雁夜が直死の魔眼使いでそれなりに強かったら   作:ワカメの味噌汁

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第二十二話

聖杯戦争は、いや、全ての闘争と言った方が正しいか、は情報戦だ。

いかに他陣営の情報を集め、いかに敵陣営の動向をコントロールするかが勝敗を決める。

これは雁夜の持論だった。

 

倉庫街の戦いはバーサーカーが衛宮切嗣のサポーターを襲撃してから暫くして特に進展もなく解散となった。

 

「帰って来たか。ご苦労だった。霊体化して休んでいてくれ。」

雁夜の与えた任務を見事果たし、衛宮切嗣のサポーターから武器を奪って来たバーサーカーに労いの言葉を与える。果たして理性を失っているバーサーカーがその言葉を理解出来たのかどうかはわからないが、バーサーカーは霊体化したので良しとしよう。

 

そして雁夜は今回の作戦についての考察を始める。

マスターの中でも特に強力な衛宮切嗣と言峰綺礼を潰し合わせる為に行った作戦はまだ確かではないが、恐らく成功した。

 

まず、第一のターゲットであるセイバー陣営だが、今頃あのサポーターが衛宮切嗣にアサシンと思われるサーヴァントに襲撃され、武装を全て奪われた事を報告しているだろう。これによって衛宮切嗣は間違いなくアサシン、アーチャー同盟から狙われていると勘違いし、同盟を優先的に攻撃して行くだろう。

 

次に、第二のターゲットであるアーチャー、アサシン同盟である。アサシンを使って一連の動向を観戦していただろうアサシンのマスターは恐らくパスを繋いで止めよう試みた筈である。だがしかしそのサーヴァントはバーサーカー、パスなど繋げる筈がない。アサシンのマスターはそれを疑問に思い、少し考えた後、他サーヴァントの擬態能力であると気が付く筈だ。倉庫街にいたサーヴァントはセイバー、ランサー、ライダー、アーチャー、そしてアサシンの五騎のみ。つまりアサシンに擬態してサポーターの女を襲撃し得たサーヴァントはバーサーカーとキャスターの二騎だけである。そして、バーサーカーはその特性上理性を失っているので、必然的にキャスターが犯人だと考える。そしてその情報は同盟関係にあるアーチャー陣営にも伝わり、同盟はキャスターを優先的に排除しようとする筈だ。

 

最後に、サポーターの女を襲撃して奪い取った兵器を確認した。

 

ワルサーWA2000一丁

手榴弾二個

ダガー一本

拳銃一丁

 

「凄いな…」

サポーターの女が持っていた現代兵器の量に雁夜は思わず驚いてしまう。

勿論これが全てと言うわけではないだろうし、サポーターがこれだけ持っているのなら、衛宮切嗣はどれだけの武器を持っているのだろうか。

 

やはり「魔術師殺し」は強敵だな…

雁夜は改めて認識して、次の考察に移動するのであった。

 

 

その頃、ランサーのマスター、ケイネス・エルメロイ・アーチボルトは高級ホテルの最上階を貸し切ってまで作成した魔術工房の中で、自身のサーヴァントと倉庫街での戦いについての考察をしていた。

 

まずは労いの言葉で始めようと、

「今回の戦いではセイバーに引けを取らずに戦い、その真名を看破、更には腱に治癒不可の傷を負わせるなど、素晴らしい働きであったぞ。ランサー。」

と言う

 

主のそんな言葉を聞き、ランサーは感激したようだった。

「自分にはもったきお言葉。感謝します。」

 

「ふむ。ランサーよ。お前から見て、セイバー、ランサー、そしてアーチャーはどうなのだ?」

ケイネスはサーヴァントの意見を求める。

 

「セイバーは名高き騎士王。強敵ではありますが、ゲイ・ボウで負わせた傷もあります。勝てない相手では無いかと。」

 

「ライダーとアーチャーはどちらも実際に戦っていないため詳しくはわかりませんが、どちらも強敵に思えました。」

 

ケイネスとランサーは考察を続けた。

危険が迫っている事も知らずに。

 




第二十二話です。

綺麗なケイネスです。
次回は爆破されますが笑

今日も駄文にお付き合い頂き、ありがとうございました。
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