リボーンダンガンロンパ80th 帰ってきた絶望の高校生   作:M.T.

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物語の進行の都合上、編集しました。


第1章(非)日常編②

全員の調査報告が終わった。

 

「お・な・か・す・い・たぁー!!!」

 

小林さんの声が、食堂中に響く。

 

ふと時計を見ると、12時を回っていた。

 

「おや、もうこんな時間ですか。(わたくし)が何かお作りしましょう。…皆様、何かお召し上がりになりたいものはございますか?」

 

銀杏田君が、席を立って食堂に向かう。

 

「カレー!!ハンバーグ!!うどん!!オムライス!!ピザ!!全部お肉たっぷりがいいのだ!!」

 

真っ先に小林さんがリクエストする。

 

「あ、じゃあ私は焼き鳥!ネギたっぷりでお願い!」

 

「たこ焼き食いたいなぁ。あ、辛いのは嫌やで?」

 

「ハンバーガーとポテト頼むわ!」

 

「アタシはチーズタッカルビで。」

 

「米を!!白米を食わせてくれ!!!」

 

「冷、この前言っていた“らぁめん”というものを食べてみたいですわ。お願い出来るかしら。」

 

「余は蕎麦が食べたいのぉ。」

 

「生の内臓が食いてェな〜。」

 

続けて奴目さん、明石君、佐伯君、真樹さん、九十九君、金剛寺さん、千葉崎さん、魅神君がリクエストした。

 

「矢継ぎ早じゃねぇか!!君たちホントはお腹空いてたの!?」

 

思わずツッコんでしまった。

 

「…春巻き。」

 

法正君がボソッと呟いた。

 

(…遠慮してる!あたしがツッコんじゃったせいだ…なんかゴメン!!…ええい、腹が減っては戦はできぬ!!あたしもなんか頼んじゃえ!!)

 

「あ、あたし肉まんとあんかけ焼そばが食べたいな!銀杏田君、さっき手当てしてもらったばっかだけど、お願いできるかな!?」

 

「…お魚の料理をお願いします。」

 

「…サ、サンドイッチをいくつか…簡単なもので構いません。」

 

「じゃあ僕も相浦君と同じものを。」

 

「…ボルシチ。」

 

あたしのリクエストの後に、残りの4人がリクエストをした。

 

 

銀杏田君が、注文された料理すべてを持ってきた。

 

「お待たせして申し訳ございません。」

 

「…ほ、本当に全部作ってきた…」

 

あたしが銀杏田君の完璧超人っぷりに呆気にとられていると、横では金剛寺さんが興味深そうにラーメンを見つめていた。

 

「こ…これが、庶民の食べ物…“らぁめん”…」

 

「じゃあお腹ペコちゃんだから、早く食べよ!?」

 

小林さんが催促する。

 

「いただきます!」

 

全員が食前の挨拶をし、食事をはじめる。

 

…おいしい。こんな特殊な状況下なのに、ごはんがめっちゃおいしい。

 

こんなに大人数で一緒に食事したのが久しぶりだからかな?

 

あたしは、銀杏田君が作ってくれた料理を口に運び、噛み締めた。

 

なぜか、涙が溢れてきた。

 

 

全員の食事が終わった。

 

「おいしかったー!!」

 

「“らぁめん”…とても美味しかったですわ。庶民は、毎日あんなに美味しいものを食べていらっしゃるのですね。羨ましいですわ!」

 

特に、小林さんと金剛寺さんは大満足だったようだ。

 

「では、食事も終わった事ですし、探索に戻りませんか?まだ見落としているところがあるかもしれません。」

 

黒須君が提案した。

 

「アーニャちゃんが見取り図を持ってきてくれたから、今度は楽に探索できるね!」

 

奴目さんが嬉しそうに言った。

 

「…この購買部っていうのが気になる。」

 

見取り図を指差しながら、言ってみた。

 

「だね。じゃあ、僕も行ってみようかな。…他のみんなは?」

 

法正君が、みんなに質問した。

 

「そうですね…特に行きたい場所も無いですし…引き続き、手分けして探索をするのはどうでしょう?」

 

黒須君が提案し、みんな納得したので、食事の後は別行動をとる事になった。

 

 

目的地に着くと、ガチャガチャのようなものが置いてあった。

 

「…何これ。」

 

「…夏川さん、これ…。」

 

法正君は、コインのようなものを見せた。

 

コインには、モノクマが描かれていた。

 

「なにこれ?」

 

「…さあ。ここに来る途中、拾った。…ねえ、もしかしてこれ、このマシーンに入れて使うんじゃない?」

 

法正君が、早速ガチャガチャを使おうとしていた。

 

「え!?いやいや、ちょっと、それ拾ったやつでしょ?いいの!?完全にドロボーだよね!?」

 

「迂闊に落とす方が悪いんだよ。…それに、何事も試してみないと始まらないでしょ?校則でも禁止されてないしね〜。」

 

法正君は、笑顔でゲスい事を言って、ガチャガチャにコインを入れる。

 

「わー!!やっちゃったよこの人!!ねえ、いいの!?これ!!」

 

「あ、なんか出てきたよ〜。やっぱり、これで使い方合ってたんだ。」

 

法正君は、呑気に出てきたものを確認する。

 

「うわー…ねえ、これどういう状況!?ちょっと、誰か何とか言って!」

 

『あ、早速『モノモノマシーン』使ったの?』

 

いきなり後ろからモノクマが現れた。

 

「ひっ…!!」

 

『そんなにビックリしなくていいじゃーん!それはね、『モノモノマシーン』って言って、さっき法正クンが入れた『モノクマメダル』を入れてガチャを引くと、プレゼントが出てくるのだ!』

 

「プレゼント…?」

 

『まあ、オモチャとか日用品とか色々だよ!機会があれば、ジャンジャン使ってね!』

 

そう言うとモノクマは去っていった。

 

 

午後6時を周り、全員の探索が終わった後、また食堂で報告会を開いた。

 

…報告会って言っても、千葉崎さんが淹れてくれたお茶を飲みながらまったりするだけなんだけど。

 

横では、相浦さんと宇田川君が難しい話で盛り上がっていた。

 

…理系同士仲良いのかな、この二人。

 

「それで、その方法がですね…」

 

「あ、知ってます!確か滑車の原理ですよね!?」

 

「おや、貴女も論文を読んだんですか?」

 

「はい、面白かったですよね…!」

 

…あたしには、何がなんだかさっぱりだ。

 

「なあ、夏川ちゃん。何か収穫あった?」

 

佐伯君が話題を振ってきた。

 

「収穫っていうか…なんか、購買部に『モノモノマシーン』っていうガチャガチャがあったよ。『モノクマメダル』っていうメダルを使って遊ぶらしいんだけど…法正君が、拾ったメダルで遊んでた。」

 

「…それは、持ち主のわからないメダルで勝手に遊んだ、という事ですか?法正君、意外と外道な事しますね…。」

 

黒須君の発言に、あたしは心の中で頷いた。

 

珍しく、この人が常識人に思えた瞬間だった。

 

…まあ、正しい遊び方らしいから結果オーライなんだけどさ。

 

「えへへ…」

 

(褒めてないから。)

 

「ねえ、そのガチャガチャの中身って、なんなの?」

 

真樹さんが食いついてきた。

 

「なんか、オモチャとか日用品とか色々だって。何が出るかは、引いてみないとわからないみたい。」

 

「ふーん…」

 

真樹さんの目の色が変わった。

 

…失敗した。真樹さんの前で話したあたしがバカだった。

 

今後、絶対何かあるたびにメダル寄越せって言われるよ…。

 

「他のみんなは?」

 

法正君が、しれっと話題を変えた。

 

「…体育館倉庫がありましたね。鍵は、電子生徒手帳で開くようです。…夜時間には立ち入り禁止区域になっているので、詳しく調べるなら今のうちだと思いまして。ある程度調べておきました。」

 

黒須君が説明を始めた。

 

…この人結構仕事できるタイプなんだな。

 

そんなこんなで話し合いをしていると、突然モノクマが現れた。

 

『ちょっとちょっと〜!?何まったりしてんの!?誰も殺し合ってないじゃん!!オマエラ、外に出たいんじゃなかったの?』

 

「なんじゃ、うるさい奴が来よったわ。今余は忙しいのじゃ。あっちへ行けい。」

 

『あれれ〜?なんか、みんなボクに対して冷たくない?』

 

どの口が言うか、全員がそんな顔をした。

 

『なんでみんな殺し合ってくれないのかな〜?何が足りないんだろう…あ、そうだ!』

 

 

 

 

動機だ!動機が足りないんだ!』

 

「動機…?」

 

『うぷぷ…そりゃそうだよね!いくら外に出たいからって、いきなり動機も無しに自分に実害のない同級生を殺せないよね!いやあ、ボクとした事がうっかりしてたよ!』

 

『と、いうわけで、オマエラに、ボクから動機をプレゼントしたいと思います!!』

 

「どういう意味…?」

 

奴目さんが質問をする。

 

『うぷぷ…オマエラに、ちょっとした映像を見せたいと思います!!…って言っても、ここで見られるわけじゃないんだよね。学校内の、『ある場所』に行けばその映像が見られるよ!!』

 

「ある場所…?」

 

「『視聴覚室』の事やと思うで。見取り図に描いたあるしなぁ。」

 

明石君が、見取り図を指しながら言う。

 

「…そこに、人を殺す理由が映されてるって事ですよね…」

 

相浦さんが呟くと、周りの空気が一気に重くなる。

 

誰も、視聴覚室に行きたがらない。

 

「…あたしが行ってこようか?」

 

提案してみた。

 

「…え、でも、そこに『動機』があるんでしょ?もし、アンタに何かあったら…」

 

「そうです、何かの罠かもしれません。迂闊に行動しない方が良いでしょう。」

 

真樹さんと宇田川君が止めに入る。

 

「大丈夫、ちょっと確認してくるだけだから!あたしは、何があってもみんなのうちの誰かを殺したりなんかしないから、安心して!」

 

この学園生活から全員で抜け出すためにも、あたしが絶望しちゃいけないんだ。

 

そう決心して、笑顔を見せた。

 

「…じゃあ、僕も一緒に行くよ。それなら文句ないだろ。」

 

提案したのは法正君だった。反論は無かった。

 

「…決まりだね。じゃあ、行ってくる!」

 

 

視聴覚室に入ると、真っ先に大きなスクリーンと段ボールが目に入った。

 

恐る恐る確認すると、全員分の名前が書かれた人数分のDVDが入っていた。

 

それを確認した法正君は、視聴覚室を後にした。

 

「みんなに報告してくる!」

 

 

あたしは、1人になった。

 

…せっかくだし、誰かが来る前に自分の分だけ見ちゃおっかな?

 

近くのデッキにDVDを入れた。

 

しばらく黒い画面が続いたあと、映像が映し出されるー

 

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