リボーンダンガンロンパ80th 帰ってきた絶望の高校生 作:M.T.
裁判場に着いた。
…6人。
最初は、16人もいたのに。
10人も死んでしまった。
新しく仲間に加わったアルターエゴも、自爆してしまった。
…だけど、それももう終わりだ。
アイカの化けの皮を剥がして、こんなゲーム終わらせてやる。
そして、みんなで一緒に家に帰るんだ。
亡くなってしまった10人の分まで、生きていくんだ。
覚悟を決めたあたしは、自分の席についた。
『オマエラ、席に着いた〜?』
モノクマが椅子に座ってふんぞり返っている。
「…あ、あなたは…一体私達に何をさせる気なんですか…?」
「今回は誰も死んでねえしな…一体、何を議論するんだよ!?」
「最後の勝負というのも気になるのぉ…。」
『あー、もう!質問責めうざいなぁ〜!!…もしかして、オマエラの中にも、何を議論するのか察してるヤツもいるんじゃないの?』
「…まさか。」
『そうだよ!そのまさか!…今回の議題は…』
『ボクを操っている、『このコロシアイ学園生活の黒幕…アイカこと江ノ島 哀華は誰か』だよ!!』
「アイカの…正体…?」
「それをオレらが解き明かすって事かよ!?」
『そういう事!!…見事アイカを見つけて、真相を吐かせる事ができればオマエラの勝ち!!…でも、もしそれができなければ…うぷぷ…』
「…どうなるかは大体想像つきます。」
『まあ、今まで生き残ってきたオマエラなら、察してるよね〜。それにしても、オマエラよくここまで生き残ったね!!花マルあげちゃうよ〜!』
「ふざけやがって…!」
『そうだね、じゃあお遊びもここまでにして…学級裁判…はっじめっるよ〜!!』
学級裁判開廷!
『じゃあ、自由に議論進めちゃってくっださーい!!』
議論開始
佐伯「ほ…ホントにこの中に黒幕がいるのかよ…?」
千葉埼「アイカが余ら80期生の中にいる証拠も無いしのお…。」
「それは違うよ!!」
反論
千葉崎「何!?貴様、余が間違った事を言ったと申すか!?」
「そうだよ。ちゃんと、アイカがあたし達80期生の中にいる証拠はあるよ!!」
【使用コトダマ:映像】
論破
「あの時見た映像を思い出して!!…女の子が、黒い人物に対して、「アイカ」って呼んでたでしょ?…つまりこれが、あたし達80期生の中に『超高校級の絶望』江ノ島 哀華が紛れ込んでいた事の証明だよ!!」
佐伯「アイカは、オレらが記憶を消されている間に、俺らと一緒に生活してたって事かよ…!?」
宇田川「…そして、こうしてデスゲームが行われていると言う事は、アイカはまだ生きている…そして、この学園分校の中の生き残りは16人…つまり、この6人の中にアイカがいるって事です。」
相浦「…そんな!」
千葉崎「嘘じゃろ…?…では、アイカは今まで、何食わぬ顔で余らと共に学園生活を送っていたと言うのか…?」
…そうだ。
記憶を失う前も、失った後も。
自分の描いたシナリオであたし達が殺し合うのを、一段上から見下ろしていたんだ。
ずっと…
相浦「…嘘でしょ?…ずっと、私達を騙してたって事ですか…?」
佐伯「マジかよ…それが本当だとしたら、アイカってとんでもねぇ奴だな…誰にも悟らせずに、ここまで来たって事だろ…?」
宇田川「…そういえば、パリンチェ君。アイカについて何か思い出しましたか?」
アナスタシア「…すまない。…思い出そうとすると、ノイズがかかって…」
千葉崎「なんじゃそれ。都合のいい思い出し方じゃな。」
アナスタシア「…何だ貴様。私を疑っているのか?」
千葉崎「当たり前じゃろうが。『超高校級の処刑人』なんて物騒な肩書きを名乗った時から、貴様は怪しいと思っておったわ。」
アナスタシア「…死にたくなければ口を慎め。」
千葉崎「この状況で人を殺そうと考えるなど、よっぽど度胸があるようじゃな。」
相浦「…ちょ、ちょっと、落ち着いてください…!」
「相浦さんの言う通りだよ。一回みんな落ち着いて議論しようよ。」
宇田川「…そうですね。冷静さを欠いて議論をするなど、愚の骨頂です。…二人とも、一旦落ち着きましょう。」
アナスタシア「…わかった。」
佐伯「なあ、なんでもいいから、アイカの正体のヒントになりそうなものを見つけた奴とかいねえか?」
宇田川「さっきの映像では全くわかりませんでしたし、せめて具体的な容姿などがわかれば…」
「…証拠って言えるかどうかわかんないけど、見つけたよ。手がかり。」
【提示コトダマ:記念写真】
「…これ見て。ほら。さっきの映像の、黒い生徒がいたとこ。」
佐伯「これは…金髪の…ツインテールか?」
アナスタシア「モノクマの髪飾り…って事は…」
「うん。この金髪ツインテールが、アイカの可能性が高いね。」
宇田川「でも、その写真から犯人像を絞るのは危険なのでは?…もしかしたら、変装しているかもしれません。」
相浦「…完璧に変装されてしまっていては、犯人の絞りようがありませんね…。」
佐伯「議論は振り出しに戻る…か。」
「ちょっと待って!!」
宇田川「…どうしたんです?夏川さん。」
「…まだ、アイカについての手がかりが残ってるんだ。」
【提示コトダマ:法正からの暗号】
あたしは、法正君の手紙を見せた。
相浦「…こ、これは…?」
「…法正君が遺してくれた手紙だよ。…読んでみて。」
僕を外まで連れて行って。
人を殺したから、僕は罪を償わないといけない。
僕の気持ちに気づいて。
頭を使って考えて。
謎を解き明かして。
法正 良馬
P.S. Please use your head
千葉崎「この手紙がどうしたというのじゃ?」
「これは、法正君からの暗号だよ。」
佐伯「あ、暗号!?」
…
この手紙を見た瞬間、わずかに瞳孔が開いたのを見逃さなかった。
以前、法正君に聞いた事がある。
瞳孔は、緊張している時開くって。
…アイカは、理解してしまったんだ。
自分の正体に気付いた法正君が、最後に遺した手紙に、それを隠した事を。
そして、恐れているはずだ。
真実を暴かれる事を。
宇田川「夏川君、貴女はこの暗号が解けたんですか?」
「…うん。かなり辞書に頼ったけどね。」
相浦「じ…辞書?」
アナスタシア「…あ、わかった。」
千葉崎「何がじゃ!?」
アナスタシア「…この暗号を解く鍵…それは。」
閃きアナグラム
アナスタシア「和英変換だ。」
佐伯「わ、和英変換ん!!?」
アナスタシア「…この手紙を英訳すると、こうなる。」
Take me outside.
Having killed person,I have to pay for the crime.
Realize my feelings.
Use your head and think.
Solve the mystery.
Housei Ryouma
佐伯「これをどうすんだよ?」
千葉崎「頭を使って考える…もしや。」
佐伯「何だよ、千葉崎ちゃん。分かったのか?」
千葉崎「…縦読みじゃ。文の最初の文字だけを読むんじゃ。」
佐伯「…えっと、T…H…R…U…S…H?」
佐伯「…THRUSHだ!!」
アナスタシア「それが答えだ。」
佐伯「…でも、THRUSH?って、どういう意味だ…?」
アナスタシア「…thrushは英語で…」
アナスタシア「…鶫(ツグミ)だ。…これでアイカの正体が分かっただろう?」
「…そう。…アイカは…。」
「…それは。」
人物指名
…どうか、暗号の解き間違いであってくれ。
君が犯人だなんて、疑いたくなかった。
…だって、君は『希望』を失ったあたしに、もう一度『希望』をくれたから。
誰よりも優しかった君が、どうして。
…なんで、今まであたし達を騙していたんだ。
迷いながらも、あたしはその人物を指名した。
「…君だよね?
『超高校級のエンジニア』相浦 つぐみさん。」
相浦「…え?…な、夏川さん…急に何を…」
相浦さんは、なぜ自分が疑われているのかわからないという様子だった。
「…ごめん。こんな事はしたくなかったけど。」
あたしは、懐から素早く拳銃を抜いて構えた。
宇田川「夏川君…何を…!」
「…みんなで一緒に家に帰りたいんだ。」
ーバン
【生徒数】残り?名