バトルスピリッツ コラボストーリーズ   作:バナナ 

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70コア「決戦、アスラ&ロンVSウィル」

ブラックフォース達の襲撃を受けた王国。しかしアスラやトゥエンティ、エールなどの者達の活躍により、それは遂に残り1人、ウィルのみとなる。

 

アスラとロンは、そんなウィルと今にもぶつかり合わんと言った様子で対峙していた。彼らの背後ではボロボロになったゾンが心配そうな眼差しでこの光景を見つめている…………

 

 

「……行けるかロン」

「あぁ、当然だ。オマエこそ行けるのかアスラ。さっきのバトルダメージがまだ回復し切ってないんじゃないか?」

「………このくらい平気だ。2人で絶対に勝つぞ」

『ゼゼゼ……いや、3人だ』

「オニキス……あぁそうだな。勝つぞ、3人で!!」

 

 

アスラとロン、オニキスが結託している中、ブラックフォースと化した人間ウィルはトレードマークだったシルクハットと杖を投げ捨て、苛立った様子を見せる。

 

 

「……何故貴様達はこの私の邪魔をする?……私の目指している世界は、オマエ達にとっても素晴らしいモノなのだぞ?」

「素晴らしいモノ?」

「あぁそうだ。差別も偏見もない、コモン、エックスと言った身分もない。個人の力の差もない、故に、争いも痛みもない平和で、優しい世界だ」

「………」

「コモンだった貴様らにもわかるだろう、この世界は醜い。だからこそ一度、この黒の力で全てを塗り潰して、新たに書き換えねばならないのだ……そのために私は伝説のブラックフォース様達から力を授かった」

 

 

己の欲望の全てをアスラ達に話すウィル。痛みを伴わない、優しく平和な世界…………

 

一見すると、誰もが望んでいるような素晴らしい世界のように聞こえるが……………

 

アスラは違った。

 

 

「………諦めんなよ」

「!?」

「いくらこの世界が醜いからって、諦めんなよ!!」

「なんだと……!!」

 

 

アスラの言葉にウィルの額から青筋が浮き上がる。

 

 

「ふざけるなよゴミが!!……諦めていないからこそ、私は黒の力を手にし、今オマエ達の前にいるのであろう!!」

「いや違う!!……オマエは今を生きる人達から逃げてるだけだ、楽な道に行こうとしてるだけだ!!……黒の力なんて言うよくわからんモノで、身勝手に支配しようとしているだけだ!!……そんなヤツが良い世界なんて創れるわけねぇだろうがコノヤロー!!」

「ッ!?」

 

 

余りにド正論すぎる言葉に、ウィルは言い返す言葉でず、声を詰まらせる。

 

 

「旅をして、わかった事がある……人の心は変わるし、変えられる!!……心の底から本音でぶつかり合えれば、分かり合えないヤツなんていねぇ!!……だからオレはもう絶対諦めねぇ……諦めないのがオレのバトスピだ!!」

「……いや、オレ達のバトスピだ」

「ロン……!」

 

 

叫ぶアスラの肩にロンが手を置き、同意する。

 

 

「つーわけだちょび髭ヤロウ!!……オマエはオレ達が倒す、でもって、オレ達の諦めない心で繋がったみんなを守る!!」

「喧しい……黙れ。ヒーロー気取りの餓鬼共が……自分達が今何を敵に回しているか証明してやろう!!」

 

 

3人は互いにBパッドを展開し、デッキをセットする。

 

 

「っしゃあ!…行くぞロン」

「こっちのセリフだ。遅れるなよ、アスラ!!」

「潰す、今度こそ貴様らは完膚なきまでに叩き潰す!!」

 

 

………ゲートオープン、界放!!

 

 

「始まった………世界を賭けた、最後のバトルスピリッツが………」

 

 

それぞれの思いを胸に、オウドウ都に突如出現した黒い球体の中で、アスラとロン、そしてウィルによるバトルスピリッツが開幕する。これが最後だと思ったゾンは、成長したアスラとロンを見守りながらそう呟いた。

 

バトルの先行はウィル。己が野望を叶えるためにターンを進めていく。

 

 

[ターン01]ウィル

 

 

「メインステップ。緑ネクサス、湖に咲く薔薇を配置してターンエンド」

 

 

ー【湖に咲く薔薇】LV1

 

 

「ッ……イバラのカード!?」

 

 

最初の第1ターン。ウィルが背後に配置したのは蠢く不気味な巨大薔薇。実質的に今はなくなった組織ライダーハンターズのメンバーであったイバラが使用していたカードだ。

 

 

「第七の属性『黒』は万能の色。様々なカードを無から生み出し、使用する事ができる」

『……黒にそんな力があるなんて聞いた事ねぇな』

「ゾゾ……オニキス、貴様のような下等な存在にはこの領域まで来る事はできんよ。これは私だからこそ獲得できた、黒属性の新たなる境地だ!」

 

 

ブラックフォースであるオニキスも知らない黒属性の新たなる力。無から有を創り出すその力は、最早この時点でブラックフォース以上の怪物となっている事に違いはなさそうだ。

 

 

[ターン02]アスラ&ロン

 

 

「メインステップ!!……っしゃぁ!!…オレから行くぞロン」

「あぁ」

 

 

ロンが頷き、アスラが手札にある1枚のカードをBパッドへと叩きつける。

 

 

「オレはオレ自身を、仮面ライダーセイバーに変身させる!!」

「!!」

 

 

ー【変身!!仮面ライダーセイバー】LV1

 

 

アスラが炎に包まれ、その中で変身する。それは身体に赤き龍を纏いしライダー……セイバーだ。

 

この時、創界神ネクサス特有の神託の効果が発揮されるも、今回の対象カードは0枚。コアは1つも追加されなかった。

 

 

「セイバー?……なんだそのライダースピリットは」

「オレが、いやオレとオニキスが……もう何も失わないために手に入れた、新たな力だ!!……この力で、みんなを護る!!……ターンエンド!!」

アスラ手札:2

ロン手札:3

バースト:【無】

 

 

エンドとなり、再びウィルへとターンが巡りゆく。

 

 

[ターン03]ウィル

 

 

「メインステップ……コストにソウルコアを支払い、エイプウィップを召喚」

 

 

ー【エイプウィップ〈R〉】LV1(1)BP1000

 

 

4本の腕を持つ緑の猿型スピリット、エイプウィップがフィールドへと姿を見せる。人の耳にはキツい奇声を発し、主人にコアを与える。

 

 

「召喚時効果。コア1つをリザーブに……召喚コストとしてソウルコアを支払っていた場合トラッシュにも2コア追加。湖に咲く薔薇の効果でさらに1コア追加」

「ッ……一気に4ブーストかよ」

「ゾゾ……最後にバーストをセットし、ターンエンド」

手札:3

場:【エイプウィップ〈R〉】LV1

【湖に咲く薔薇】LV1

バースト:【有】

 

 

脅威の4コアブースト、さらにはバーストまでセットし、ウィルは己の場を磐石なモノとする。

 

 

[ターン04]アスラ&ロン

 

 

「メインステップ……オレは仮面ライダーナイトをLV3で召喚」

 

 

ー【仮面ライダーナイト】LV3(4S)BP6000

 

 

今度はロンが動く。彼が物心ついたその時から握りしめていたライダースピリット、黒騎士のナイトがこの場に姿を見せる。

 

 

「召喚時効果で1枚ドロー」

「ゾゾ……その行動で我がバーストが鳴動する!!」

「!」

「バースト発動……完全体デジタルスピリット、キメラモン!!」

 

 

ドローによる手札増加。それによりウィルの伏せていたバーストカードが勢い良く反転する。

 

 

「バースト効果、ネクサス2つを破壊し、ボイドからコア1つをリザーブへ………この効果発揮後、自身を召喚する………異形の怪物、キメラモンよ……LV2で暴れろ」

 

 

ー【キメラモン】LV2(3)BP9000

 

 

黒い力が場に集結。それらが形成したのは様々なデジタルスピリットの特徴を併せ持った異形の怪物…………名はキメラモン。

 

 

「湖に咲く薔薇の効果で自身に1コア追加」

「な、なんか雰囲気ヤバそうだな………」

「どうした、狼狽えたかアスラ?」

「な訳!!……オレもバーストをセット!!……これでオレ達はターンエンドだ!!」

アスラ手札:2

ロン手札:4

場:【仮面ライダーナイト】LV3

【変身!!仮面ライダーセイバー】LV1

バースト:【有】

 

 

キメラモンがブロッカーとしている以上、ナイトも気軽にはアタックできない。アスラはバーストをセットし、2人のターンは一度途絶える。

 

再びウィルへとターンが巡る。

 

 

[ターン05]ウィル

 

 

「メインステップ……キメラモンのLVを3に上げ、そのままアタックステップ………キメラモンよ、その邪悪な力でしぶとい愚か者共を滅っするのだ」

 

 

ー【キメラモン】(3➡︎5)LV2➡︎3

 

 

咆哮を張り上げ、戦闘本能に従い、キメラモンはアスラとロンのフィールドへと飛び立つ。

 

 

「アタック時効果、このスピリットのBP以下のスピリットを1体破壊、その後1枚ドロー……くたばれミラーライダー……仮面ライダーナイト!!」

「!」

 

 

着地し、まず先に目をつけたのは仮面ライダーナイト。キメラモンは身体から生えている4本の腕でナイトを軽く持ち上げ、何度も地面へと叩きつけていく。力の差がある故に反撃の手も出ず、ナイトはその場で呆気なく爆散し、散っていく…………

 

 

「ゾゾ……他愛もない」

「甘いな。この瞬間、オレは手札から紫の究極体デジタルスピリット、ベルゼブモンの効果を発揮」

「!!」

「1コスト支払い、これを召喚………孤高の魔王よ、今こそ己が力を世に知らしめよ!!……究極体のデジタルスピリット、ベルゼブモンをLV1で召喚ッ!!」

「ッ……貴様がデジタルスピリットだと!?」

 

 

ー【ベルゼブモン】LV1(1)BP7000

 

 

「来たぜ、ロンのデジタルスピリット!」

 

 

ナイトの破壊に反応するように、闇の塊が出現。光をも塗り潰してしまうようなその闇の塊の中より出現したのは、悪魔とも呼べる姿をした邪悪なデジタルスピリット………

 

その名もベルゼブモン。シイナに託された、ロンの新たな力。

 

 

「召喚時効果、相手スピリット1体のコア2つをリザーブに……消えろ、エイプウィップ!」

「!」

 

 

ー【エイプウィップ〈R〉】(1➡︎0)消滅

 

 

ベルゼブモンは登場するなり二丁の拳銃を腰から取り出し、エイプウィップ目掛けてその引き金を引く。それは瞬く間にエイプウィップの脳天を貫き、爆散させた。

 

 

「くっ……だがキメラモンのアタックは止められない!」

「いや、それも止めてみせる………そうだろアスラ?」

「おう!!……今度は破壊後のバーストを発動!!……仮面ライダーセイバードラゴニックナイト!!」

「!?」

「効果により、先ずは自身を召喚する!」

 

 

ロンの声に応え、アスラがバーストを勢い良く反転。それはあのブラックフォース最強のオブシディアンさえをも打ち破って見せたあのスピリットだ………

 

 

「鋼を纏いしその衣、熱き意思で悪を穿つ!!……仮面ライダーセイバードラゴニックナイトをLV1で召喚!」

 

 

ー【仮面ライダーセイバードラゴニックナイト】LV1(1)BP6000

 

 

荒ぶる火球が地を熱するように出現。中よりそれを振り払いながら現れたのは、重厚感のある白銀の鎧を身に纏う、仮面ライダーセイバーの強化形態、ドラゴニックナイト。

 

 

「効果はまだ終わらねぇ!!……召喚後、手札から剣のブレイヴをノーコスト召喚する!!……来い、第一の剣……火炎剣烈火!!……ドラゴニックナイトと直接合体だ!」

 

 

ー【仮面ライダーセイバードラゴニックナイト+火炎剣烈火】LV1(1)BP10000

 

 

その右手に握られるのは、最初に誕生した剣のブレイヴ、火炎剣烈火。そしてドラゴニックナイトの効果はまだ完全に解決したわけではなくて…………

 

 

「そしてそうした時、BP12000以下の相手スピリット1体を破壊する」

「なに!?」

「ちょうど12000のキメラモンを破壊するぜ……ドラゴニックナイト!!」

 

 

ドラゴニックナイトが火炎剣を振い、キメラモンの翼や腕を斬り落としていく。そして最後にはその頭部から腹部までをも一刀両断…………

 

キメラモンは堪らず爆散してしまう。

 

 

「最後に火炎剣烈火の召喚時効果、湖に咲く薔薇を破壊」

「ぬうっ……!」

 

 

炎の斬撃波を飛ばし、今度はウィルの背後で佇む湖に咲く薔薇を焼き切った。

 

あれだけ盤石を喫していたウィルの盤面であったが、アスラとロン、2人のカウンターを受け、1つ残らず破壊し尽くされた。

 

 

「凄い……この2人、何というコンビネーション。あのウィルの攻撃からライフを無傷で守り抜くとは………」

 

 

このバトルを傍観しているゾンがそう呟く。

 

とても一朝一夕で築き上げる事などできないアスラとロンのコンビネーション、それがあのウィルにも通用するのを知り、2人の生まれて間もない時の事を知っている彼は、何か感慨深く、心に来るモノがあった。

 

 

「鬱陶しい……この程度で良い気になるなよゴミが……ターンエンド」

手札:5

バースト:【無】

 

 

暴言を吐くウィル。だがその表情からはまだ余裕は消えない………

 

キメラモン以上のスピリットなど、まだごまんといるからだろう。アスラとロンとてそれを知っている。だからこそ次のターンで早期決着を狙っていて………

 

 

[ターン06]アスラ&ロン

 

 

「メインステップ……オレはドラゴニックナイトのLVを2にアップ」

「オレもベルゼブモンのLVを2にアップさせる」

 

 

ー【仮面ライダーセイバードラゴニックナイト+火炎剣烈火】(1➡︎3)LV1➡︎2

 

ー【ベルゼブモン】(1➡︎3S)LV1➡︎2

 

 

場に揃った2人の新たなる力。それらのレベルが次の段階へと進む。

 

 

『ゼゼゼ……行くぞアスラ』

「おうオニキス!!……アタックステップ、オレはドラゴニックナイトでアタック!!……効果でデッキから1枚ドロー。さらに火炎剣の効果、赤のシンボルが1つ追加され、ダブルシンボルに!」

「くっ……ライフで受けます………ぐっ、ぐぉぉお!?!」

 

 

〈ライフ5➡︎3〉ウィル

 

 

先ずはオニキスと共にアスラが攻撃する。ドラゴニックナイトの火炎剣による一振りが、今度はウィル自身のライフバリアを襲う………

 

 

「……な、なんだこの痛みは、いったい何をした………」

 

 

ブラックフォースの肉体を得たと言うのにも関わらず大きな痛みという感覚がウィルを襲う。それに違和感を覚えるも、すぐさまフィールドへと意識を向けられる…………

 

 

「ベルゼブモンでアタック!!……さらにこのフラッシュタイミングでオレはチェンジを発揮する……効果によりコストはオマエのリザーブのコアからだ」

「なんだと!?………ッ」

 

 

ロンのチェンジ。その特異な力により、ウィルのリザーブのコアがトラッシュへと流れる。

 

そして、次はチェンジの効果らしく、場のスピリットとの入れ替えだ。

 

 

「その後、回復状態で入れ替える………今ここで進化を超えろ………モードチェンジ、ブラストモードッッ!!」

 

 

ベルゼブモンの背中に漆黒の4枚の翼が新たに生える。そして天よりの贈り物なのか、天空より巨大な機関銃が降り注ぎ、ベルゼブモンは右手を差し上げるかのように上に挙げ、それと合体。その機関銃は差し出されたベルゼブモンの右手と一体化した。

 

 

ー【ベルゼブモンブラストモード】LV2(3S)BP15000

 

 

「くっ……何故だ、何故コイツらはこの短期間でここまでの力を!?」

「っしゃぁ!!……行けロン!!」

「ブラストモードはアタック時効果で紫のダブルシンボルとなる………やれ!!」

「!」

 

 

〈ライフ3➡︎1〉ウィル

 

 

ブラストモードの機関銃からビーム砲が放たれる。それは難なくウィルのライフを撃ち砕き、その数を1まで減らしてみせる…………

 

………「行ける」「勝てる」

 

誰もがそう思った中、それを感じ取ったウィルはまた苛立つように額に青筋を浮き上がらせながら、手札より1枚のマジックカードの効果を発揮させる。

 

 

「嘗めるなよこの世の屑共が!!……私は手札からマジックカード、絶甲氷盾の効果を発揮!!……このバトルの終了が、貴様らのターンエンドとなる!」

「!!」

 

 

怒りの声と共に放たれたのは、白の防御マジック「絶甲氷盾〈R〉」………

 

それにより、このターンにこれ以上の攻撃は不可能となる。

 

 

「チクショー……あと一歩だってぇのに」

「………ターンエンドだ」

アスラ手札:3

ロン手札:4

場:【仮面ライダーセイバードラゴニックナイト+火炎剣烈火】LV2

【ベルゼブモンブラストモード】LV2

【変身!!仮面ライダーセイバー】LV1

バースト:【無】

 

 

息の合った連携でこれでもかと連続攻撃を決めた2人だったが、今一歩届かず。

 

致し方なく一度そのターンをエンド、再びウィルへとターンを譲った。

 

 

[ターン07]ウィル

 

 

「私のターンの開始時、黒の力でライフは5に戻る……!」

 

 

〈ライフ1➡︎3〉ウィル

 

 

「………なに!?」

 

 

ウィルのライフのコアが復活していく。しかしその数は全快とはならず、何故か3止まりで…………

 

 

「セイバーの力だ!……セイバーのアタックで減ったオマエのライフは元には戻らねぇ」

「ッ………その力でオブシディアン様も………小癪な」

 

 

このタイミングで仮面ライダーセイバーの特性を知るウィル。瞬間に何故尊敬していた最強のブラックフォース『オブシディアン』が負けたのかを悟る………

 

怒り浸透しながらも、アスラ達今を生きる人間を倒すべく、そのターンを継続して行く。

 

 

「ドローステップ時、仮面ライダーウォズの効果。自身を手元に置く事で、ドロー枚数を1枚増やし、その後手札のカード1枚を破棄」

 

 

自身が元から所有していたライダースピリットウォズ。それはどうやらブラックフォースと言う怪物になろうとも使用し続けている様子。

 

その効果で手札の質が向上する。

 

 

「メインステップ……バーストをセットし、雷皇龍ジークヴルムを召喚」

「!」

 

 

ー【雷皇龍ジークヴルム】LV3(5)BP9000

 

 

ウィルの背後から咆哮を張り上げながら出現したのは、赤き龍ジークヴルム。その名に相応しく帯電しながらフィールドへと降り立った。

 

 

「アタックステップ。その開始時、手元にあるウォズの効果。自身を召喚する、LV1で呼ぼう」

 

 

ー【仮面ライダーウォズ】LV1(1S)BP5000

 

 

黒い一反の木綿が球体を形成、やがてそれは弾け飛ぶと、中より緑色の蛍光色て輝くライダースピリット、ウォズが新たに出現した。

 

 

「ゾゾ……ウォズには悪いが直ぐに消えてもらおうか、あのスピリットを呼び出すために」

「……あのスピリット?」

 

 

既に様々な強力スピリットが蠢くウィルのデッキにおいて、使用者自身に「あのスピリット」と凄みを含んで呼ばれるスピリットの存在がロンに疑問の念を抱かせる。

 

そしてウィルはそのスピリットを呼び出すべく、アタックステップを継続して…………

 

 

「ウォズでアタック!!……そしてこのフラッシュタイミングで煌臨。コストのソウルコアを確保し、ウォズは消滅!!……対象はジークヴルムだ」

「ッ……アイツを呼ぶ気か!?」

 

 

ー【仮面ライダーウォズ】(1S➡︎0)消滅

 

 

コア不足で消滅するウォズ。その様子はまるで主人の勝利を願っているかのようであった。

 

ただ1人そのスピリットを知っていたゾンはこの時点でウィルが呼び出すスピリットに勘づく。しかし時既に遅し、ウィルはBパッドにそのカードを叩きつけ、それを場に呼ぶ。

 

 

「伝説の救世龍……悪しき傀儡となりて我の前に現れよ、超新星龍ジークヴルムノヴァ!!」

「!!」

 

 

ー【超新星龍ジークヴルム・ノヴァ〈R〉】LV3(5)BP25000

 

 

ジークヴルムが咆哮を張り上げながら燃えたぎる炎の中でその姿を大きく変えて行く。そして降臨するのは白き聖装を見に纏う赤きドラゴン。

 

その名はジークヴルム・ノヴァ。この王国の名前の由来にもなっている伝説のスピリットである。

 

 

「うぉぉお!!なんだあのドラゴン、クソカッケェ!!」

『目をギラギラさせてる場合か、来るぞ』

 

 

ジークヴルム・ノヴァの余りの美しさ、格好良さに思わず惚れるアスラ。ロンは口は開いてこそないものの「緊張感ないな」と内心では思っていた。

 

 

「ジークヴルム・ノヴァ煌臨時効果。トラッシュのコア全てを自身に戻し、ライフのコアを5に戻す!!」

「なに!?」

「黒の力じゃなくて、カード効果でライフの初期化!?」

 

 

〈ライフ3➡︎5〉ウィル

 

 

「やはりそうかその力……ブラックフォースには対抗できても、バトスピのルールそのモノを覆す力はないか」

 

 

そこに鏡があれば割れてしまうのではないかと思う程の咆哮を張り上げるジークヴルム・ノヴァ。しかしそれは癒しの波動でもあり、主人であるウィルのライフを5まで回復させた。

 

セイバーの攻撃は確かにブラックフォースには有効。だが、ルールを覆すその力は突破できても、ルールそのモノには抗えない。

 

 

「ゾゾ……まだだぞ、伝説の超新星龍の力はこんなモノではない……アタックだ!!」

 

 

コストとしてアタック中のウォズが消滅したため、バトルは無効。ウィルは次に煌臨したてのジークヴルム・ノヴァでアタックを宣言。

 

まだ解放していなかったその力を発揮させて行く…………

 

 

「アタック時効果、互いの手札手元のカード全てを破壊する!!」

「なに!?……うわっ!?!」

「……手札を消す力」

 

 

ジークヴルム・ノヴァが飛び立つその瞬間に発揮される効果。アスラとロンはおろか、主人であるウィルでさえもその力により手札は全て破棄され、0枚となる。

 

 

「さらにこの攻撃はダブルシンボル、貴様らのライフを2つ破壊する!!」

「くっ……ライフで受ける………ぐぁ!?」

「ぐっ!!」

 

 

〈ライフ5➡︎3〉アスラ&ロン

 

 

ジークヴルム・ノヴァがアスラとロンのライフバリアに飛びつき、それを噛み砕く。2人のライフは一気に2つ砕かれ、残り3つとなる。

 

 

「スピリットとライフは残ったが、これで手札は0枚。一気に私の勝利が近づいたな……ターンエンド」

手札:0

場:【超新星龍ジークヴルム・ノヴァ】LV3

バースト:【有】

 

 

「勝利が近づいた……だと?」

「寝言は寝てから言いやがれコノヤロー………寧ろバトスピは手札が0になってからが本番だぜ……!!」

「行くぞアスラ」

「おうロン、反撃開始だ!!」

 

 

手札が0と言う絶望的な状況だが、この程度で諦めるような2人ではない。ライフダメージによる痛みから立ち上がると、再び自分達のターンを開始して行く…………

 

 

「………見てますかキョーラさん、貴女の息子さんは私の息子と共に世界を救おうと必死に戦ってますよ。こんなに素晴らしい事がありますか?……あんなに小さかった2人が………」

 

 

冬のある日、死にかけていたキョーラ・ギアと出会い、アスラを託された日の事を思い出すゾン・アーサー。その目には薄らと涙を浮かべている。

 

あの日、キョーラがゾンに頼んだ願いは『うんと強くしてほしい』と『表の世界を堪能させてほしい』の2つ…………

 

形はどうあれ、アスラは冒険の中、多くのカードバトラー達との絆を深め、学び取り、強くなった。結果として彼はキョーラとの約束を守ったと言える。

 

 

[ターン08]アスラ&ロン

 

 

「ドロー!!」

 

 

勢い良くドローを決めるのはアスラだ。彼のここぞと言う時のタイミングは決まって必ず良いカードを引けるのがお約束…………

 

今回もまたそれが発揮されて…………

 

 

「っしゃぁ行くぜ!!……メインステップ、龍吼える世界、転醒ネクサス、赤の世界を配置だ!!」

「!!」

 

 

ー【赤の世界】LV1(1)

 

 

アスラとロンのバックに龍の頭部を模った山脈が連なる。このカードは、アスラが赤のカラーリーダーであるイッカク・アカバネから譲り受けたモノ………

 

その力は彼の折り紙付きだ。

 

 

「配置時効果、相手の場に存在する最もBPの低いスピリット1体を破壊する」

「ッ……場の最もBPの低いスピリット!?」

「そうだ。オマエの場のスピリットは1体……よってジークヴルム・ノヴァを破壊だ!!」

「!!」

 

 

龍の山が唸り、大噴火を起こす。ジークヴルム・ノヴァはその大噴火によって飛んで来た溶岩に押し潰され、爆散して行く…………

 

 

「ネクサス効果でこのジークヴルム・ノヴァを倒しただと……」

「次はオレだ。マジック、イラプションドロー。デッキから2枚のカードをドローする」

 

 

すかさずマジックカードの効果で手札を増やすロン。その後、アスラがアタックステップを開始させる。

 

 

「アタックステップ……行くぞ、ドラゴニックナイト!!……自身と火炎剣の効果でそれぞれ1枚ずつ、合計2枚のカードをドローする!」

 

 

ドラゴニックナイトで攻撃を仕掛けるアスラ。その効果でなくなった手札を増やして行く。

 

 

「控えにはまだブラストモードがいる………決めるぞアスラ!!」

「おう!!……ドラゴニックナイトッッ!!」

 

 

〈ライフ5➡︎3〉ウィル

 

 

「ぐっ……ぐぁ!?」

 

 

赤き神龍皇の加護を受けたドラゴニックナイトが火炎剣の一撃でウィルのライフを一気に3つ一刀両断してみせる。そしてこの時、配置した赤の世界の更なる効果が発揮されて………

 

 

「赤の世界の効果、本来のコスト5以上で、赤一色のスピリットがアタックしたバトル終了時、相手ライフ1つをさらに破壊する!!」

「!」

 

 

〈ライフ3➡︎2〉ウィル

 

 

再び赤の世界が大噴火。吹き出したマグマはウィルのライフバリア1つを砕き、溶かした。これで後はダブルシンボルになれるベルゼブモンブラストモードでのアタックが通ればアスラ達の勝利となるが…………

 

格下であるアスラ達に大きなダメージを受けたと言う怒りのままに、ウィルは叫び…………

 

 

「図に乗るなァァァ!!……ライフが減った事により、トラッシュに眠るゴジラの効果を発揮!!」

「!?」

「2コストを支払い、トラッシュから自身を召喚する!!」

 

 

ー【ゴジラ(2004)】LV1(1)10000

 

 

蠢く地の底より、咆哮を張り上げながら現れたのは黒い体に大きな尾を持つシンプルな怪獣と言った見た目のスピリット、ゴジラ。

 

 

「ッ……ノヴァの効果で既に手札からトラッシュに送っていたのか」

「それだけではない!!……さらにライフ減少後のバースト、絶甲氷盾!!」

「!」

 

 

ノヴァの効果で破棄させないために伏せていたウィルのバーストがここで発動。本日2枚目となる防御札「絶甲氷盾〈R〉」だ。

 

 

「効果によりライフを1つ回復。コストを支払いアタックステップを終了させる………!!」

「クソ……またそれかよ」

「オマエ達の攻撃はもう私には届かない!!」

 

 

〈ライフ2➡︎3〉ウィル

 

 

ライフも僅かに回復され、またもやアタックステップが強制的に終了してしまう。なんとしてもこのターンで勝負を決めたかった2人にとって、このタイミングでの絶甲氷盾はかなり心に来るモノがあって…………

 

 

「………仕方ない。このターンはエンドだ」

アスラ:2

ロン手札:2

場:【仮面ライダーセイバードラゴニックナイト+火炎剣烈火】LV2

【ベルゼブモンブラストモード】LV2

【変身!!仮面ライダーセイバー】LV1(2)

【赤の世界】LV1

バースト:【無】

 

 

『……アスラ』

「ん?……どうしたオニキス?」

『奴から多量の黒属性の力を感じる……次のターン、気を引き締めて掛かれ』

「ッ………おう、わかってる」

 

 

ロンがターンをエンドとする中、アスラは相棒であるブラックフォース、オニキスから忠告を受ける。

 

そして迎えるは5体目のブラックフォース、ウィルのターン。

 

 

[ターン09]ウィル

 

 

「ターンの開始時、赤の世界で受けたダメージはここで回復させてもらう」

 

 

〈ライフ3➡︎4〉ウィル

 

 

「……やはりセイバーで破壊してないライフは1ターンで回復するのか」

「ゾゾ……メインステップ。マジック、フォースブライトドロー……デッキからカードを手札が4枚になるまでドローする」

「!」

 

 

ウィルも赤マジックで手札を回復する。黒属性の力の恩恵を受けたデッキから引き抜かれたそのカード達は、アスラ達の想像を絶するモノばかりであって…………

 

ウィルは勝利を確信し、不気味な笑みを浮かべると、それらを使用して行く…………

 

 

「行くぞゴミ共、このブラックフォースであるウィルに逆らった事を後悔させてやる……先ずは異魔神ブレイヴ、海魔神を召喚!!」

「ッ……異魔神!?」

 

 

ー【海魔神】LV1

 

 

ウィルの背後から水飛沫と共に現れたのは、10本はある職種を持つ特殊なブレイヴ、異魔神の1体、海魔神。

 

 

「召喚時効果発揮、手札から異合、殻人を持つスピリットカードを1枚ずつノーコスト召喚ができる!!……現れよ、終焉の騎神ラグナ・ロック!!……時の監視者ロンバルディアッッ!!」

「ッ……一気に2体の召喚!?」

 

 

ー【終焉の騎神ラグナ・ロック〈R〉】LV1(1)BP10000

 

ー【時の監視者ロンバルディア】LV2(3)BP14000

 

 

海魔神がその眼光を輝かせると、フィールドに2つの闇が出現。それが晴れると2体のスピリットが姿を見せる。1体は蝶の翼を持つ終焉を呼ぶ騎士、ラグナ・ロック。もう1体はウィルのエース………背中に二頭の龍を共存させる青きスピリット、ロンバルディア。

 

この2体の超大型スピリットが、アスラとロンの眼前に壁として立ちはだかる。

 

 

「ラグナ・ロック召喚時効果。ボイドからコア6つを自身に追加!!」

 

 

ー【終焉の騎神ラグナ・ロック〈R〉】(1➡︎7)LV1➡︎3

 

 

超大型スピリットであるラグナ・ロックは、その効果もド派手。普通では考えられない、6コアブーストを一度の効果発揮で行う。

 

だが、この程度はまだ序の口。ウィルはさらに手札を切って………

 

 

「オマエ達に面白いモノを見せてやる!!……チェンジ発揮!!……対象はラグナ・ロック!!」

「チェンジだと?」

「先ずはチェンジ効果で最もコストの高いスピリット、セイバードラゴニックナイトを破壊!」

「くっ……火炎剣は場に残す」

 

 

ー【火炎剣烈火】LV1(1)BP4000

 

 

黒き上空から聖なる大剣がドラゴニックナイトの身体を貫く…………

 

謎の浮力を持つその大剣はその後ウィルの場へと戻り、地に剣先から突き刺さる。致命傷を受けたドラゴニックナイトはこの瞬間に爆散し、手に持つ火炎剣は場に残された。

 

 

「その後、相手トラッシュにあるカード全てをゲームから除外する」

「!!」

 

 

アスラとロンのトラッシュに眠る使用して来たカード達が黒の力を帯びて消滅して行く。これにより、少なくともこのバトル中にそれらが復活させて使用する事は不可能となる。

 

 

「このチェンジ効果、まさか」

 

 

そして、その後はチェンジらしく、対象スピリットとの入れ替えである。その効果をただ1人受けたゾンは、今から何が来るのかを瞬時に理解して…………

 

 

「この効果発揮後、対象のスピリットと回復状態で入れ替える………ゾゾ、究極モードチェンジ……悪しき傀儡となりて現れよ、インペリアルドラモンパラディンモードッッ!!」

「!?」

 

 

ー【インペリアルドラモンパラディンモード】LV3(4)BP15000

 

 

ラグナ・ロックが静かな粒子化し、ウィルの手札へと帰還する。そしてその代わりとして新たに闇から誕生したのは、白き翼を持つ巨大な竜戦士、インペリアルドラモンパラディンモード。

 

それは地に突き刺さった大剣を握り、構えると、ウィルの黒き力の影響により、翼から鎧まで全てのカラーリングが黒系統に統一されていった。

 

 

「インペリアル………?」

「聞いた事がある。シイナのエースカードの1体だ」

「ゾゾ……最早私に創造できないカードはない!!……さらに今手札に戻ったラグナ・ロックを再召喚する!!……6コアブースト!!」

 

 

ー【終焉の騎神ラグナ・ロック】LV3(7)BP18000

 

 

再び呼び出されるラグナ・ロック。その効果ももう一度適用され、多量のコアを捻出した。

 

 

「海魔神をロンバルディアとパラディンモードに合体」

 

 

ー【時の監視者ロンバルディア+海魔神】LV2(3)BP19000

 

ー【インペリアルドラモンパラディンモード+海魔神】LV2(3)BP20000

 

 

海魔神が触手の先から一筋の青き光を放つ。それはロンバルディアとパラディンモードと繋がり、より強力な合体スピリットとなる。1つのブレイヴで2体のスピリットと合体できるのが、海魔神をはじめとした異魔神ブレイヴ達の大きな特徴である。

 

 

「待たせたな……アタックステップだ。私はパラディンモードで攻撃!!」

 

 

ウィルは「ロンバルディア」「ゴジラ」「ラグナ・ロック」そして「パラディンモード」と言う4体の超大型スピリットを従え、いよいよアタックステップへと躍り出る。

 

 

「パラディンモードのアタック時効果、トラッシュのコア全てを自身に追加し、相手スピリットを全て疲労させる」

「なに!?」

「トラッシュの計20個のコアを全てパラディンモードに集約!!……ベルゼブモンブラストモードを疲労!!」

 

 

ー【インペリアルドラモンパラディンモード+海魔神】(3➡︎23)LV2➡︎3

 

ー【ベルゼブモンブラストモード】(回復➡︎疲労)

 

 

パラディンモードが放つ王者の波動。それは使用済みのコアを自身に取り込むと同時に、ベルゼブモンブラストモードを威圧し、疲労状態へと追いやった。

 

 

「これでオマエ達のスピリットは全て疲労状態。パラディンモードは海魔神との合体でトリプルシンボル!!……この一撃で終いだ」

「!!」

「伝説の一撃、オメガ・ザ・レジェンダリー!!」

 

 

アスラとロンの残りライフは3。それにトドメを刺すべく、パラディンモードは己の持つ大剣を勢い良く地面に突き刺すと、その接地面から溢れんばかりの闇の波動を放出する。

 

それはアスラ達のライフバリアを全て破壊せんと迫り来るが…………

 

 

「フラッシュマジック、デルタバリア!!」

「!!」

「このターンの間、オレ達のライフはコスト4以上のスピリットからは0にされねぇ。不足コストはブラストモードから確保、よって1まで下がる」

 

 

アスラが白の防御マジックカードを使用する。しかし、決して0になる事はない優秀な効果だが、ライフが減らないわけではない。

 

 

「ならば1になるまで破壊されろ!!」

 

「「ぐッ………ぐぁぁぁぁあ!?!」」

 

 

〈ライフ3➡︎1〉アスラ&ロン

 

 

オメガ・ザ・レジェンダリーの闇の波動を受け、2つのライフバリアが消し飛び、アスラとロンの2人は大ダメージを受ける。遂にそのライフは残り1つだ。

 

デルタバリアの効果により、少なくともこのターンでそれが破壊される事はないが、ウィルのアタックステップが終わったわけではなくて…………

 

 

「相手のライフが減った事により、ロンバルディアの転醒!!」

 

 

ウィルがその効果の宣言をすると、再び黒き核にその身を包んでいき、進化の準備を加速させていく。

 

 

「全てを破壊する時の破壊者……その名もロンバルディア・Ω!!……今こそ世界を破壊し、創造を!!」

「!!」

 

 

ー【時の破壊者ロンバルディア・Ω+海魔神】LV2(3)BP21000

 

 

黒き核から再び姿を現したロンバルディア。その姿はより異形なモノへと変化しており、言うなればそれは最早破壊の化身…………

 

 

「ロンバルディア・Ωは相手の効果を受けない。さらにゴジラで火炎剣に指定アタック、効果で回復し、コアブースト。さらにブラストモードにも指定アタック!!」

「くっ……」

「全滅かよ」

 

 

ロンバルディアが転醒を果たす中、攻撃と言う名の追い討ちを仕掛けて来たのは怪獣王ゴジラ。アスラの火炎剣を踏み潰し、さらにはロンのベルゼブモンブラストモードさえも尾で薙ぎ払い、爆散させた。

 

これでアスラとロン、2人のスピリットは0。対するウィルの場には強力なスピリットが4体。ここからの勝利は絶望的な状況となった………

 

 

「ターンエンド。もうすぐ、もうすぐだ。世界は私の黒の力で塗り潰され、新たな道を辿る…………」

手札:0

場:【ゴジラ(2004)】LV2

【終焉の騎神ラグナ・ロック〈R〉】LV3

【インペリアルドラモンパラディンモード+海魔神】LV3

【時の破壊者ロンバルディア・Ω+海魔神】LV2

バースト:【無】

 

 

パラディンモード以外の3体がブロッカーとして残り、ウィルはそのターンをエンドとした。

 

次はアスラとロンのターン。このターンでどうにか覆さなければ、おそらく世界はブラックフォースの力を手にしたウィルの思うがままとなってしまうだろう…………

 

 

「そんな道、辿らせるわけねぇだろコノヤロー!!……行くぞロン!!」

 

 

いつものようにどんな状況でも諦めたりしないアスラ。勢いのまま迎えたターンシークエンスを行おうとするが…………

 

 

「待てチビスラ」

「!!」

 

 

それを止めたのは他でもない幼馴染にして最大のライバルであるロン。

 

 

「んだよロン!!……怖気ついたのかよ、つーか久し振りにそんな呼ばれ方したわ!!」

「バカ、そんなわけないだろう?……この2週間でオレらはそれぞれの道を行って、各々強くなった。だがそれでも闇雲にぶつかった所で、奴には敵わない事はさっきわかった…………」

 

 

ならやり方を変えよう。

 

オレがたった今思いついた作戦を決行すれば、このバトル、勝つのは必ずオレ達だ………!!

 

 

 

この時、アスラでは到底思いつかないような作戦を、ロンはバトルの最中に閃いていて……………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

余興はお終いだ。もうすぐ全てが始まる……………ザザ。

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