雁夜が直死の魔眼使いでそれなりに強かったら   作:ワカメの味噌汁

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第十八話

バーサーカーは強い

間違えなく強い。

雁夜は確信していた。

筋力、耐久、俊敏のステータスが全てA+ランクである事から見て、一対一の戦闘ではまず負ける事は無いと言って良いだろう。

宝具が全て対人宝具なのはネックだが、対軍もしくは対城宝具を発動出来ない環境下で戦えば良いだけの話である。

 

「それにしてもこの組み合わせは強烈だな…」

雁夜は呟く。

 

その組み合わせとはスキル「無窮の武練」と宝具「騎士は徒手にて死せず」の組み合わせである。如何なる精神状態に置いてもその実力を十全に発揮するそのスキルと手にした武器を何でも自身の宝具にする能力の組み合わせは狂戦士のクラスのランスロットが使えば強力な戦力である。

 

「騎士は徒手にて死せず」の効果的な運用の為に持っている武器を整理したところ、幾つかバーサーカーに持たせられそうな武器を見つける事が出来た。雁夜が持っていた武器であるダガー三本、拳銃一丁、日本刀一本、バリスティック・ナイフ三本の内、ダガー二本と拳銃をバーサーカーに渡し、宝具化させた。

 

願わくば他のサーヴァントの宝具を奪わせたいが、その可能性はあまりにも低い為、考慮には入れないでおく。

 

さて、次に考慮するべきは第二の宝具「己が栄光の為でなく(フォー・サムワンズ・グロウリー)」である。本来は変身宝具であったこの宝具は、バーサーカーのクラス別スキルである狂化により己の姿を隠蔽する黒い霧になっている。

 

このままでも十分優秀な宝具だが、何とかして本来の能力を取り戻せないものか。

雁夜は考える。

他人に変身出来る宝具を使えば敵マスターを殺害する事が圧倒的に簡単になるからだ。

これを使えばできるかもしれない。

そう思いながら手の甲に宿った令呪眺める。

次に考えるべきは戦場の問題だ。

対人宝具しか持っていないバーサーカーが河川敷など、対軍宝具の使用が可能な場所で戦うのは不利だ。従って地下駐車場などの対人宝具しか使えない場所に誘き出して戦うべきであろう。

 

大まかな戦略を立て終わった雁夜は翌日からの戦いに備えるため、少し早めに眠りにつくのであった。

 

数日後、最後のサーヴァントであるキャスターの現界を告げられた後、敵マスターの潜伏先を監視させていた使い魔の一つが動きを察知した。それを知った雁夜は遠坂邸に放っていた使い魔であるそれが記録した映像を見るのであった。

 

「早速だがお前にはこれから、遠坂邸に向かってもらおう。」

アサシンのマスター、言峰綺礼は切り出す。

「と、申しますと?」

アサシンは尋ねる

「お前の前ではあの遠坂邸の要塞の様な結界も恐るるに足りぬだろう。」

綺礼は続ける

 

「ヘッヘッヘ、宜しいのですか?遠坂時臣とは同盟関係にあると聞きいておりましたが。」

アサシンはニヤけながら尋ねる

 

 

「それは考慮しなくて良い。たとえアーチャーと対決することになろうとも、恐れるに必要はない。」

 

「三大騎士クラスのアーチャーを恐れる必要はないと。おっしゃるとは。」

 

「任せたぞ。速やかに遠坂時臣を……抹殺せよ。」

綺礼は冷酷な命令を下す。

 

その命令を受けたアサシンは、遠坂邸に向けて駆け出す。

遠坂邸の庭に侵入したアサシンは次々に結界を破壊して行く。

手際良く破壊して行く様を持ってすれば遠坂邸に侵入するのも時間の問題だと思われた。

事実、もう残す結界は一つとなっている。

 

「他愛ない」

そう言ってその結界を破壊しようとしたその時

アーチャーと思われる遠坂時臣のサーヴァントに一瞬で撃破された。

 

一連の動向を見た雁夜は、疑問を抱かずにいられなかった。アーチャーのアサシン発見のタイミングが早過ぎた様に見えたからだ。

 

たが、アーチャーの宝具が、大量の剣や槍を射出する物だとわかっただけで大きな収穫なので、良しとすることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




第十八話です。

遂に聖杯戦争が始まりました。

雁夜がどう戦って行くのかを楽しみにしていてくれると嬉しいです。
今日も駄文にお付き合い頂き、ありがとうございました。
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