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>変更しました。
超過駆動が出来ない。こんな時はどうしよう?
「まずいですね。やはり撤退しましょう」
そう言い、俺を担ぐシーニー。
「できれば最初からそうしてくれると助かった」
「申し訳ありません。ロード翔悟」
いつの間にか俺の大人モードは解け、小学生の姿に戻っていた。
「走ります。揺れますが、ご了承下さい」
「あ、まって!」
静止の声を無視し、走り出すシーニー。結構なスピードだ。
「大丈夫ですか? お怪我は?」
「ない、けど体が少しダルいかな」
「魔力を使いすぎてしまったようですね」
もう、振り切っただろうか?
「む、結界ですか。ロード、“結べ”お願いいたします」
「わかった」
シーニーに担がれている状態とはいえ、
「シーニー、少し持ってくれ」
「わかりました」
俺は“
「結べ、悲嘆の怠惰」
バキィィィン!
悲嘆の怠惰の通常駆動は、剣として斬ることができるが、他に剣先に鏡のように映した物体をそぎ落とす、というような攻撃ができる。
「結界は抜けました。ご安心ください」
そこで俺は意識を失った……
●●
「逃げられちゃったね」
わたしがフェイトちゃんに言うと
「なんだったんだろうね?少しびっくりしたけど」
「でもわたし、あのお兄ちゃんあまり悪い人には思えないんやけど。問題はあの女の人やな」
わたし達が話していると、
「主はやて!」
「シグナム!」
はやてちゃんの騎士シグナムさんが来た。
「どうしたん?シグナム」
「魔力が感じられたので来てみたのですが、何があったんです?」
「追加の仕事だよ、シグナム。魔力反応があったから」
「そうですか」
「わたし達はまたアースラに行くから、家のことはよろしく」
「わかりました、主はやて」
「ほな行こか。なのはちゃん、フェイトちゃん」
またあの人に会ったら、お話を聞こう、わたしはそう思った。
●●
「ロー 寝顔 のは可愛い ですね」
(あ、なんだ)
「昨日 失態 た。今度 気を付け しましょう!」
「んあ……」
目を開ける。見えるのはシーニーと天井。
「起きましたか?ロード翔悟」
「あ……、シーニー。おはよ」
「はい、おはようございます。もう11時過ぎていますが」
「そっか。あ、学校」
「今日は休むと言っておきました。風邪をひいたと」
「まあ、いきなり風邪ひくのは小学生にあり得るが……、2日目で早速欠席か。残念」
すると突然シーニーは正座し、
「昨日は、申し訳ありませんでした!」
「へ?」
「私のせいで、貴方を危険にさらしてしまって。どう詫びればよいか・・・」
「いや、全然! 大丈夫だから!」
「しかし、お体のほうが」
「いやまー、大丈夫だって。少しダルいだけで」
「しかし」
「あー、もう! 大丈夫だから! 気にするなって。はい、もう大丈夫」
「……わかりました」
しぶしぶといった感じだな。
「昨日みたいなのがもう無ければいいよ。あとそのしゃべり方。丁寧すぎる。シーニーのほうが年上でしょ?」
「いえ、貴方は私が仕えるロード。敬意を持って接するのが礼儀というものです」
「だから、そういうのが駄目なんだって。もっとこう親しみを込めて!ほい、名前で」
「しかし、ロード」
「……」
無言の圧力
「ですから、」
「……」
「しょ」
よし、いい調子!
「翔」
もうちょっと!
「翔悟様」
こけるかと思った。ベッドの上なので出来なかったが。
「いや、そこは様つけないでしょ」
「やはり、敬意というものは必要と思いまして」
「いらない! 翔悟。はい、復唱!」
「翔悟!」
「はい、もういっちょ!」
「翔悟!」
「完璧です」
「これでよろしいですか?し 、翔、悟」
「敬語はそのまま?」
「これは譲れません」
そういうものなのか。
バニングスさんと月村さんの言ってたことがわかった気がする。今度は名前で呼ぼう。
「さて、昼だし何か食べよ。腹へったよ」
「わかりました。少々お待ちください」
●●
「なのは達、昨日仕事だっんでしょ? どうだった?」
「いつもどおりだったよ、アリサちゃん。ね、フェイトちゃん?」
「そうだね。でもあの人なんだったんだろう?」
「あの人?」
すずかちゃんが聞いてくる。
「そう、男の人と女の人がいたんだけど、逃げられちゃったの」
「大変だね。そういえば転校生が来たんだよ」
「転校生?」
「窓側に席があるけど、そこの子?」
フェイトちゃんが席のほうを見る。確かに席はあるが誰もいない。
「翔悟っていうんだけど、風邪らしくて休みなのよ。折角、席替え出来ると思ったのに」
「にゃははは、仕方ないよ」
「でも会ってみたいな」
「そうだね。今度はやてちゃんも誘って皆で遊ぼうよ!」
「楽しみだね」
休みの日が楽しみだ。
名前で呼ぶって大事ですよね