主人公に勝てなくても幸せにはなったオリ主   作:ヅダはISなんぞに劣る筈がない!!

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少なくともアニメ二期までは数話くらいで終わらせたいですがこんな話は別で何話か出すかもしれません。


過去編でヒロイン作れなくても幸せになるだろうオリ主

昔の話…

 

 

 

「わぁ…これがあのパピー・ポッティーに出てきた9と3/4番線…ほら!束さん見てみて!今から魔法学校いきまーす!!」

 

 

「はいはい見てるよ見てるよー…」

 

 

「もう、ノリが悪いな…だから妹に『姉さんはたまに2、3日お風呂に入らずに過ごすからついその…嫌悪感が顔に出てしまって…私は可愛げ無い嫌な妹なのだろうか…。』って愚痴こぼされるんだよ。」

 

 

「はいh…えぇ!?バレてたの!?というか箒ちゃんがあんまり束さんのこと好きじゃない理由ってそれなの?」

 

 

「うん、みんな知ってるよ?ついでに篠ノ之さん『それさえなければ私にとっては世界で一番凄い自慢の姉さんなんだ。』って言ってたよ?」

 

 

「うわ凄いショック…てっきり束さんの性格と家族に対する態度が嫌われてる理由だと思ってた…。」

 

 

「むしろ『姉さんは会話こそしないが母さんが風邪を引いた時は黙って看病してくれたり、父さんがパソコンの使い方が分からなくて困ってた時にパソコン教室のパンフレットを渡してきたり、不器用だけど家族想いな人なんだ。』って姉自慢してた。」

 

 

「まじか…明日からちゃんとお風呂入ろ…。」

 

 

「そんな事よりもせっかくのイギリスだよ!?楽しまないと!!」

 

 

「シャーロック・ホームズの実写映画が面白かったって理由だけで朝の四時に叩き起されて『束さんイギリス行きたい!行こう!行くぞ!ちょっと行く!!』って耳元でギャンギャンがなり立てられて誰にも教えたつもりのない人参ロケットの隠し場所まで布団ごと引き摺られて……そんなコンディションで旅行楽しめると思う?」

 

 

「なら楽しむ努力しろよ!?なめてんのか!?」

 

 

「全部他力本願でイギリス旅行しやがった奴に努力とか言われたくないよ…というかなんで束さんはあっくんに言われるがままイギリスまで飛んだんだろ…。」

 

 

この子は束さんの親友のちーちゃんの弟のいっくんの双子の弟のあっくん、人の事を猫型ロボットかなんかだと思ってるのか時々思いついたようにやれ『夢の国に行ってエレクトリカルパレードの真っ最中に同時多発的にシュールストレミングの缶詰の中身をぶちまてリア充共のデートを台無しにしてやりたい!』とか『いつも頑張ってる千冬お姉ちゃんに温泉旅行させてあげたい!』とか『車体をボロボロに錆付かせた上でシャークペイントを施してエンブレム代わりにバッファローの頭蓋骨を貼り付けたキャデラックに乗ってテキサスのハイウェイにV8エンジンの唸り声を轟かせてみたい!』とか『嵐の中で輝きたい!』とか『お台場の実物大おっちゃんにラストシューティングのポーズ取らせたい!』とか頼み込んでくるんだよね…まぁいつも束さんが凄い暇だったり気分転換に何か騒ぎたいなとか思ってる時に来るからついつい面白そうだなぁって手を貸しちゃうんだけどさ。

しかし今度は映画に影響されてイギリス旅行なんてあっくんも意外と小学生らしい頼み事するんだね、まぁ寝てる束さんを起こすのにわざわざパジャマとパンツ脱がしてお尻に爆竹挟ませようとしていたのに気づいた時はチェルノブイリに放り捨ててやろうかと思ったけど。

 

 

「よし、満足したから列車乗ろう!」

 

 

「はいはい、それじゃぁあっちの2番線nうわぁっ!?」

 

『おいあっちに有名人がいるらしいぞ!」

『ジャパンのコメディアンだって!』

『違うよ!ボイスアクターだよ!』

『たしかくろがねの城ってロボットの…。』

『そんなわけあるか!レッツコンバインするやつだよ!』

『ぬまっちって言うらしいぞ!』

 

 

「た、束さん!?大丈夫?おもっくそ観光客っぽい人達に突き飛ばされてたけど…。」

 

「痛たた…おい!どこに目をつけてるんだよ英国凡人共!!」

 

「多分束さんと同じ場所に…あれ?束さん?うさ耳は?」

 

 

「え?………あれ!?無い!!?無い無い無い!?束さんのうさ耳が!?」

 

 

嘘でしょ?束さんのチャームポイントのうさ耳が!?あっくんのクソダサいグラサンと違ってオシャレポイントのうさ耳が!…さっきの凡人達にぶつかった時に取れた!?無い!?あのうさ耳が…!?

 

 

「た、束さん?なんか顔がガミラス帝国の人みたいに真っ青だよ…?ちょ、ちょっと?」

 

「ひっ!あああああ、あ、あっくん!お願い!束さんのうさ耳探して!?あ、あれが無いと…。」

 

「ほ、本当にどうしたの?いつも余裕そうな腹立つドヤ顔が消えてるよ?」

 

「あ、あれにはちょっと言えないけど束さんの大切なデータが入ってるの!お願い!誰かに盗まれたりしたら…。」

 

 

あれは使い方さえ違えば核ミサイルすら凌駕する兵器になる!そんなもの誰かの手に渡ったら束さんの夢が戦争の悪夢にされる!そんなの嫌だ!!

 

 

「お願い!探すの手伝って!もしくは破壊して!!」

 

「壊すの!?たかがメカっぽいうさ耳カチューシャに何ビビってんの?」

 

「いいから!!手伝ってくれないなら…箒ちゃんが夏の暑さに負けて誰も居ないと思って剣道着をはだけさせて涼んでた所をあっくんが覗き見して箒ちゃんのまな板の桜色をしっかり見た上に鉛筆でスケッチ描いて額縁に入れて鍵付きの引き出しに隠してる事をバラすからね!!」

 

「や、やめろよ…バレたらガチで友達の信用失くすタイプの秘密を盾に脅すのはやめろよ…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『しかしセシリアには悪い事をしたな…。』

 

『大丈夫よ、あの子には他の使用人やチェルシーがいるもの、それに夫婦水入らずの旅行なんてセシリアが生まれて何年ぶりかしら…。』

 

『君には苦労をかけるな…。』

 

『構わないわ、その代わり貴方には損な役割をさせてしまっているもの。』

 

『あぁ、君が敏腕な女経営者、そして私はその社長のさえない夫であり会社の幹部…普段君の尻に敷かれている私には君をよく思わない幹部やライバル企業の手の者が来る…。』

 

『そして貴方がそんな連中から得た情報は私へと送られる……ねぇ、やっぱりセシリアには本当の事を…。』

 

『いいや、まだダメだ。君から会社を…オルコット家の全てを奪おうとする奴等はまだまだ多い、いずれ家を継ぐセシリアの為にも敵を1人でも多く私達が減らさなくては。少なくとも全て話すのはセシリアが社会の分かる年齢になってからだ。』

 

『貴方……ん?』

 

『どうしたんだい?』

 

『ほら、あそこ…。何かカチューシャが落ちてるわ。』

 

『おや、本当だ……金属のウサギの耳みたいなデザインだな。』

 

『何かしら…?映画とかの小道g』

「ああぁぁあ!!??そこのイギリス人!!うさ耳返せぇええええ!!」

『きゃぁ!?』

 

 

「あ!?束さんのカチューシャが!?落し物を投げるんじゃありません!!それじゃぁ失礼!!」

 

 

『……な、なんだったんだ?』

 

『さ、さぁ?…あのカチューシャ、あの子のものだったのかしら?ビックリして遠くに投げちゃったわ…悪い事しちゃった。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あぁ糞!線路まで投げ落とすなんて…どんな肩してたんだよあのイギリス熟女…見た目が20歳くらいにしか見えなくても子供産むくらいの歳だってバレバレだってーの!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あのカチューシャは束さん以外が頭に装着すると自爆装置が働くって言うの忘れてた…まぁダサいサングラス付けてるやつが束さんのイカしたうさ耳を付けようなんて思うわけないよね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『あら?お父様、お母様?旅行に行くんじゃ無かったのですか?』

 

『ただいまセシリア…それが駅で謎の爆発が起こってね、大事を取って帰ってきたんだよ。』

 

 

結果から言えば案の定秋十は爆発した。感情に合わせてピコピコ動くうさ耳を着けてみたいと思ってしまったのだ。

爆心地に居たはずなのにグラサンにヒビ入った以外は無傷だと束が言っていたが恐らく奴の驚異の科学力で秋十を治療したに違いない、頭皮の真上で爆発が起きて怪我ひとつしない人間がいるものか。問い詰めても束はしらを切るし…恐らく脅されているのだろう、秋十は一貫して「自分がイギリスに行きたいと言ったせいだ。」とまるで原因は自分にあるかのように束を庇う。あいつが温泉旅行をプレゼントした時は驚いたが………まさか、私と一夏だけで熱海旅行に行かせたのは秋十が遠慮したからではなく束が秋十を何らかの良からぬことに利用する為か?奴の一夏に対する視線も怪しい…ここは心を鬼にして束を問いたださなくては…。

 

 

 

「というわけで私は束に牙突千本ノックしてくるから秋十と大人しくお留守番してるんだぞ、一夏。」

 

 

「わ、わかったけど素振り用の小さい竹刀を持って束さんの何処をノックするつもりなの千冬姉…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うぅ…閉じないよぅ……穴が閉じないよぅ……。」

 

 

「姉さんの部屋に何でオムツが……え?……ま…まさかお風呂だけじゃなくてトイレも?……えぇ……しばらく姉さんと距離置こう…。」

 

 


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