リボーンダンガンロンパ80th 帰ってきた絶望の高校生   作:M.T.

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プロローグ
プロローグ 前編


入学した者は、未来を約束される『希望ヶ峰学園』。

 

あたしは、『超高校級の幸運』として希望ヶ峰学園に入学する事になった。

 

今日は入学式。あたしは、校門へと一歩踏み出した。

 

きっと、今までとは違う…輝かしい学園生活を送れるー

 

ーそう思っていたのに。

 

 

 

 

 

「…ん?あれ…?…えぇええええええ!!?」

 

校門の前にいたはずのあたしは、何故か見知らぬ部屋の机に突っ伏していた。

 

「え?あれ?ちょちょちょ、ちょっと待って!?え!?これどうなってんの!?待って、ここに来るまでの記憶無いんデスケド!?ってかどこよここ!!」

 

慌てながらもあたりを見渡すと、どうやら教室らしい。

 

…何の目的かはわからないが、窓には鉄板がボルトで打ち付けられている。

 

「あー…なるほどね、防犯対策ですか。いやー、セキュリティが行き届いてますわ〜…ってェ!!そんなワケあるかぁ!!どう見ても監禁じゃねーか!!どうなってんのマジで!!」

 

一人で慌てふためいていると、ポケットから入学案内の紙が落ちる。

 

「…あ、いけない。」

 

そこには、汚い字とイラストが描かれていた。

 

『心機一転、これからはこの学園がオマエラの新しい世界となります。』

 

「…学園?ああ、そうだ入学式!…って事は待てよ?ここは希望ヶ峰学園なのか?ここ教室っぽいし…いや、でもこの雰囲気は明らかに監禁!!」

 

混乱しながらも読み進める。

 

『新入生は8時に玄関ホールに集合』

 

ふと時計を見ると、8時を過ぎている。

 

「いや過ぎてんじゃねーか!!そもそも玄関ホールってどこかわかんないし!…適当に教室出て歩くか?いやでもしかし、あたし方向オンチじゃんかー!!」

 

「考えろ、夏川メグ!あたしは一体どうしたらいいんだー!?」

 

 

 

ガラガラ…

 

教室のドアが開く。開けた本人は、ドアの影に隠れているようだ。

 

「誰!!?出て来なさいよ!!」

 

思わず身構える。

 

「落ち着いて、君、新入生だろ?僕も同じなんだ。」

 

ドアの影から小柄な少年が現れる。

 

警戒しながらも、話しかける。

 

「…あたし、夏川 メグ。君は?」

 

「僕は、法正 良馬(ホウセイ リョウマ)。『超高校級の軍師』だよ。…1人ホールに来ていない新入生がいるみたいだったから、探しに来たんだ。こんなに早く見つかるとはね。ホールまで案内してあげるよ。付いてきて。」

 

法正と名乗る男の子に、ついていく事にした。

 

「…ありがとう。案内よろしく。」

 

 

廊下は、教室と同じように異様な感じだった。

 

「そういえば、君の才能を聞いてなかったね。君は、どんな才能を持っているのかな?」

 

「『超高校級の幸運』って入学案内には書いてあったけど?」

 

「…ああ、抽選で1人普通の高校生が選ばれるっていう…」

 

「失礼な!…あたし、ただのJKじゃないから!」

 

「ごめん。怒らせるつもりは…あ、着いたよ。」

 

目の前には、扉があった。

 

開けると、そこには14人集まっていた。


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