ガーリー・エアフォース RTA 難易度ACE COMBAT   作:TLS中毒患者

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 ツイッターに何書いたらいいか分からないので初投稿です。


~シャルル・ド・ゴール着艦

 小松基地 第三格納庫

 

 「一先ず新しい機体は形にはなったが……どうだね? 鳴谷君」

 

 「無茶苦茶ですよ……こんな全く違うアビオニクス乗せるなんて。グリペンへの負担は大丈夫なんですか?」

 

 「完全な別機体じゃないからラファールの訓練の時よりはずっと楽」 

 

 その日、昼も過ぎた頃の第三格納庫では硫黄島の戦いで中破したJAS-39のD型に変わり、元々の候補として確保されていたF型のドーター化作業が一先ずの終了を終え、現在はアニマとドーターとの同調作業と()()()()()()()()()()()()()()()を着た慧が計器類を慣らし、設定をしている最中だった。一新された計器類を前にマニュアルを見ながら四苦八苦しつつも作業を進めていく。かつては三面構成されていた液晶モニターは一画面タッチパネル式に変更され、中でも、中央コンソールパネルに内蔵された球形の三次元モニターが目を引く構造となっていた。

 

 「と言うか、この真ん中の丸っこいの本当にレーダーなんですか? しかも、俺にまでこんな専用の操縦服を着せて……」

 

 「あぁ、それなんだが、このコックピットには少し面白い機能があってな。おい、設定は終わっているんだろうな?」 

 

 「肯定。本調子で実戦もイケる」

 

 「まだリルグリペンとの同期も終わってないのに本調子な訳あるか。今からシミュレートデータを流す。離陸シークエンスだけ試すぞ」

 

 「え? ちょっ、いきなり飛ぶんですか!?」

 

 慧の言葉には問答無用と言わんばかりにコックピットがグリペンの制御で閉じられ、勝手に外部からの入力でシミュレートモードが起動する。慧はマニュアルを一度閉じ、慌ててシートベルトなどを装着して操縦桿を握り締める。そして次の瞬間、有り得ない事象が彼を襲った。

 

 (なっ……!? Gが……!?)

 

 いつも通り離陸した瞬間だった。現在はシミュレートモードで実際には機体は動いていない筈なのに、急加速時特有の圧迫感が慧の身に押し寄せる。高度が上がり切った所でテストは終了、実機訓練後にも似た倦怠感を感じる中、慧は解放されたコックピットから八代通に問いかける。

 

 「今、俺に何をしたんですか?」

 

 「この前、お前さんたちがグリペンのドーターをお釈迦にした戦いで、一機の戦闘機が那覇基地に鹵獲されたのを知っているか? あの翼が動く前進翼の機体だ」

 

 「あの<ワイバーン>……ですか」

 

 「その新型のコックピットには件の翼竜から剥ぎ取ったそれを少々加工して丸々流用している。君の着ているスーツもそこから得たデータから新たに作り直したものだ」

 

 「剥ぎ取ったって、モン○ンじゃあるまいし……」

 

 鹵獲した所属不明の敵の機体から剥ぎ取った装備を加工してそのまま再利用しようだなんて発想には、この男の無茶苦茶ぶりを理解してきているつもりの慧でも呆れたため息を吐いた。戦闘機はプラモデルじゃあるまいし、そう簡単に違う規格の物を改造に加えられるような存在では無いのだ。しかし、元よりアニマも鹵獲したザイのコアから作られている事を考えると、この世界の技術屋にとっては普通の考え方なのかもしれない。ましてや、ザイの様な未知の物では無く、人類の技術そのものだけで作られたであろう物なら、ザイのコアを使うよりも簡単な事なのだろう。

 

 「パイロットに対して高性能フィードバック機器により脳内の神経伝達物質の分泌量をコントロール、急加減速や急旋回時の衝撃や加重などの刺激情報の伝達を緩和、あるいは欺瞞し、通常のパイロットでは操縦し得ない状況下での機体制御を可能とさせるシステム……巷じゃあ『ゼロシステム』なんて呼ばれているそうだがね」

 

 「じゃあ、今のGは、まさか」

 

 「あぁ、君の脳内を少しいじくって文字通り『錯覚』させた成果だよ。だが、逆もまたしかりだ。この機能があれば理論上は今の君の体でもアニマの機動に追随できる。少なくとも限界機動時に毎回気絶するような事は無くなるはずだ」

 

 「筈って、そんな無茶苦茶な」

 

 さらっと恐ろしい事を言われた気がする。脳内をいじくって? それってもう錯覚させただけとかの次元じゃなくて、一種の洗脳なのでは……?

 

 「まだ実際に実戦で試していないんだから分からないだろう? だがしかし、こんな無茶苦茶なシステムを使っちゃあいるが、根幹の技術そのもの自体はこいつ等(アニマ)ほど複雑な物じゃあない。あの度々襲ってくる戦闘機連中は中々愉快な技術力の持ち主の様だな。コイツを作った奴とは中々話の馬が合いそうだ」

 

 八代通は愉快そうに腹を揺らしながら笑い、今日はここまでだ。と付け加えた所で、本日の調整作業は一先ずの終わりを見る事になる。しかし、空腹と慣れない機体へのリンクで溜まった疲労により、コンソールに突っ伏したグリペンはこの後ラファールの操縦訓練がある為、問答無用で複数人の技官に連行されていった。慧はその光景をただ、合掌して見守るしかなかった。

 

 

 ◆◇◆

 

 新装備の信頼がお太い!! RTAはーじまーるよ―。

 

 前回は五郎島居留区にて暴力団員を単機で制圧し、義足野郎とのフラグ回収をしたところまで来ました。

 

 食堂で突っ伏しているグリペン姉貴に話し掛けて弁当を渡すと、ようやく新型ドーターが形になった事が告げられますが、調整作業にはまだまだ難儀しているようです。ラファールの制御訓練もしているしこんなんじゃ赤疲労になっちゃ~う。

 調整にはあと本章一杯掛かるので、グリペン姉貴の出撃が可能になるのは次章からになります。

 

 グリペン姉貴に弁当を渡しに行ったら第三格納庫に向かいます。オイゴルァ!! オイゴルァ!! モブ邪魔ぁ!!(二回衝突)

 格納庫では何やらベルクト姉貴とファントム姉貴が話し合っていますね。こちらから話しかけてみましょう。

 

 「そういえば、ベルクトとファントムは新武装を載せたんだっけか? どんな装備なんだ?」

 

 「あぁ、モルおじ様ですか。はい。私のはモルおじ様が使っている様なTLSを迎撃機能に特化させた試作モデルだそうです。私、どうにも経験が足りていないせいで敵を撃つのが苦手で……」

 

 ベルクト姉貴のホモへの呼び方はファントム姉貴に影響されるため、本RTAの場合は名前+おじさま呼びになります。調整によってはお兄様呼びやそのまま呼び捨てなど様々な呼び方に変わるので、通常プレイ兄貴は是非とも全パターン回収しましょう。

 

 「まぁ、何というかお前さんらしいっちゃらしい装備だよな。んで、ファントムの方は?」

 

 「詳しくは知りませんけど、私の誘蛾灯を解析して作られた物だそうです」

 

 「寄せ付けないタイプか? 益々闇撃ち特化って所か」

 

 「それだと良いんですけどね。全然違う物ですよ。紆余曲折あったとは言え、私達はここ数回の大きな作戦で敗退しています。そろそろ、人類の守護天使の役目を果たさないと本当に世界が終わってしまいかねません」

 

 本章から二人に新たな装備が追加されます。ファントム姉貴は『パラレル・マインズ』が追加されることによりジャミング機能が強化され、航空型ザイに毒電波を飛ばして最大16機までハッキングして管制運用が可能になります。

 

 ジャズ野郎&ライノ姉貴ペアのレールガンに並び本RTAにおける火力源の一つとなりますので、熟練度の育成は怠らないようにしましょう。対ボス戦に強いのがレールガンやTLSなら、こちらはさしずめ雑魚の露払い特化と言った所なので、敵にネームド機体や大型ボス機がいると流石に落とされて無効化されます。

 

 ベルクト姉貴の追加武装は待望の防御兵装、TLS(AEGIS Type)ですね。本編では最終局面のみでロシアで装備された装置の強化版をいきなり持ってきてくれます。技術レベルが上がっているとは言え、流石は独飛驚異のメカニズム。

 

 効果としては彼女を中心とした範囲内にいると、かなりの確率でミサイルを迎撃してくれます。これにより指示で自機に追従させることで、ミサイルへの回避行動を一々行わなくても良くなります。来た!! 盾来た!! メイン盾来た!! これで勝つる!!

 ただし、過信し過ぎると時たま被弾するので、アラートにだけは流石に気を配りましょう。(1敗)

 

 「宴を始めましょう、皆さん。人の未来と繁栄を祝う祭典を。押し寄せる敵を供物に変え、祝福の炎を放ち、祭壇への道を切り開いて上げます。ですから、どうぞ前に進み続けて下さい。恐る事なく、自らの信念を貫いて下さい。魔法と熱狂の時間を共に(ラブソディック・ページェント)

 

 と言う中二病が炸裂したファントム姉貴のセリフに対しては

 

 「お前さん意外と子供っぽいとこあるよな」

 

 です。むっとして睨まれますが、その一幕をどこからともなく現れたライノ姉貴がカメラでパシャリ。何だかんだ言って結構可愛いところあるよね~、と告げてカラカラと笑いながら去っていきます。

 ここから先はとある分岐に突入する為にファントム姉貴の好感度を調節する必要があり、この選択肢もその一環です。

 

 格納庫での装備確認が終わったら検査室に向かいます。すると、YSRDOR兄貴がNRTN君と秘密の密会♂を開いている所なので俺も混ぜてくれよ~。

 どうやらラファールのドーターを如何にして回収するかを相談しているようですね。

 ここに検査を終えたグリペン姉貴とブーランジェ姉貴が揃い章末クエスト「シャルル・ド・ゴール探索」の開始フラグが立ちます。

 

 ✝日を改めて✝、シミュレータールームに行くと、グリペン姉貴がラファールの制御訓練を行っている所ですね。元双発エンジン機故か、生存している場合はライノ姉貴もホモと共にコーチに付いてくれています。

 少し経つとブーランジェ姉貴が近くを通りかかるので、待ち伏せを仕掛けましょう。

 

 「よう、ご機嫌如何ですかな? マドモアゼル?」

 

 「誰かと思えば貴方か。私からも質問があったから丁度良い。貴方も元はと言えば人間の筈だ。そんな貴方が、どうしてアニマに肩入れをする?」

 

 「前にも言っただろう? 道具はメンテしなきゃイカれるんだよ。それが銃だろうが、車だろうが、ましてやアニマだろうが変わりゃしねぇさ」

 

 この辺りで位置調整を開始します。具体的には訓練室にいるジャズ野郎に聞こえる様にですね。このゲーム、他キャラとの会話中にも移動が出来るので、歩きながら話すなどと言った時短テクニックは所々さんで括約します。

 

 「……アニマなど所詮、道具だ。その道具は道具に見合った働きをしてくれれば良いんだ。笑ったり、話したりする必要はない」

 

 「あぁ? 何処のドイツか知らねぇが、テメェ、野郎だったらぶん殴ってたぞ?」

 

 位置調整を行う事により会話を拾い、ライノ姉貴らが道具呼ばわりされている事に気が付いたジャズ野郎が介入してきます。初対面なので何処のドイツ呼ばわりですが、ドイツは隣国なんだよなぁ……

 

 「……失礼、ムッシュ。貴殿は? 私はDSSD所属のブーランジェ中尉と言う。」

 

 「レオン・ミリタリー・サービス社、略してLMS社代表取締役にして唯一の戦闘員、レオン・アークライトだ。んで、ライノはうちの専属秘書だ。二度と間違えるんじゃねぇ」

 

 二度と間違えるな、クソが!!

 

 よーく見るとライノ姉貴が不満そうにふくれっ面になっていますね。ライノ姉貴を生存させてもルートに入っていない場合は基本的にジャズ野郎に好意を寄せているので、時折こう言ったリアクションが見られます。

 

 「こいつ等が道具? はん、そう言えばあの木偶野郎もそんな事を言っていたっけな。懐かしいぜ。けどな、その質問を俺らにするたぁ相当な馬鹿か、俺たちを勉強していないのか、その両方かのどれかだ。フランスの情報を扱う部署としては致命的じゃねぇのか」

 

 「……真面目に答えて貰いましょうか」 

 

 「じゃあ言わせて貰うぜ。俺は自分を増幅させてくれる戦闘機がとてつもなく好きだ。好きで好きで仕方ねぇ、だかろこそ俺は、自分の命張ってアイツと一緒に飛んでいたいと思えるんだ。流石の俺も、好きじゃ無い物に命を預けようなんざ思わねぇからな」

 

 この後、何やら急に機嫌が良くなったライノ姉貴がジャズ野郎にしがみつき、ギャーギャー騒ぎ立ててこのイベントは終わります。これにて小松基地でのブーランジェ姉貴関連のフラグは回収完了です。

 後は出撃前日まで小遣い稼ぎがてらベルクト姉貴とファントム姉貴を鍛え上げましょう。

 因みにここで彼女らの訓練に付き合うのではなく、NRTN君宅に向かうとイーグル姉貴が訪問してくるイベントが起きますが、もうこれ以上彼女の好感度を上げる必要は無いのでスルーで構いません。が、MNHA姉貴がアニマの存在について理解しているので、本編とはまた違った会話が楽しめます。

 

 翌日の「シャルル・ド・ゴール探索支援」出撃前に調整する事は特に無いので、ジャズ野郎を雇ったら即出撃です。

 

 最初はティルトローターに乗ったNRTN君たちを目標地点まで護衛する必要があります。航空型ザイを散弾ミサイルで掃除しつつ、ベルクト姉貴にNRTN君のカバーをさせながら先行しましょう。こうする事で自機が護衛せずとも前線に出られるので、モルガンの火力の高さを発揮できます。

 

 露払いを終えたらそのまま着艦シークエンスに入りましょう。空母周囲の航空型ザイを全て撃墜し、真正面から侵入する事で着艦が行えます。

 流石にここでミスるような真似は……おい!! 痛ってぇなおい!! 見てくれよこの無残な姿をよぉ(被ダメ3%)。突入角ミスったのか僅かに食らいましたね……まぁ、この程度であれば何の問題もありません。

 

 ホモが先に着艦すると、どれだけ離れていようがNRTN君たちがすぐに到着します。あとはこのまま四人でラファールの探索を行い今回はここまで、小時間のご拝読、ありがとうございました。

 




今月中に五巻は終わらせたい……

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