原作なに?リリカルなのは?   作:一方逃避

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まだまだ未熟者だと感じる今日この頃です。


6話:アースラへGO!連行されるかたちで……

思わぬかたちで原作がなにかを知った俺。

 

(“リリカルなの”とか俺なんも知らねーぞ!)

 

「どうした?」

 

俺に聞いてくるシグナムさん。どうやら固まっていたらしい。

 

「いや、少し・・・」

 

「言っておくが抵抗しても無駄だ。完全に包囲しているからな」

 

「しませんよ、そんなこと」

 

今思い返せば“なのは”とか“はやて”とか言ってた気がする。原作キャラを覚えていなかったというか、前は相当パニックになっていた。

 

(でも“なのは”で気づくだろうな・・・普通)

 

原作キャラに囲まれるという状況になにか不思議なものを感じる。

 

「それでは君たちに事情を聞かせてもらおうか」

 

黒髪の執務官さん―名前忘れた。確かゲームに出てた―に言われとりあえずは、平静を取り繕う。

 

(ク・・・なんだっけ?)

 

ガチンッ

 

両手を光の輪?で拘束されていた。シーニーも同じようにされていた。

 

「では転移する」

 

「せめてこれははずしてよ!」

 

俺の要求むなしく転移させられた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここどこ?」

 

「ここは次元渡航艦『アースラ』だ。艦長が君たちに話がある。着いてこい」

 

「いや、とりあえずこれをはずしてもらいたいんだけど・・・」

 

「駄目だ」

 

「なあ、シーニー」

 

「なんでしょう?」

 

「俺達どうなんのかなあ?」

 

「なんとも言えませんね。拘束されてますし」

 

「やりすぎたのかなぁ」

 

「主に私がですが」

 

とりあえず着いていき、入って行った部屋には、

 

「なにこの和風を頑張って再現しました的な部屋」

 

盆栽が並び、畳がしかれている。とりあえず畳に正座し―拘束は座ったときにはずしてくれた―目の前の人を見る。

 

「はじめまして。アースラの艦長、リンディ・ハラオウンです。今日は事情を聞かせてもらうために来てもらったわ」

 

「ハラオウン?」

 

さっき思い出したが黒髪の執務官さんの名前はクロノ・ハラオウンだったと思う。

 

「クロノは私の息子なの」

 

「なるほど」

 

「そんなことより君、もとの姿に戻ったらどうだ?」

 

こいつ、大人モードのことを知っているのか?

 

「なんのことで?」

 

「ごまかしても無駄だ。身体強化魔法の一種だろう?早くしてくれ」

 

「はぁ、御了解」

 

パアッ

 

と体が光るといつもの姿に戻った。

 

「ユーノくんの時のことを思い出すの」

 

と後ろから聞こえてくるが、昔なにかあったのだろうか?

 

「小学生なのかしら?」

 

「はい、学校名は忘れましたが。シーニー覚えてない?」

 

「すいません。覚えていません」

 

「あなた達お名前は?」

 

「橘翔悟です。こっちはシーニーです」

 

「単刀直入に聞くけどあの日、あなた達はあそこで何をしていたの?」

 

「えと、魔法の練習です」

 

「魔法についてご両親はなにか?」

 

この質問はまずい。俺には親がいない。まず『親』という存在自体がこの世界に存在しない。実は転生者なんです、と言うのもありえない。

 

「それについては私が答えましょう」

 

俺が困っているのを察してくれたのかシーニーが答えた。

 

「実を申しますと、ロード翔悟にはご両親がおりません。既に他界してしまっております。その後は私が姉謙母として育てました」

 

「ロードって、あなたは一体?」

 

「私はベルカ式の融合機です。いつ造られたかは記憶に有りません。行く当てもなく、さ迷っていた私を橘ご夫妻は事情も聞かず温かくむかえてくださいました。その後橘ご夫妻は他界してしまいましたが、恩を返すべくロード翔悟にお仕えしていました。魔法については全ては私の責任です。先日はたいへん、申し訳ありませんでした」

 

そう言って頭を下げるシーニー。俺も頭を下げる。両親のことも全て嘘だし、情に訴えるような感じだったが今はこれしかなかった。

 

「そう、いいのよ。頭を上げてちょうだい。怪我人が出なかったし大丈夫。それよりも・・・」

 

リンディ艦長が俺達2人を見て

 

「あなた達、管理局の嘱託魔導師にならない?」

 

「え?」

 

「あなた達、特にシーニーさんはすごい腕前だと聞いたわ。翔悟くんもきっと強くなるわ。いい経験になるわよ?」

 

「嘱託魔導師になるとどうなるんですか?」

 

「管理外世界での魔法の使用ができるようになる」

 

俺の問いにクロノが答えた。

 

「どうする?シーニー」

 

「私は貴方の決定に従うまで。それに貴方にとっても悪い話でもないはずです」

 

おそらく、大罪武装のことについて言っているのだろう。

 

「ちなみにその子達も嘱託魔導師よ。」

 

後ろを見れば原作組の皆さん。ゲームしかやったことがないのでよくわからないが。

 

「わかりました・・・やります。嘱託魔導師」

 

「よかったわ。じゃあ、やって欲しいことがあるのだけれど」

 

「?なんですか?」

 

「試験よ。模擬戦をしてもらうわ」

 

どうやら、ちょっとしたピンチです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よろしく、翔悟くん!」

 

「翔悟くんはどこの学校に通ってるん?」

 

「ごめん、覚えてないんだ。八神さん」

 

「はやてでいい言うとんのに」

 

「翔悟、前は怪我しなかった?」

 

原作組に話しかけられていた。高町さん、八神さん、テスタロッサさん。

 

アリサさんとすずかさんの時のこともあるが、名前で呼ぶということにこだわりでもあるのだろうか?似ている。

 

「すごいよね、翔悟くん。大人になるんだもん」

 

「いや、高町さん。あんま体力とか変わんないから」

 

「なのは!」

 

「いや、だから高「なのは!」でも「なのは!」

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

「なのは」

 

「うん!」

 

「ならわたし達も名前で呼んでな」

 

「そうだね。わたしもフェイトで」

 

この人達苦手!

 

後ろは後ろで、シーニーが八、ではなくはやての騎士さん達と話している。

 

「お前の闘いは私が相手になってやろう」

 

「挑むところです。プチッとしますよ」

 

聞いていけないことを聞いた気がした。シーニーって実は戦闘狂(バトルマニア)

 

「翔悟とは私が模擬戦やるから」

 

「え、フェイトが!?無理だって!勝てないって!」

 

「大丈夫だよ。前の時見てたもん。十分強いと思うよ」

 

あの時は、シーニーが上手く立ち回ってくれたおかげだ。魔法初心者の俺が見るからに熟練者っぽいフェイトに勝てるわけがない。

 

『それでは始めます。翔悟くん、フェイトさん頑張ってね』

 

空中に浮くディスプレイのような物に映ってているリンディ艦長。魔法は何でもありか。

 

フェイトにいたっては真面目な表情。本気を出すのだろうか?

 

(出切れば一発くらいはかすらせる!とりあえずは逃げる!)

 

『それでは始め!』

 

「行くよ、バルディッシュ!」

 

『Yes,sir.』

 

「とりあえず、逃げる!」

 

『Flying mode』

 

背中にある俺の翼形デバイスで上昇する。

 

「おおっと!」

 

またバランスを崩しかけた。

 

(練習が必要か)

 

『Haken Form』

 

「はあああっ!」

 

「ちょっ!あぶ!」

 

ブオッ!

 

空気を裂く音。なんとか避けれた。

 

「こうなったら、俺だってやってやる!大罪武装、悲嘆の怠惰!」

 

「!」

 

「どっせえええええ!」

 

ガキャァァァァンッ!

俺の攻撃は普通に防がれた。

 

「重い攻撃ですねっ」

 

「これ自体おもいから、ね!」

 

下の方からすくい上げるように斬るが防がれてしまう。

 

「昔、剣道やってたからね。これくらいはできるさ!」

 

「ハーケンセイバー!」

 

『Haken』

飛んでくる円形の斬撃。

 

「そんなもの!」

 

変則的な誘導弾。俺は十分に近づいて来るのを待ち、

 

「結べ、悲嘆の怠惰!」

 

ドオンッ!

 

誘導弾が爆発する。煙が晴れたその先には・・・

 

「いないっ!?」

 

そう、フェイトの姿は無かった。そして、後ろから高速で近づく金色の光。

 

 

●●

 

 

「彼はどうかしら?クロノ執務官」

 

「良いんじゃないでしょうか。初心者という感じはしますが」

 

少し厳しい評価。でも的を得てる。

 

「でも、気になるわね」

 

「彼の武器についてですか?」

 

「ええ。古代ベルカ式は珍しいし、悲嘆の怠惰だったかしら?あれも古代ベルカ式のものかしら」

 

「大罪武装とも言ってましたしね。今度聞いてみましょう」

 

「ええ、そうしましょう」

 

おっと、どうやら勝負がついたようだ。




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