バンドリ 無口なギタリスト Re:Try   作:NoMuSoN34

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12話

俺達は焼肉を頂いたあと、メンバー達と解散して3人で帰宅した。

 

「美味しかった!ありがとう大規君!」

 

「そうね、私からもお礼を言わせていただきます。」

 

それは良かった。

 

内容はまた後日教えるとして、俺はこの後どうするか迷っていた。

 

風呂は女の子に先に入らせた方が良いのだろうか?

 

こんな経験ないから如何せん戸惑う。

 

「では野村さんが先に入った方がいいのでは?」

 

「うん、私達は後でいいよ!」

 

なるほど、ではそれまで退屈させないようにしないとな。

 

ギターを弾いて貰うのも良いのだが、2人とも少しだけ疲れてそうだった。じゃあどうするか……まぁ、少しだけ眠ってもらおうか。

 

俺はスマホをスピーカーに接続して、作曲したインストをかけて風呂へ入る。

 

 

 

 

「この曲、凄く癒されるね〜。」

 

「えぇ、彼の趣味かしら?」

 

私は、彼の作る曲が好きだ。

 

王道のロックや、万人受けしやすいポップ、メタルやクラシックに至るまで、彼が作ったもの全てが。

 

「大規君って、凄いよね。」

 

「え?」

 

「こんな事言ったらお姉ちゃんに嫌われるかもしれないけど……私も作曲なら出来ると思う。」

 

「……そうね」

 

「でもね?こんなにも惹き込まれるような曲は絶対作れないな。だから、本当に尊敬してるんだ。」

 

驚いた。あの日菜から、尊敬という言葉が出てくるとは思いもしなかったから。

 

もしかしたら、日菜も私と同じ気持ちなのかもしれない。僅かにそう感じた。

 

でも、日菜にだってそれは出来ると私は信じている。今までこの子はどんな高い要求が来てもいとも簡単にこなして来た。

 

そして、人を思う心を手に入れた日菜ならば、きっとそれができるはず。

 

「貴方にも出来るわ。」

 

「え?、なんで?」

 

「だって貴方は、私の自慢の妹だから。」

 

「……お姉ちゃん大好き!!」抱きっ

 

「日菜!?……もう」

 

悪くない。妹とこんなにも仲良くできるのは、他でもない彼のお陰だから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんか、リビングに行きずらいな、選曲ミスったかも?

 

なんで自分の家なのにこんな思いをせないかんのだ……なんて言えない。

 

2人の笑顔は、とても輝いている。

 

微笑ましい……しかし、俺は空気をあえて読まずに突入。

 

ガチャ

 

「あ!出てきた。」

 

そりゃでてくるわい。逆に出てこないと死んでまう。

 

とりあえず、俺は2人に風呂へ行くように伝えた。

 

一応タオルとかの説明はしているので問題ないだろう。

 

「じゃあ行ってきます!」

 

俺は手を上げて返した。

 

 

 

さてと、スタジオの準備をしておこう。

 

俺の家には隠し扉がある。

 

場所は通路の突き当たりで、取っ手が不自然に壁に取り付けられてある。その扉を開けて地下へ行くとスタジオがあるのだ。

 

 

 

一応ギターアンプ等、機材も充実してある。父親のお下がりだがどれも1級品だ。

 

さてと、紗夜はハイゲインアンプ……確かDIESELだったか。

 

日菜は王道のマーシャルでいいか。

 

 

 

俺は最近、練習でオーディオインターフェースを使っている。端末で沢山のアンプやエフェクターがセレクト出来るからな。何かと便利だ。

 

…お姉ちゃん!ここあいてるよ!

 

勝手に入っては…

 

 

 

 

どうやらお風呂から出たようだな。

 

さてさて、お姫様達を迎えに行くとするかね。

 

俺はスタジオを一旦後にする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あっ!居た!」

 

階段を上がると案の定、日菜と紗夜さんが居た。

 

俺はとりあえずここで待機するように伝え、風呂の片付けに向かう。

 

と思ったのだか……、綺麗に片付けられていた。

 

紗夜さん、やりますな。

 

 

 

 

 

 

 

俺は2人の所に戻りスタジオに案内する。

 

「これは!?」

 

「すごい、機材がいっぱい!!」

 

2人とも、これはほんの一部だから、隣の大きい倉庫にもっと機材あるから、俺でも何持ってるか把握出来ないくらいにはな。

 

「えぇ……?」

 

紗夜がなんとも言えない顔で俺を見る。

 

まぁ、奇跡的に紗夜の機材が用意できたのは、俺の出したい音に限りなく近いものを紗夜は持っていると分かった。

 

俺は紗夜と日菜に自分の機材を見せてみた。

 

「凄いエフェクターの数だ!」

 

「野村さん、これだけ繋げると音痩せが酷くないですか?」

 

紗夜はいい所に気づいた。そう、エフェクターを沢山繋ぐと「音痩せ」という現象が現れる。主に原音が聴こえなくなり周りの音に埋もれたりする。

 

しかし、そこをその間放っておく訳には行かない。

 

現在ではバッファーと言われる機材が存在していて、それを1番最初か、1番最後に繋ぐことによって音痩せを防ぐことが出来る。

 

「そうなんですか?私もエフェクターが増える度に音痩せには悩まされていたので、導入しようかしら?」

 

そんな彼女に俺は余っていた物を差し出す。

 

元々沢山ある機材の山を1度整理していたら見つけたものである。

 

「え?良いのですか?」

 

構わない、使われた方がこいつも喜ぶだろう?

 

「ありがとうございます、大切にしますね。」

 

紗夜は喜んでくれた。なんというか、いい笑顔を向けてくれて俺もつい頬が緩んだ。

 

 

 

 

 

 

 

その後、3人でひたすら演奏を楽しんだ。

 

またお泊まり会しようかな。

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