バンドリ 無口なギタリスト Re:Try 作:NoMuSoN34
「是非とも、うちの事務所で活動して頂けないでしょうか?」
「えっと…」
やはりスカウトだったか…、こんな展開になると流石に3人もなんとも言えないよな。
俺は悠博に、1度話し合って決めると目で訴えた。
「そうですね、急なお話ですし、我々も未成年と沢山の課題がありますので1度持ち越させて頂けないでしょうか?」
「はい、それは是非にご検討してください。お邪魔してすみません。それと、本当に最高のライブをありがとうございました!」
そう言って男性は静かにドアを閉めた。
「……宝くじ当たるとこんな気持ちなんだろうな」
「うん、そうだね」
蒼二と雫が呆然とそう呟く。
一方のRoseliaは、また噴火しそうだ。
「凄いじゃん!!スカウトされるの初めて見たよ!!」
「うんうん!!あこ達、凄い瞬間見ちゃった!」
しかし、湊さんと氷川さん、白金さんは至って冷静にこう言った。
「2人とも、しばらく出ましょう。4人には考える時間が必要みたいだから」
「野村さん、私達は先に羽沢さんの所へ行ってますね?」
Roselia一行はそう言って、出ていく。こういう時はその行動に助けられるな。
「三人ともどうする?」
「……」
「……」
「……」
俺達は考える。これは大事な事だと流石に分かっているだけあって、早々には口を開かない。
「私から言っていいかな?」
雫が俺たちを見て一言。
「私は、もし演奏でこれから長い未来生きていくのなら、このメンバー以外には今の所一切考えて無いんだ。それが1つで、私の両親はベースやバンドをすっごく応援してくれているの。多分この話をしたら両手放しで大喜びしてくれると思う。けど……この先お母さん達にも沢山親孝行したい。美味しいご飯を一緒に食べに行きたい、けどこの仕事で本当にやって行けるかまだ不安があるの。」
「俺も雫とほぼ同じだ。不安はあるよな?」
この2人、何時もケンカばかりだけどこういう時は団結するんだよな。
「そっか、俺は親が元々プロだったから、親に近づくという意味では大きな前身……けど、叔父さん元い姉さんのお父さんの1件から、やっぱり恐怖もある。まぁ、2人と一緒か。」
要約すると、三人とも嬉しいしやりたいけどあと一歩足りない訳だ。
最後は、俺の意見か。
「大規」
「大君」
「大規、お前は?」
「……」
俺はなんの不安も無く、何時でも行ける。だから、3人の決意が固まるのを待つ。その意志を伝える。
「わかった。1週間考えさせてくれ。」
「よっしゃ!じゃあ行こうぜ!」
それだけ決めると、皆いつも通りになる。俺は3人の意思を尊重すると決めていたし、特に変わらないけど。
でもな、俺達ならどんなステージにだって立てると確信がある。
理由はさっきのライブ、あの時感じた思いは間違いない。俺達の音楽の集合体は誰にだって崩せはしない。
この思いは、大御所アーティストさえも凌駕する。
「大君!着いたら何食べる?」
「食べもんなんて、甘い物しかないだろ?」
「さっき聞いたら在庫を消化したいから多少の無理ならなんでもいいんだってさ!」
俺は真っ先にポテトとMonster energy を思い浮かべる。好きな物頼んでいいんだろ?
「わかった!伝えとくね!」
「雫、俺はガッツリ系で!」
「紅茶で1度気持ちを落ち着けたい」
「2人も伝えたよ!」
「おっ!お前ら!あそこで皆が手を振ってるぞ!」
蒼二の目線に目を向けると、確かに大勢の女の子達が手を振ってる。
「身近にこんなにも私達を待ってくれてる人が居るんだね。」
「あぁ、なんか長い度から帰ったみたいだ。」
そう感じるのも、無理もない。今日の為に俺達は過酷な練習をこなしていたから暫くアイツらとも会ってなかった。
きっと彼女らも今日のライブを楽しみで仕方なかったと思う。そして俺達のライブを見た彼女らの心に沢山の衝撃と感動を与えられた。そして、恐らくRoseliaがバラしてるだろうスカウトの話。ここまでがまるで夢物語の様な出来事だ。あれだけテンションアゲアゲで迎えられても仕方ないだろう。
「AXELLさん!お疲れ様でした!!」
お疲れ様でした!!!
「香澄!あんまり押すなって!」
「ありさぁー!!」
「雫ちゃーん!!」
「あれー?蘭は手を振らないの〜?」
「なんか、恥ずかしい。」
「悠博君!雫ちゃん!本当にお疲れ様!!」
「えぇ、とてもいいものを見せてもらったわ」
「野村君……儚い。」
「あー、薫さん、それだけだと何言ってるか分からないと分からないと思うな〜?」
「やっと来た!さぁ!打ち上げしよ!」
「リサ、少しは落ち着いてはどう?」
「そうですよ、今井さん」
「りんりん!大規さんと話して来なよ!」
「あ、あこちゃん!」
皆、凄くテンションが高いな。ライブ後で疲れているのでこのテンションに着いて行けるか心配だ。てゆうか今井さんの体力は底なしだな。
「皆!今日はありがとう!」
「おっしゃあ!このまま朝まで俺に着いてこい!!」
「酒飲みじゃないからな?」
「……」クスッ
俺はさっき心配と言っていたが、以外に悪くないと思った。
この先の事はその先考えて、今はこの打ち上げを楽しもう。
それが1番の最善だから。
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ギターソロが思いつかないんだ!