リボーンダンガンロンパ80th 帰ってきた絶望の高校生   作:M.T.

34 / 45
第5章 非日常編③

佐伯「なんだよ、夏川ちゃん…もう、話し合う事なんて無えだろ?」

 

相浦「…確かに、真相に辿り着くのが少し早かったかもしれませんが…あのVTRに映っていた事は事実ですし…」

 

「…あれは、事件の一部に過ぎないんだ。真実は、まだ奥底に眠ってる!!」

 

『…へえ。面白いじゃん!そういうの。じゃあオマエラ、気の済むまで議論を続けたらいいよ!!』

 

 

議論開始

 

 

千葉崎「何を言うか!パリンチェ殿が魅神殿を殺したこれが真実じゃろうが!!」

 

相浦「…そ、そうです!…きっと、あの後クロスボウでトドメを刺したんです!」

 

 

「それは違うよ!!」

 

 

反論

 

相浦「な、何かおかしな発言がありましたか?」

 

「魅神君は、アーニャちゃんのクロスボウでトドメを刺されたわけじゃ無いんだよ!!」

 

 

【使用コトダマ:録音された音声】

 

 

論破

 

「…みんな、これを聞いて。」

 

あたしは、録音された音声を流した。

 

『あ゛ぁあああっあ゛ぁあああああああぁぁあああああああ!!!…あ゛っ…あぁあ…ざ…み…』

 

相浦「…今のは?」

 

宇田川「…魅神君の叫び声でしたね。…何やら、後ろで何かが焼ける音がしているようですが。」

 

「…そう、魅神君の死因は焼死なんだ!!」

 

相浦「…で、でも…パリンチェさんが突き落として殺したという可能性も…」

 

「…アーニャちゃん以外の人が殺したって可能性もあるんじゃない?」

 

宇田川「心当たりあるんですか?」

 

…アレを提示してみよう。

 

 

【提示コトダマ:壁の血文字】

 

 

「…コレ見て。」

 

血文字の写真をみんなに見せた。

 

相浦「…これは?」

 

「魅神君が残したダイイングメッセージ…だと思う。」

 

佐伯「George…ゲオルゲ?」

 

アナスタシア「…ジョージ。」

 

佐伯「…え?」

 

アナスタシア「…ジョージ。その血文字の読み方。」

 

佐伯「なんだと…!?」

 

千葉崎「なんと…!…では、犯人は…」

 

みんなが宇田川君を見る。

 

佐伯「…宇田川。お前の名前、確か譲治(ジョウジ)だったよな…?」

 

宇田川「…僕じゃありませんよ。…犯人が、僕に罪を着せるために書いたんでしょう。」

 

「これ、魅神君の字だよ。」

 

宇田川「…だったら、魅神君が、いたずらで書いたんじゃないですか?」

 

佐伯「でも、いくらアイツでも、死に際にそんなしょうもないいたずらするか…?」

 

宇田川「そんなの知りませんよ。…魅神君の事です。最期までそういうくだらない事をし続けたんでしょう。…アイツは、そういう男です。」

 

(確かに…何考えてるかわかんない人だったからな…魅神君は。)

 

千葉崎「言い訳が苦しいぞ!!宇田川!!もう、犯人は貴様で決まりじゃ!!」

 

相浦「…千葉崎さん、もうやめてください!!譲治さんがそんな事するわけないじゃないですか!」

 

アナスタシア「…惚れた男が疑われた途端に元気になったな。」

 

宇田川「貴女こそ、疑いが僕に移ったからって調子に乗ってません?」

 

アナスタシア「何だと…!」

 

「一回落ち着いて!!…よく考えて議論しようよ!!」

 

 

議論開始

 

 

宇田川「…僕は犯人じゃありませんからね。」

 

千葉崎「口を慎めい!!もう貴様が犯人で決まりじゃ!!」

 

佐伯「そうだぞ!!お前以外にジョージって名前の生徒なんていねえだろうが!!」

 

 

「それは違うよ!!」

 

 

反論

 

佐伯「俺の発言のどこがおかしいんだよ!!」

 

…あったはずだ。佐伯君の発言の矛盾を証明する証拠が。

 

 

【使用コトダマ:職員室の資料】

 

 

論破

 

「…コレ見て。…ジョージ・マクラウドっていう生徒が、いるっていう記録があるんだ!!」

 

佐伯「じゃあ、あのダイイングメッセージは、宇田川の事じゃなくて…」

 

千葉崎「この、ジョージ・マクラウドという奴の事だったというのか…!?」

 

相浦「…でも、一体誰なんですか?それは…」

 

宇田川「僕たち80期生の中にいるって事ですよね?」

 

「…手がかりなら、無いことはないよ。」

 

 

【提示コトダマ:剥がれた顔写真】

 

 

「…ここ。見て。…多分、この髪の色が手掛かりになるんじゃないかな?」

 

千葉埼「…本当に、この中の誰かの仕業なのかのぉ。」

 

佐伯「…おい、白黒オモチャ!…本当に、ここにいる生徒は最初の16人で全部なのかよ!?」

 

『うん。そーだよ。…やだなあ。どっかにもう一人隠れてるとでも思ったワケ?忍者じゃないんだからさー!』

 

佐伯「でも、そんな奴16人の中にいねえぞ!?」

 

…それは。

 

 

【提示コトダマ:偽名】

 

 

「…偽名、だと思う。」

 

千葉埼「偽名じゃと!?」

 

「うん。あたし達に偽名を名乗ってたジョージ・マクラウドが、あたし達の中に紛れてたのかも。」

 

…生徒は、全部で16人?…だとすると、ジョージ・マクラウドは…

 

顔写真の髪の色から推測すると…

 

 

人物指定

 

あたしは、ゆっくりと、その人の…

 

 

 

 

 

遺影を指差した。

 

「…魅神 嶽人君。…彼の本名じゃない?」

 

千葉崎「な…なんと…!…一体、なんの根拠があってそんな事が言えるのじゃ!!」

 

…それは。

 

 

【提示コトダマ:魅神君の電子生徒手帳】

 

「…これが根拠ってわけじゃないけど…魅神君の電子生徒手帳、壊れてて見れないんだ。…彼の本名が、ここに書かれてるとしたら…?」

 

『あちゃー…画面がバッキバキだね!しょうがないなあ、特別に、魅神クンの電子生徒手帳になんて書かれてたのか見せてあげる!』

 

スクリーンに、電子生徒手帳の画面が表示される。

 

…そこには。

 

 

 

 

 

George MacLeodと書かれた電子生徒手帳の画面が映し出された。

 

宇田川「ジョージ・マクラウド…!?」

 

『夏川さんさっすがー!!…いやあ、実はね。ジョージ・マクラウドクンは、バリッバリの日系アメリカ人なのです!!彼は、母国のアメリカで死刑になった後、『魅神 嶽人』っていう偽名を使って希望ヶ峰学園分校に紛れ込んだのでしたー!!』

 

相浦「待ってください…!…では、このダイイングメッセージの名前が、魅神さんの本名だとすると…」

 

佐伯「…アイツは、自殺したって事かよ!?」

 

千葉崎「…そんな、奴に限ってそんな事…」

 

「…でも、無いとは言い切れないかも。」

 

 

【提示コトダマ:足場の血痕】

 

 

「…足場には血痕があったけど、どれも引きずったような痕はなかった。誰かが、魅神君を焼却炉に突き落としたとすると、あの高さのある手すりの上から突き落とさなきゃいけない。…そうすると、あんなにきれいな状態で血痕が付くとは考えられないんだ。」

 

千葉崎「…じゃあ、奴はやはり自殺したという事なのか…?」

 

相浦「…でも、一つ気になることが…」

 

…アレの事か?

 

 

【提示コトダマ:パルス銃】

 

 

「…それって、パルス銃の事?」

 

相浦「…はい。魅神さんは、なんであんなものを持っていたんでしょうか…?」

 

…パルス銃を持っていた理由。

 

…それは。

 

 

閃きアナグラム

 

 

次々と、頭の中にピースを素早く拾って、組み合わせて…

 

…これだ!!

 

 

「…監視カメラの停止?」

 

「…魅神君は、監視カメラを止めるためにパルス銃を持ってたんじゃないかな…?…内通者なら、そういう物は手に入れられそうだし…」

 

千葉崎「…でも、なぜそう言い切れるのじゃ?」

 

アレを証拠品として提示しよう。

 

 

【提示コトダマ:映らなくなった監視カメラ】

 

 

「監視カメラが映らなくなったのは、確認したよね?…多分、それはパルス銃を使ったからだよ。」

 

千葉崎「な…なんと…!」

 

佐伯「じゃあ…」

 

アナスタシア「…そうだ。…あいつは、監視カメラを壊した後、自分で焼却炉に飛び込んで…自殺したんだ。」

 

宇田川「…わかりませんね。なぜ、そんな事をする必要があったんです?」

 

アナスタシア「…私が魅神を殺して、学級裁判で私がクロに決まっておしおきされる…それが、アイカが思い描いていたシナリオだった。…アイカの内通者の魅神は、そうなるように私を煽ったんだ。」

 

千葉崎「…ますますわからんぞ。…だったらなぜ自殺した?」

 

アナスタシア「…あいつは、最期に、自分の命を利用して飼い主のアイカに刃向かったんだ。…私に自分を殺させるというアイカのシナリオを崩すために、自ら命を絶った。」

 

アナスタシア「…『ざまあみろ』。それが、あいつの最期の言葉だったよ。」

 

アーニャちゃんは、泣きながら話していた。

 

相浦「…そんな…!…そんな事が、事件の真相だったなんて…!」

 

千葉崎「あやつは、アイカに逆らうために自殺したというのか…何という奴じゃ…!」

 

「みんな、よく聞いて。…今から話すのが、事件の真相だよ!」

 

 

クライマックス推理

 

 

次々と頭の中に浮かぶピースを組み立てて…

 

…これが、事件の真相だ!!

 

 

Act.1

 

まず魅神君は、アイカの指示通り、アルターエゴを盗んでアーニャちゃんのヘイトを高めた。…アイカは、魅神君をアーニャちゃんに殺させる事で、自分の手を汚さずに魅神君とアーニャちゃんを始末しようとしたんだろうね。魅神君は、アルターエゴを人質に、焼却炉に向かうようにあたしたちを煽った。…そして、アイカの計画通り、ネコババした鍵でクロスボウを盗んで、魅神君が指示した焼却炉に一人で向かった。

 

 

Act.2

 

そしてアーニャちゃんは、アルターエゴを返すようにクロスボウで魅神君を脅した。でも、魅神君はそれをあえて拒否した。魅神君への殺意が頂点まで達したアーニャちゃんは、魅神君をクロスボウで撃った。魅神君は、足場の上を走り回って逃げたけど、アーニャちゃんが放った矢を受けて、致命傷を負ってしまった。…そして、アーニャちゃんは、走れなくなった魅神君にトドメを刺そうとした。…ここまでは、アイカの計画通りだったんだ。

 

 

Act.3

 

…だけどここから、アイカにとって予測していなかった事態が起こった。…なんと、魅神君が、隠し持っていたパルス銃を使って、監視カメラを映らなくさせてしまったんだ。そして、魅神君は、自分の身体に刺さっている矢を抜いて、壁に血文字で、自分の本名である『George』と書いた。…今思えば、これは犯人が宇田川君に罪を着せるために書いたんじゃなくて、魅神君が、自殺した事を自分で書き遺たメッセージだったんだ。

 

 

Act.4

 

そして、魅神君は、アイカに対して、最期の抵抗をしたんだ。彼は、焼却炉に飛び込み、自ら命を絶った。彼の死を見届けたアーニャちゃんは、モノクマを呼んで、焼却炉の中の死体を調べさせた。…魅神君が断末魔に遺した言葉。…最初に聞いた時は、何を言っているのかよく聞き取れなかったけど、多分こう言ったんだ。『ざまあみろ』。…これは、魅神君の、自分を内通者として操り、多くの命を弄んできたアイカに対する、最初で最期の報復だったんだ。

 

 

 

 

『超高校級の死刑囚』魅神 嶽人君…いや、

 

ジョージ・マクラウド君の自殺

 

…これが事件の真相だよ!!」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。