雁夜が直死の魔眼使いでそれなりに強かったら 作:ワカメの味噌汁
ケイネスとランサーがバーサーカー陣営とセイバー陣営が戦っている戦場に向かって歩き出したのとほぼ同刻。雁夜と切嗣の闘いは続いていた。
先程、セイバーとバーサーカーが戦って生じた混乱の内に愛銃キャリコM950Aを拾い、遠距離攻撃が再び可能となったことにより、切嗣はある程度の希望を得た。
これで少なくとも戦線離脱は可能になった…
切嗣はそう考えつつ、キャリコM950Aによる掃射を開始する。
またあの銃か...
雁夜は切嗣がキャリコM950Aによる掃射を再開したのを見て、またもや氷の防壁を作り、身を守りながら考え始める。
マシンガンってのはなかなか厄介な武器だな…弾が多過ぎて一つ一つ「殺す」わけにもいかないし…
さっきの奇襲とも言える攻撃方法は流石に警戒されていて、通用しないだろう…
雁夜は考える。
と、なると新たな戦略を使うしかないかな…
雁夜はそう考えると、自身の身体に硬化魔術をかけ、氷壁を「殺し」た。
来た…!
雁夜が氷壁を破壊して飛び出してくるのを待っていた切嗣は、直ぐにキャリコM950Aを投げ捨て、トンプソンコンテンダーを手にする。
そして、一瞬でも早く「起源弾」を装填するために、
固有時制御(タイムアルター)・二重加速(ダブルアクセル)を使い、加速する。
そう、切嗣は考えついたのだ。
いかに雁夜の身体能力が優れていたとしても、先程の手榴弾の回避やその他の移動は身体能力を何らかの魔術で強化していなければ出来ないもの。
つまり、雁夜自身に「起源弾」を撃ち込めば、雁夜の魔力回路を破壊する事ができる。
絶対に決める...!
切嗣は、高速で移動する雁夜に狙いを定めると、発砲した。
切嗣が発砲したのを確認した雁夜は、最近マスターした魔術の一つである高速思考を用いて考える。
奴の放った銃弾は一発のみだが、あのサイズから考えてその威力は間違いなく高い。
また、あの奴がわざわざ連射不可能な武器を使用してまで放ったということは、その威力以外にも何かがあるという考えて間違い…
だが、この距離からあの銃弾を避けることは不可能だ…
ならッ!
雁夜はそう考えると、ナイフを強く握り締める。
そして肉体強化魔術で動体視力と、筋力を強化すると、飛んできた「起源弾」を殺した。
起源弾がその効力を発揮せずに破壊されただと...
切嗣は驚きを隠せない。
おかしい...
あのナイフは触れた物全てを破壊するという効力を持つ「魔術」礼装なはずだ。
ならばそれに触れた起源弾はその効果を発揮し、奴の魔力回路をズタズタにしているはず。
だが、何故⁉
結局、切嗣のその戸惑いが命取りになった。
起源弾破壊後、切嗣が戸惑って急接近し、切嗣がトンプソンコンテンダーを持っている手−令呪のある残された手を雁夜は手首を殺すことで切り落とした。
第六十三話です。
最近、やっと直死の意味が出てきました。
あと20話ぐらいで終わると思います。
今日も駄文にお付き合いいただき、ありがとうございました。