ガーリー・エアフォース RTA 難易度ACE COMBAT   作:TLS中毒患者

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 いい加減仕事にも慣れてきたので再投下の時間だゴルァ!!(首切り王並感)

 久々に書いたのでRTA分が若干ゃ薄れているかもしれませんがすいません許してください、何にもしませんから!!


~ロシア三人娘との邂逅

 リア充が多すぎて爆発させたくなるRTAはーじまーるよー。

 

 前回はジュラ姉貴たちロシア三人娘と飲み会を開いたところまで来ました。

 

 呑兵衛イベントが終わったら繁華街を抜けてモンゴル迎賓館に向かいましょう……迎賓館に向かいましょう。(なーんでホテルに戻ろうとしたんですかねぇ……)すると「組織」表の顔であり、実働部隊の隠れ蓑である「グランダー・IG社」の社交パーティー会場から抜け出してきたドレス姿のゼロツーちゃんと、彼女に連れられたスーツ姿で車椅子搭乗のヤリック兄貴とエンカウントすることが出来ます。そんなことよりさ、パーティー会場抜け出さない?

 

 彼女らも今は一戦交える気は無いようなので、普通に話しかける事が出来ます。ここでベルクト姉貴生存ルートに進行している場合だと、彼女を電話でこの場に呼び出すことが可能になりますので、真っ先に呼びましょう。なんで二択の選択肢ミスってるんですか……?(微ロス)

 

 場面が暗転してベルクト姉貴が合流したらイベントです。

 

 

 ◆◇◆

 

 

 「あぁ、ヤリック……良かった。また貴方に会えるなんて」

 

 「心配掛けさせて済まなかった、ベルクト。それに、君の記憶を消したことも……」

 

 「もう良いんです、終わった事なんですから……」

 

 凶弾に倒れたかに思われたが『組織』によって極秘裏に保護され、下半身不随となりながらも生き残ったヤロツラク・ギンツブルグ博士ことヤリックは、車椅子に身を預けながらもう動かせない自身の膝の上に頭を乗せて涙を流すベルクトの髪をそっと撫でる。

 もう会えないと思っていただけに、いつもは気丈に振る舞う彼女もこの時ばかりは涙を大いにこぼした。

 それを見かねたゼロツーはハンカチを彼に手渡すと、モルガンを連れてその場を去る。

 

 それからは二人だけの静かな時間が流れた。

 車椅子を引き、噴水の周りをゆっくりと周りながら、ベルクトは自身に起きた事を話した。

 日本のアニマ部隊「独飛」に保護された事、懇意にしている企業のパーティーでおでんを食べた事、やはり自分はザイを撃てなかった事、そして、硫黄島での決戦……

 

 時間はあっという間に過ぎ去り、気が付けば辺りに人気も少なくなってきていた。

 

 「……そうか、それで今、君は日本のその「独飛」で戦っているんだね」

 

 「はい、だからヤリック。あなたも一緒に来て下さい。私の方からも頼んでみますから」

 

 ベルクトは笑顔で手を差し出す。思い人が傍にいられるのなら、これほど彼女にとって嬉しい事は無いだろう。しかし……彼は一瞬手を取りそうになったが、何か思いとどまるようにしてその手を取り下げ俯く。

 

 「……ヤリック?」

 

 「すまない、ベルクト……確かに君の提案は非常に魅力的だ。是非ともそうしたい。だけど……どうしても、駄目なんだ」

 

 「もしかして体の事が気になっているんですか? そんな事、私たちは別に――――――」

 

 「そうじゃないんだ。まぁ、何と言うか……僕が生きている事を知られたら、上層部の連中は恐らく黙ってはいないだろう。それこそ、君が今いる「独飛」の他のメンバー達に危害が及んでしまうかもしれない」

 

 「それは……」

 

 言葉に詰まるベルクト。しかし、彼の言う事はもっともな話だ。

 アニマの何たるかを知っていながら、テロリストの手に落ちた事が分かれば、特殊部隊を送ってでも奪還、あるいは暗殺を仕掛けてくるだろう。

 あぁ、何と嘆かわしい事か。

 人類には共通の敵がいると言うのに、何故人類同士で争っていられるのだろうか。

 ベルクトの胸中でそんな思いが渦巻いていると、それを見かねてかゼロツーが彼女の肩に手を置く。

 

 「残念ながらドクター・ヤリックの言っている事は正しい。あのロシア当局の事だ、彼の生存が知れたらすぐにでも技術漏洩を恐れて消しに来るだろう。ましてや、我々の様なテロリストの手に落ちているとなれば尚更、な。貴様もロシア製のアニマならそれぐらいの事は分かるだろう?」

 

 「そんな……折角また会えたのに、あんまりです……」

 

 ゼロツーの言葉に項垂れるベルクト。ようやく巡り合えた思い人との逢瀬と呼ぶには、余りにも短すぎる時間は、静かな慟哭と共に終わりを告げていく。

 そんな彼女の頭を撫でたのは、ヤリックだった。

 

 「心配しなくていい……って言うのも無理な話だろうけど。また会えるよ、きっと、いや。絶対に」

 

 「ドクター、残念ながらそろそろ時間だ」

 

 「待って下さい!! せめてもう少し、いや、いっそ私も―――――」

 

 ベルクトはヤリックの座った車椅子を引き、噴水広場から去るゼロツーを追いかけようとするが――――

 

 

 ◆◇◆

 

 

 ここで選択肢が出るのですかさず、

 

 「往生際が悪いぜ、お嬢ちゃん」

 

 を選び、ベルクト姉貴を引き留めましょう。ここで引き留めないとベルクト姉貴が「組織」側に回ってしまい、メイン盾がいなくなってしまいます。

 仮に彼女が敵に回ってしまった場合ですが、ミサイルの類はTLS(AEGIS type)の範囲防御に全て叩き落されてしまうので機銃かレーザー兵器でダメージを与えるしかありません。しかも撃墜した時点でトゥルーエンドを目指せなくなるオマケ付きです。

 

 更に兵装を積んでいないドーターなので機動力もすこぶる高く、あのワイバーンに唯一格闘戦を挑めるほどです。まともな火器を積んでいない事が唯一の救いと言っても良いでしょう。

 この高機動高防御力が敵に回ってしまうと余りにも厄介ですが、このルートの場合ヤリック兄貴が終章まで無条件で生存するというメリットがあります。

 しかし、RTAでは大抵の生存条件は満たしながら突き進めるので、この場では引き留める事を選択しました。

 さて、殺意の波動に目覚めかけたベルクト姉貴ですが、

 

 『何故止めたんですか!?』に対しては

 

 「今生の別れじゃない」

 

 『どうしてそう言い切れるんですか!?』に対しては

 

 「彼にも考えがある」

 「巡り合うその時までは俺が守ってやんよ」 

 

 を選択し、ベルクト姉貴の好感度調整をしつつ宥めたらホテルに戻り、さっさと寝ましょう。少年一人に美少女多数が一つ屋根の下。何も起こらない筈が無く……卑猥は一切ない、イイネ?

 

 翌日ですが今度はNRTN君とMNHA姉貴のデートの監視任務になります。ちょっとリア充多すぎんよ~。

 ルートの最適化を行う為、ホモがいると避ける性質を生かし、所々先回りして『ショッピング→昼食→噴水広場』の順番になるよう誘導させましょう。

 また、このデート尾行の際、前日に呑兵衛イベントを発生させている場合は中央広場の辺りでロシア三人娘とエンカウントすることが出来ます。その際ですが、ジュラ姉貴の

 

 『日本のJAS-39 ANMは二人乗りらしいが、もう一人はどんな奴だ?』に対しては、

 

 「骨のある面白いガキ」

 「写真を見せる」

 

 を選択し、ジュラ姉貴たちにNRTN君の写真を見せます。すると、何やら気になるところがあったらしく、ジュラ姉貴は二人を置いてどこかへ行ってしまいます。

 ラーストチュカ姉貴の提案(という名の半ば脅し)には素直に従うことで、ホモもディー・オー姉貴と共にジュラ姉貴を追うことになります。

 

 はい、これが少し前に話したカバーチャートですね。乱数次第では必要の無くなる工程になります。 

 こうすることにより、ラーストチュカ姉貴の好感度を上げられるので、呑兵衛イベントで足りなかった分の補助になると言う訳ですね。

 最後に噴水広場でイベントを回収することで、直接次のシナリオに移ることが出来ます。

 

 

 ◆◇◆

 

 

 「いや~、買った買った!! こんなに買い物したの久しぶりだよ~」

 

 「はは……随分とまぁ……」

 

 公園の噴水広場に備えられたベンチに座り、うんと伸びをする明華。彼女の横には大量の衣類などが紙袋に詰められている。

 当然慧はその荷物持ちをさせられた訳だが、日ごろ鍛えていたお陰か思ったよりも疲れてはいなかった。

 

 それよりも、普段テーマ―パークにでも行かない限りお目に掛かれないような数々の民族衣装を着てみたり、風土料理を食べてみたりと、久しぶりに過ごした休日らしい休日に、慧は少し安心感を覚えていた。

 思えば、明華のいつも以上に溌剌とした姿は久しぶりに見た気がする。もしかしたらあの買い物の量は(自衛隊の給料があったので何とかはなったが)彼女の中に抑えられていた抑圧の発露なのかもしれない。

 

 「けどさぁ~、慧が自衛隊で例のバイトをしてくれなかったら、こんなモンゴルまで来る事なんて絶対無かったよね」

 

 「まぁな、結局明華には心配掛けっぱなしな訳だけど。多分今日の自由行動や、明華を連れて来てくれたのも、八代通のせめてもの罪滅ぼしのつもりだろうけどさ」

 

 「そりゃあ、慧はザイと戦いに行っている訳だし、無事で帰ってこれる保証なんてどこにも無いもんね……ねぇ、慧」

 

 異国の民族衣装を身に纏い、普段見慣れない格好をした幼馴染の姿に慧は微かに胸を高鳴らせながら、改まった姿勢でこちらに向く明華を見据える。

 先程までのお出かけムードとはまた違った空気だと言うのは、幾ら鈍感な慧でもその違いに気が付いた。

 

 「やっぱりこのバイトって、本当に慧にしか出来無い事なの?」

 

 「……あぁ。前にも話したと思うけど、俺が傍にいてやらないとグリペンは体調不良に陥るんだって」

 

 「そりゃあ、私だってグリペンさんには元気でいて欲しいけどさ。結局の所慧は正式なパイロットじゃない訳じゃん? 慧よりも他の自衛隊の人が操縦した方が良いんじゃって……」

 

 確かに慧は正式なライセンスは持ってはいない。それどころか、数か月前まではごく普通の避難民の高校生だったのだ。以前中国本土にいた頃にセスナを多少触った事があるくらいで、訓練すらまともに受けておらず、はっきり言って彼単体の知識や能力、それらを含めた練度は傭兵であるモルガンや、元トップガン主席であるレオンは勿論、一般の航空自衛隊員にさえ劣るのだ。

 

 しかし、彼女の言う通り不思議な話ではある。何故、唯の高校生に過ぎない自分が、彼女のパートナーに選ばれたのか。

 しかし、例え自分が能力不足だとしても、慧はもう機体を降りる気は無かった。

 

 「確かに不思議な話だけどさ。何か放っておけないんだよ、アイツの事。今ここで傍にいるのを止めたら、ずっと遠くに行っちまうような気がして、さ」

 

 「まぁ、グリペンさんって確かに何か放っておけないところあるよね。すぐ転ぶし。それに、慧はお人好しだからね~。馬鹿が付くくらいに」

 

 「おい、馬鹿は無いだろ?」

 

 「……まぁ、そう言う所は嫌いじゃないんだけどさ」

 

 「ん? 何か言ったか?」

 

 静かに呟かれた明華の一言は、突如として吹き上がった噴水の水しぶきによってかき消される。この公園の噴水は1時間ごとにこのように盛大に吹き上がるのだ。

 タイミング悪く言葉を遮られ、僅かに顔を赤らめる明華と、何を言ったのか聞き出そうとする慧。その二人の、傍から見れば十分付き合っている男女のそれにしか見えない光景に、頭を掻きながら歩み寄る少女がいた。

 

 「あ~、ったく……見てらんねぇよ、日本人(ヤポンスキ)のお兄さんよ。見せつけてくれやがって、甘々かよ」

 

 バツが悪そうに頬をかきながら迫るクロームオレンジのアニマ、ジュラーヴリクは二人の前に立ちはだかる。ラーストチュカとディー・オーは連れてきてはおらず、現在は彼女一人だ。

 その独特な髪色からアニマと判断した慧は、明華を自分の背に庇うようにしながらベンチから立ち上がり、警戒態勢を取る。

 

 「お前はまさか、ロシアのアニマか……っ!? 何でこんな所にいるんだ?」

 

 「そう警戒すんなって。今のあたしはプライベートで来てんだ。お兄さんらのデートの邪魔をするつもりはこれっぽっちも無かったって。アタシはロシア航空宇宙軍、第972親衛航空戦隊、アニマ飛行部隊、通称……バーバチカ隊長、ジュラーヴリクだ」

 

 ジュラーヴリクは敵意は無いと手をヒラヒラとさせ、ジャケットの裏も開けっ広げて見せる。少女特有の華奢な体躯を包み込む袖無しブラウス姿と、ほのかに広がる柑橘系の香水の匂いを否応なく慧に認識させ、彼は顔を赤らめるが、同時に遠くの草むらから何かを握り潰すような音が聞こえた。

 

 同時に明華もどこか不機嫌そうな視線を慧に向けるが、頭を振り、何とか正気を取り戻す。今この瞬間ことを構える気は無いようだが、相手は現状最も警戒すべき国、ロシアのアニマなのだ。いつまでも府抜けている訳にはいかない。

 しかし、そんな慧の意思を知ってか知らずか、ジュラーヴリクは自己紹介をするとフッ、と微笑む。 

 

 「……ま、確かにモルガンの旦那の言う通り面白そうなやつではあるな」

 

 「あなた……モルさんのことを知っているの?」

 

 「おいおい、旦那は傭兵なんだぜ? 今は日本に雇われているそうだが、そりゃ当然アタシらの祖国ロシアにも雇われていた時期もあるってもんさ。まぁ、その様子を見た限り、旦那の口の堅さには感謝しておくべきか……」

 

 「逆に俺の事は話されたのか……」

 

 この扱いの差は何だろう、そんな考えが頭をよぎったが、ジュラーヴリクはそれはさておいて、と話題を切り替えると、いきなり慧に対して頭を下げた。

 

 「旦那から話は聞いている。ベルクトの事、尊厳を持って扱ってくれた事に礼を言う。アンタの熱意が日本のお偉いさんを動かしてくれたんだろう?」

 

 突然の事に困惑する慧だが、彼女の様子を見た限り本当に敵意は無さそうだ。それを感じ取ると、慧は頭を上げてくれ、と言い、自分は大したことはしていない、と、自分が今までしてきたことを伝える。

 

 「それに、さ……ベルクトの誘蛾灯は俺達が直接治した訳じゃないんだ」

 

 「? そいつはどういう事だ?」

 

 「なんか、気が付いたら治ってたらしいんだ。この前の硫黄島での戦闘が終わったその時からさ」

 

 「……不思議な話もあるもんだ。せっかくの妹だし直接顔合わせぐらいはしたいんだが、さて……」

 

 数舜瞑目するジュラーヴリクだが、自身の背後から中々消えない気配に改めて意識を向けると、草むらの方に歩み寄る。

 そこには案の定と言うか、嫉妬と怨嗟が入り混じったような表情のラーストチュカと相変わらずにこにこ笑っているディー・オー、そして苦笑いを浮かべたモルガンの三人が隠れて様子を窺っていたのだ。

 その様子を見て、ジュラーヴリクは溜息を吐くのであった。

 

 

 ◆◇◆

 

 

 リア充多すぎてやめたくなりますよ走者ぁ!!(憤怒)

 

 コホンッ、いかんいかんつい走者の本音が……さて、ジュラ姉貴がこちらに気が付くと、嫉妬に狂ったラーストチュカ姉貴がNRTN君のことを「おい、やっちまおうぜ、やっちゃいましょうよ」(要約)とジュラ姉貴とディー・オー姉貴を煽り立てるので、すかさず

 

 「おだてて止める」

 

 を選び、NRTN君のSATUGAIを阻止します。まぁ、どの選択肢を選んでもここでSATUGAIはされないんですけどね。

 完全に状況に置いてけぼりなMNHA姉貴が「なんなの……この人たち」(完全平和主義並感)状態になっていますが、とりあえずこの場はジュラ姉貴が場を取り繕うことで何とかなります。長女の苦労が伺えますねクォレハ……

 時間切れが訪れ、去り際に上空から衛星によって監視されていることを伝えてくれますが、時刻はまだ夕方に差し掛かる前、お気づきの通り本編よりもタイミングが早いのでここからのホモの行動次第では犠牲者を減らせます。

 

 噴水広場から去っていくジュラ姉貴たちを見届けたら今度こそファントム姉貴のラッキースケベを拝みにホテルへ向かい今回はここまで、小時間のご拝読、ありがとうございました。

 




 マキオンたのちい

 六巻内容分はそれほど間を開けず投稿するつもりです。したい(切実)。

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