣が一眼見ただけで何よりも印象に残る。

 

 

ー【オメガモン】LV2(2)BP17000

 

 

「あれ?…ひょっとしてこれヤバヤバのヤバって感じ?」

「今更気がついても遅いわよ!…オメガモンの煌臨アタック時効果、ターンに一度、このスピリットのBP以下のスピリット1体を破壊して回復!」

 

 

ー【オメガモン】(疲労➡︎回復)

 

 

驚異的なスペックを誇るエールのオメガモンを認知していなかったイバラ。その強大な力を今ここで目の当たりにする事になる。

 

 

「究極体が回復した事で石田ヤマトLV2の効果発揮!…アンタに1点のダメージを与えるわ!」

「ッ……いった!」

 

 

〈ライフ5➡︎4〉イバラ

 

 

オメガモンの回復に連動するようにイバラのライフバリアが紫色に点灯。そのまま破裂するように1つ破壊される。

 

 

「オメガモンは赤と白のダブルシンボル!!…そして回復状態!!…この二連撃で私の勝ちよ!」

 

 

エールがそう言い放つと、表が白、裏が赤いマントを翻し、残り4つのイバラのライブへと急行するオメガモン。走りながら右腕のガルルキャノンと呼ばれる砲手を構え、そこから巨大な大砲を発射する。

 

今のイバラを守るスピリットは0。これは甘んじて受けるしかなくて………

 

 

「ライフで受ける………ッ」

 

 

〈ライフ4➡︎2〉イバラ

 

 

被弾したライフが一気に2つ砕け散った。これでもう一度行動できるオメガモンで追撃を行えば勝てる。

 

そうエール確信したが、イバラも早々に勝ちは譲ってくれないようで………

 

 

「痛かったお返しにバースト発動よん!」

「!?」

「翔烈降臨!!…ライフが2以下の時、手札から緑スピリットをノーコストで召喚できちゃう……そう、それが例え高コストのドデカスピリットだとしても!」

「ッ……!!」

 

 

オメガモンに対抗すべく反転されたイバラのバースト。その効果の思うがままに、イバラは己の手札からカードを1枚引き抜いて、それをBパッドへと堂々叩きつける。

 

 

「今日もよろしくやっちゃって♡……バイオ怪獣ビオランテちゃんをLV3で召喚しちゃうわ!!」

 

 

ー【バイオ怪獣ビオランテ】LV3(6)BP27000

 

 

地の底より蠢く何か。

 

その何かは不気味すぎる咆哮を上げると、地を突き破りその姿を見せる。それはイバラのデッキの中で最強のスピリット、バイオ怪獣ビオランテ。以前エールがイバラとバトルした際にも別のビオランテと対面したが、今回のビオランテはそれの比較にもできない程巨大であり、全長5メートルはあるオメガモンでさえも小さく見えてしまう。

 

 

「BP27000!?……こ、これがイバラのエーススピリット、これじゃオメガモンでも手が出せない……」

「うっふふ。どうするのエールちゃん〜…ここで決めないと大事なアスラ君は私の彼になっちゃうわよ〜!」

「た、ターンエンド」

手札:3

場:【オメガモン】LV2

【太一のアグモン】LV1

【八神太一】LV2(5)

【石田ヤマト】LV2(7)

バースト:【無】

 

 

オメガモンのマックスBPは21000。対するビオランテは27000。太刀打ちできないが故にエールは一旦このターンを切る。

 

次は見事にオメガモン以上のパワーを誇るビオランテを召喚して彼女のターンを止めたイバラの番だ。アスラを手中に収めるべく、それを進行させて行く。

 

 

[ターン05]イバラ

 

 

「メインステップ〜……グランドベンケイちゃんを召喚〜」

 

 

ー【グランドベンケイ】LV1(1)BP4000

 

 

背中に多くの刀を携えた大型の虫のスピリット、グランドベンケイがイバラの場に姿を見せる。かなり体格は大きいが、それでもビオランテと比較すると小さく見える。

 

 

「グランドベンケイちゃんの召喚時効果〜…エールちゃんは手札1枚を選んで破棄よん♡」

「ッ……これを破棄するわ」

 

 

グランドベンケイの効果で手札の破棄を迫られたエール。【進化】により手札に戻っていた「ヤマトのガブモン」のカードをトラッシュへと送った。

 

 

「さぁお待ちかねのアタックステップ〜…ビオランテちゃんやっちゃって〜」

「!」

 

 

遂に動き出すバイオ怪獣ビオランテ。その強力な効果がエールの場のスピリットを襲う。

 

 

「バイオ怪獣ビオランテちゃんのアタックブロック時効果、コア2個以下のスピリット1体を疲労させる事で回復する!」

「!?」

「対象は当然オメガモンちゃんよ!」

 

 

ー【オメガモン】(回復➡︎疲労)

 

ー【バイオ怪獣ビオランテ】(疲労➡︎回復)

 

 

地面に己の蔓を忍ばせ、オメガモンの足を縛るビオランテ。自身は逆に回復状態となり、前のターンのオメガモン同様、二度目の攻撃権利を得た。

 

 

「うっふふ、しかもビオランテちゃんはオメガモンちゃん同様ダブルシンボル、一度に2つのライフを木っ端ミジンコよ!」

「くっ……太一のアグモンでブロック」

 

 

ここでライフで受けて仕舞えば、今度は回復状態のアグモンを糧に三度の回復を許してしまう。そのため、このアタックは今の内にアグモンでブロックするしかない。

 

ビオランテへと果敢に立ち向かうアグモンだったが、BPの差は歴然。蔓のムチに吹き飛ばされ呆気なく爆散してしまった。

 

 

「うっふふ、これでエールちゃんのブロッカーは0!!…グランドベンケイとビオランテちゃんでアタックよ!」

「ッ……ライフで………キャァァー!!」

 

 

〈ライフ5➡︎4➡︎2〉エール

 

 

グランドベンケイの一角を突き出した突進が、ビオランテの強靭な蔓のムチがそれぞれ1つと2つ、合計3つのライフをエールから奪い取って見せる。

 

思わず膝をつくエールだが、苦い表情を見せながらも、負けまいとすぐさま立ち上がる。

 

 

「ターンエンドよん〜」

手札:2

場:【バイオ怪獣ビオランテ】LV3

【グランドベンケイ】LV1

【湖に咲く薔薇】LV1

バースト:【無】

 

 

そのターンをエンドとするイバラ。次はエールのターンとなるが、その前に彼女は再び口を開いて………

 

 

「本当に楽しいわエールちゃん〜……こう言う自由なバトル、やって見たかったのよねん」

「はぁ?…いつもアンタは自由にやってるじゃない」

「ほら、私って昔はマスターの身分だったじゃない?」

「いや、知らないけど」

 

 

イバラは実はマスターの身分を持つ者である。その事をエールは初めて知るも、どうでも良さそうな表情で軽く受け流す。ただそんな事意に介さず、イバラはまだ喋り続けて………

 

 

「なんか実家に居た時はこうした自由なバトルってなかったのよ〜…規則とか、掟とか面倒なモノばっかり上に乗っかっちゃってね。だからこうやってこんな大きな舞台でお友達とバトルできるのってちょっと憧れの極みだったわけ」

「………!」

 

 

彼女が生まれた家柄はかなり規則や原則が厳しく、イバラはその中でたいへん窮屈な生活を強いられていた。友達とバトスピなんて持っての他である。

 

だからこそ彼女は家を抜け出してライダーハンターズとなった。そして今度はそこさえも抜け出し、自分が求めていた真の自由をようやくこの手に掴み取ろうとしている。

 

 

「べ、別にアンタとは友達じゃないけど………でも、それはちょっとわかる気がする……私もずっと自由じゃなかったから」

 

 

そんなイバラに同情するエール。自分もずっと城の中にいた。シイナとテンドウ兄妹意外と遊んだ試しもない。

 

きっとイバラは昔の自分のように寂しかったのだろう。そう思った。

 

 

「正直寂しかった………だけどそんな私を外の世界に連れ出してくれたヤツがいた……そいつはバカで、これでもかって言うくらいお人好しで、身分にそぐわない大きな夢を掲げてて………最初は私も「叶えられるもんか」「絶対無理」って思ってたけど、一緒に旅をしているうちに、知らない間に応援している自分がいた………」

「アスラ君ね」

 

 

ついこの間までは敵だったイバラに対してもアスラへの想いや思い出を楽しそうに語って行くエール。口頭では彼の名前を口にはしていないものの、人一倍感の良いイバラには直ぐにアスラの事であるとバレた。

 

 

「私にとってアイツはもう凄く大事な存在になった……だからアイツをアンタにやる訳にはいかないわ!」

「うっふふ!……いいえエールちゃん!…アスラ君は私のものよ!……さぁバトルの続きといきましょうか!」

 

 

気を引き締め直し、遂にエールのターンが幕を開ける。どんな理由があれ、決してアスラを渡したくないと言う強い想いを胸に、そのターンシークエンスを進行させて行く。

 

 

[ターン06]エール

 

 

「メインステップ、オメガモンのLVを3に上げ、創界神ネクサス、八神太一の【神技】!…コア3個をボイドに置き、1枚ドローするわ!」

「!」

「オメガモン単体じゃビオランテには勝てない………でも、あのカードさえくれば………ドロー!!」

 

 

この状況を突破するべく覚悟を決めたエールの渾身のドロー。それが上手くいかないわけがなく、目当てのカードをドローして見せた。

 

エールはそれを見るなり口角を上げると、勝利への道筋は決まったと言わんばかりにそれをBパッドへと叩きつける。

 

 

「行くわよイバラ!……転醒マジック、シーズグローリーを使用!」

「!?」

「効果でバイオ怪獣ビオランテのBPをマイナス7000するわ!」

 

 

ー【バイオ怪獣ビオランテ】BP27000➡︎20000

 

 

エールの背後より突如として放たれたのは神をも貫く雷の槍。それは瞬く間にビオランテの身体を貫いて見せ、そのBPを大幅にダウンさせた。

 

破壊できていないため、一見無駄に見えるエールの行為だが、こうする事で、ビオランテはオメガモンのBPを下回ったため、かなりの有効打なのである。

 

 

「まさか本当に覆しちゃう一手を引き当てちゃうなんてね」

「これでビオランテはオメガモンには勝てない!…アタックステップ、オメガモンでアタック!…効果でバイオ怪獣ビオランテを破壊して回復!…石田ヤマトのLV2効果でライフも奪うわ!」

「ッ……ビオランテちゃん!?」

「神獣の咆哮、ガルルキャノン!!」

 

 

ー【オメガモン】(疲労➡︎回復)

 

〈ライフ2➡︎1〉イバラ

 

 

弱ったビオランテにすかさず右腕のガルルキャノンを放つオメガモン。その余の破壊力にビオランテは被弾後すぐさま爆発四散。その爆発の余波はイバラのライフまで届き、それさえをも1つ砕いた。

 

 

「さらに今度は石田ヤマトの【神技】でコア3個以下のグランドベンケイを破壊!」

「!?」

 

 

次に狙われたのはイバラの最後の砦グランドベンケイ。紫色のオーラにその身を包まれていき爆散してしまった。

 

これでイバラの身を守るスピリットは全て消えた。後は決めるだけだ………

 

 

「うっふふ、楽しかったわ〜……流石はエックスのオメガ家……ライフで受けるわよん」

「これで最後よ……オメガモン、そのライフを斬り裂け!!……天下の豪剣、グレイソードッーー!!」

 

 

〈ライフ1➡︎0〉イバラ

 

 

オメガモンはトドメと言わんばかりに左腕の聖剣に炎を纏わせ一閃。1つだけ残っていたイバラのライフは跡形もなく消し飛んだ。その瞬間に沸き上がる歓声、それは何よりも真っ先に彼女の勝利を告げているようで………

 

これにより、エールは優勝商品である虹色特大綿飴を得るのであった。

 

 

ー………

 

 

「えぇぇぇぇえ!!?!……ウソ!?」

 

 

大会も終わり、無事虹色特大綿飴を得てムエとカゲミツ、アスラに与えるエールであったが、イバラが自分に対して告げてきた言葉に衝撃を受けていた。

 

そのウソとは「アスラの事が好きなった」と言う点であり………

 

 

「そうよ〜……アスラ君はカワイイ顔してるし、体はゴツくて良いと思うんだけど〜…やっぱり私とは身長が合わないし〜」

「よ、良かった……またライバルができたかと思ってたじゃない…………」

「んーー…ライバルがなんだって?」

「ッー!?」

 

 

思わず口に出してしまった言葉。それに対してからかうスタンスに入ったイバラの言い草に顔を赤くしてしまう。

 

因みにここで言うライバルとは「イユ・メイキョウ」の事である。あろう事か彼女はアスラのファーストキスまでもを奪っており、エールにとってはある意味宿命のライバルと言える存在。

 

 

「な、なんでもないわよ!!……て言うかなんでそんなウソついたわけ!?」

「だってそう言わないとエールちゃんやる気になってくれないでしょ?…私は今日エールちゃんと決着つけにこの大会に参加したんだからやる気になってくれないと困るの極みだし〜」

「ッ……べ、別に決着くらいいつでもつけてあげたわよ!!」

「え〜〜…マジマジのマジ?」

 

 

アスラの事が好き。と言うのは真っ赤なウソ。

 

なんとイバラはいつの日か中断になってしまったエールとのバトルの決着をつけるためだけにこの大会に参加したそうだ。

 

優勝を争った女2人がそう語り合いながらも、アスラやムエ、カゲミツは絶品とされる全長50メートルの虹色特大綿飴にカジリついていて………

 

 

「おほぉぉぉ、うめぇぇ!!……マジでうめぇですよカゲミツ姐さん!!」

「むえぇぇ!!」⬅︎うめぇぇぇ!!

「そうだろうそうだろう!!…絶品だろうコイツは!!…私も出禁にされてから全く食べれてなかったからな〜……これはエールに感謝だな」

「お〜い!…エールも見てないで一緒に食べようぜ!…これマジでうまいからよ!」

 

 

バカでアホでチビなヤツの喧しい声が自分を呼んでいる。

 

声色だけでバカ度が伝わって来るその声にどこか安心を覚えて思わず笑みを零すエール。自分もそこに行こうとしたが………

 

 

「じゃあ私達も行きましょ………ってアレ、イバラ?」

 

 

ふと辺りを見渡してみるとさっきまでそこにいたはずのイバラが既に姿を消していた。相変わらずの神出鬼没さである。

 

 

「……ま、いっか。旅をしていればまたいつか会えるでしょ………今度こそ、自由になれると良いわね………で、でもいくら自由になれたからって、バカスラだけは渡さないから。だ、だってアイツは私の………」

 

 

エールは忽然と姿を消したイバラに対して照れ臭そうにそう告げながらアスラたちの元へと歩みを進めた。

 

彼女とは色々と右往左往した関係だったが、最後の最後に少しだけ仲良くなれた気がしていた。

 

 

「あれエール、イバラお姉様は!?」

「どっか行ったわよ」

「えぇー!!…せっかく一緒に食べられると思ってたのに〜」

 

 

残念そうに言葉を落とすカゲミツ。その声色や表情からはバトルをしている時の迫力や凛々しさは微塵もない。

 

こんな変態がカラーリーダーなのだから世も末である。

 

 

「つーかさエール。バトル中イバラと何話してたんだ?」

「ッ……あ、アンタには関係ないわよ!」

「えぇ!?」

 

 

本当は凄く関係あったが、当然ながら説明できるわけもなく、エールは顔を赤らめながらもその口を固く閉じた。

 

 

「ところでムエは?」

 

 

一緒に巨大な綿飴を貪り食っていたムエの事を思い出し、エールはアスラに聞いた。

 

 

「あぁムエだったらさっきからずっとモグラみたいに綿飴の中に入ってるぞ」

「むえぇぇぇえ!!!!」⬅︎幸せぇぇぇぇえ!!!

「か、カワイイ………」

 

 

余程楽しみだったのか、ムエは凄まじい勢いで綿飴を食していた。泳ぐように綿飴の中を食べながら突き進んでいた。全ての可愛いが詰まっているムエのこの行動にエールは思わず悶える。

 

そしてそんな時だ。アスラのBパッドから一件の着信があったのは。アスラは片手に握り取った綿飴を持ちながら、もう片方の手でそれに応答した。

 

 

「はいもしもしアスラっす」

《あ、小僧?……オレオレ、テンドウ》

「あぁテンドウさん!!…ご無沙汰してまァァァーす!!」

《うるせぇ!…端末越しにデケェ声出すな、殺すぞ?》

「すんません!!」

 

 

着信を寄越したのは他でもないこの国の三王の一人、テンドウ・ヒロミ。何故かオレオレ詐欺みたいな口調である。

 

アスラは思い出す。テンドウのお陰で異世界に行けた事、その甲斐あって龍騎をもう一度使用できるようになった事、そしてそのお礼をまだしていないと言う事に…………

 

 

「そうだ聞いてくださいテンドウさん!!…オレまた龍騎が使えるようになったんすよーー!!……色々ありがとうございましたァァァー!!」

《あ、そう。良かったねー》

「えぇぇぇぇ!?…なんかリアクションが軽いーーッ!?」

 

 

低リアクションなテンドウ。しかし特に驚いていないのは、アスラが再び龍騎を使えるようになる事は当たり前であると思っていたに他ならない。

 

そして、テンドウはそんなどうでも良い報告を聞きにアスラに着信を寄越したわけではなくて………

 

 

《エールもそこにいるな?……だったらさっさとオウドウ都の三王塔に来やがれ》

「え……な、なんで三王塔なんすか!?…オレまだ5枚しかカラーカード持ってませんよ!?…まだテンドウさんやエールの兄ちゃんにも挑めませんよ!?」

《オマエとバトルするためじゃねぇ。何早とちりしてんの?…良いから早く三王塔に来い。来なかったら殺す》

「えぇぇぇぇ!?」

 

 

自分の要件だけを勝手に押し付け、一方的に着信を切るテンドウ。通話の最後が「殺すぞ」は流石に怖すぎる。

 

 

「アスラ、テンドウは何て?」

「………オウドウ都の三王塔に来いって」

「はぁ!?…またオウドウ都!?…さっさと赤の町に行きましょうよ。一々寄り道するからアンタはロンよりカラーカードの枚数が少ないのよ?」

「むーー……それを言われると何も言い返せないけど……来なかったら殺されるしな………」

 

 

再びオウドウ都に召集されるアスラとエール。来なければ間違いなくテンドウにぶち殺されるので無視するわけには行かない。一行は最後となる赤のカラーリーダーへの挑戦の前に一先ず中心都市オウドウ都へと戻る事にした。

 

ただ………

 

この時の2人はまだこれから起こる悲劇をまだ知らない。

 

 

 

 




〈わかりやすいキャラクター年齢層〉

15歳《アスラ、ロン、エール、ローザ》
19歳《カゲミツ、イユ》
22歳《トゥエンティ、イバラ、カナ》
25歳《シイナ、エレン》
29歳《テンドウ》


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最後までお読みくださりありがとうございました!
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