雁夜が直死の魔眼使いでそれなりに強かったら   作:ワカメの味噌汁

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第二十八話

少しでも頭の回るマスターなら、俺が直接教会に出向いたのには何か理由があったからだと気が付いていただろう。

そのマスターが教会に出向く途中のマスターを攻撃するような奴なら尚更だ。

 

また、教会は表面上は中立地帯。今回の雁夜の策でその信用は凋落しただろうが、教会を出て直ぐ攻撃してくる程非常識な事はしてこないだろう。

 

つまり遠距離からの攻撃を仕掛けられるとしたら、俺の教会での用事が終わったあと。言うなれば教会から出て少し歩いた時だ。

雁夜は確信していた。

 

しかしどのマスターが攻撃を仕掛けて来るかがわからない。

魔術師としての才能が無く、勿論実戦経験のないライダーのマスターや、工房に引き篭って出て来ないアーチャーのマスター、先程説明のあったキャスターのマスターが攻撃を仕掛けてくる可能性はほぼ無いと考えて良いだろう。

 

問題なのは実戦経験のあるセイバーのマスターとランサーのマスターである。本聖杯戦争の優勝候補の二人は、汚い手も使うかもしれない。

また、可能性は低いが言峰綺礼が攻撃を仕掛けてこないとも言えない。奴は先程のやり取りで納得した様な素振りを見せていたものの、恐らくそれは表面上だけだ。

 

そう考えつつ教会のドアまで後3メートル程の位置まで歩いた雁夜は、バーサーカーにパスを使い何時でも霊体化を解き戦闘を開始出来るように準備させる。

 

雁夜の予想通りに、教会から出た直後に攻撃してくる輩はいなかった。

 

しかし、それは衛宮切嗣の計画の内でもあった。

奴が教会から100メートル離れた時点で狙撃する。

切嗣はワルサーWA2000を構え、狙撃準備をした。

 

狙撃タイミングを計る為のカウントダウンを始める

「3...」

 

「2...」

 

「1...」

切嗣はそのカウントダウンを終えるのと同時にトリガーを引いた。

勢い良く発射された銃弾が雁夜に向かって行く。

切嗣がその銃弾が雁夜の頭にヒットするのを確信した時、雁夜の隣に黒い霧が立ち、雁夜が押される様にして倒れた。

 

なんだと…⁈

切嗣が驚いていると、その黒い霧の中の何かは、二丁の拳銃らしき物を取り出し、切嗣の方に向かって発砲した。

 

固有時制御−二倍速−(タイムアルター・ダブルアクセル)

黒い霧と切嗣の間には通常の拳銃の射程距離以上の距離があったが、得体のしれない黒い霧を警戒すべきと判断した切嗣は固有時制御を使い。射線上から逃れる。

 

その予想は正に的中していた。

黒い霧の中何かが発砲した銃弾は、切嗣の回避前の地点の地面を抉り取っていた。

 

そうか。アレが間桐雁夜のサーヴァント、バーサーカーか。ステータスが一切見えなかったが、恐らくスキルか宝具の能力なのだろう。

サーヴァントには、サーヴァントをもって対抗するしかない。

切嗣は撤退した。

 

「ありがとな、バーサーカー。」

雁夜は人形の損壊を防いでくれたバーサーカーに礼を言う。

理性を失っているバーサーカーに理解出来たのかはわからない。だがバーサーカーが霊体化したということは、敵マスターは去ったのであろう。

そう考えた雁夜はひとまず安心し、間桐邸に向かって再び歩き出した。

 

しかし、更に200メートル程歩き終わった時、鈍い音が響き渡った。

 

 

 

 




第二十八話です。

切嗣の雁夜は射殺計画はバーサーカーの活躍により、未遂に終わりました。

補足させて頂くと、バーサーカーが拳銃を取り出したと書きましたが、実はそれは切嗣視点から見たもので実は雁夜が渡してます。

今日も駄文にお付き合い頂き、ありがとうございました。
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