バトルスピリッツ コラボストーリーズ   作:バナナ 

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56コア「三大スピリットを統べる者ウィル」

ここは三王塔。王国の中心に象徴として聳え立つその中には本来、3人の三王とこの国で一番強いカードバトラー、頂点王が挑戦者を待ち構えている。

 

が、今回に限ればその中にいるのは頂点王のシイナのみ。「むえ」としか話せないオレンジ色の犬みたいな生き物、ムエと一緒にお留守番中だ。

 

 

「うーーーむ。暇だ、実に暇だ」

「むーーえーーー」

 

 

デスクの上でそう言葉を漏らすシイナ。ムエはその膝の上で呑気に寝転がりながら共感するように鳴き声を上げた。

 

 

「てゆーか思ったんだけど、明日アスラとロンの誕生日じゃん。色々ごたついててすっかり忘れてた。エールちゃんも来週くらいに誕生日だし………何かプレゼントとして渡せるモノあったかな」

 

 

エールは兎も角、離れて暮らしていた事もあり、アスラとロンには全くプレゼントを渡していなかった………

 

唸るように考えていると、ふと窓の外から景色が見えた。如何にももうすぐ雨が降りそうな黒雲が立ち込めていて…………

 

 

「………なんか留守番飽きたし、みんなに傘でも届けに行こうかな」

「むえ!?」⬅︎マジ!?

「よしよし、うん、そうしよう。暇だし、テンドウとエレンもいるからヤバイ事はないだろうけど、もしかしての可能性もあるしね〜」

 

 

傘立てから傘を取り出し、今にも現地に向かおうとするシイナ。エレンの忠告もあり、今回は出動できなかったが、今まさに合理的な理由を勝手に作り出し、それを無視しようとしているのだ。

 

 

「ムエも行く?」

「むえ〜」⬅︎いやいいや

「なんだ行かないのか、留守番そんなに楽しい?」

 

 

ムエも連れて行こうとするシイナだが、ムエは短い首を横に振り、それを拒否。

 

そしてシイナは支度を完全に終えると………

 

 

「よし、んじゃ行きますか!…みんながピンチだったら久し振りにシイナお姉様は凄いって事を知らしめてあげよう!!…ワハハハ!!」

「………むえ」

 

 

扉を閉め、部屋から出て行くシイナ。ムエはその姿をただ見届ける事しかできなかった…………

 

本当は止めなければならなかったと言うのに…………

 

 

 

******

 

 

 

 

決戦の時は来たのだ。

 

ライダーハンターズの主任であるウィルを拘束すべく、王国の頂点王、三王から選抜されたメンバーであるアスラ、ロン、エールの3人は彼らのアジトである廃墟と化した城の中を走っていた………

 

 

「テンドウ……1人で大丈夫かしら?」

 

 

走りながらエールがアスラに聞いた。

 

本来であればもう1人の三王であるエレンと共にテンドウはブラックフォースであるオブシディアンを討伐する予定であったのだが、同じくブラックフォースをその身に宿したフリソデの加入により、分断。

 

テンドウはたったの1人でオブシディアンを相手する事になったのだ。

 

 

「大丈夫だよ!…だってテンドウさんだぜ!!…オレの挑戦を受けてくれる前に誰かに負けたりはしねぇよ!」

「………そうね、そうよね!…だってテンドウだもの」

「2人とも、通路が見えて来たぞ」

 

 

アスラの言葉に安堵するエール。ロンがそう言うと、長かった通路が終わり、1つの場所へと飛び出した。

 

そこにはその入り口以外の道はない。どうやらここで行き止まりのようだ。しかし、それは逆にゴールであるとも捉える事ができて…………

 

 

「ここは………」

「ここは昔、罪人を裁く際に使用していた処刑場ですよ」

 

 

ーー!!

 

 

「ッ………テメェ、ちょび髭シルクハット!!」

 

 

そこで3人を待ち構えていたのはシルクハットを被った紳士を装った詐欺師、ウィル。

 

 

「いい加減その無粋なネーミングセンスで私の事を呼ぶのをやめたまえ、コモンのドブネズミ」

「オレもドブネズミじゃねぇ!!…アスラだ!!」

「オマエが第七の属性、黒、それを操るブラックフォースを蘇らせて何かを企んでるのはわかっている。無様に負けたくなかったら大人しく拘束されるんだな」

 

 

ロンがそう言うと、ウィルは苛立ったのか、わかりやすくその表情を歪めて………

 

 

「相変わらず、貧相で品のない餓鬼共だ…………3人いるからと既にこの私に勝てる気になっている」

「アンタの力はブラックフォース達程じゃないんでしょ?…だったら私たちで余裕よ!……何てったって私たちには今まで努力で培って来た力があるのだから!」

「………エール・オメガ。いい加減その顔も目障りだ………」

「ッー!?」

 

 

エールの淡麗な顔に何か因縁でもあるのか、ウィルはどこか恨むような目で彼女を睨みつける。

 

今思えば彼はエールの顔を最初に会った時から知っていた………

 

その事ともあり、エールはウィルの言葉には違和感が拭えない。だが、それを聞くのは彼を拘束してからでも十分。

 

 

「オマエ達の言う今まで培って来た力と言うのは高々一年程度のモノでしょう?……この私は、何年……何年間培って来たと思っている!…目的を達成するために何年耐えて来たと思っている!!」

 

 

ー!!

 

 

確かな信念と圧。アスラ達が三王や頂点王に託された想いで負けられないのと同じく、ウィルもまた負けられない理由があるようだ。

 

だが、それで王国が脅かされるのはどう考えても間違っている。だからこそ、アスラ達はウィルを倒すために前を向く………

 

 

「いいでしょう、3人でかかって来るといい!!……まとめて殺してあげます!」

 

 

………こちとらハナっからそのつもりだ!!

 

 

ウィルがそこまで言い切ると、彼を含めた4人は同時にBパッドを展開、己のデッキをスタンバイして行く。

 

そして………

 

 

…………ゲートオープン、界放!!!!

 

 

アスラ、ロン、エール、ウィルによる3対1のレイドバトルが幕を開ける。3人と言う人数に伴い、アスラ達3人の初期手札はそれぞれ1枚ずつでのスタートだ。一見不利に見えるが、ドローステップで3倍の数ドローする事を踏まえると些か問題にはならない。

 

先行はウィル。未だに何がしたいのか、目的がなんなのかがハッキリしない彼のターンが幕を開ける………

 

 

[ターン01]ウィル

 

 

「メインステップ、先ずはモビルスピリット、ガンダム・キュリオスを召喚」

 

 

ー【ガンダム・キュリオス】LV1(1)BP2000

 

 

「ヤツの新しいモビルスピリットか……」

「召喚時効果でコアを増やしてターンエンド。さぁかかって来なさいムシケラ共」

 

 

手始めと言わんばかりにウィルが召喚したのはモビルスピリットキュリオス。その効果でコアを増やし、ターンがアスラ達同年代3人組に巡って来る。

 

 

[ターン02]アスラ&ロン&エール

 

 

「メインステップ!!…先ずは私から行くわ、創界神ネクサス、八神太一と石田ヤマトを配置!」

 

 

ー【八神太一】LV1

 

ー【石田ヤマト】LV1

 

 

大事な足場作りが欠かせない最序盤で先陣を切ったのはエックスの身分を持つオメガ家の少女エール。

 

場には影響はないが、赤としても紫としても扱える安定の足場を配置する。

 

 

「それぞれの神託で八神太一に2つ、石田ヤマトに1つのコアを追加!」

「さらにバーストを伏せ、ターンエンド」

アスラ手札:2

ロン手札:1

エール手札:0

場:【八神太一太一】LV1(2)

【石田ヤマト】LV1(1)

バースト:【有】

 

 

ロンが守りの要、バーストカードをセットすると、3人のこのターンは幕を閉じる。

 

 

[ターン03]ウィル

 

 

「参りましょうか。ドローステップ時に手札にある仮面ライダーウォズの効果、このカードを手元に置く事でドロー枚数をプラス1枚、その後1枚破棄」

「出たなちょび髭シルクハットのライダースピリット」

 

 

ウィルは自身を選んだライダースピリット、ウォズの効果を活用。カードを手元に置き、その手札の質をより向上させた。

 

 

「メインステップ……ソウルコアを支払い、エイプウィップを召喚!」

 

 

ー【エイプウィップ〈R〉】LV1(1)BP1000

 

 

全高5、6mはあるモビルスピリット、キュリオスの横に出現したのは小さな猿型のスピリット、エイプウィップ。

 

しかし、小さいながらにその効果は強力なモノで………

 

 

「エイプウィップの召喚時効果、ボイドからコア1つをリザーブに…そしてソウルコアを支払っての召喚の場合、さらにトラッシュにコアを2つ追加」

 

 

エイプウィップの力で一気に合計コア数を3つ増やすウィル。不敵な笑みを浮かべつつ、今度はBパッド上にあるキュリオスのカードに手を伸ばし………

 

 

「アタックステップ……愚かな子供に力を見せつけてあげなさいキュリオス、効果でコア1つを自身に」

 

 

ウィルの指示に従い、手に持つ機関銃でアスラ達3人を射撃するモビルスピリット、キュリオス。

 

前のターン、バーストのセットと創界神ネクサスの配置のみでそのターンを終えた彼らはその攻撃を守る手段はなくて………

 

 

……ライフで受ける!!

 

 

〈ライフ5➡︎4〉アスラ&ロン&エール

 

 

声を合わせて攻撃を受け入れる宣言をした3人に撃ち放たれた弾丸。それは瞬く間にライフバリアを貫通。

 

だが、これまで幾度となく試練を乗り越えて来た3人は一切怯まない。このタイミングでソウルコアを使えない少年アスラが颯爽と手札にあるカードを切った。

 

 

「この瞬間、オレは!!…手札にある赤のマジックカード、ペネトレイトフレイムの効果を発揮!」

「?」

「トラッシュに赤一色のカードがあれば、ライフの減少時にノーコストで発揮できる!…今回はエールの創界神の神託で落とされたカードに赤一色のカードがあるため条件はクリアだぜ……BP12000まで相手スピリットを好きなだけ破壊する!」

「!!」

「キュリオスとエイプウィップを焼き払え!」

 

 

アスラが発揮させたペネトレイトフレイムのカード。その影響で吹き荒れる豪快な炎がウィルのキュリオスとエイプウィップを焼き尽くしていった。

 

さらにカウンターだけには終わらない。今度はロンのバーストカードが反転する。

 

 

「ライフ減少後のバースト、絶甲氷盾!…ライフ1つを回復」

 

 

〈ライフ4➡︎5〉アスラ&ロン&エール

 

 

すぐさま回復する3人のライフ。これでさっきの攻撃は差し引いてゼロ。それどころかスピリットを一掃された事で、一気にウィルが窮地に立たされた状況となった。

 

 

「どうだちょび髭ヤロウ!!」

「ふふ、そう来なくては……少しくらいできなくては余興にもならないからね、ターンエンド」

手札:3

バースト:【無】

手元:【仮面ライダーウォズ】

 

 

ウィルがこの程度は想定内と言わんばかりにターンを締めると、再びアスラ達3人のターンが巡って来る。

 

 

[ターン04]アスラ&ロン&エール

 

 

「メインステップ!!…っしゃぁ今度はオレの番だ!!」

「えぇ行きなさいアスラ!!」

 

 

エールにも背中を押され、アスラが手札の2枚のカードを切り、それをBパッドに叩きつける。

 

 

「おぉ!…オレはドラゴンヘッドと仮面ライダー龍騎をLV1ずつで召喚だ!」

 

 

ー【ドラゴンヘッド】LV1(1)BP1000

 

ー【仮面ライダー龍騎】LV1(1)BP5000

 

 

アスラが呼び出したのはいつもの布陣。

 

ドラゴンの頭部だけで活動を続ける小さなスピリットドラゴンヘッドと、龍の影を纏う赤きライダースピリット龍騎が出現した。

 

 

「バーストをセット」

「アタックステップだ!!…行け龍騎!」

 

 

ロンが再びバーストを伏せると、アスラが召喚した龍騎で攻撃を仕掛けて行く。

 

スピリットの存在しないウィルの場。この攻撃はまともに受ける他ならない…………

 

ただしそれはセオリー通りではの話。

 

今の彼にセオリーなどと言った言葉は通用しない、それはアスラ達も今から彼が呼び出すスピリットを見る事で体感していく………

 

 

「そんな単調な攻撃がブラックフォースの御三方に力をお裾分けしてもらった私に届くわけがないでしょう?」

「力をお裾分け!?」

「今にわかる!!……フラッシュ、このスピリットカードの効果でコスト8以下のスピリットを手札に戻す!…失せなさいドラゴンヘッド!」

「!?」

 

 

ウィルはまたしても意味深な事をほざくと、手札にあるカード効果の発揮を宣言。

 

途端にアスラの場のドラゴンヘッドが粒子となり消え去って行く………

 

 

「そして、この効果でスピリットを手札に出した時、コイツを2コストの召喚コストで呼びだす!」

 

 

発揮されたその強力な効果は単なる召喚条件に過ぎない。ウィルはさらにその後、発揮させたスピリットカードを己のBパッドに叩きつける………

 

その今から呼び出されるスピリットはアスラ達からしたら驚愕しかできない稀有な存在。ウィルも口角を鋭く上げ、高らかに召喚を宣言する。

 

 

「進化の頂点に立つ新世界の神よ!…今こそ愚かなる猿共に裁きの鉄槌を!!……仮面ライダーエボル ブラックホールフォーム、LV2で召喚!」

 

 

ー【仮面ライダーエボル ブラックホールフォーム】LV2(2)BP10000

 

 

邪悪な黒い靄が現れたかと思うと、ゆっくりとそこから場へと足を踏み入れたのは、白いボディとこれでもかと多いディテール。仮面スピリットを名乗るにしては余りにも禍々しいスピリット………その名をエボル。仮面ライダーエボル。

 

そして何より、ウィルが使用する2枚目のライダースピリットだ。本来であればそれは限りなく不可能に近い所業。アスラ達はそのスピリットの登場に驚きが隠せない。

 

 

「どう言う事なの!?」

「に、2体目のライダースピリット!?…アイツを選んだライダースピリットはウォズって言うヤツじゃないのか!?」

「フッフ……私はね、ブラックフォースの方々に選ばれ、彼らから少しだけお力をいただいている。それ故に私もまだ半端ながら黒の力を扱えるに至っている。そして黒の力の前にライダースピリットの使用制限など無意味。君も2種のライダースピリットを扱える経験はありませんか?」

「!!」

 

 

ウィルはオニキスを除いたブラックフォース、オブシディアン、シャーマン、ヘタマイトの3人から力を授かっている。

 

そしてそんな彼の口から言い放たれる黒の力の効果の一部。ライダースピリットの1人1枚しか使えないと言う使用制限は黒の力で無効にできる。

 

アスラは今、何故自分がどちらかしか使えなかった龍騎とリュウガを両方従える事ができたのかを理解した。そしてエールもまた察して………

 

 

「まさかオロチが紫のオメガ、メタルガルルモンを使えたのも……」

「えぇ、私がその黒の力を貸し与えたから。もっとも既に回収してますがね」

 

 

アスラ達と激闘を繰り広げた殺人鬼オロチ。彼は何故かオメガ家の中で選ばれた者しか使えないオメガのカードを使えた。

 

その理由もまた黒の力。黒の力は全ての問題を解決する。

 

 

「素晴らしい力だよ黒の力は!!…これさえあれば世界は我が手のモノとなる!!」

「!!」

「龍騎のアタックをブロックしたまえエボル!…その効果でコア2つをリザーブに置き、消滅!…そしてこの効果で消滅したスピリットはトラッシュには行かず、ゲームから除外される!!」

「なに……龍騎!!」

 

 

さり気なく己が野望を口にするウィル。

 

しかしアスラ達が気にする間もなく龍騎の目の前に新たなライダースピリット、エボルが出現。エボルは片手でブラックホール形成。龍騎はその中に吸い込まれ、たちまち消滅した。

 

通常破壊、消滅されたスピリットはトラッシュに送られる。しかしエボルの効果で消滅したスピリットは皆トラッシュではなく除外されてしまう。除外されたスピリットはもうこのバトル中に戻って来る事はない。

 

 

「クソ……おいちょび髭ヤロウ!…世界を自分のモノにするってどう言う事だコノヤロー!」

「そのままの意味だよ……悲願の願いだった。私は一度この腐りきった世界を一から創り直す!」

「世界を……創り直す!?」

「アスラ、ヤツの難しい話を間に受けるな。今はこのバトルに勝つ事だけを考えろ」

「ッ…ロン……あぁそうだな……オレ達はこれでターンエンドだ!」

アスラ手札:1

ロン手札:1

エール手札:1

場:【八神太一】LV1(2)

【石田ヤマト】LV1(1)

バースト:【有】

 

 

ライダーハンターズのウィルは最早単なる化け物である。

 

お裾分けとは言え、黒の力を3種もその身に宿しているのだから………

 

オマケにその野望もまた壮大極まりない。今までとは違うスケールの大きさを実感するアスラ達であったが、どちらにせよバトルに負けられない事に変わりはない。

 

 

[ターン05]ウィル

 

 

「メインステップ、ソウルコアを支払い2体目のエイプウィップを召喚。効果で再びリザーブに1つ、トラッシュに2つのコアを追加」

 

 

ー【エイプウィップ〈R〉】LV1(1)BP1000

 

 

前のターン、キュリオスと共に葬ったエイプウィップが再び出現。その効果でウィルはまたコアを増やす。

 

 

「アタックステップ、その開始時に仮面ライダーウォズの効果。コスト6以上のスピリット、エボルが存在するため、手元からノーコストで召喚」

 

 

ー【仮面ライダーウォズ】LV2(3)BP8000

 

 

突如現れた黒い一反木綿が球体を形成すると、その中より、緑色が特徴の赤属性のライダースピリット、ウォズが姿を見せる。

 

そしてそれはアスラ達を倒さんとエボルと肩を並べ眼光を輝かせていて………

 

 

「アタックステップは続行、行きなさい仮面ライダーエボル!…そしてこのフラッシュタイミング、ウォズの効果。自身を疲労させてエボルのBPをプラス10000…オマエ達に1点のダメージだ」

 

 

ー【仮面ライダーウォズ】(回復➡︎疲労)

 

ー【仮面ライダーエボル ブラックホールフォーム】BP10000➡︎20000

 

 

………ぐぁぁぁぁあ!?!

 

 

〈ライフ5➡︎4〉アスラ&ロン&エール

 

 

エボルに忠誠を誓うかのように膝を曲げるウォズ。その瞬間にエボルは体の底から力をみなぎらせ、アスラ達のライフは何故か1つ砕け散った。

 

 

「さぁ、エボルの本命のアタックだ!」

「ライフで受ける!!」

 

 

〈ライフ4➡︎3〉アスラ&ロン&エール

 

 

気迫みなぎるエボルの拳の一撃が3人のライフを打ち砕く。一気に劣勢に立たされた彼らだが、その中で息を吹き返さんと言わんばかりにバーストカードを反転させたのはアスラ最大のライバルロンだ。

 

 

「ライフ減少により、2枚目の絶甲氷盾を発動!」

「ッ……2枚目か」

「ライフ1つを回復。さらにコストを支払いアタックステップを終了させる」

 

 

〈ライフ3➡︎4〉アスラ&ロン&エール

 

 

瞬時に回復すると、ウィルのアタックステップを強制終了。いくら強力なスピリット達を従えている彼とて、これは受け入れなければならない。

 

 

「ターンエンド」

手札:2

場:【仮面ライダーエボル ブラックホールフォーム】LV2

【仮面ライダーウォズ】LV2

【エイプウィップ〈R〉】LV1

バースト:【無】

 

 

致し方なくそのターンをエンドとするウィル。だがこの程度はまだ計算のうちなのか、彼の余裕のある表情は一切綻びがない。

 

そしてターンが巡って来る直前、ロンがアスラとエールに対して口を開き………

 

 

「次はオレが行くぞ、アスラ、エール……オレがこのクソ喰らえな流れを変える」

「おうよ!…行けロン!」

「このターンは任せたわ」

「フッフ……スーミ村のロン。いくら君がバトルの才能に秀でているからとて、この私に勝てるわけがないだろう?」

「オマエも強いスピリットを並べたくらいでいい気になるなよ……このバトル、勝つのはオレ達だ」

 

 

軽く啖呵を切った所で、ロンをメインとした同期組3人のターンが幕を開ける。

 

 

[ターン06]アスラ&ロン&エール

 

 

「メインステップ…転醒する仮面ライダーナイトを召喚!…効果で2枚のカードをドロー!」

 

 

ー【仮面ライダーナイト】LV3(4)BP8000

 

 

様々な鏡像が重なり合い、ロンの生涯を分かち合った相棒である闇騎士、仮面ライダーナイトが出現。

 

特にこのナイトは強力な効果【転醒】を有した強い個体である。

 

 

「アタックステップ!…行け、仮面ライダーナイト!!…アタック時効果【零転醒】!!…手札にあるアドベントカード1枚を破棄する事で、ナイトはナイトサバイブへと昇華する!!」

「!!」

 

 

仮面ライダーナイトは一瞬にして武器を一新させる。それは腕に装備された青い盾。ナイトはさらに、ベルトよりカードを引き抜き、それをその青い盾のバイザー部に装填………

 

 

………サバイブ!!

 

 

と言う音声が鳴り響き、仮面ライダーナイトは自身を強化した姿、仮面ライダーナイトサバイブへと昇華して見せる。

 

 

ー【仮面ライダーナイトサバイブ】LV3(4)BP12000

 

 

「ナイトサバイブの転醒事効果、相手はスピリット1体を指定。その後、指定されたスピリットとこのスピリット以外のスピリット全てを破壊する!」

「……私はエボルを指定」

「だったらそれ以外のスピリット、ウォズ、エイプウィップには消えてもらう!」

 

 

聖剣を天高く突き上げるナイトサバイブ。するとそこを起点に所謂スーパーセルと呼ばれる大竜巻が発生。ウィルの場に存在するウォズとエイプウィップはその中へと吸い込まれて行き消滅した。

 

 

「よし、これでアイツの場にブロッカーはいないぜ!」

「やっちゃいなさいロン!」

「言われなくともそのつもりだ!……アタック続行、行けナイトサバイブ!!」

 

 

アスラとエールに背中を押され、ロンがナイトサバイブにそう指示を送ると、ナイトサバイブは仮面の奥に挟ませる青い眼光を輝かせる。

 

未だライフ無傷のウィルの場へと攻め込もうとした………

 

しかしその直後だった………

 

ウィルがこのタイミングでたった2枚の手札から1枚を取り出してBパッドへと置いたのは…………

 

 

「スピリットが破壊された事で手札にあるこのモビルスピリット、アルケーガンダムを1コスト支払い、LV3で召喚!」

「ッ……シスイ・メイキョウのカード……やはりデッキに投入してたか」

 

 

ー【アルケーガンダム】LV3(5)BP15000

 

 

ナイトサバイブの行く道に立ちはだかるのは彗星の如く現れた強力なモビルスピリットアルケーガンダム。

 

ミラーワールド事件にて、その時間の発端となった男シスイ・メイキョウからウィルが略奪したカード。

 

それに唯一対面したロンはその強さを身を持って持って体感している。

 

 

「アルケーガンダム、ブロックを」

「くっ………」

 

 

大剣を振い、ナイトサバイブに襲いかかるアルケーガンダム。ナイトサバイブも聖剣で応戦するものの、体格差もありジリジリと押されていく。

 

 

「アルケーガンダムのBPは15000。対するナイトサバイブのBPは12000……勝負ありましたね!」

「いやまだだ……フラッシュマジック、ソードベント!」

「!!」

「効果でこのターンの間ナイトサバイブのBPを5000上げ、仮面ライダーエボルのコアを2個取り除く。よってエボルは消滅、さらにナイトサバイブは自身の効果でアドベントカードを使用した時回復する!」

 

 

ー【仮面ライダーナイトサバイブ】(疲労➡︎回復)BP12000➡︎17000

 

ー【仮面ライダーエボルブラックホールフォーム】(2➡︎0)消滅

 

 

起死回生とも呼べるロンの一手。効果により息を吹き返したナイトサバイブはアルケーガンダムを強引に振り払い、紫の斬撃をその聖剣より放つ。それに飲み込まれたエボルは敢えなく消滅。

 

そしてアルケーガンダムもまた………

 

 

「オレの……いやオレ達の勝ちだ!!……いい加減倒れろ!!」

「!」

 

 

極限まで風の力を溜め込んだ聖剣の刺突がアルケーガンダムに突き刺さる。鋼の体は凄まじい速度で風化し、たちまちこの場から消え失せる。

 

アルケーガンダムとエボルが今のウィルの最強カードであると予想していたアスラとエールもここでガッツポーズ。

 

だが…………

 

 

「スピリットが破壊された事により手札のアルケーガンダムの効果、これを召喚」

「なに………2体目だと!?」

 

 

ー【アルケーガンダム】LV3(5)BP15000

 

 

その破壊が又してもトリガーとなり、2体目のアルケーガンダムがナイトサバイブの前に姿を見せる。

 

BPそのモノはソードベントによりナイトサバイブが勝っているが、アルケーガンダムの効果を考慮するとブロッカーに残すしかない。

 

 

「……ターンエンド」

アスラ手札:2

ロン手札:1

エール手札:2

場:【仮面ライダーナイトサバイブ】LV3

【八神太一】LV1(2)

【石田ヤマト】LV1(1)

バースト:【無】

 

 

「いい加減倒れろだと?……それはこちらのセリフだ。特にスーミ村のアスラ。オブシディアン様の命令により、貴様だけは確実にここで息の根を止めなければならない」

「ッ……オブシディアンってトゥエンティの体を乗っ取ったブラックフォースの事か!?……なんでそんなヤツがオレの命狙ってんだよ」

「そんな事知らん。いや聞く必要もない。オブシディアン様は私に知恵と力を与えてくださった神にも等しい存在。彼がやれと言ったら私はそれを実行するのみ」

 

 

オブシディアンはウィルに「アスラを殺せ」と命令しているようだ。

 

それ即ち、『オブシディアンはアスラを恐れている』……

 

とも考えられるが、今得られている情報だけでは余りピンとは来ない。

 

そしてそんな中、ウィルがアスラ達3人を仕留めるべく本格的に動き出して…………

 

 

[ターン07]ウィル

 

 

「メインステップ……マジック、フォースブライトドロー…効果で手札が4枚になるまでドローを行える。今の私の手札は0枚、よって4枚のカードをドロー」

 

 

アルケーガンダムが生き残ったウィルの盤面。それに伴い失ってしまった手札を補うべく、ウィルはフォースブライトドローで可能な限り手札を増やした。

 

 

「成長期のデジタルスピリット、ハックモンを召喚!」

 

 

ー【ハックモン】LV2(2)BP5000

 

 

「ッ……今度はデジタルスピリットか」

 

 

ゴーグルや赤いマントと言った装備を着用した白い小さな竜の姿をした成長期のデジタルスピリット、ハックモンを召喚するウィル。

 

今までのカード同様にこれも当然破格の効果を持っていて………

 

 

「召喚時効果、デッキから5枚オープンし、その中の対象カードを手札に加える!……ふふ、私は究極体『ジエスモン』『ケルビモン(悪)』のカードを手札に加え、さらにオープンされた『アルテミックシールド』の効果、白のカード効果でオープンされたこのカードもまた手札へと加わります」

 

 

たった1枚のカードで3枚ものカードを回収するハックモン。これでさっきまで0枚だったウィルの手札は6枚となる。

 

そしてまだ彼の展開は止まらなくて………

 

 

「バーストをセット、そして【煌臨】を発揮、対象はハックモン!…この時、ハックモンの効果、ボイドからコア3つを追加」

 

 

白き光がハックモンへと集約されて行く。ハックモンはその中で姿形を大きく変換させて行き…………

 

 

「現れよ白き騎士、白き究極体ジエスモン!!」

 

 

ー【ジエスモン】LV3(5)BP14000

 

 

やがてその白き光を解き放ち場へと姿を見せたのは白い鎧に手足が剣となっている究極体のデジタルスピリット、ジエスモン。

 

その周囲にはオレンジ色の4つのオーラが存在しており、よりその異端さを際立たせている。

 

 

「さぁお待ちかねのアタックステップだ。行きなさいアルケーガンダム!」

 

 

アルケーガンダムとジエスモン。2体の強力なスピリットを従えたウィルはここでアタックステップを仕掛ける。

 

その声に応じてモビルスピリット、アルケーガンダムが低空飛行で駆け抜ける。狙うは当然アスラ達3人のライフ。ウィルはアルケーガンダムの強力な性能で一気に勝負をつける気でいるようだ。

 

しかし、この程度で3人が諦めるわけがない。

 

この攻撃を止めるべく、手札の1枚を引き抜いたのは他でもない、エックスのオメガ家、エール・オメガだった。

 

 

「フラッシュ【煌臨】を発揮!……対象はナイトサバイブ!」

「ッ……なに!?」

 

 

ロンのナイトサバイブを煌臨対象とするエール。その行為にウィルは驚く反面、アスラとロンは「来たか」と言わんばかりにニヤリと口角を上げる。

 

今こそ大反撃の狼煙だ。エールは自身の持つ絆のカードをBパッドへと叩きつけて………

 

 

「アグモン・勇気の絆を煌臨!!」

 

 

ー【アグモン-勇気の絆-】LV2(4)BP15000

 

 

足元から吹き荒れる炎に身を包まれて行くロンのナイトサバイブ。その中で姿形を大きく変換させると、中より炎を吹き飛ばしながら現れたのはアグモン・勇気の絆。

 

エールの才能と努力が実り、誕生した新しい赤属性の究極体である。

 

当然ながらウィルはこのカードの情報は知らなくて………

 

 

「何だこのデジタルスピリットは……これもオメガのカードであると言うのか!?」

「えぇそうよ。これはアスラやみんなと一緒に育んで来た絆の象徴。アンタみまいなヤツには負けないわ」

「くっ……母親譲りの才能か、忌々しい」

「煌臨アタック時効果。BP15000以下のスピリット、アルケーガンダムを破壊!……レッドリーマー!!」

「!!」

 

 

炎を纏わせた両拳を前方に突き出し、螺旋の炎を放つ勇気の絆。それに逃れる術はなく、アルケーガンダムは鋼鉄の体をそれに貫かれ、堪らず爆散してしまった。

 

しかし、攻撃の起点となったアルケーガンダムを失っても尚、ウィルの攻撃は衰える事を知らず………

 

 

「ジエスモンでアタック。その効果で勇気の絆を手札に戻す!」

「!」

 

 

同じく究極体のデジタルスピリット、ジエスモンの両腕の刃から放たれる白い斬撃波。それが勇気の絆を斬り裂き、粒子化させる。

 

勇気の絆のカードはエールの手札へ、その煌臨元となっていた仮面ライダーナイトのカードはロンの手札へとそれぞれ帰還して行った。

 

 

「ジエスモンのアタックはライフで受けるわ!………ッ」

 

 

〈ライフ4➡︎3〉アスラ&ロン&エール

 

 

堂々とライフで受ける宣言をするエール。ジエスモンの両刃がまるで紙切れのように3人のライフバリアを切り刻んだ。

 

だがそれでも尚彼らに決めてとなるほどのダメージは負わせられず………

 

 

「ターンエンド………しぶとい。しぶと過ぎる………腹立たしい。こっちは世界三大スピリットを従え、デッキのカードパワーを底上げしていると言うのに、何故早々に勝てないのです………」

手札:4

場:【ジエスモン】LV3

バースト:【有】

 

 

「やいやァァァいちょび髭シルクハット!!……ずっと気になってんだけど、オマエひょっとして黒の力で世界を創り直すとか意味わかんねぇ事しようとしてんのか!?」

「!」

 

 

ウィルの苛々が募る中、アスラが彼に聞いた。これまでの話を総合して何となく導き出した質問である。

 

 

「……君にしては鋭いじゃないか。そうだよ。具体的にはこの黒き力で一度世界をリセットする……そしてそここら新しい世界を創造してやり直す。私は新世界の神となるのだ」

「世界をリセットって……そんな事できるわけ……」

「いやできるのさ。ブラックフォースが4人揃えばね」

 

 

今まで語られていなかったウィルの大いなる野望。

 

それはこの世界のリセット。一から全てをやり直そうと言うのだ。このバトルの中で3人ともなんとやくそれを察していたものの、改めて口に出して言われてみると実感が湧かない。

 

 

「黒の力って……カードが進化したり、強くなったりするだけじゃねぇのかよ」

「バトルスピリッツ第七の属性『黒』……大昔に多くの生物から恐れられた。そのため、神はそれを扱うブラックフォースごと黒の世界と名付けられた世界に閉じ込めた。私の言ってる意味、わかるかな?」

「………つまり、それ程力が強かったって事…!?……それこそ世界を変えてしまうような………」

「その通り。流石エックスの令嬢。頭のできがいいですね」

 

 

アスラ達も図書館の借りた本でその物語は知っている。実話かは定かではないが、ブラックフォースそのモノは確かに存在するため、ウィルの話も嘘だとは断定できない。

 

しかし、アスラはこれまでのウィルの話し方から、なんとなく彼がウソやハッタリではなく、本気で世界を創り変えようとしているのを察して………

 

 

「でもブラックフォースが4人全員必要なんだろ?……1人はこのオレの中にいるぜ。なんでいるかは知らんけど」

「あぁ、裏切り者のオニキスか……そうだね、彼が私に協力してくれるわけがない………そう。だからこそ私は……貰ったんだ、黒属性の力を……5番目のブラックフォースになるために………!」

「な……オマエがブラックフォースに!?」

「ふふ……まだ不完全ですがね」

 

 

驚きの連続。止まらないウィルの告白。

 

そうだ。オニキスがいなければブラックフォースは世界をリセットする事はできない。だからこそウィルは黒属性の力を分けてもらい、これまで他のブラックフォース達の復活や己の力を増大させる事に尽力を尽くしていた。

 

 

「ふざけんな!!…そんな事のためにトゥエンティにライダー狩りやらせてたのかよ!!」

「もう御託はいいでしょう。さっさとターンを始めなさいムシケラ共よ………そしていい加減世界をリセットさせてくれ……」

 

 

………そんな事させるわけないだろ!!!!

 

 

疲れたように言葉を告げるウィル。それに反発するように3人が絶叫しながらターンを開始させて行く………

 

 

[ターン08]アスラ&ロン&エール

 

 

「メインステップ!…先ずはアグモンを召喚!」

 

 

ー【アグモン】LV2(3)BP5000

 

 

赤のオメガ、その最初の姿とも言える小さな恐竜のスピリット、アグモンを召喚するエール。創界神である八神太一と石田ヤマトにもそれぞれコアが増える。

 

さらにエールはそれを消費し、横にいるアスラをサポートして行く。

 

 

「八神太一の【神技】!…コア3個をボイドに置き、このターン中BP破壊の上限を5000上げ、カードを1枚ドロー!!…そしてこのドロー効果の対象はアスラ!!」

「!」

「見せてあげなさいバカスラ!…アンタの引きの強さを!…ソウルコアが無くても勝てるって事を!」

「おう!…行くぜ、ドロー!!」

 

 

エールの創界神ネクサス、八神太一の効果により全力でカードをドローするアスラ。そして当然それはこの場面において間違いなく最高のカード。

 

手札から引き抜き、その名を叫ぶ………

 

 

「ドラゴンヘッドを召喚、そして黒の力を呼び起こせ!!……仮面ライダーリュウガも召喚だァァァー!!」

 

 

ー【ドラゴンヘッド】LV1(1)BP1000

 

ー【仮面ライダーリュウガ】LV2(3)BP10000

 

 

いつものドラゴンヘッドが宙を舞い現れると、地上では様々な鏡像が重なり合っていき、黒い龍騎、リュウガがこの場へと出現する。

 

 

「………出たな。黒き力……やはり少しだけ扱えるようになっていたか………」

「リュウガの召喚時効果で相手スピリット全てのコアを2個ずつリザーブに!」

「!」

 

 

ー【ジエスモン】(5➡︎3)LV3➡︎2

 

 

登場するなりリュウガの眼光が邪悪に輝く。するとたちまちジエスモンの体内からコアが弾け飛んでいき、そのLVは降格する。

 

 

「アタックステップ!!…リュウガでアタック!」

 

 

アスラの指示により、颯爽と飛びかかって行くリュウガ。狙うは当然ながら未だに削られなていないウィルの残り5つのライフであるが………

 

その攻撃は彼のバーストを反応させるモノであり………

 

 

「愚かな……私のバーストにはこれがある事を忘れたか!!…アタックによりバースト、ケルビモン・悪!!」

「!!」

「効果によりこれを召喚!」

 

 

ー【ケルビモン(悪)】(7)BP20000

 

 

バーストが反転すると共に闇の塊で密閉された球体がウィルの場に現れたかと思えば、そこからこの世のモノとは思えない程残忍な顔つきをした究極体のデジタルスピリット、ケルビモン・悪が姿を見せる。

 

これはウィルがテンドウとバトルをした際にも見せたカード。アスラとエールがその強力な効果を知らないわけがなくて………

 

 

「召喚時効果……相手スピリット1体のBPをマイナス10000!!…よってドラゴンヘッドを射抜く!」

「!」

 

 

ー【ドラゴンヘッド】BP1000➡︎0

 

 

ケルビモンより放たれる稲妻の槍が上空のドラゴンヘッドを射抜く。堪らず爆散してしまうドラゴンヘッド。

 

そんなモノに目もくれず、ケルビモンはアタック中であるが故にこちらに向かってくる仮面ライダーリュウガを睨みつけて…………

 

 

「ケルビモンのBPは20000!…その程度の黒き力では太刀打ちできまい!」

 

 

ここでのウィルの判断は当然ブロックの模様。

 

そもそものスペックの相性もさることながら、アスラの持つリュウガではケルビモンを討つ事は決してできない。

 

ただし、アスラのみでの話ではあるが…………

 

 

………フラッシュタイミング!!

 

……煌臨を発揮!!

 

 

「なに!?……2人同時に煌臨だと!?」

 

 

その時、アスラの両サイドにいるエールとロンの2人が叫んだ。アスラと共に戦い抜いて来た2人はそれぞれ煌臨の効果を起動させたのだ。

 

 

「アグモンを対象に勇気の絆を……」

「リュウガを対象にナイトサバイブを………」

 

 

………煌臨!!

 

 

ー【アグモン-勇気の絆-】LV2(3)BP15000

 

ー【仮面ライダーナイトサバイブ】LV2(3)BP14000

 

 

アグモンとリュウガの姿がみるみるうちに変化して行く。アグモンは前のターンに手札に戻された究極の姿、勇気の絆になり、そしてリュウガは闇夜の騎士、仮面ライダーナイトサバイブへと昇華を果たしてみせた。

 

その煌臨はさながらアスラが2人にバトンタッチしたかのよう………

 

 

「勇気の絆はライフが3以下の時、アグモンにソウルコアを使わずに煌臨できる」

「頼んだぜ2人とも!」

「当然だ……ナイトの煌臨時、ジエスモンのコアをさらに2個トラッシュに送る!」

「!」

 

 

ー【ジエスモン】(3➡︎1)LV2➡︎1

 

 

ナイトサバイブの聖剣から放たれる疾風の斬撃がジエスモンを斬り裂き、その体内にあるコアを2つ弾き飛ばして見せる。

 

そして次はエールの勇気の絆だ。

 

 

「勇気の絆、煌臨アタック時効果……BP15000以下のスピリット1体を破壊する!」

「馬鹿め、ケルビモンのBPは20000!……最早破壊できるスピリットなどいないのですよ!」

「馬鹿はアンタよ!…八神太一の【神技】の効果でこのターン中のみBP破壊の上限を5000上げている!」

「な………」

「つまり15000以下ではなく、代わりに20000以下のスピリットを破壊!!……撃ち抜け、レッドリーマー!!」

 

 

勇気の絆の両拳から放たれる螺旋状の炎。ケルビモンはそれに対抗するように暗黒の力を広げてバリアを形成するが、その炎はそれを容易く照らし、ケルビモンの体ごと貫いて見せる。

 

堪らず爆散するケルビモン。その爆煙の中ウィルのライフを突き進んで来たのはアタック中のリュウガに煌臨してみせたナイトサバイブだ。

 

 

「ナイトサバイブのフラッシュ効果、ターンに一度デッキ上から3枚のカードを破棄して回復!」

「そして創界神ネクサス、石田ヤマトの【神技】でコア3個以下のジエスモンを破壊!」

「!!」

 

 

ー【仮面ライダーナイトサバイブ】(疲労➡︎回復)

 

 

コアが減り、ダメージこそ負っているが、唯一残ったジエスモン。しかしそれもエールの創界神ネクサスである石田ヤマトの効果により粒子化し、消滅して行く。

 

3人の息のあった連携攻撃によりブロッカーを失ったウィルは舌打ちをしながら手札のカードを引き抜いて……

 

 

「チ……フラッシュマジック、アルテミックシールド!…このバトルがアタックステップの終了となる」

「だがナイトサバイブは止まらない!!…斬り裂け!!」

 

 

前のターンに手札へと加えていた白の防御マジック、アルテミックシールド。これにより、このバトルのみでアタックステップを終わらせる事ができるが………

 

今まで嫌っていたライフの減少を受け入れなければならなくて………

 

 

「ライフで受ける………ッ」

 

 

〈ライフ5➡︎4〉ウィル

 

 

遂にその鉄壁が崩壊する。ナイトサバイブの聖剣による一撃はウィルのライフバリア1つを紙切れのように斬り裂いた。

 

 

「ターンエンド!!…どうだちょび髭ヤロウ!!…これがオレ達の力だ!!」

「アスラ、オマエは何もしてないだろ?」

「同感。コモンのバカスラのクセに」

「なんか扱い酷い!!」

アスラ手札:2

ロン手札:2

エール手札:3

場:【仮面ライダーナイトサバイブ】LV2

【アグモン-勇気の絆-】LV2

【八神太一】LV1

【石田ヤマト】LV1

バースト:【無】

 

 

アルテミックシールドの効果でアタックステップが終了して行く中、アスラが誇らしげに叫ぶ。

 

それに欠かさず罵るロンとエールの2人だが、それはアスラだからこそ言える事。彼らの絆の強さを表している会話であると言える。

 

しかし、その緊張感がなく、幸せそうな様子もまたウィルを苛立たせる理由になって…………

 

 

「全く、高々ライフを1つ破壊できたくらいではしゃいで………これだから子供や身分の低いゴミは嫌いなんだ……弱いクセに、未来を見据えているかのように勝手に戯言を口にする………そんな事、いくら頑張ってもできやしないのにね」

「!」

「遊びは終わりだ………ここからは本気の中の本気………シャーマン様、ヘタマイト様、そしてオブシディアン様よりいただいたこの黒き力を解き放つ!」

「ッ………目が……黒く!?」

 

 

これまでの己の大きな夢や野望に向かってガムシャラに突き進んでいくアスラ達の行動は、どういう訳か、ウィルにとっては感に触るよう………

 

苛立ちがピークを迎えたその時、今まではずっと手を抜いていたのか、彼のデッキからは黒い光がこれでもかと鈍く光り、ウィルの白眼までもが黒に染まって行く………

 

その禍々しが過ぎる姿は最早人間と呼べるモノではない…………

 

禁忌の力に手を染めた、悪魔に近い…………

 

 

そしてその人智を軽く凌駕した彼の力が本格的に3人を襲う………

 

 

 

[ターン09]ウィル

 

 

「メインステップ、先ずはシキツル3体を連続召喚、効果で合計3枚のカードをドロー!」

 

 

ー【シキツル】LV1(1)BP1000

 

ー【シキツル】LV1(1)BP1000

 

ー【シキツル】LV1(1)BP1000

 

 

現れたのは折り紙の鶴のようなスピリット、シキツル。ドローができるだけの単なる弱小カードではあるが、そのドローがウィルに力を与えて………

 

 

「さらにネクサス、百識の谷を配置」

 

 

ー【百識の谷〈R〉】LV1

 

 

ここに来てようやくウィルもネクサスカードを配置。背後に深い谷底が見える巨大な谷が出現した。

 

そして、その後も手札を1枚引き抜くと………

 

人智を超えたスピリットをまたしても召喚する………

 

 

「死をも恐れぬ勇者よ!…今こそ輪廻を超越し、永遠の恐怖を知らしめよ!……仮面ライダーエターナル、LV2でここに!」

「!!」

 

 

ー【仮面ライダーエターナル】LV2(2)BP10000

 

 

………エターナル!!

 

 

そう言う機械音声が鳴り響くと、まるで地獄からの死者でも現れたかのように風と共に姿を見せたのは白い装甲を見に纏う紫属性のライダースピリット………

 

……その名もエターナル。今までウィルが召喚して来たウォズやエボルと比べてエターナルはかなりこじんまりとしているが、その体から溢れ出てくる威圧感はただモノではない事を3人に認識させたいく………

 

 

「ここに来て3体目のライダースピリット……」

「いいねこの力、最高じゃないか………今なら何が相手でも負ける気がしないよ……無論、世界もね!!……バーストを伏せてアタックステップ、エターナルでアタック!」

 

 

早速試すようにエターナルに攻撃の指示を送るウィル。その強烈な効果が彼ら3人に牙を剥いていく。

 

 

「エターナルのアタック時効果、先ずはシキツルを破壊して2枚ドロー、紫のシンボルを1つ追加!」

 

 

3体いるうちの1体のシキツルが消滅。しかしそれはエターナルの糧となり、その力をより大きなモノへと増大させる。

 

そしてまだ別途でアタック時効果を有していて…………

 

 

「さらにエターナルの効果、トラッシュにあるスピリットカード1種類につき1つ、相手スピリットのコアをリザーブに戻す!」

「!!」

「今のスピリットカードの種類は9種類、よってオマエ達のスピリット全てのコアを消し去り、消滅!!」

 

 

ー【仮面ライダーナイトサバイブ】(3➡︎0)消滅

 

ー【アグモン-勇気の絆-】(3➡︎0)消滅

 

 

短剣を手に握りしめ、飛び交って行くエターナル。目にも止まらない早技で勇気の絆とナイトサバイブを斬り刻んで爆散に追い込んだ。強大な2体のスピリットをあっという間に倒してしまうその姿は正に狂気そのモノであると言える。

 

そしてこれでアスラ達のブロッカーはゼロ。オマケにエターナルはダブルシンボルの上、シキツル2体のアタックもまだ残っている………

 

 

「ウソ……勇気の絆とナイトサバイブが一瞬で……!?」

 

 

そう声を上げたのは他でもないエール。あれだけ苦労して並べたエーススピリット達がたった1体のスピリットによりあっさり撃破されてしまったのだ、無理もない。

 

所謂絶体絶命の状況だ。このバトルの殆どを強力なスピリット達との戦闘に身を捧げ続けたアスラ達3人の手札はもう限界、エターナルを倒す手段などもう残っていないのだ…………

 

 

「今までオマエ達が築き上げて来たモノなど所詮はそれっぽっちの些細なモノであったと言う事ですよ。己が強くなれると過信し、自惚れ続けた結果がこの敗北だ、諦めるんだな」

 

 

迫り来るエターナル。それは正しく絶望への道のりであると言えるが………

 

ウィルがふと顔を伺ってみると、3人はまだ諦めてはいないような真剣な表情を見せていて………

 

ロンとエールに関して言えば、昔だったらとっくの昔に諦めていた事だろう。アスラがいた事で2人は大きく変わった。どこまでもソウルコアが使えない自分の価値を信じ続け、曲げずに前を向いて来た彼が居たからこそ、2人もまたアスラ同様に諦めない……………

 

その様子がウィルのはらわたを煮えくり返す…………

 

 

あぁ、目障りだなぁ………

 

キモいなぁ………

 

鬱陶しいなぁ………

 

ありもしない希望にしがみつこうとしているその目が……

 

最後まで喰らいつこうとするその口元が………

 

手札を強く握るその指先が…………

 

 

 

結果はもうどう足掻いても変わらない!!!

 

オマエ達は今から負けて死ぬ!!!

 

いい加減絶望しろよ、私にこうべを垂れろよ!!!

 

淡い期待を持とうとするな、オマエ達のそう言うところがずっと嫌いだったんだよぉぉぉお!!!

 

 

 

 

発狂するように叫び倒すウィル。今までどれ程までに怒りを我慢をし、計画を進めて来ていたのかがわかる…………

 

 

 

「チッ……ここまで来て………」

「諦めない。だって約束したんだもの、絶対に勝つって………!」

「ロン、エール………」

 

 

一方で内心ではもうアタックを仕掛けられれば負けてしまう事はわかっているのか、諦めない心に反して弱音を吐いてしまうロンとエール。

 

2人のそんな様子や、1人最強のブラックフォースに挑んだテンドウ、足止めを勝手でてくれたエレンの事を思い出して、アスラはある決断をする…………

 

 

 

 

……おい、聞いてるんだろ?……このバトルも見てるんだろ?……

 

 

オニキス!!!

 

 

 

一度瞳を閉じ、心の中でその名を呼ぶと、アスラは誰かのイメージの中に吸い込まれたかの如く、精神のみが暗闇の中へと移動していた。

 

無論、彼をそこに連れ出して来たのは他でもない、ブラックフォースのオニキス。それらしき黒い龍がその中を飛び回っている。今まで何度も見て来た光景だ。

 

 

「オニキス………」

「ゼゼゼ……どうしたアリンコ。またオレの力が欲しいとおねだりする気か?……そりゃそうだよな。あのちょび髭が言ってた通り、黒属性に勝つには黒属性を使うしかない。ライダースピリットも黒の力の前では紙切れも同然だ」

 

 

黒の力に勝てるのは黒のみ………

 

ここに来て初めて得られた情報。アスラとて、何故か使えるようになった黒の力、リュウガを使ったが、その力が弱いからか、ロン、エールと力を合わせてもまるで歯が立たなかった………

 

だからこそ、それがもっと欲しい………

 

 

「正直、また借りてぇ……このバトル、負けるわけにはいかねぇんだ。でもその前にオマエ、なんで他のブラックフォース達を憎んでんだ?」

「!!」

「この間、イセカイって場所であったブラックフォースにスゲェ怒りをぶつけてたよな……オマエも何か理由があるんだろ?…オレの中にいないといけねぇ理由が」

「黙れ………オマエがオレに質問するな」

 

 

アスラからの意外な質問にオニキスは拒絶するように拒んでいく。

 

異世界での戦いで流れて来たオニキスの憎しみと怒りと悲しみの感情。それがアスラにとっては忘れられなかった。だから一度こうして聞いてみたかったのだ…………

 

 

「オレはいつか、オマエの心の中にワダカマリってヤツも取っ払ってやりてぇと思ってる!……でもその前に先ずはこのバトルに勝たなきゃいけねぇ……オマエだけじゃねぇ、ロンやエール。今まで出会って来た、ソウルコアを使えないこんなオレでも受け入れてくれた大事な人たちを守るために力を貸してくれ!!……そのためなら、オレの腕の一本や2本、足だってオマエにくれてやる!!」

「…………」

 

 

確かな決意。死をも恐れない覚悟。

 

だが、言われるまでもなく、アスラにその心意気が最初からある事をオニキスは知っている。なんと言ってもアスラは…………

 

 

「ウゼェ………ウザすぎんだろオマエ。まぁいい、どちらにせよオマエにここで死んでもらったら困る……貸してやろうじゃねぇか……オレの黒の力をな……!」

「ッ………!!」

 

 

 

ー………

 

 

「!!」

 

 

気がつくと、アスラは元の場所に戻っていた。かと言って状況が変わるわけもなく、ウィルにトドメを刺される事に変更はない…………

 

だが、その絶望的な状況を希望に変えるためにブラックフォースのオニキスと交渉して来たのだ。揺らぐことのないアスラのバトルスピリッツがこの状況を一変させる…………

 

 

「くたばれ……ゴミ共がァァァー!!!」

「フラッシュマジック、フレイムスパーク!!」

「!!」

「効果でBP5000までスピリットを好きなだけ破壊、2体のシキツルを破壊だ!」

 

 

希望のマジックフレイムスパーク。稲妻纏った炎がシキツル達を巻き込んでいき爆散させて行く。これによりウィルの場にはエターナルだけが残った。

 

しかし、一先ずこのターンの敗北はないものの、エターナルがいる限りアスラ達の不利は続く………

 

それが故にアスラは…………

 

 

「フレイムスパークの更なる効果、破壊に成功した時、トラッシュからスピリットを手札に呼び戻す!」

「トラッシュからスピリットを?……フッ…またあのリュウガとか言うチンケな黒属性を復活させる気ですか?」

「いや……オレが対象に選ぶのは……」

 

 

 

エールのトラッシュにあるウォーグレイモンのカードだ!!

 

 

 

「え……」

「今だけ借りるぜエール!!」

 

 

フレイムスパークのスピリット回収効果。その対象はまさかのエールのトラッシュに落ちていたウォーグレイモンのカード。

 

確かに今はレイドバトル。ルール上、アスラのパートナーであるエールのトラッシュからスピリットを自分の手札に戻す事は可能だが…………

 

 

「馬鹿が!!…ウォーグレイモンを戻してなんの意味がある?…貴様如きコモンで、ソウルコアも使えない愚かな薄汚い少年がオメガのカードを扱えるモノか!!」

「いやそれでいい……そうだろ、オニキス!!」

「ッ……オニキスって……」

「アスラオマエ………」

 

 

ウォーグレイモンのカードが手札へと戻って行く。その間にアスラがオニキスの名を口にした事で、ロンとエールは彼がオニキスの力を借りた事を悟る。

 

そしてアスラはオニキスからの助言を思い出しながら、ウォーグレイモンのカードを強く握って行く…………

 

 

 

ー『ゼゼゼ……いいかアリンコ。この力は今までオマエに貸して来た力の10倍はある』

 

 

 

 

「ぐ、ぐぉぉぉぉお!!!!」

 

 

ー!!!

 

 

アスラの右手に黒の力が集約して行く。その中で握られていたウォーグレイモンのカードは赤から黒へと変色して行く。

 

その力こそ、紛う事なきオニキスの黒の力。リュウガが呼び出された時とは比べモノにならないそれが今アスラの右手に宿っている。彼はその力に取り込まれそうになるも、なんとか力づくで御し、それをウォーグレイモンへと注ぎ続けている。

 

 

 

ー『だが、黒の力を持つモノには常に代償が付き纏う。これだけの黒の力を使えばオマエは一番大事なモノを失うだろう。肝に銘じておけ………』

 

 

 

しかし代償もまた大きい。今度使えば龍騎やリュウガを使えなくなるだけではすまないかもしれない。本当に腕や足、オニキスに身体を奪われるかもしれない…………

 

これは一か八かの賭けだ…………

 

だがアスラは行く、このバトルに勝つために………

 

 

 

ー『後は勝ちやがれ、オブシディアンのヤツが育てて来た人間なんかに負けんじゃねぇぞ………勝て、勝つためにオレはオマエの中にいる事を忘れんな!』

 

 

 

「あぁそうだ……勝つさ。オレは絶対に諦めねぇ……みんなのために、そしてオレが頂点王になるために!!」

 

 

そこまで言い切ると、その手に握られていたウォーグレイモンは最早完全に別のカードに変換。オニキスの力が込められたそのカードをアスラは全力でBパッドに叩きつけ、その名を叫ぶ…………

 

 

 

 

ソイツは絶望をも黒に染める!!

 

 

ブラックウォーグレイモン、召喚!!

 

 

 

 

どここらともなく、地を抉り、空を震撼させながら出現したその姿は紛う事なきウォーグレイモン。

 

しかし色が違う。

 

黒い…………

 

 

ー【ブラックウォーグレイモン】LV2(2)BP10000

 

 

「黒いウォーグレイモン……だと!?」

「オマエも黒の力でオロチにメタルガルルモンを使わせたんだろ?……だったらオレにも、いやオレとオニキスにも同じ事くらいできらぁ……決着着けようぜちょび髭ヤロウ……今オレにできる事全部を詰め込んで、テメェに勝ってやらぁ!!!」

 

 

未だ驚愕が隠せない他3人。それ程までにアスラが召喚したブラックウォーグレイモンが脅威なのだと言える。

 

登場するなり巨大な咆哮を上げるブラックウォーグレイモン。アタック中のエターナルと対峙する。

 

想像以上に壮絶を極める4人のバトル。それもいよいよ後半に差し掛かって行く。果たしてこのバトルスピリッツが齎すモノは善か、それとも悪か………

 

 

 

 

 





最後までお読みくださり、ありがとうございました!!
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