リボーンダンガンロンパ80th 帰ってきた絶望の高校生 作:M.T.
佐伯「なんだよ、夏川ちゃん…もう、話し合う事なんて無えだろ?」
相浦「…確かに、真相に辿り着くのが少し早かったかもしれませんが…あのVTRに映っていた事は事実ですし…」
「…あれは、事件の一部に過ぎないんだ。真実は、まだ奥底に眠ってる!!」
『…へえ。面白いじゃん!そういうの。じゃあオマエラ、気の済むまで議論を続けたらいいよ!!』
議論開始
千葉崎「何を言うか!パリンチェ殿が魅神殿を殺したこれが真実じゃろうが!!」
相浦「…そ、そうです!…きっと、あの後クロスボウでトドメを刺したんです!」
「それは違うよ!!」
反論
相浦「な、何かおかしな発言がありましたか?」
「魅神君は、アーニャちゃんのクロスボウでトドメを刺されたわけじゃ無いんだよ!!」
【使用コトダマ:録音された音声】
論破
「…みんな、これを聞いて。」
あたしは、録音された音声を流した。
『あ゛ぁあああっあ゛ぁあああああああぁぁあああああああ!!!…あ゛っ…あぁあ…ざ…み…』
相浦「…今のは?」
宇田川「…魅神君の叫び声でしたね。…何やら、後ろで何かが焼ける音がしているようですが。」
「…そう、魅神君の死因は焼死なんだ!!」
相浦「…で、でも…パリンチェさんが突き落として殺したという可能性も…」
「…アーニャちゃん以外の人が殺したって可能性もあるんじゃない?」
宇田川「心当たりあるんですか?」
…アレを提示してみよう。
【提示コトダマ:壁の血文字】
「…コレ見て。」
血文字の写真をみんなに見せた。
相浦「…これは?」
「魅神君が残したダイイングメッセージ…だと思う。」
佐伯「George…ゲオルゲ?」
アナスタシア「…ジョージ。」
佐伯「…え?」
アナスタシア「…ジョージ。その血文字の読み方。」
佐伯「なんだと…!?」
千葉崎「なんと…!…では、犯人は…」
みんなが宇田川君を見る。
佐伯「…宇田川。お前の名前、確か
宇田川「…僕じゃありませんよ。…犯人が、僕に罪を着せるために書いたんでしょう。」
「これ、魅神君の字だよ。」
宇田川「…だったら、魅神君が、いたずらで書いたんじゃないですか?」
佐伯「でも、いくらアイツでも、死に際にそんなしょうもないいたずらするか…?」
宇田川「そんなの知りませんよ。…魅神君の事です。最期までそういうくだらない事をし続けたんでしょう。…アイツは、そういう男です。」
(確かに…何考えてるかわかんない人だったからな…魅神君は。)
千葉崎「言い訳が苦しいぞ!!宇田川!!もう、犯人は貴様で決まりじゃ!!」
相浦「…千葉崎さん、もうやめてください!!譲治さんがそんな事するわけないじゃないですか!」
アナスタシア「…惚れた男が疑われた途端に元気になったな。」
宇田川「貴女こそ、疑いが僕に移ったからって調子に乗ってません?」
アナスタシア「何だと…!」
「一回落ち着いて!!…よく考えて議論しようよ!!」
議論開始
宇田川「…僕は犯人じゃありませんからね。」
千葉崎「口を慎めい!!もう貴様が犯人で決まりじゃ!!」
佐伯「そうだぞ!!お前以外にジョージって名前の生徒なんていねえだろうが!!」
「それは違うよ!!」
反論
佐伯「俺の発言のどこがおかしいんだよ!!」
…あったはずだ。佐伯君の発言の矛盾を証明する証拠が。
【使用コトダマ:職員室の資料】
論破
「…コレ見て。…ジョージ・マクラウドっていう生徒が、いるっていう記録があるんだ!!」
佐伯「じゃあ、あのダイイングメッセージは、宇田川の事じゃなくて…」
千葉崎「この、ジョージ・マクラウドという奴の事だったというのか…!?」
相浦「…でも、一体誰なんですか?それは…」
宇田川「僕たち80期生の中にいるって事ですよね?」
「…手がかりなら、無いことはないよ。」
【提示コトダマ:剥がれた顔写真】
「…ここ。見て。…多分、この髪の色が手掛かりになるんじゃないかな?」
千葉埼「…本当に、この中の誰かの仕業なのかのぉ。」
佐伯「…おい、白黒オモチャ!…本当に、ここにいる生徒は最初の16人で全部なのかよ!?」
『うん。そーだよ。…やだなあ。どっかにもう一人隠れてるとでも思ったワケ?忍者じゃないんだからさー!』
佐伯「でも、そんな奴16人の中にいねえぞ!?」
…それは。
【提示コトダマ:偽名】
「…偽名、だと思う。」
千葉埼「偽名じゃと!?」
「うん。あたし達に偽名を名乗ってたジョージ・マクラウドが、あたし達の中に紛れてたのかも。」
…生徒は、全部で16人?…だとすると、ジョージ・マクラウドは…
顔写真の髪の色から推測すると…
人物指定
あたしは、ゆっくりと、その人の…
遺影を指差した。
「…魅神 嶽人君。…彼の本名じゃない?」
千葉崎「な…なんと…!…一体、なんの根拠があってそんな事が言えるのじゃ!!」
…それは。
【提示コトダマ:魅神君の電子生徒手帳】
「…これが根拠ってわけじゃないけど…魅神君の電子生徒手帳、壊れてて見れないんだ。…彼の本名が、ここに書かれてるとしたら…?」
『あちゃー…画面がバッキバキだね!しょうがないなあ、特別に、魅神クンの電子生徒手帳になんて書かれてたのか見せてあげる!』
スクリーンに、電子生徒手帳の画面が表示される。
…そこには。
George MacLeodと書かれた電子生徒手帳の画面が映し出された。
宇田川「ジョージ・マクラウド…!?」
『夏川さんさっすがー!!…いやあ、実はね。ジョージ・マクラウドクンは、バリッバリの日系アメリカ人なのです!!彼は、母国のアメリカで死刑になった後、『魅神 嶽人』っていう偽名を使って希望ヶ峰学園分校に紛れ込んだのでしたー!!』
相浦「待ってください…!…では、このダイイングメッセージの名前が、魅神さんの本名だとすると…」
佐伯「…アイツは、自殺したって事かよ!?」
千葉崎「…そんな、奴に限ってそんな事…」
「…でも、無いとは言い切れないかも。」
【提示コトダマ:足場の血痕】
「…足場には血痕があったけど、どれも引きずったような痕はなかった。誰かが、魅神君を焼却炉に突き落としたとすると、あの高さのある手すりの上から突き落とさなきゃいけない。…そうすると、あんなにきれいな状態で血痕が付くとは考えられないんだ。」
千葉崎「…じゃあ、奴はやはり自殺したという事なのか…?」
相浦「…でも、一つ気になることが…」
…アレの事か?
【提示コトダマ:パルス銃】
「…それって、パルス銃の事?」
相浦「…はい。魅神さんは、なんであんなものを持っていたんでしょうか…?」
…パルス銃を持っていた理由。
…それは。
閃きアナグラム
次々と、頭の中にピースを素早く拾って、組み合わせて…
…これだ!!
「…監視カメラの停止?」
「…魅神君は、監視カメラを止めるためにパルス銃を持ってたんじゃないかな…?…内通者なら、そういう物は手に入れられそうだし…」
千葉崎「…でも、なぜそう言い切れるのじゃ?」
アレを証拠品として提示しよう。
【提示コトダマ:映らなくなった監視カメラ】
「監視カメラが映らなくなったのは、確認したよね?…多分、それはパルス銃を使ったからだよ。」
千葉崎「な…なんと…!」
佐伯「じゃあ…」
アナスタシア「…そうだ。…あいつは、監視カメラを壊した後、自分で焼却炉に飛び込んで…自殺したんだ。」
宇田川「…わかりませんね。なぜ、そんな事をする必要があったんです?」
アナスタシア「…私が魅神を殺して、学級裁判で私がクロに決まっておしおきされる…それが、アイカが思い描いていたシナリオだった。…アイカの内通者の魅神は、そうなるように私を煽ったんだ。」
千葉崎「…ますますわからんぞ。…だったらなぜ自殺した?」
アナスタシア「…あいつは、最期に、自分の命を利用して飼い主のアイカに刃向かったんだ。…私に自分を殺させるというアイカのシナリオを崩すために、自ら命を絶った。」
アナスタシア「…『ざまあみろ』。それが、あいつの最期の言葉だったよ。」
アーニャちゃんは、泣きながら話していた。
相浦「…そんな…!…そんな事が、事件の真相だったなんて…!」
千葉崎「あやつは、アイカに逆らうために自殺したというのか…何という奴じゃ…!」
「みんな、よく聞いて。…今から話すのが、事件の真相だよ!」
クライマックス推理
次々と頭の中に浮かぶピースを組み立てて…
…これが、事件の真相だ!!
Act.1
まず魅神君は、アイカの指示通り、アルターエゴを盗んでアーニャちゃんのヘイトを高めた。…アイカは、魅神君をアーニャちゃんに殺させる事で、自分の手を汚さずに魅神君とアーニャちゃんを始末しようとしたんだろうね。魅神君は、アルターエゴを人質に、焼却炉に向かうようにあたしたちを煽った。…そして、アイカの計画通り、ネコババした鍵でクロスボウを盗んで、魅神君が指示した焼却炉に一人で向かった。
Act.2
そしてアーニャちゃんは、アルターエゴを返すようにクロスボウで魅神君を脅した。でも、魅神君はそれをあえて拒否した。魅神君への殺意が頂点まで達したアーニャちゃんは、魅神君をクロスボウで撃った。魅神君は、足場の上を走り回って逃げたけど、アーニャちゃんが放った矢を受けて、致命傷を負ってしまった。…そして、アーニャちゃんは、走れなくなった魅神君にトドメを刺そうとした。…ここまでは、アイカの計画通りだったんだ。
Act.3
…だけどここから、アイカにとって予測していなかった事態が起こった。…なんと、魅神君が、隠し持っていたパルス銃を使って、監視カメラを映らなくさせてしまったんだ。そして、魅神君は、自分の身体に刺さっている矢を抜いて、壁に血文字で、自分の本名である『George』と書いた。…今思えば、これは犯人が宇田川君に罪を着せるために書いたんじゃなくて、魅神君が、自殺した事を自分で書き遺たメッセージだったんだ。
Act.4
そして、魅神君は、アイカに対して、最期の抵抗をしたんだ。彼は、焼却炉に飛び込み、自ら命を絶った。彼の死を見届けたアーニャちゃんは、モノクマを呼んで、焼却炉の中の死体を調べさせた。…魅神君が断末魔に遺した言葉。…最初に聞いた時は、何を言っているのかよく聞き取れなかったけど、多分こう言ったんだ。『ざまあみろ』。…これは、魅神君の、自分を内通者として操り、多くの命を弄んできたアイカに対する、最初で最期の報復だったんだ。
「『超高校級の死刑囚』魅神 嶽人君…いや、
ジョージ・マクラウド君の自殺
…これが事件の真相だよ!!」