原作なに?リリカルなのは?   作:一方逃避

1 / 14
主人公は大罪武装を使います。


次の時代へ至る道
1話:オワリハハジマリ


「へ?」

 

 気がついたら俺は知らない場所にいた。

 

「あれ、ここどこ?」

 

 そう思いながら、歩いていと……

 

トントン

 

 誰かに肩を叩かれた。振り向くとそこには

 

「あー、だめだよ。はぐれちゃ。最後尾はこっち」

 

 なんか、金髪の軽そうな兄ちゃんが。

 

「え、あ、ちょっと」

 

 俺は手を引っ張られ連れていかれそうになる。

 

 慌てて振りほどいて、

 

「何するんですか!? ここどこなんです?  早く帰らないと!!」

 

 そう言うと金髪の兄ちゃんは困ったように頬を掻いて、

 

「そんなこと言われてもな~。あんた、覚えてないんか?」

 

「覚えてないんかって、一体何のことなんですか?」

 

 金髪の兄ちゃんは息を吐き、

 

「やっぱりな~。あんた、死んだんだよ?」

 

「え?」

 

 死んだなんてあり得ない。現に俺はここにいるじゃないか。

 

「信じられんのも無理ないか。けど、ほんとになんも覚えてないんか?」

 

 そう言われると、俺の頭の中に流れるひとつの記憶。

 

 不自然な方向に折れた手。見えない右目。腹から出る……

 

「っ!!!」

 

どうやら俺は本当に死んだらしい。記憶が物語っている。

 

「信じられないのもしゃーないな。皆最初はそうだよ? 覚えている人もいるけど、気持ちいいものじゃないしね」

 

「……死んだということは信じますが、ここは一体どこなんです? あなたは誰なんですか?」

 

金髪の兄ちゃんは嬉しそうに

 

「よくぞ聞いてくれました!! ここはいわゆる地獄のと天国の間。死者が集う場所。ちなみに俺は死者の列の誘導係。あ、これ名刺ね。」

 

 紙切れを渡してくる。そこには、

 

死者の列誘導係

K・HO☆N☆DA!

 

「なにこれ?」

 

「いやー、前来た死者の人が名刺作ってた人でね。色々教えてもらったんだ~。イカスだろ?」

 

「ええ、まあ……」

 

 なんというか、センスを疑う。どんな名刺作ってたんだろう?

 

「それはそうと、早く列に並ばなきゃ。待ち時間が延びちゃうよ?」

 

 そう言って連れてこられたのは、人がたくさん並ぶ列。近くには、『最後尾 約一時間待ち』の文字。

 

「なんすかこれ?」

 

 見ようによっては、グッズ販売の列に見える。

 

「これはね、死者が地獄行きか、天国行きか、生き返えるか決める場所だよ。今日は混んでるな~」

 

「え、そういうのって、地獄で決めるんじゃないんですか?」

 

「まあ、そういうのもあるけど色々だよ」

 

「そういうもんですか?」

 

「そういうもんだよ」

 

 そういうものらしい。そうしておこう

 

「じゃ、俺はここで。ちゃんと並ぶんだぞ」

 

 バイバーイ、と子供のように手を振って行ってしまう、K・HO☆N☆DA!―本名なのだろうか?―さん。

 

「さて、並ぶか。一時間はながいなぁ」

 

 

●●

 

 

約一時間後……

 

「次の方ー」

 

 どうやらやっと、順番が来たらしい。それにしても病院のような呼び方だ。

 

「あー、君ね。そうだね」

 

 何かを考え込む中年?のおじさん。人間なのか?

 

 地獄行きかもしれないのでドキドキする。

 

「よし!」

 

 おお! 決まったらしい。

 

「はい、じゃ目瞑ってね」

 

 言われて瞑る俺。

 

「はいじゃあ、テンプレな感じでね。転生しよっか」

 

 はい?

 

「ちょっ、転生ってどこにっ!?」

 

「とりあえず特典とかは転生してからね。それじゃバハハーイ」

 

ズゴンッ!

 

 頭にくる突然の痛み。俺は意識を失うということを経験した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はっ!」

 

 本日二度目の知らない場所。

 

「なんだったんだありゃ」

 

 あれは夢だったのだろうか? いや、記憶は鮮明にあるので夢ではないのだろう。

 

「つーか、ここだこ?」

 

 俺がいるのはどこかの室内。結構な広さだ。

 

「これが、転生か?」

 

 戸惑う反面、俺は興奮していた。

 

転生と言えばラノベなどの世界に生き、ヒロインと結ばれるというのがよくある話だ。

 

どこかなー? と考えていると

 

 トントン

 

 これまた本日二度目の肩を叩き。またあいつならやだな、と思いながら振り向けば

 

「っ!?」

 

 簡単に説明しよう。そこにいたのは青い髪に青い瞳。涼しげな雰囲気を思わせるそれは

 

「タバサ?」

 

 そう、『ゼロの使い魔』のキャラであるタバサである。髪が長く、眼鏡をしていないという違いはあるがタバサだ。あと、背が165㎝くらいある。

 

「タバサ、というのは誰のことですか?」

 

 タバサ? はそう聞いてきた。

 

「え、タバサじゃないの? ゼロ魔の世界だぜ! ヒャッホー! って喜びたかったんだけど」

 

「タバサだとかゼロ魔などというものは理解できませんが、私はタバサではありません」

 

「え、じゃなんなの?」

 

半ば気落ちしながら聞く。

 

「私は貴方の融合機。貴方は魔導師です」

 

どうやら、ゼロ魔の世界ではないようです。

 

「えーと、融合機? 魔導師? なにそれ?」

 

「貴方は転生者でしょう? 何も知らないのですか?」

 

「いや、いきなりだったし……」

 

「そうですか、ならば説明しましょう」

 

ほんと、何の世界なんでしょう? ここ。




主人公はほんとに時々チートです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。