主人公に勝てなくても幸せにはなったオリ主   作:ヅダはISなんぞに劣る筈がない!!

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続き?…ないよ。

※今回登場する秋十くんは一話限りの番外編キャラです。



番外編、IS二次創作の主人公に勝てないオリ主に憑依してしまった…

『IS世界に転生したいとか言ってたからチートスペックのオリ主にしてあげました。』

 

 

間違いない……IS学生服の白と赤のカラーを逆転させたノースリーブ、そして某フワトロ・ヴァギー○大尉そっくりなグラサン…こいつ…いや…俺は……。

 

 

 

 

「お、織斑秋十になっちまったのか!?」

 

 

「急にどうした秋十?お前は元から秋十だろ?」

 

 

 

俺は何処にでもいる休み時間は寝たフリして過ごすタイプの中学生……ただ人と少し違う所を挙げるとすれば…IS世界に転生して一夏をボッコボコにしてハーレムを作りたいって所かな。

 

まさか夜中ハーメ○ンのIS二次オリ主作品を読みながら、もしも自分が転生者なら読んでる作品のオリ主よりもっとカッコよく立ち回ってヒロインを惚れさせるシュミレーションをしていて…目が覚めたらグラサンノースリーブで教室のド真ん中であの唐変木の隣に立っていた…。

 

え?どういう状況なんだこれ!?

 

 

「あの?急に叫ばれてどうかなされたのですか?」

 

 

声がして振り返ればそこには心配そうにこっちを見る金髪英国チョロイン…セシリア・オルコットがそこにいた…あれ?コイツってたしか過去編で一言喋っただけでIS学園入学辺りからセリフが1回も出てこない筈じゃ…?

 

 

「大丈夫か秋十?まぁ目立ちたがり屋なお前がクラス代表立候補したい気持ちは分かるけど…緊張してるなら無理しなくていいんだぞ?」

 

 

「え?あ!いや、大丈夫だ!一夏は引っ込んでろ!!俺がセシリアを倒して日本を馬鹿にした事を後悔させてやる!!」

 

 

 

「(秋十って他人を呼び捨てするやつだったっけ…?)」

 

 

「(日本の事馬鹿にした覚えは全くありませんけど…。)まぁいいですわ……織斑先生、彼はISによる模擬戦でクラス代表を決めたいようですが……どうでしょうか?無論わたくしも賛成です。」

 

 

 

「(グラサンで一夏とオルコットから見えていないが……私の弟ってこんなガッツリ英国代表候補生のパイオツをガン見するような奴だったかな……。)……分かった、では立候補者3名によるIS試合の総当たり戦を行い、勝者をクラス代表に任命しよう…アリーナの使用申請をするから試合の日時は追って説明する。以上!」

 

 

 

「「「はい!!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「では秋十くん…こちらが君のISコア、そしてこの打鉃とラファールが君が自由に使っていい機体よ。普段はその2機を使って、委員会から指令が下った時は送られてきた機体を使う事、但し改修等は自由に行ってくれても構わないわ…勿論、結果を出してくれればだけど。」

 

 

「ありがとうございます!スコーr…じゃなかった!えーっと……IS委員会の……偉い人の……。ナーバス原尾さん!」

 

 

この人たしか原作開始前に束さんに潰された亡国企業のスコールなんだよな……偽名なんだっけ?一夏が催眠ハーレムにボロクソにされるやつとか、強キャラが一夏に惚れまくりなやつとか、一夏を倒せないやつとか、一夏が顔文字でしょんぼりするやつとか面白い作品なら大体読んでるけど…一夏に勝てなくても幸せになるのは別に読み込んでる訳じゃないからなぁ…。

 

 

 

 

「………今朝名乗ったばかりだけど、私はルーコス平野よ。(今この子私の本来の名前の方言おうとしてたわよね…。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さてと……とりあえずこのISを改造するとしますか…。なんか憑依モノ特有ご都合設定で俺の頭の中には秋十のIS知識があるっぽいし…記憶とかはちょっとあやふやだけどな。…へっへっ俺だけの最強機体を作って一夏をボコボコにして、チョロコットを俺の嫁ラウラちゃんが来るまでの愛人にしてやるぜ。」

 

 

 

えーと、たしか秋十はISの破損した部品とかのジャンクパーツを集めて作ってたんだっけ…そうとなれば早速集めまくってやるぜ!グラハムガンダ○とか作ってやるよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ?破損したパーツ…?ある訳ないだろ、一学期2日目で機体を壊すような奴がいたら私が一発痛いデコピン食らわしてる所だ。……何?…『出席簿で殴らないのか?』だと?……ほう…秋十、お前は自分の姉が教育的指導とかほざいて生徒を道具で殴る阿呆に見えるのか……そうか……私……そう……見えるのか……。」

 

 

 

「ち、千冬姉!?ほ、ほら!千冬姉って体育会系っぽく見えちゃうから…別に誰も千冬姉を暴力教師なんて思ってないって!秋十もちょっとした冗談で言ったんだよ!ほら!涙拭いてくれよ千冬姉!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ?…ブルー・ティアーズのビット?入学早々から壊すわけありませんわ…そもそもこれから戦う相手になんで国家機密であるISの…しかも第三世代兵装のビットを貴方に渡さなくてはならないのかしら?例え破損したとしてもお断りですわ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん〜…ごめんね?お姉さんとしては面白そうだから手を貸して上げたいけど生徒会長としては生徒一人に肩入れするわけにはいかないのよね。…あ、そうだ!整備科の生徒に知り合いがいるからその子に聞いてみたら?」

 

 

「よっしゃぁ!!あざぁっす!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、言うわけで集まったこのISの廃品パーツの山…ほんとにIS一機作れそうな量だな。

 

………え?このスクラップ工場に幾らでもありそうな錆だらけで油でギトギトの部品から使えそうなの取り出してそこから作りたいISに必要なの取り出すの?

たしか原作だと今日から一週間後に試合…それまでに完成させろって言うのか…?

完成させた上で乗りこなせと?練習する時間とかあるの…?

 

織斑秋十……あいつ週一ペースでIS作ってたらしいけどいつ練習してたんだよ…ひょっとして完成したら即出撃してたの?そりゃ毎日研鑽してる一夏に負けるわ。

 

 

 

「まぁ、待て待て…今は俺が織斑秋十なんだ。何処ぞの壺と紫ババァ大好きおじさんに憑依したあの人みたいに上手くやれるはず…!」

 

 

 

とりあえずグラ○ムガンダムは諦めよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これは使える…これは駄目…これは…アウツ…!圧倒的アウツ…!」

 

 

まず作りたいISの設計…!必要な部品や機材を割り出して…!リストとにらめっこしながらジャンクパーツを一つ一つ条件に当てはまるものを引っ張り出す…!そこからパーツを点検して使える物を選出して…!こびり付いた廃油と埃を取り除いて…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これ…どっちもプラグがメスじゃないか……!このパーツはデュノア社製品しか使えない…!こっちはサイズが大き過ぎて他の部品に干渉するから組み込めない…!こんな杜撰な設計でISを改造しろってのか…!」

 

 

IS本体から改造しなくちゃいけない部分を分解…!装甲をひっぺがして…中のパーツを取り替え…付け足す…!接続部分は基本的に合わないから一つ一つ付け替え…!打鉃の規格に合わせる…!あと根本的に大きさが合わないパーツは選び直し……!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「改造して形が変わった分装甲を新規造形…今からでも間に合うか…板金屋…!足りるのか…!9万円コース……!」

 

 

 

装甲も元の奴は使えないから作り直し…!別の機体のパーツに合わせてOSを書き直し…!デバッグして…動くまでやり直し…!

 

 

 

やることが…やる事が多い…!

 

ISを自作するオリ主……凄い…こんな面倒臭い…作業の連続…普通に苦痛!今まで…メカニックキャラを活躍少ないと思ってたけど…そうだよ!メカニックが頑張って機体を作って整備してるから…パイロットが活躍できる性能を実現できるんだ…!知らなかった…!こんな…当たり前のこと…!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれ……秋十くん………?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

くそ…やる事が多過ぎるんだよ!…これ全部1人でやるとか無理ゲーだよ…やるけどさぁ!!

二次創作の人気な奴でオリ主がIS自作するとかよく読んでたけど嘘つけよ!こんなのすぐ作れるわけねぇだろ!!…あぁそうだ、アイツらだいたい企業とか束さんとか味方に付けてたわ……ん?企業?

 

そうだ!俺IS委員会所属じゃねぇか!なら委員会から人を送って貰おう!!早速スーコル…じゃなくてラスカル美園さんに連絡だ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なら来週辺りに技術チームを送りますね、あと私はルーコス平野です。」

 

 

「なら間に合わないから要らないです。」

 

 

ダメだったわ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ…人手が足りない…パーツも足りない…せめて束さんが居たらなぁ…。」

 

 

「呼んだ?」

 

 

「そしたら…って本人!?本物の篠ノ之束!?」

 

 

「いえす!あいあむ!チッチッ」

 

 

両足を取っ払われたISに文字通りガラクタなジャンクパーツ、そして散乱した工具で散らかった整備室でボケ〜っと現実逃避していると横から束さんが現れた、めっちゃビビるわ。

 

 

 

「で、どしたのあっくん?入学前にISに塗装してシャア専用ラファールとかランバ・ラル専用アラクネとかやってた人がいきなりIS改造に手を出しちゃって…塗装に慣れたとか言っていきなりプラ板とかパテ買い込んで改造しようとして参考にした動画みたいに上手く作れなくて途方に暮れるガンプラ初心者みたいだよ?」

 

 

「まさにそんな感じですけど…。」

 

 

「(あれ?あっくん敬語使う子じゃなかったよね?)…手伝おうか?」

 

 

「え!?いいの!?」

 

 

「あんまり良くないけど…束さん今暇なのと…それと実は最近、可愛い娘ができて凄い機嫌が良いからね!」

 

 

「おっしゃ!勝てるわ!この勝負勝てるぜ!!」

 

 

ニコニコ顔で助けの手を差し伸べてきたお尻ポッカリ兎の言葉に俺は高らかに腕を振り上げてガッツポーズを決めた、邪悪なドラえもんと名高い束さんが居れば負ける気しねぇぜ!!

 

 

「で、束さんにどうして欲しい?今なら先着一名様に束さんお手製の第三世代機をプレゼントしちゃおうかなぁ。」

 

 

「マジで!?要ります要ります!今すぐください…!!」

 

 

「…………そっか…はい。」

 

 

束さんがその場から1歩横に動くと何も無かった筈の場所には異様に太い腕にビーム砲を肩と拳に装備した…本来ならもう少し後に登場する筈の無人機、ゴーレムがそこに居た。

 

 

「よっしゃ!コイツがあれば負ける気しねぇぜ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あっくん…束さん、あっくんの事はそれなりに気に入ってたんだよね。どんだけ負けても諦めなくて、勝つ為にはどんな事も自分の力にしようと勉強して…努力っていうよりは…執念かな?勝ちたい、その一心で分野を問わずに色んな物事を調べてあちこち駆け回って、必要ならプライドも捨てて頭を下げて…なんか見てるとISに打ち込む束さんもこんな風に見えるのかな…なんて思ってさ。」

 

 

 

 

「おお!このビーム砲!スラスターもどれもこれも性能がすげぇ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ISの事を教えるきっかけも……『かっこいいロボットを作って兄貴にプレゼントすrじゃなくて俺が凄いやつって見せつけるんだよ!』とか言って………とにかくいっくんやちーちゃんに褒められて認めて欲しくて…って自己承認欲求が高かったね。」

 

 

 

「このOS…このデータは…!ISがこんなにも息吹を…っ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いつまでたっても子供だし、自己承認欲求お化けだし、小心者な所があるのに図々しくて、あと時々人の尻に爆竹挟もうとするクソガキな所があって…そんなあっくんの事を気に入った理由…今も覚えてるよ。」

 

 

「こいつと…これに…あ、あとこれも……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いっくんに剣道で負けた時、束さんがさっきみたいに…『いっくんに勝てるようにしてあげようか?』って……そしたらさ…『俺は自分の力で兄貴に勝ちたいの!剣道は負けたけど今度は料理の腕で勝負してやる!』…ってさ。」

 

 

 

「このセンサー類もひとつまみ…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「師事を求めて頼る事はあっても結果そのものは自分の手で勝ち取ろうとする、その為ならどんな難しい事も苦しい事もやろうとする…そんなあっくんが何だか妙に気に入って………。」

 

 

 

「よし!後は設計図を手直しして…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの……あっくん?何してるの?」

 

 

「え?束さんのくれたISバラしてますけど?」

 

 

なんか後ろでごちゃごちゃ言ってたような気がするけどよく聞こえなかったなぁ…しかしこのゴーレム…ホントにいい機体、分解が簡単だしパーツもユニバーサルデザインって言うか打鉃に組み込むのに必要な加工が打鉃側の端子やプラグを変えるだけとかさっきよりも作業が少なく済んでるし。

 

 

 

「え?なんで…?普通にそれ乗ればいいじゃん?」

 

「え?いや…それだと俺じゃなくて機体用意した束さんが凄いって話になるじゃないですか、俺は一夏に自分の力で勝ちたいの!!過程や方法なんぞどうでもいいけど結果だけは俺の力で勝ち取りたいの!分かります?」

 

 

『織斑秋十』がやってた事を俺ができないわけ無いんだからな!

まぁ、できなくてもやるけどな!実現するまで諦めなきゃオリ主に不可能なんかねぇんだよ!

 

 

そう言ったら束さんがなんか妙に安心した顔になった……どうかしたのかな…?

 

 

「あぁ、うん……そうだよね、ポンと渡された貰い物をそのまま使って勝利なんか絶対認めない子だもんね………あっくんはいつも通り負けず嫌いで人の完成品のISバラバラにしてパーツがめるクソガキだったね。」

 

 

 

「え?なんで俺ディスられてんの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「メインスラスターはもう完全に固定しちゃっていいんじゃない?方向転換とかは胴体前後のスラスターとバーニアに任せちゃおうよ。」

 

 

「それだと機動性落ちるし…いや、ぶっちゃけそこまでの性能求めなくていいか…推力自体はあるから…。束さん、良かったらOSのデバッグ頼めます?」

 

 

「おっけー!まぁ変な所あったらメモしとくから直すのは自分でやってね?」

 

 

 

 

そんなこんなで束さんに手伝って貰いながらISを組み立てていく…やっぱりすげぇよ束さんは…背中からロボットアームめっちゃ生やして細かい作業とか秒単位でこなしてくし、使えるパーツと使えないパーツの選定も頭のウサ耳センサーで瞬時に分けていくし…。

 

 

 

「あ、あの!秋十くん!!」

 

 

「え?」「お?」

 

 

そんなこんなで急ピッチながらISの完成を急いでたら不意に声を掛けられた。

振り向くとそこには…。

 

 

 

「あ、その水色の髪は…。」

 

「た、楯無簪さん?」

 

 

なんでアニメ二期登場の楯無簪がここにいるんですか?え?秋十ってシャルロッ党じゃないの?

 

 

 

「あの…篠ノ之博士がいるから…ひょっとしたら邪魔かもしれないけど…えっと……わ、私にも手伝わせて!!」

 

 

 

「えぇ!?な、なんで?俺って簪さんに手助けして貰える程の事したっけ?」

 

 

「あの時…秋十くんが居なかったらマルチロックオンのデータも手に入らなかった……秋十くんがデータを用意しなかったら一夏もヒカルノさんも…私も…弐式の事を諦めてたと思う…だからその恩返しをしたくて…っ!」

 

 

 

………困った、身に覚えがない。だって俺つい最近憑依したオリ主だもん。

 

 

 

「まぁあっくんから連絡来なかったら束さんもアプサラスの実機なんて用意しなかったかもしれないもんね。」

 

 

何それ知らない。

 

 

 

「ね、ねぇ……いいかな……?」

 

 

「え…あ……お願いします。」

 

 

何が何だかよく分からんが…とにかくよs

 

 

 

「俺もいるぜ秋十!!千冬姉をナデナデして元気付けてて遅れたけど弟が困ってるなら助けてやらなきゃ兄の立場が無いからな!」

 

 

「い、一夏!?」

 

 

まさか主人公が助けに来てくれるなんて…!今までバカにしてごめんよ一夏…これからはTS一夏ちゃんで抜きます…!

 

 

 

「助けを求める者に手を差し伸べる…両親から教わったことですわ…私も手を貸してあげても良くってよ?」

 

 

 

「せ、セシリア!?っていうか2人とも俺と戦うのにいいの!?」

 

 

チョロコットまで…いや本当になんで?この子そんな事するキャラだっけ?

 

 

 

「もちろん試合に向けての特訓もやるさ…でも弟を見捨てる理由にはならないだろ?」

 

 

「勘違いしないでくださる?『ISが無くて試合できません。』なんて言わせないように逃げ道を潰すだけですわ。」

 

 

「さっきと言ってること違くないかセシリア?」

 

 

「シャラップですわ、一夏さん。」

 

 

 

照れ隠しが下手すぎる…でも……ありがてぇ…っ!ありがてぇ…っ!

 

 

 

 

 

 

 

「ふっ、教師として手は貸せないが姉として見守ってやるくらいなら…。」

 

 

 

 

 

「よーし!皆で完成させるぞー!!」

 

 

「「「「おーっ!」」」」

 

 

 

 

 

「えっ……おい?……今ここにブリュンヒルデが来たんだが……ちょっと扱いが雑でお姉ちゃんいっぱい寂しいんだが…秋十?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結果から言えば秋十は爆散した。束さんのデカい両腕にビーム砲を搭載したIS…ゴーレムと打鉄をニコイチした全身スラスターに有線ビットの両手からビーム砲を繰り出す秋十製ISの『ジ・Oング』は性能の高すぎるゴーレムのスラスターにIS学園の使い古しである打鉄のフレームが耐え切れず、スラスターの推力を出力最大にして出撃しようとした秋十を大爆発させてアリーナ上空で待つセシリアに質量ミサイルとして激突して2人とも気絶してしまい、なんか俺の不戦勝となっちまった……えぇ…(困惑)。

 

ちなみに束さんは『やっぱりリミッターケチったのは不味かったなぁ…。』と呟くと全力疾走して何処かへと逃げて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「リミッター壊れて爆散とかヅダみてーなもん弟に渡すんじゃない!!」

 

 

「本当にごめんね!?でも1週間足らずでIS完成させるとなるとそれくらいの不具合は避けられないというか……あ!謝るからそのローション濡れのゴム手袋付けた拳を振りかぶるのやめて!?つーか束さんのお尻から手を離して!?束さん悪くn」

 

 

あふんっ

 

 

 

 




「なぁ兄貴…先週辺りの記憶が全く無いんだけど…。」


「あれ?もう一夏って呼んでくれないのか?」


「なんの話?」


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