リボーンダンガンロンパ80th 帰ってきた絶望の高校生   作:M.T.

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第3章 非日常編①

…嘘だ。

 

あんなに明るくて、みんなを盛り上げてくれていた奴目さんが。

 

むやみやたらにお金はせびるけど、本当はいい人だった真樹さんが。

 

…あたしは、そんな二人を殺した犯人が許せなかった。

 

「うぉわぁああああああああ!!!」

 

「ぎゃわあああああああああああ!!!」

 

叫び声を上げたのは、佐伯君と小林さんだった。

 

「ちくしょおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

 

九十九君は、仲間の死を嘆き悲しんでいた。

 

「…。」

 

宇田川君は、顔を真っ青にしながら呆然と突っ立っていた。

 

「…奴目殿…真樹殿…」

 

千葉崎さんは、座り込んで抜け殻のようになっていた。

 

「おお、神よ…」

 

黒須君は、二人の死体に向かって祈りを捧げていた。

 

魅神君とアーニャちゃんは、相変わらず平気そうな顔をしていた。

 

「皆さん!ブレーカーをつけてきたんですけど…どうし…」

 

「!!!」

 

帰ってきた相浦さんが、見てしまった。

 

目の前の惨状を。

 

「そんな…奴目さんと、真樹さんが…」

 

「いやぁあああああああぁあああああああああ!!!」

 

『あー、起きちゃったね。殺人が。』

 

モノクマが後ろから現れた。

 

『それじゃ、お待ちかねの捜査タイム!!みんな、学級裁判に向けて頑張って捜査してよね?』

 

「待て。」

 

『何?アーニャちゃん。』

 

「…今回の殺人は、暗闇の中で起きた。…貴様は、事件当時の状況を把握できているのか?」

 

『ああ、それなら…この監視カメラは、暗闇に対応した機能が付いておりますので、映像の方はバッチリです!…それじゃ、ファイル送っといたから参考にしてね!』

 

モノクマは去っていった。

 

「…ごめんなさい、私、捜査から抜けます…」

 

相浦さんは、泣きながらカラオケボックスを後にした。

 

「そんな…貴女が捜査してくれなければ、正しいクロを特定できないかもしれないんですよ…?」

 

黒須君は彼女を引き止めた。

 

「…ごめんなさい。…私、正直それでもいいと思ってるんです。…奴目さんは、こんな私と仲良くしてくれた、大事なお友達だったんです。…真樹さんも、皆さんが思っているより悪い人じゃありませんでした。…皆さんの足を引っ張ってしまう事は分かっています。…ですが、二人が亡くなってしまった今、私にはもう生きる気力なんて…」

 

…誰も、責める事はできなかった。

 

きっと、彼女の心はもう限界だったんだ。

 

「…無理に参加しようとしなくていいですよ。…元気になったら、いつでも戻ってきてくださいね。」

 

宇田川君は、優しく声をかけた。

 

以前の彼なら、「個人の感情で人の足を引っ張るな」とか言いそうだったけど…

 

…宇田川君も、変わったんだな。

 

「…はい。…ありがとうございます。」

 

 

…まずはファイルに目を通そう。

 

1人目の被害者は、奴目 美羽。

死亡時刻は、午前0時頃。

3階の娯楽室にあるカラオケボックスで、椅子に座りながら死亡していた。

死因は、刺殺による失血死。

心臓を刃物のようなもので背後から一突きされたような痕がある。

 

【コトダマ入手:モノクマファイル①】

心臓を、刃物のようなもので背後から刺されたとある。

 

2人目の被害者は、真樹 亞里沙。

死亡時刻は、午前0時頃。

3階の娯楽室にあるカラオケボックスで、床に倒れた状態で発見された。

死因は脳挫傷。

頭部に打撲痕があり、出血している。頭蓋骨は陥没しており、何者かに殴られたと思われる。

 

【コトダマ入手:モノクマファイル②】

何者かに殴られたとある。

 

「…ん?…これは。」

 

血の付いたマイクが転がっていた。

 

血は、多分真樹さんのものだろう。

 

【コトダマ入手:血液の付いたマイク】

真樹さんの血液が付着している。

 

「あれ…?真樹さんが何か握ってるな…」

 

これは…?白い布片…?

 

見たところ、手袋のようだ。

 

【コトダマ入手:白い布片】

手袋が破れたもののようだ。

 

…もう少し調べてみよう。

 

ん?真樹さんの爪に何かこびりついてるな…これは…血?

 

【コトダマ入手:爪にこびりついた血液】

真樹さんの爪に付いていた。誰のものかは不明。

 

「…僕から少し報告が。」

 

発言したのは、宇田川君だった。

 

「奴目君と真樹君の飲んでいた飲み物から、睡眠薬が検出されました。」

 

【コトダマ入手:睡眠薬】

二人の飲み物に入っていた。

 

「ボクからもホーコクなのだー!!!なんか、ミウのうめき声が聞こえる前、『ボスッ』っていう音が聞こえたのだ!」

 

「それは僕も聞きました。」

 

【コトダマ入手:小林さんの証言】

妙な音が聞こえたという。

 

「あと、なんかずっと『ゴー』っていう音も聞こえなかった?」

 

「…そんな音しましたか?」

 

「もしかして、空気清浄機の作動音じゃない?」

 

「多分それ!」

 

【コトダマ入手:空気清浄機】

小林さんが作動音を聞いたという。誰かがスイッチを入れていたのだろうか。

 

「…なあ、俺からも一個いいか?」

 

佐伯君が報告に来た。

 

「昨日、作品の続きを作ろうと思って美術室に行ったんだよ。そしたら、木材とか色々無くなってたんだよ。」

 

「…でも、それ今関係ある?他にもなんか作りたかった人がいて、それで持ってったんじゃない?」

 

「いや、オレ、自分の作品には絶対に触らせない主義だから、探索の後は立ち入り禁止にしてたんだよ。…ちょっとトイレ行ってる間に勝手に入られたのかなぁ…」

 

「君が知ってる中で、美術室に入ったのはあたしと君と奴目さんだけなんだよね?」

 

「…だと思ってたんだけどな。」

 

【コトダマ入手:消えた美術室の備品】

いくつか無くなっていたらしい。

 

【コトダマ入手:美術室の入室状況】

美術室探索組以外は美術室には立ち入っていないはずだが、佐伯君の目を盗んで何者かが侵入した可能性あり。

 

「うむ。余は、どうやら重大な発見をしてしまったようじゃ。」

 

千葉崎さんが報告に来た。

 

「イスに、刃物のキズのようなものと、凹みがあったぞ。…キズの位置は、奴目殿の死体の位置と一致しておったわ。」

 

【コトダマ入手:ソファのキズと凹み】

キズは、奴目さんの刺し傷と同じ場所にあった。

 

「…もしかして…ねえ、ちょっといい?」

 

「…あ、お主!まだ捜査のとちゅ…」

 

ガバッ

 

ソファのカバーを外すと、端に血の付いたナイフが取り付けられた長い木材があった。

 

木材は、棒のようなものが取り付けられ、回転するようになっていた。

 

【コトダマ入手:謎のオブジェ】

片端に血の付いたナイフが取り付けられており、回転するようになっている。

 

「ねえー、コレ何だと思うー?」

 

魅神君は、暗視ゴーグルを持ってきた。

 

「…どうしたのそれ。」

 

「イスの下に落ちてたー。」

 

【コトダマ入手:暗視ゴーグル】

ソファの下に落ちていた。犯人が使ったものだろうか?

 

「なんか、向こうの部屋で妙なものを見つけたぞ!!!」

 

報告したのは、九十九君だった。

 

九十九君が連れてきたのは、空き部屋だった。

 

「見てくれ!!!この部屋、家電が全部付けっ放しになっているんだ!!!」

 

「なにこれ…こんな事してたら、ブレーカーがすぐ落ちちゃうじゃんか!!」

 

「…ん?…!!」

 

「…そういう事か。」

 

【コトダマ入手:付けっ放しの家電】

家電が、空き部屋で付けっ放しになっていた。

 

【コトダマ入手:ブレーカー】

ブレーカーが落ちたのが、停電の原因と思われる。

 

「アーニャちゃんからは何か報告ある?」

 

「…参考になるかはわからないけど、このカラオケ大会を企画したの、奴目じゃないらしい。」

 

「…じゃあ、誰?」

 

「黒須が、たまには息抜きもいいんじゃないか、奴目の歌でみんなをリフレッシュさせよう、的な事をアドバイスしたそうだ。」

 

【コトダマ入手:アーニャちゃんの証言】

カラオケ大会を企画したのは、黒須君らしい。

 

最後にアルターエゴにも意見を聞こうと思ったが、モノクマの監視の目があって、聞くことはできなかった。

 

『オマエラ、そろそろ学級裁判始めちゃいますよ〜?至急、赤い扉まで集合してください!!』

 

あたしたちは、エレベーターに乗り込んだ。

 

…そして、エレベーターが動き出す。

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