ガーリー・エアフォース RTA 難易度ACE COMBAT 作:TLS中毒患者
ロシア国境 戦線
『何だあのオレンジ色は!?』
『エスコートは何をやっている!? 戦闘機がこっちに食いついて来てるぞ!!』
ウクライナ空軍混成旅団の機体がまた一機、また一機と異形の機体に撃ち落とされていく。その三機は、通常の機体ではありえない彩りを持つ機体達だ。一機はクロームオレンジのSU-27M、その後ろをアクアマリンのMiG29-SMT、玉虫色のT-50と続き、更にその後方から来る5機の戦闘機は、ロシア機どころか既存の現用機にはまず当てはまらない機影だった。
まるで
『何だあの機体は……っ!?』
『いいから撃て!! 爆撃機の破壊を阻止しろ!!』
ウクライナのMig-29がガーネットカラーの機体群に猛追する。ガーネットの機体の一番機のパイロットは自分が追われていると即判断すると、装甲とモニターに覆われたコックピット内でパネルを操作する。しかし、ある機能を使おうとするも、他の機体ではまず見られない電力ゲージがその機能の使用に足りていない事に気づき、舌打ちをする。
「Volk1 電力供給を要請」
『了解、送電アンテナ作動。『グリーフニル』からVolk1への電力供給を開始』
直後、機体に向けて送電アンテナからマイクロウェーブが発せられ、それを受信した途端に機体の電力ゲージがみるみる回復していく。それを確認したパイロットは笑みを浮かべながら、同時に機体の中に残っていた電力を使用し、後方から迫る機体にマイクロウェーブを照射、肉眼では見えない線が交点を作り出す。
『何だ、この光は……?』
その刹那、自分を追うMig-29の機体の背後の空間が文字通り歪んだ。初めはモヤの様な歪みは、やがて一点に集まって巨大なプラズマ光球となり、その機体全体を覆い尽くさんとする程に巨大化していく。どう見ても自然現象ではない現象に恐慌状態に陥るMig-29のパイロット。そして、気が付いた時にはその正面にガーネットの機体の姿が見えない。
『くそっ、光がついてくる!! 誰か助けてくれ!!』
その叫びを聞き入れたのか、近くにいた友軍が光球に向けて機銃弾を放つ。しかし、実体の存在しない唯のエネルギー体にそんな事をしても止められる筈もなく、弾丸はただ虚空を切り裂くのみ。そして次の瞬間、光に追われていたMig-29は機体の内側から爆発四散した。
HPM。High-Powered Microwave weaponsの略であるそれは、外部施設からのマイクロ波送電によって必要な電力を確保している当機が、これを応用して自機と送電施設双方からターゲットに向けてマイクロ波を照射、その交点で発生する共鳴現象によって、敵機のジェット燃料を急激に加熱して爆破すると言う兵器だ。送電アンテナなどと言った受信環境が付近にないと利用できないという欠点こそあるが、弾数の制約は特に無く、対象のどれだけ装甲が厚かろうと文字通り意味がない。
『味方ながら、相変わらずエグイ武器だぜ。内側から爆ぜて中身ぶちまけるとか想像したくもねぇや』
自身が戦闘機の
現在彼女の機体の腹には上層部がオッドアイのアニマを連れた男から購入した新兵器が搭載されているが、そのテストを兼ねた実戦にも拘らず出る幕が無いと来た。
まぁ、唯の人間がアニマに勝てと言うのも無理な話だが、報告書にどう記載したものか。そんな考えが頭をよぎった直後、ガーネットカラーの戦闘機たちは再び編隊を組み、彼女たちの道を切り開くかの如く前進していく。
『HPMに恐れをなしたか敵軍は総崩れだ!! ボーフヴォルグ隊、突撃せよ!! 我らがジュラーヴリク
『『『『鉄拳制裁!! 堅牢堅固!!』』』』
五機のガーネットカラーの狼たちは再び光学迷彩を起動させると、戦場を文字通り食い荒らした。ある者は大口径機関銃で八つ裂きにされ、またある者は巨大な機体にも拘らず高い機動性能に翻弄され、またある者は原因不明の光球により爆死していく。
ウクライナ軍にとって、その光景は悪夢その物だった。
『バカな……何故、フェンリアが量産されて-----------』
五機総出で食いつかれた爆撃機が、自機の内包していた爆弾に引火して空中で巨大な火球を咲かせるその刹那、機長の言葉は終ぞ最後まで言い切れる事は無かった。
それが切っ掛けとなったのか、ウクライナ軍の機体は次々と撤退を開始。呆気無い程にあっさりと、戦場の空は静かになった。
『BA01 制空権確保』
『BA02 東方空域の敵部隊を殲滅』
『BA03 周辺警戒に入る』
『Volkリーダーより『グリーフニル』へ。作戦完了。二番機、三番機はこれよりお姉さまを護衛しつつ周辺警戒に移る』
『『グリーフニル』了解。こちらはVolkチームへの電力供給の後、帰投する。残りの三機は此方の護衛を頼みたい』
刹那、上空の曇り空が突如として歪み、光学迷彩のベールを脱ぎ払って巨大な漆黒の機体が姿を現す。それはもう、戦闘機と言うよりは輸送機、いや、それ以上もの巨体を持っていた。
かつてロシアでは超大型潜水空母の建造計画が予定されていたが、それと同時期に考案されていたのがこの『超大型戦略飛行艇』である。
情勢の変化に伴い、廃案となった潜水空母の代わりに人員がこちらに割かれ、ようやく完成したのだ。
当機の技術を用いて新たに設計変更が施されたXFA-33 フェンリアの仕様変更機、Su-XX ボーフヴォルグへの専用の送電システムの搭載により、サイロ数の減少や機体下部に設けられたショックカノンが小型化している等、当初の設計案と比較すると火力面の低下が見られるが、それを差し引いても以前凶悪な性能を秘めている。
そしてこの送電システムは、現在ジュラーヴリクが装備しているレールガンにも対応しており、その性能を極限にまで高める事が可能と言う副次効果を編み出していた。
どういう訳か、彼女らを妄信的に崇拝しているその部隊にとっては、これ以上になく素晴らしい副次効果と言って良いだろう。
「待ってろよドクヒとやら。ベルクトをぶんどった罪と、祖国の意向を邪魔する事の罪の重さ。よーく勘定しておくんだな」
直属の上司との交信を終えたジュラーヴリクは、人知れずそんな事を呟いていた。
◆◇◆
ロシア娘たちとOHANASHI(物理)するRTA第六部はーじまーるよー。
前回は義足野郎を海面に叩き落した所まで来ました。
六章の初日はNRTN君の精神検査から始まりますが、特に異常は見られません。精神、良し!!(現場猫)
NRTN君が見た幻覚の内容を伝えると、YSRDOR兄貴が自浄作用の一環ではないかと考察しますが、違います。人間の仕業です。やっぱり、人間を滅ぼすのは人間自身なんやなって……(代表並感)
するとお次は1000年以上前のF-15の戦闘機の写真を見せられ、いきなり章末クエストフラグ『オーパーツの謎を追え』スタートです。最初っからクライマックスだぜ!!
まぁ、六章は戦闘パートは最後に一回しかないので、それまでの間はひたすら好感度稼ぎをする必要があります。特にロシア三人娘の好感度は独飛ルートの場合はホモがPMC所属で無い場合はマイナス補正が掛かるので非常に苦労します。ジュラ姉貴たちのイベントCGがいっぱいいっぱいゆうじろうしたい方はロシアルートに進む事をお勧めします。
NRTN君とグリペン姉貴のコントを食堂で眺めたらラファール姉貴の提案により、壮大な偽装工作計画が話されます。本編ではNRTN君がモンゴルまで飛ぶ際にMNHA姉貴を誤魔化すのに手間取っていましたが、MNHA姉貴完全和解ルートに進行している場合は、寧ろ彼女も協力してくれるのでアリバイ作りの過程が大幅カットされます。
……ただし、本パートではモンゴルに着いた際にはMNHA姉貴が鎖マンならぬ鎖ウーマンと化します。理由は後述。
NRTN君が学校でありもしない論文の表彰式のお話しを聞かされたら続いて空港です。なーぜーか、着いて来る気満々のMNHA姉貴とNRTN君を迎えに行きます。
本編ではMNHA姉貴を誤魔化すために動いていましたが、本ルートでは彼らの担任の教師を誤魔化すために動くことになります。何でも、NRTN君たちが中国からの避難者と言う境遇を気に掛けて見送りまで来てくれたんだとか。ほんま教師の鏡やでぇ……RTAではロスになるので止めて欲しいですが。
因みにMNHA姉貴が着いてきた理由ですが、どうやらYSRDOR兄貴が『MNHA姉貴の数少ない身内であるNRTN君をここまで振り回してしまったお詫び』として余計な気を回してくれていたようです。今回のミッションはモンゴルにある鉱山から発掘されたF-15を確認に行くだけなので、鉄火場にはならないと踏んだのでしょう。残念ながら鉄火場にはなる訳ですが、ジュラ姉貴たちの好感度を上げておくことでいくらか被害が減らせます。
当然ホモも護衛兼戦力として連れて行かれます、がモンゴルの空港に到着するとイベントが入ります。
「あれ? お前ら何しにこんな所まで?」
「やっほー、お久しぶり~」
「ライノ、とレオンさん!? 最近姿見ないと思ったら……そっちこそ何やってるんですか」
「何って、商談だよ。俺の会社は建前上は唯のどこに対しても贔屓しない優良企業って事になってるからな。例え取引相手が今そっちが警戒している国だろうが、俺はただするべき仕事をするだけさ」
「という事は、相手はロシア……」
ジャズ野郎&ライノ姉貴ペアがロシア軍と商談する為にモンゴルまで来ていました。彼は自衛隊とはお得意様料金とは言え、あくまでもその出撃毎に契約しているだけの仲なので、非常時で無い時はあくまで自社の為に動きます。
実はジュラ姉貴にレールガンを売りさばいた張本人ですが、大事なお客様だからね、仕方ないね♂。
「ま、詳しい取引内容までは企業機密って奴だが、俺も俺でライノはドーターごと連れてきてるんだ。向こうさんが何かしでかしてくれた時は連絡寄越しな。お前らに死なれるのは俺も寝覚めが悪いしな」
「それに、足元見られちゃ困るもんね~。唯でさえ新進気鋭な我が社だし」
二人が退場したら車で研究施設付近まで移動し、観光タァイムが始まりますが、ここでホモは敢えて別行動をとります。
大学キャンパスに到着したらNRTN君たちとは一度別れ、一足先に歓楽街へ向かいましょう。ここで大事なのはジュラ姉貴たちロシア三人娘をこの日は独飛御一行とエンカウントさせない事です。
歓楽街に出たら料亭の辺りでもうろついていましょう。一定時間経過すると、三人娘に遭遇できます。
「ヘイ!! モルガンの旦那ぁ!! 半年前の演習ぶりじゃねぇか?」
PMC所属でロシアルートに進んでいない場合、ロシア三人娘とは半年前の演習で一度会っている事になります。この為、好感度補正値が若干ゃプラスされた状態で始められます。
ただし、ジュラ姉貴の好感度だけを上げ過ぎるとサイコレズ野郎ことラーストチュカ姉貴に刺し殺されかねないので気を付けましょう。なので、ここでの選択肢は
「無難に挨拶する」
を選び、好感度を上げ過ぎないように注意しましょう。因みにディー・オー姉貴についてはジュラ姉貴に連動して上がる特性があるのでそれを上手く使います。
ベルクト姉貴を残留させている場合は彼女の事を話題に取り上げられますが、
「企業秘密だ」
を選択し一度はぐらかします。しかし、家族愛の強いジュラ姉貴はしつこく彼女のその後について聞いてきますので、最後に出現する選択肢、
「腹割っていこうじゃねぇか」
を選択しますと、四人で近場のバーに行くことになります。見た目だけはどう見ても未成年ですが、アニマなので何の問題も無いね♂ この後はイベントシーンです。
◆◇◆
……あたしは今、何をやっているんだろうか。少々飲みすぎたかもしれないウォッカのアルコールが回る中、ふとそんな考えが過ぎる。
PMC、マーティネズ・セキュリティー社に所属する唯一の非国家所属アニマ。コードネーム、ホーンデッド・モルガン。実戦投入されたアニマの中では最古参の自分率いる「バーバチカ隊」をたった一機で瞬殺して見せた驚異の腕前の持ち主だ。
EPCMによるジャミングや人間の限界を超えた機動性能と言ったアニマ特有の機能が介在しない場所。言い換えれば、もっと実戦的な経験が、このアニマには備わっている。そう感じさせるほどの戦いぶりだった。
……しかし今、目の前にいるのは、
「-------いいかぁ? ベルクトはなぁ……もう、すっげぇ良い娘なんだぞ!? お前らが想像もつかないくらいにな!!」
ただの酔っぱらって絡んでくるオッサンに近い何かだった。息は酒臭く、顔も真っ赤で銀髪、と言うよりは色素を失った白髪に近い髪も、いつもは左側に結わえているサイドテールもほどけていた。
最初はまだ話した事も無い妹の話が聞けて心底嬉しかった。オーケー、それは認めよう。だが、
「っ……先輩方に気を使えて、いつも「何か自分に出来ることはありませんか?」って手伝おうとして……健気だろう? あんなに良い子が、囮にされていいと思ってんのか貴様らぁ!?」
絡み酒は正直止めて欲しい。しかも泣き上戸入ってるし。チラッと横に座っていたラーストチュカとディー・オーの様子を見ると、完全にぶっ倒れていたラーストチュカは自分の膝を枕にしながら、「……ジュラは誰にも渡さないもん」などと寝言を呟いている。頼むから涎を垂らすなよ、みっともないだろ。
一方、ディー・オーは小首を傾げながらひたすらフライドポテトをポリポリと齧っていた。ただ、無関心と言う訳でも無いようで、時折モルガンに携帯で写真を見せて貰ってはいつもとは違う笑みを見せる。
あぁ、アタシ、コイツに嫉妬してんのかなぁ……?
ラーストチュカも何故かコイツの話は妙に素直に聞く事があるし、ディー・オーの表情も笑顔以外の物も引き出してくる。加えて、ベルクトの生存にも貢献したと来た。
そりゃアタシたちは確かに兵器だ。誰かを犠牲にして100万のザイを焼き払えるのなら当然そうすべきだと考える。
だけど、妹たちにコイツ以上の事をしてやれていないような自分が不甲斐ない。そんな事を考えさせられた。
胸のあたりがモヤモヤする。酒焼けとかでは無いそれに気づくのに、大して時間は必要ない。
「長女なのに、なっさけねぇや……」
「あぁん? そいつは無いと思うぜ? 世界初の実戦投入アニマにしてこーんな可愛い子たちの長女、そして小隊長と来た。更にうっさい上役と部下の板挟みにエトセトラ……オジサンにはその苦労は伝わってるよ」
そう言ってつむじの真ん中あたりを撫でるのは止めろ、くすぐったいんだ。偶に一人称がオジサンになるのが気になるが。
全く……今は日本に雇われている以上、明日には敵として戦うかもしれない仲だって言うのに、何をやってるんだろうか。
敵対したとして、モルガンは一切容赦してこないだろう。昨日一緒の釜の飯を食った人間が明日の標的になる、傭兵の世界ではよくある事だ。モルガンはそこの所をきちんと弁えた傭兵だ。だからせめて……
「……ベルクトの件、礼を言うぜ」
「お礼ならオジサンじゃなくて鳴谷少年に言いな。俺はただ手伝ってやっただけだよ」
そう言ってモルガンは四人分の会計と、あたしらの上司に向かえを寄越すよう電話をしてから店を去っていった。
◆◇◆
この呑兵衛イベントは自身がPMC所属であり、ベルクト姉貴を残留させることが発生条件となります。更に資金も少々持っていかれますが三人娘の内の二人の好感度を大きく上げることが出来ます。
今回はジュラ姉貴とディー・オー姉貴ですね。正直一番上げ辛いラーストチュカ姉貴が上がって欲しかったのですが、乱数に負けた自分が悪いのでこの後の好感度調整をカバーチャートに変更するとしましょう。精々微ロスで済みますし、流石に折り返しまで来てイベントの厳選はしていられません。
この後はホテルに戻ってファントム姉貴のラッキースケベを拝みに今回はここまで、小時間のご拝読、ありがとうございました。
オリジナル機体っぽい扱いのSu-XX ボーフヴォルグですが、
プレイヤー仕様の機体がフェンリア。
そこに光学迷彩と電磁兵器を搭載したボス仕様がボーフヴォルグ。
と言った感じでの差別化になっております。まぁ、フルスペックフェンリア使おうと思ったら専用の環境必須だしね……という事での名称変更になりました。
ボーフヴォルグ、グリーフニル共に元ネタのロシア語読みとなっております。