雁夜が直死の魔眼使いでそれなりに強かったら   作:ワカメの味噌汁

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第七話

保存日時:2014年01月29日(水) 02:01

 

「ここが彷徨海か。」

橙子のアジトからの長旅を終え、目的地に到着した雁夜は感心したように呟く

 

彷徨海

 

北欧における魔術の中心であるそれは言わずとも名の知れ渡った魔術協会三大部門の一角であり、主に肉体改造系の魔術を研究している事で知られる。

かの有名な死徒二十七祖の一人、ネロ•カオスも「彷徨海の鬼子」の二つ名で知られた彷徨海出身魔術師である事は、一部の聖堂教会もしくは魔術協会関係者の中では常識となっている。

 

その「海を彷徨する山脈」には多重の結界が施されており、外部からは視認するのはおろか、存在を知る事すらできない。

 

成る程、魔術協会の三大部門の一つに数えられるだけある。

雁夜は感心しながら、自分に充てがわられた部屋に向かう。その道中、彷徨海所属の魔術師と思わしき男女数人とすれちがったが、それ以外には特に変わった事なく、部屋に着くことができた。

 

これからの数年間自室の成るだろう部屋に着いた雁夜は、荷物を広げることすら後回しにして、魔術工房の製作に取り掛かり始めた。

「まずはここを異界化させて…ここに番犬変わりの人形を置いて…」

工房作りは初めてだった雁夜だが、創作意欲を刺激されるのか、とても楽しそうに工房製作を行っていた。

 

二時間後、

「これで終わりかな。」

そう呟いて、雁夜は初めての工房製作を終えた。

我ながら中々の出来栄えだと思う。

 

「そう言えば日本を出てからトレーニングとランニングしてないな…それに、到着報告も兼ねて師匠に手紙書かなきゃな。」

意外にもやらなければならない事が山積みなのに気がついた雁夜は、急いで作業を開始するのであった。

 

そんな慌ただしい初日を過ごした翌日、雁夜は彷徨海にきて最初の講義を受けるべくして、肉体改造科の講堂に向かっていた。中学校に在籍していた、つまり、間桐の家に住んでいたころ以来となる学生生活に期待しながら。

 

講堂は広く、どの列の席に座るか迷ったが四列目、中心となる六列目より少し前よりの列に座る事にした。雁夜が講堂に入ったときには生徒と思わしき魔術師が何人かすでに着席しており、雁夜が入室してからも数人入室してきた。

そして最後に、講師が入室してきた。

 

「こんにちは。私は肉体改造科の一級講師をしている…だ。…家七代目当主といえばわかるだろうが、私の家は歴史が深い。諸君達には…」

という権威主義を隠そうともしない自己紹介をしたあと、講義を始めた。

 

「…がであり、…がであるからして…」

橙子の下で一年間魔術を学んでいた雁夜にとって、講義の内容はとてもシンプルだった。

 

「今日はここまでとする。次回の講義までに、参考資料AからDまでに目を通しておくこと。」

そう言って講義は終わり、雁夜は荷物をまとめ始めた。

 

 

 

 

 




第七話です。

彷徨海の情報が少ないのでほとんど想像で書いてますが難しいですね。予定としては彷徨海編を何話かやったあと、聖杯戦争編に入ります。

投稿のスタイルについてなんですが、昨日試験的にやってみたようにまとめて何話か投稿したほうが良いのでしょうか?(その場合二日に一度、もしくは三日に一度の投稿になってしまいますが…)


今日も駄文に付き合っていただき、ありがとうございました。

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