サクッと書いてみたほらー作品   作:エルメール

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こんにちは、エルメールです!
いやぁ最近スランプ気味でして…せっかく仕事が終わっても全く進まないので息抜きに書いてみました。


学校の七不思議

七不思議…それは学校等で起こる七つの怪奇現象の事である。

有名な物は皆も知っているだろう。

誰もいない体育館で足音がーとか、夜中の音楽室でピアノの音がーとか。

これは私が体験したお話。

 

まだセコム等のセキュリティサービスが無かった頃は宿直という物がありました。

電話番や警備の為に毎晩教師が最低1人、寝泊まりしていたのです。

寝泊まりの部屋は宿直室と呼ばれ、広さはワンルームのアパート位でした。

 

私が中学2年生だった頃、通っていた学校に七不思議がある事を知りました。

当時怪談が好きだった私は自分の学校にもそんなのがあったんだと思い、霊感があるという友人を誘って肝試しをする事にしたのです。

七不思議の内容は以下の6つ。

 

1 理科室の人体模型が動き出す

2 開かずの部屋

3 教室に少女の霊がでる

4 3階の鏡に幽霊が写る

5 深夜のトイレに生首

6 廊下に人形のしみがある

 

どれだけ調べても7個目は分からないのがなんともそれっぽく、わくわくしながら夜が来るのを待ちました。

そして部活が終わり、帰って夜ごはんを食べた後学校に忘れ物をしたと言って家を出ます。

 

校門に着くと既に友人が待っていて遅いと怒られました。

私もごめんねと笑いながら謝り、校舎に向かって歩きだします。

夜になると昇降口は施錠されるので中に入るには非常用の出入口を使う必要があります。

ですが先程も言ったようにこの頃は宿直の先生がいて、特に非常口はかなりの頻度で巡回しています。

そこで近くの物陰に隠れて巡回の先生が通った後に入る事にしました。

 

校舎の中は思ったより明るく、あまり怖くなかったのでなんだか残念な気分になりながら進みます。

私達が向かうのはトイレ、七不思議の5つ目のトイレです。

これは事前に2人で決めておきました。

本当なら全部回りたかったんですが、あまり長くいると見つかってしまうかもしれないので残りはまた次の機会にすることにしました。

 

しばらく歩いていると目的のトイレが見えたので早速中に入ります。

当たり前ですが何の変哲もない普通のトイレです、特に変わった所はありません。

何らかの怪奇現象が起こるのを期待した私とは違い、友人は「まあそうだよね」と気にした様子はありませんでした。

今回は駄目だったけど他にも5つあるんだからと思い帰ろうと背を向けた瞬間、後ろから声が聞こえました。

それはありえない事です、さっき見た時トイレには誰もいませんでした。

そして私達は今その真逆である出入口の方を向いています。

なら答えは1つしかありません、期待して振り返ろうとした私は隣の友人に止められました。

青い顔をして目に涙を溜めながら必死に宥められます。

何故?と聞いても「振り返ったら駄目、早く帰ろう」としか言いません。

その表情からただ事ではないと悟った私は学校を出る事に決めました。

ただこの友人がここまで必死になるなんて何がいるんだろうという好奇心に負け、トイレを出る時にチラリと横目で見てみると…

兜の様なものを被り、目を赤く血走らせてこちらを見る生首がありました。

一瞬だったので顔はよく見えませんでしたがなにかを呟いていたその生首は目が合うとニヤリと笑ったような気がします。

その瞬間物凄い悪寒を感じた私は友人の手を引っ張り一目散に非常口に向かって走ります。

幸運な事に、あれだけ音を立てながら走っても先生には見つかりませんでした。

 

次の日、友人にあれは何だったのかと聞いたら「分からないけど、私が今まで見てきた中でもかなり危険な感じがした」と言われました。

後でその幽霊について調べてみても、全くと言っていい程何も分かりませんでした。




この生首の正体については本人の名誉の為に一応名前は伏せておきます。

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