リボーンダンガンロンパ80th 帰ってきた絶望の高校生   作:M.T.

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第5章 非日常編②

裁判場に着いた。

 

遺影が、2枚増えていた。

 

小林さんと魅神君の遺影だった。

 

全員が席に着いた。

 

『全員揃った?じゃあ、始めよっか!ドキドキワクワクの学級裁判を!』

 

 

 

学級裁判開廷!

 

 

 

『まずは、事件のまとめからだね!じゃあ、議論を開始してくださーい!!』

 

 

議論開始

 

 

千葉崎「しょうがないのお。余が読むとしよう。被害者は魅神 嶽人。死亡時刻は午後1時頃アナスタシア・パリンチェが、焼却炉の様子がおかしいと報告し、その報告を受けて焼却炉のスイッチを切って確認したところ、中に被害者の死体が入っていた。その後、死体を取り出した。死因は不明。身体は完全に炭化し、所々に何かで刺された穴のようなものがある。…ここまでは、皆把握しておるじゃろ?」

 

佐伯「焼却炉に行ったはいいものの、そのまま落ちて死んだって事か?」

 

 

「それは違うよ!!」

 

 

反論

 

佐伯「お、俺なんか間違った事言ったか!?」

 

「魅神君は、ただ焼却炉に落ちて死んだわけじゃ無いんだよ!!」

 

 

【使用コトダマ:モノクマファイル】

 

 

論破

 

「千葉崎さんが言ってくれたけど、魅神君、焼却炉に落ちる前に何かで刺されてるんだよ!その証拠に、体に穴が開いてるでしょ?」

 

佐伯「刺されたって…何で刺されたんだよ!!」

 

 

議論開始

 

千葉崎「ドリルで穴を開けたんじゃろ!」

 

宇田川「…厨房の包丁も使えそうですね。」

 

相浦「…棒状の何かでしょうか?」

 

佐伯「銃弾とかか?」

 

相浦さんの意見に賛同したい。

 

 

【使用コトダマ:血まみれの矢】

 

 

同意

 

「…ゴミ焼却場の足場に、血まみれの矢が何本か落ちてたんだ。…多分、魅神君が何者かに弓矢で狙撃されて、刺さった矢を自分で抜いたんだよ。」

 

千葉崎「でも、弓矢なんてあったかのぉ。」

 

…アレを提示してみよう。

 

 

【提示コトダマ:クロスボウ】

 

 

「足場に、クロスボウが落ちてたんだ。…多分、それとセットの矢じゃないかな?」

 

アナスタシア「…。」

 

相浦「…パリンチェさん、さっきからずっと黙りこくってどうしたんですか?」

 

アナスタシア「…。」

 

千葉崎「なんじゃお主。ダンマリとな?」

 

佐伯「…まあいい。続けようぜ。…ところで夏川ちゃん。クロスボウがどこにあったものか、心当たり無えか?」

 

「…それは。」

 

 

【提示コトダマ:空のガラスケース】

 

 

「佐伯君、弓道場に、空のガラスケースがあったって言ってたよね。」

 

佐伯「おう。」

 

「…その中には、クロスボウが入ってたんだ。」

 

佐伯「マジかよ!?」

 

「…でも、あたしが調べた時は、鍵がかかってて取り出せなかった。…佐伯君、ケースに無理矢理こじ開けられた痕跡は?」

 

佐伯「無かったけど…それがどうした?」

 

宇田川「…誰かが鍵を盗んで、それを使って開けた…夏川君が言いたいのは、そういう事ですよね?」

 

「…うん。」

 

千葉崎「でも、誰が鍵を盗んだんじゃろうなあ。」

 

…言ってもいいのだろうか?

 

 

人物指定

 

あたしは、躊躇いながらも、ゆっくりとその人を指差した。

 

 

 

アナスタシア・パリンチェさん、君は何か知ってる事があるんじゃないの?」

 

アナスタシア「…私?…特に何とも。」

 

「議論しよう。君が、本当は何を知っているのか、をね!」

 

 

議論開始

 

 

アナスタシア「なぜ疑われているのか、全く心当たりがないのだが。私は、別に何もしていないだろ?」

 

 

「異議あり!!」

 

 

反論

 

アナスタシア「…貴様、何が言いたい。」

 

「…アーニャちゃん。あたし達に隠してる事があるね?」

 

 

【使用コトダマ:弓道場でのアーニャちゃんの行動】

 

 

論破

 

「アーニャちゃんさ、弓道場で、あたしに隠れて何かゴソゴソやってたよね。あれ、何やってたのか説明してくれる?」

 

アナスタシア「…あれは。」

 

「…もしかして、そこでクロスボウのケースの鍵を見つけてネコババしたんじゃないの?」

 

アナスタシア「…違う。あれは、落し物を拾っただけで…」

 

「じゃあ、その落し物を見せてよ。…まさかとは思うけど、適当に関係ない物出したり、『失くした』なんて言ったりしないよね?」

 

アナスタシア「…貴様。」

 

 

『あーもう!らちがあかないな!!』

 

モノクマが急にキレ出した。

 

『…さっき確認したら、監視カメラの映像を撮れてる部分だけ流す事に成功したから、それでシロクロはっきり決めたらいいよ!』

 

アナスタシア「貴様が今更裁判に乱入するなど、どういう了見だ!!…この裁判を進行していいのは、生徒だけじゃなかったのか!?」

 

『…そんな事言ったっけ?』

 

アナスタシア「貴様…!」

 

『さっき言ったじゃん。犯人がわからないから、ボクも協力するよーって。』

 

アナスタシア「…!!」

 

『じゃ、早速VTR…』

 

アナスタシア「やめろ…!」

 

宇田川「パリンチェ君。疑われたくないなら、大人しくしていろ。」

 

アナスタシア「くっ…」

 

『スタートッ!!』

 

モノクマが、持っていたスイッチを押す。

 

すると、目の前に巨大なスクリーンが現れ、映像が映し出される。

 

 

 


 

「…さーてと。AIちゃん。破壊されたくなかったら、俺の言う事大人しく聞いてくれるよね?イヒッヒヒヒヒ…」

 

『や、やめてください…!あなた、一体何をする気ですか…!』

 

「さーね。それは、これからじっくりと体に教えてや、る、よ♪」

 

魅神が舌舐めずりをする。

 

『わ…私は、『お母様』に与えられた任務を遂行しなければ…』

 

「なーにが『お母様』だよ。あんなコミュ障ドチビ機械オタク女の言う事ホイホイ聞くだけの道具のくせによ。機械のくせにマザコンか?笑えねえなァオイ!!」

 

『『お母様』を侮辱するのはやめてください!』

 

「うるせえ。口答えするならこのパソコンを焼却炉にブチ込むぞ。」

 

『…!』

 

「いい子だ♡…じゃあ、まずはこのメモリを…」

 

ビュンッ

 

魅神の目の前を、矢が通り過ぎる。

 

「…あ?」

 

魅神が矢の方向に目をやると、アナスタシアがクロスボウを構えていた。

 

「…。」

 

「ニャーちゃんじゃーん!!…どったの?俺に会いたくて会いたくて震えてたのか?まあ、俺はイケメンすぎるから無理ないよねー。いやー、ホント美しすぎるのって罪ですわ…」

 

ドスッ

 

アナスタシアが、矢を放つ。

 

魅神は避けきれず、右肩に矢を喰らった。

 

「痛って…マジかよ…おいおいおーい…いきなり撃つのはナシだろぉ?」

 

「…黙れ。貴様の声など聞きたくない。」

 

「おー怖っ。…で?ここまで来たってことは、このAIちゃんがお目当て…」

 

ドスッ

 

魅神の左足に矢が刺さる。

 

「ぐぁあああっ!!」

 

「…早くアルターエゴを渡せ。矢がもったいない。」

 

「やなこった。」

 

魅神が舌を出してアナスタシアを挑発する。

 

ドスッ

 

「っ、ぐぁあっ!!」

 

魅神の右脇腹に矢が刺さる。

 

「…死ね。屑が。」

 

「…痛ってぇ〜。…何だよ、愛情表現が歪みすぎじゃねえか?」

 

「いつまでそうやって虚勢を張っているつもりだ。…どうせ、その出血では永くないだろう。」

 

「へへっ…バレてたか。」

 

魅神は虚勢を張っていたが、血を流しすぎて足元がおぼつかなくなっていた。

 

「ねえニャーちゃん…マジで俺を殺す気?裁判で吊られるのが怖くないんだ?」

 

「このまま証拠を隠滅してしまえば、他の奴らと一緒にアイカを殺す事も出来る。…仮に私が吊られても、内通者を一人潰せれば十分だ。」

 

「甘いねぇ。アイカ様は、お前じゃ殺せねえよ。俺を殺したって、何の意味もない。」

 

「…だから見逃せと?…くだらんな。」

 

アナスタシアが、クロスボウを構える。

 

「…選べ。アルターエゴを渡して死ぬか、そのまま死ぬか。」

 

「…話くらい聞けよ!」

 

魅神が、アナスタシアから逃げる。

 

アナスタシアは、逃げる魅神に矢を放つ。

 

魅神は、矢を何本か喰らう。

 

「がっ…!」

 

両足に矢が刺さった魅神が転んだ。

 

「…終わりだ。」

 

「…待てよ。アーニャ。お前は本当にそれでいいのか?」

 

「それで時間稼ぎのつもりか。…死ね。」

 

「…俺がアルターエゴを盗んで、アーニャ。お前のヘイトを高めて最後に俺がお前に殺される…」

 

 

 

「…これは全部、アイカ様が描いたシナリオなんだよ。」

 

「…。」

 

「アイカ様は、厄介なお前に用済みとなった俺を殺させて、裁判で吊って殺す気だ。…このままアイカ様の思い通りに動くつもりか?」

 

「どうせ、そのシナリオを崩す方法など無いのだろう?無駄なおしゃべりに時間を使い過ぎだ。…死ね。」

 

「…どうすればシナリオを崩せるかって?」

 

 

 

「…簡単だよ。こうすりゃあいい。」

 

ブツンッー

 

 

 


 

『ーと、以上が監視カメラの映像でしたー!!』

 

アナスタシア「…っ。」

 

佐伯「マジかよ…アーニャちゃんが、魅神を…?」

 

宇田川「…兎も角、これで犯人は確定しましたね。…パリンチェ君。貴女が殺したんですよね?」

 

アナスタシア「…いや、違う…ちょっと待て…!」

 

アーニャちゃんは、狼狽えていた。

 

千葉崎「今更言い逃れしても遅いぞ。このVTRが、何よりの証拠であろうが。」

 

アナスタシア「違うの…!」

 

相浦「…パリンチェさん、もう認めましょう。…これ以上裁判を引き延ばしても、誰も得しませんよ。…あなたも、罪をいつまでも背負うのはつらいでしょう…?」

 

アナスタシア「ッー!!」

 

『うぷぷ…どうやらクロは確定したようですね?』

 

今の映像が、全てを物語っていた。

 

今更どんなに御託を並べたって、真実は覆らない。

 

答えはもう出た。

 

…出てしまったんだ。

 

これ以上裁判を引き延ばしたって、意味がない。

 

…もう、終わりにしよう。こんな裁判。

 

これが、事件の真相なんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

… 本 当 に ?

 

 

 

 

…誰?…もう、真実は解き明かされたのに…?

 

(本当に、君はそれでいいの?)

 

それでいいも何も、これが真実なんだ。今更どうする事もできない。

 

(本当に君はそう思うのかい?)

 

…え?

 

(真実は、自分で探さなきゃ見えてこないよ。)

 

 

 

 

(さあ、君の手で、解き明かすんだ。)

 

 

 

…そうだ。…あたしは。

 

大切なものを見失っていた。

 

…これで本当にいいかって?

 

いい訳がない!!

 

まだ、解いてない謎はたくさんある。

 

言いたい事が残ってる。

 

これで、終わりにしてたまるか!!!

 

『…うぷぷ…異論はなさそうですね?…ではでは、投票ター…』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちょっと待ったぁあああ!!!」

 

 

学級裁判中断

 

『…おや?』

 

「これで終わりにしていい訳がない。…この裁判は、まだこれからだ!!!」

 

 

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