リボーンダンガンロンパ80th 帰ってきた絶望の高校生   作:M.T.

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今回の章は、かなりオリジナル展開ねじ込んでみました。


第4章 絶望の中で愛を叫ぶ
第4章(非)日常編①


「…『絶望国家論』?」

 

本を読もうとしたが、本自体に鍵がかかっていて読めなかった。

 

鍵が見つからなかったので、諦めて資料室を後にし、部屋に戻った。

 

そして、そのまま眠りについた。

 

 

次の日、みんなで朝食を取った。

 

相浦さんは、昨日あんな事があったから心配してたけど、ちゃんと食堂に来て朝食を食べていたので安心した。

 

今度は4階が解放され、化学室、音楽室、職員室に行けるようになった。

 

学園長室、情報処理室は鍵がかかっていて入れないらしい。

 

「…化学室ですか。僕が探索しても?」

 

名乗り出たのは、宇田川君だった。

 

「あ、じゃあボクは音楽室がいいのだー!!」

 

みんなが、それぞれの担当を決めようとしている、その時だった。

 

『やっほー!みんな元気そうで何よりだよ!!』

 

「またうるさいクマが現れよった…」

 

『うるさいって何だよ!失礼しちゃうなあ…せっかく、みんなに朗報を持ってきてあげたのにさ!』

 

「どうせそんな事言って、くだらない事を言うつもりでしょう?」

 

『いやいや、今回はオマエラにとっても嬉しい話だと思うよ!特に、宇田川クン!キミなんかは喜びそうな話じゃない?』

 

「…へえ、どんなくだらない話を持って来る気ですか?楽しみですね。」

 

宇田川君は、モノクマを相手にせずにコーヒーを飲み続けている。

 

『うぷぷ…今回の動機はね…』

 

『ズバリ、だよ!』

 

…。

 

…。

 

…。

 

は?

 

え?いやいや、ちょっと待って?うまく整理できないんだけど…ドユコト!?

 

「…フン、想像以上にくだらなかったもので、少々驚いてしまいました。金の次は恋ですか?ジョークのセンスはマイナス50点ですね。あまりにも寒いジョークのせいで、コーヒーがぬるくなったじゃないですか。」

 

宇田川君は、鼻で笑いながらコーヒーを飲み続ける。

 

『失礼な男だなぁ、ホント!無駄口ばっかり叩く男はモテないよ!…じゃあ、とりあえず男子のみんなにはコレをプレゼントしちゃいます!』

 

モノクマは、男子生徒全員の腕に時計のようなものを付けた。

 

「うっわ〜。何このデザイン。だっさ。」

 

魅神君は、腕時計のようなものを見て笑っている。

 

「あれ…?おい、なんだよこれ!外れねぇじゃねえかよ!!」

 

佐伯君がと九十九君が、腕時計のようなものを外そうとしている。

 

「外れろおおおおおおおおおおおお!!!」

 

『あ、言っとくけど、それ、故意に壊したり、外したりすると爆発する仕組みになってるから。』

 

「はぁあ!?おい、この白黒オモチャ!なんてモン付けてくれてんだよ!!」

 

『それじゃ、ルール説明しちゃうよ!』

 

「聞けよ!おい!」

 

『そのブレスレットは、女子生徒のみんなの、男子生徒に対する好感度を数値化したものが表示されるんだ!好感度が上がれば上がるほど、その数字は増えるよ。数字は、基準を0として、最大で10だよ。』

 

佐伯君の腕時計を見せてもらうと、5人の女子生徒の顔を模したドット絵が表示されていた。

 

それぞれのドット絵の右上には、0という数字が表示されている。

 

「…それと、殺し合いと何の関係が?」

 

『誰かに対して好感度が10になった女子生徒、もしくは誰か一人の好感度を10にした男子生徒は、誰かを殺してクロだとバレずに『卒業』できた場合、その相手を一緒に『卒業』させてあげるよ!』

 

「…どういう風の吹きまわしだ?」

 

『風の吹きまわしも何も、ボクは優しいクマだからね!オマエラの恋路を手伝ってあげるって言ってんの!…タイムリミットは、1週間だよ!男子のみんなは、それまでに好感度を上げられるように頑張ってね!』

 

「おい、ちょっと待て!このゲーム、明らかに女子が有利じゃねぇか!だって、誰を生かすも殺すも女子次第って事だろ!?不公平だろ!」

 

『佐伯クン!…世の中なんてね、常に不公平で溢れてるもんなの!わかったら、ゲームに集中してよね!』

 

「テメェ…」

 

『それじゃ、まったねー!』

 

モノクマは去っていった。

 

「ねえー。わけわかんないんだけど。要は、俺らは1週間このギャルゲーもどきをやらなきゃいけないって事ー?」

 

「そういう事になるのお…」

 

「俺はいいよ。別に誰かと一緒に脱出したいなんて思ってねぇし。勝手にやってろー。」

 

魅神君は、手をヒラヒラと振った。

 

「…と、とりあえず、先に探索をしましょう。」

 

相浦さんの提案で、また担当を割り振る事になった。

 

宇田川君、相浦さん、アーニャちゃんは化学室を、

 

九十九君、小林さん、魅神君は音楽室を、

 

佐伯君、千葉崎さん、あたしは職員室を探索することになった。

 

 

職員室に入ってからというもの、佐伯君がしつこくあたしと千葉崎さんを口説いてくる。

 

「あれェ!!?嘘だろ!?好感度が1ミリも上がってねえじゃん!!」

 

「当たり前じゃん…いくら好感度稼ぎたいからって、目の前で二股かけようとしてるの見たら、好きになんてなんないよ…」

 

「そ…そんな…!」

 

「バカな事やってないで、ちゃっちゃと探索終わらせちゃうよ?」

 

「…はい。」

 

職員室は、プリントなどが散乱していた。

 

その中で、興味深い資料を見つけた。

 

 

 

サンプル16号 夏川メグ

 

才能ランク S

 

実験の成績は非常に優秀。

課題:実験段階をステージ5に上げ、経過を観察。

 

 

 

サンプル8号 法正 良馬

 

才能ランク A

 

実験の成績は優秀。

課題:ステージ4の臨床試験の経過を観察。

 

 

 

サンプル1号 江ノ島 哀華

 

才能ランク S

 

実験の成績は過去最高。

課題:ステージ6の臨床試験を完了する。

 

 

 

「サンプル…?…才能ランク…?何これ…」

 

 

その後、報告会を開いた。

 

「化学室の方はどうだった?」

 

「『モノウイルス』という謎のウイルスが入った容器がありました。鍵付きのガラスの戸棚に、厳重に保管されています。」

 

「なるほどね。音楽室の方は?」

 

「ステージのようなものがあって、ミニコンサートくらいなら開けるようになっていたぞ!!!」

 

「ふんふん。大体みんな報告終わったかな?それじゃ、流れ解散でいっかな?」

 

「だねー。俺は部屋で寝てるわー。」

 

九十九君と小林さん、宇田川君と相浦さんは一緒に行動する事にしたらしい。

 

佐伯君は、どういう経緯があったのかはわかんないけど、なぜか千葉崎さんと一緒に行動する事になった。

 

あたし、アーニャちゃん、魅神君はチーム分けであぶれてしまった。

 

「…あのさ、アーニャちゃん。」

 

「…何。」

 

「一緒に行動しない?」

 

「なんで?…あんたは、アルターエゴ法正と仲良くしてればいいでしょ?」

 

「いや、アーニャちゃんとお話しする機会ってあんまり無いからさ。ちょっとだけ、お願い!」

 

「…まあ、魅神のクソ野郎と一緒にいるよかマシかもな。いいよ。…ただし、1時間だけな。」

 

「やった!ありがとう!!」

 

 

二人で、購買部に行った。

 

メダルが余っていたので、ガチャを引いてみた。

 

可愛らしい猫のぬいぐるみが出てきた。

 

「…かわいい。」

 

アーニャちゃんが、欲しそうにこっちを見てくる。

 

「あれ?アーニャちゃん、もしかしてコレ欲しいの?」

 

アーニャちゃんは、無言で頷く。

 

「…私もガチャ引く。いいのが出たら交換しろ。」

 

「…いや、そんな事しなくても、普通にあげるけど…」

 

「いいのか?」

 

「うん。アーニャちゃんとお話できる機会そんなにないし…気に入ったんならあげるよ。」

 

「…ありがと。」

 

アーニャちゃんは、猫耳みたいなアホ毛をピコピコ動かして喜んでいる。

 

正直めっちゃかわいい。

 

「じゃあ、次はどこ行こっか。」

 

「…任せる。」

 

次は、美術室に行ってみた。

 

佐伯君は、作品が完成したら満足したみたいで、美術室を開けてくれていた。

 

アーニャちゃんは、早速クレヨンを手に取って、白紙に絵を描き始めた。

 

子供の落書きのような絵だったが、あたしを描いてくれているのはなんとなくわかった。

 

「あたしも描いてあげるよ。」

 

こうして、お互いの似顔絵を描くことになった。

 

描いた絵は、アーニャちゃんにあげた。

 

アーニャちゃんは、まじまじと絵を見つめていた。

 

最後に、娯楽室に行ってみた。

 

ダーツやビリヤードで一緒に遊んだが、結局惨敗した。

 

「…お前弱すぎ。」

 

「ぐぬぬ…」

 

「…まあでも、悪くなかった。今日はありがと。」

 

そう言うと、アーニャちゃんは去っていった。

 

「うーん…これからどうしよっかな…」

 

 

そのあと、アルターエゴ法正君とおしゃべりした。

 

アルターエゴ法正君は、少し本物の法正君に近くなっていた。

 

『へえ、パリンチェさんがそんな事を…』

 

「ね?面白いでしょ?」

 

『いいなあ、僕も今度一緒に遊んでもいい?』

 

「もちろん!…って言いたいところだけど、君は人工知能だもんね…」

 

そう言うと、画面の背景が切り替わった。

 

さっきまでいた娯楽室の背景だ。

 

『これで、僕も楽しめるよ!』

 

アルターエゴ法正君は、ダーツをしている。

 

「そんな事できるんだね…」

 

アルターエゴ法正君は、なかなか的にダーツを当てられない。

 

ちゃんと、法正君が運動オンチだって事も学習済みのようだ。

 

「あはは…」

 

アルターエゴ法正君との会話は弾んだ。

 

そのまま、小一時間おしゃべりした。

 

 

その後、特に行く場所もなかったので、部屋で時間を潰していた。

 

ガチャガチャと音がしたので開けると、そこには魅神君がいた。

 

「…ノックぐらいしてよ。」

 

「ロッハ〜♪ねえ夏川ちゃん。一緒にどっか行こーよ。」

 

「…ゲームに興味ないんじゃなかった?」

 

「暇なのー!どいつもこいつも俺をのけ者にしてイチャイチャしやがってさー。一緒に遊ぼーよ。」

 

「そりゃ、ゲームに乗り気じゃない人のところには誰も行かないんじゃ…」

 

ドンッ

 

魅神君はあたしに迫り、部屋の壁に勢いよく手をついて、あたしの顔を覗き込んだ。

 

「…あのさぁ。俺、不機嫌になったら何するかわかんないよ?」

 

魅神君は、あたしの脚に触って、左手を上に滑らせる。

 

「やめて。これ以上やると、人を呼ぶよ!?」

 

「この部屋、完全防音だから誰も来ねーよ。残念でした〜!」

 

「ぐぬぅ…そうだった…」

 

あたしは、少し考えた。

 

「あー!もう、わかったから!一緒に散歩すればいいんでしょ?…そのかわり、変な事すんなよ!」

 

「やったー!!」

 

魅神君はあっさり手を離した。…どうやら、今のはあたしと散歩をするための脅しで、本気じゃなかったみたいだ。

 

まず、あたしたちは購買部に向かった。

 

魅神君のわがままで、死ぬほどガチャを引かされた。

 

魅神君にいい景品だけ持っていかれ、あたしはハズレを押し付けられた。

 

その後、音楽室に行った。

 

音楽室では、魅神君がステージに上がり、やたらめったらに楽器を演奏し始めた。

 

あまりにも乱暴な扱い方をしていたため、楽器は壊れていた。

 

楽器を破壊したら満足したらしく、そのまま音楽室を後にした。

 

そして、食堂に向かった。

 

「…疲れた。」

 

「ん〜?どうしたの夏川ちゃん?元気ねーじゃん。」

 

(君のせいでね!!)

 

ふとテーブルの方を見ると、佐伯君が千葉崎さんにこき使われていた。

 

「茶がぬるいぞ。貴様、ナメておるのか?やり直せ。」

 

「仰せのままにぃいいい!!!」

 

佐伯君は、厨房へと走っていった。

 

「…ねえ、千葉崎さん何やってるの?」

 

「あやつが、余の事を口説いてくるからの。下僕にならしてやっても良いと言ってやったんじゃよ。」

 

「佐伯の奴、一番張り切ってたくせに奴隷にされてんじゃん。プークスクスwww」

 

「クッソぉおお…余った3人の中では千葉崎ちゃんが一番反応良かったから脈ありだと思ってたのによぉお〜!」

 

佐伯君が厨房で嘆いていた。

 

「お主は黙って手を動かさんか!!」

 

「す、すみません!!」

 

こうして、ギャルゲーもどきゲームの1日目が終わった。

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