ガーリー・エアフォース RTA 難易度ACE COMBAT   作:TLS中毒患者

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予想外にお気に入りが増えていたことにおっかなびっくりしながら初投稿です。
ガリフォ二次流行れ……流行れ……


~グリペン評価試験護衛

 置き撃ちが冴えわたるかもしれないRTAはーじまーるよ。

 

 前回は小松基地に不法侵入しかけたNRTN君を調教し、神的にいい人の所まで送り届ける事に成功しました。

 尋問の速度もいい感じですね。あのイベント、自キャラの性格により尋問の仕方が変わるのですが、今回の自キャラの性格は『好戦的』。なので原作では撃たなかった所を空砲で脅し、グリペン姉貴の覚醒を早めるなど、RTA向きな性格です。また、連続スクランブル時の疲労がやや貯まりにくいという特徴もあります。これも最初の質問である程度調整可能ですが、『戦闘狂』だけは避けましょう。後々泣きを見ます(5敗)。

 

 ただし、この空砲尋問はどうしてもグリペン姉貴の好感度を多少下げてしまいます。グリペン姉貴と自キャラは出撃時以外の絡みが他のキャラよりも少ないので、出来る限り好感度の低下は避けたい所さんですが、こ↑こ↓ばかりはタァイム優先なので仕方ないね♂(レ)

 まぁ、その為にイベントCGを回収してある程度好感度稼ぎをしているので、初期値から完全にマイナスにはなってないです。

 

 さてさて、日付も変わって本日は小松基地の隊員食堂に張り付いております。イベント発生まで暇なのでKSKしてる間に説明でも。

 

 通常ルートでのこの日のイベント、『自衛隊員により明かされる衝撃の真実』が起きると、NRTN君が数日ほど基地に来なくなってしまうんですよね。本チャートではそれを阻止します。彼に休んでいる暇はありません。何故なら、その数日間グリペンと彼をシミュレーターで模擬戦闘させることによりNRTN君の育成が捗ると共に、数日後に控えたグリペン姉貴の稼働試験の成功率を上昇させることが出来るからなんですね。

 

 NRTN君とグリペン姉貴が視認出来たらこちらから声を掛けてあげましょう。一緒の席に着いたら二人がプレゼントの送り合いをしますが、この後のグリペン姉貴がNRTN君の分の食事まで取りに行こうとします。このままですとイベントまっしぐらなので、ここですかさず

 

 「自分が取りに行く」

 

 「ここは年長者のおごりって事で」

 

 を選択します。この選択肢を選んだ場合所持金が僅かに減ってしまいますが、種族がアニマの場合は国家所属にせよPMC所属にせよ資金面が非常に潤沢なので何の問題も無いね♂(レ)。また、他のアニマとのお出かけ時にプレゼントを贈りまくる事による好感度のごり押し上昇戦法もあります。イーグル姉貴はこれで簡単に堕とせますね。

 

 身体能力のステータスが一定以上だとトレーを頭に乗せる曲芸技を披露してくれるお陰でもう一往復する手間が減ります。

 

 さて、二人に食事を届けたらここでオリチャーを発動します!! さっきからチラチラ見ている自衛隊員にこちらから声を掛けてやりましょう。原作ルートでNRTN君に衝撃の真実を明かしてくれた奴らですね。ここでは

 

 「通りすがりの傭兵だ」

 

 「言い返す」

 

 を選択します。あ、やっべ、ロード入った。これNOT SKIP MOVIEじゃん……やべぇよやべぇよ……

 

 

 ◆◇◆

 

 

 「何だお前は」

 

 「通りすがりの傭兵だよ。あんたら自衛隊に雇われた、片翼の魔女さ」

 

 銀髪の少女はニヒルな笑みを浮かべて大柄な自衛隊員の前に立ちはだかる。少女の体格はせいぜい少し背の高い女子高生程度だが、それでも全く怯む様子が無い。

 自衛隊員は格納庫の奥に駐機されている赤い戦闘機の横につい最近搬入された前進翼の機体を思い出すと、ふんっ、と鼻を鳴らす。

 

 「ふんっ、貴様もあの化け物とご同類って訳か。では俺達の視界から消えろ。空自のパイロットにも戦死者は出ているんだ。これ以上皆の神経を逆なでするな」

 

 「はっ、この程度で逆なでされるたぁ、テメェら沸点低すぎんじゃねぇのか?」

 

 少女はそれを鼻で笑い返すと、言葉を続ける。

 

 「勝つためには何だろうが手段を選ばねぇのは戦場の道理だろうが。それを仇だからと、女の子を化け物扱いしやがって、テメェらから自分で人類様の勝率下げてどうする気だよ? まぁ気持ちは分かんなくはねぇよ? 俺だって元々は人だったんだからな」 

 

 「なん……だと……?」

 

 「ザイに撃墜されて体の半分が消し炭になっちまってなぁ。意識だけをザイのコアに抽出して生き永らえたのがこの俺だ。ただ、不完全なコアでなぁ。お陰でこんな難儀なデバイスがなきゃ戦えやしない」

 

 銀髪の少女はおもむろにジャケットを脱ぎ、白いタンクトップをも脱ぎ捨てた。白い肌に水色のスポブラが目に眩しい、見た目だけなら10代少女の下着姿。しかし、長い髪を横に避けて振り返ると、その背中にはいくつかの棘の様な機械的デバイスが、柔肌を突き破る様にして脊椎からいくつも飛び出ているのが見えた。良く見ると首筋にもケーブルの接続パーツの様な物が見える。

 

 「直結型NFIデバイス、お宅らも研究はしてたんだろ? アニマに頼らずとも人間様を改造してドーターに乗せようって言う計画の慣れの果てさ。しかも、いざと言う時は遠隔操作で神経を焼き切れるドM仕様だ」

 

 「だからって……化け物に身を落としてまで戦うなんて……」

 

 その歪さに口元を押さえる隊員もいた。気が付けばグリペンと鳴谷慧の視線もこちらに向いている。だがそれでも半裸姿の銀髪の少女は止まらない。

 

 「テメェらには出来ねぇってか? じゃあ止めちまえよ、自衛隊。化け物に身を落としてでも敵に勝つという意識も覚悟も無しに戦場の空を飛んでんじゃねぇ。商売の邪魔だ。あぁ気にすんな、テメェらの抜けた穴は精々ボーナスとして、この俺が稼がせてもらうからよ」

 

 片翼の魔女は脱ぎ捨てた服を着直すと、怯んで動けない自衛隊を他所に鳴谷慧とグリペンの元へ歩み寄る。その顔には先程の狂気は宿っておらず、ごく普通の平然としたいつものそれに戻っていた。まるで、トイレに行って帰って来たような気軽さだった。

 

 「悪いね、騒がしくしちまって」

 

 「え、えぇ……」

  

 「さて、テメェもだ鳴谷慧。これで分かっただろう? 俺たちアニマは確かにザイのコアで出来た、敵の鹵獲品その物だ」

 

 「モルさん、もう良いから……」

 

 やっぱり……と呟く鳴谷慧の表情は、様々な激情が渦巻いて混ぜこぜになった。第二の祖国を奪われ、母を目の前で殺され、ついこの間も死にかけて…… 

 片翼の魔女は恐怖と混乱に染まったその顔面を、両手で力強く掴んで、色の違う双眸で睨み付ける。

 

 「だがな、それが何であろうと()()()()()()事に変わりねぇ。こんな難儀な体だが、俺は生きている。グリペンの嬢ちゃんもそうだ。死にたくて生きているモノ好きなんかいねぇんだよ、どこにも」

 

 「けど……」

 

 「怖い、か? だったら超えて見ろよ。少年。嬢ちゃんに命救われてんだろ? おふくろの仇を取って欲しいんだろう?」

 

 「お前、どうしてそれを知って……」

 

 「ごめんなさい、私が話した」

 

 自分の非を認めて申し訳なさそうに謝罪をし、頭を下げるグリペン。しかし、それと同時に彼女のお腹が鳴り、そのまま机に突っ伏した。どうやら定食一つ平らげたにも拘らずまだお腹が空いているらしい。シリアスな空気は一瞬で霧散し、気まずい沈黙が流れる。

 

 「ぷっ、ククッ………」

 

 片翼の魔女に顔面を押さえられながら、その横で突っ伏すグリペンを横目で見やる。鳴谷慧は今置かれている状況を見て、思わず噴き出した。

 可笑し過ぎた。このあまりにもかけ離れた光景が、それほどツボだったのだろう。

 それに、一体どう見たら彼女がザイだと証明できるのだろうか? ドンくさくて食いしん坊で寝坊助なこの少女の、どこが殺人マシーンか。

 

 「割り切れたか? 少年」

 

 「そうじゃありませんけど……何か、気は抜けました」

 

 「なら良し。あぁ、明日も模擬戦やるからな。今度は俺が相手を務めてやるぜ」

 

 ハッハッハッ!! と豪快に笑いながら、バシバシと慧の肩を叩く片翼の魔女。

 そして去り際に彼女は、振り向いてこう言った。

 

 「戦場でも日常でも、一人で生きていける奴なんかそうはいねぇ。だからもし、誰かに必要とされたら応えてやんな。それが男の子ってもんだろ?」

 

 

 ◆◇◆

 

 

 あーもう(チャートが)滅茶苦茶だよ。どうしてくれんのコレ?

 

 はい、と言う訳でまさかまさかの恐らく回避可能なNOT SKIP MOVIEを引き当ててしまいましたが私は元気です(吐血)。

 区間タァイム的には現在ややロスと言った所ですが、どうも悪い結果ばかりでも無いっぽいのでRTAは続行します。

 

 何と、翌日もNRTN君は小松基地に来てくれました。グリペン姉貴に対する態度もこれまで通りの為、ここまではイベント発生阻止ルートと同じと言って良いでしょう。

 ただ、空自部隊員の皆様の態度がいくらか柔らかいですね。微ロスになるから止めてほしいのですが、謝罪に来る隊員もいます。

 

 しかし、これは早期から空軍による援護射撃要請が期待できそうですね。

 基地隊員との好感度が一定以上だと、戦場で援護要請が行えるようになります。彼らはザイに対してロックオンが出来ないので近接信管か時限信管による所謂置き撃ちに近い支援しかできませんが、出現箇所と進行ルートが分かっていれば攻撃を置いておくことは余裕です。

 RTAでは四章最後までには開放必須なのですが、これはこの後控える小松防空任務でも使えそうですね。

 

 さて、何やかんや言って初空戦の時が迫って参りました。

 

 グリペン姉貴の睡眠時間調整は完璧、シミュレーターによる訓練も積んでいるので期待値は大になっています。これはさてはイーグル姉貴の出番無いな?

 

 初任務の内容はグリペン姉貴の護衛です。敗北条件は彼女の被撃墜ですが、一撃でも被弾するとどこからともなく元気娘が飛来して経験値泥棒されるので、ノーダメージで済ませる必要があります。だから、長射程のアウトレンジから攻撃できるTLSが必要だったんですね。

 

 ミッション開始したらトリムを右に二クリックずらしましょう。そしてグリペン姉貴が最初の標的を破壊したら即座にTLSをぶっぱします(はかいこうせんSE)。

 ん? ちょっと待って? (届いて)無いやん!! しまったぁあああああああああああコイツ二号機だったああああああああ!! ……なーんちゃって!!(真ゲス)

 

 「纏めてギッチョン!!」

 

 ADFX二号機のTLSは一号機と比較すると威力が落ちて射程が短い代わりに、前方の下方向以外の180度なら自由に偏光が効きます。つまり薙ぎ払いうちが可能なんです。 

 これにより大多数の雑魚の処理は得意なのですが、重爆撃型などのボス戦には処理に少し時間が掛かってしまいますが、難易度ACE COMBATで瞬間火力を求められる場面はそう多くないので、そういう意味ではこっちの方が良いかもしれません。操作が忙しくなりますが。ほら堕ちろ(願望)、墜ちたな(撃墜確認)。

 

 「BARBIE01背後に新手のザイが出現!! 数3!!」

 

 ファッ!? ちょっと待って、聞いてない!! こ↑こ↓の敵はさっきの一撃で全滅させた筈なのに……もしかしなくてもオリチャーの影響ですかね?

 TLSのクールタイムが明けるにはまだ時間が掛かりますが、取りあえずEPCMジャマーこと「モルガナイト」を起動させてお茶を濁します。広範囲に渡って特殊なEPCM波を放つことで敵弾の誘導を下げ、味方のミサイル誘導精度を上げると言うバフとデバフを同時に行う優れものです。

 

 しかし、距離が離れすぎていますね。このゲームは誤射判定があるので下手にTLSを撃つとグリペン姉貴に当たってしまいます。アカンこのままじゃ姉貴が死ぬぅ!!

 

 「Saphir01よりBARBIE01へ、7コンマ5秒後に急上昇しろ、出来るな?」

 

 「味方……? 了解、やって、みる……!!」

 

 おや、この通信とジャズの音は……

 

 「ブチかませ、ライノォ!!」

 

 「りょうか~い、やっちゃうよ~!!」

 

 何処からともなく現れた青い戦闘機のレールガンが追加の三機を撃墜してくれました。難易度ACE COMBATの場合、グリペン姉貴が一撃でも被弾するとイーグル姉貴も登場しますが、ノーダメージだった場合は本難易度限定、レールガンを引っ提げたライノ姉貴のみが現れます。

 

 この場合経験値の分散が減るので、グリペン姉貴の経験をより多く稼がせることが出来ますね。

 経験値によって行動パターンがどんどん解放されていくので、グリペン姉貴への経験値献上は積極的に行っていきたい所さんです。また、レールガンなので撃墜までの時間がミサイルより短いです。どちらかと言うとこれが狙い目だった訳ですが。

 

 何はともあれ、無事評価試験は合格が貰えたのでグリペン姉貴の廃棄処分は見逃されることになりました。やったね慧君、家族が増えるよ!!

 

 しかし、オリチャーの影響を受けこの始末、はてさて、この先どうなる事やら……

 

 と言った所で今回はここまでです。小時間のご拝読、ありがとうございました。


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