IS転生 俺の相棒は胃薬です   作:魚介(改)貧弱卿

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第14話 紅緊急会議

「フィリップ、起きたんで連絡した、俺だ…問題なことに謎のナノマシンが体内に混入している、念のためにメディカルチェックをお願いするよ」

 

「了解した、ナノマシンだね?

精密検査が必要になると思うから、こっちに帰っては来れるかな?」

 

フィリップとの通信は社専用端末の000の三桁キーで直通回線を使える、これは社長以下社員全員の端末で使えるものなのだが、アクセス権は端末の設定によるので、それを知っている人物は意外と少ない

 

のだが、俺はそれを使えるので

躊躇なく連絡をつける

これで晴羽とその他幾人かに情報が伝わるだろう…盗聴対策は施しているが

あまり長くは使えないとみたほうが良い

 

「晴羽と合流し次第の話だけど、出来るだけすぐに戻るよ…じゃあさっさと切るぞ」

「はい、晴羽には伝えておくよ」

 

「了解、俺は大人しく寝とくよ」

 

そして、通信を切り

俺は本来の看護師を待ちながら寝る事にした

 


 

「よし、ではこのアイデアについてだが…?通信だと?」

 

社長(神)の会議中に急に電話がかかってきた、とはいえ車内ほぼ全員がアンドロイド、ガイノイドなので内蔵装置の方の通信機での通話であるが

 

「さきほどようやく《彼》が目覚めたようだ、本人から電話があった

彼のisについては現状所在不明だけれど、確認したところ負荷値の判定はG+

よくもまぁ目を覚ませたものだよ

一歩間違えなくても死んでしまう所だったんだ、当然ながら相応の責任は取ってもらおうじゃないか」

 

フィリップの声が会議室に響く

そして、その声は

 

「is開発部門、オルガ・イツカおよび櫻井了子、この二人がメインとして開発されていた機体『ストライク』この機体の欠陥が露呈したわけだが…一体どうしてくれるんだい?」

 

どこまでも冷え切っていた

 

「待ちなさい、それは私の責任よ

彼の機体は高負荷高性能を念頭に置いた高機動汎用機体、そのシステムの開発者は私、責任は私が取るわ」

 

通信に答えて席を立つ了子=フィーネコピー

 

「シンフォギアと同じような段階式のロックでは足りなかった、機体自体の使用検証、実機での運用実験の不足、ダイレクトフィードバックシステムも不完全な状態での強引な運用、言い訳はいくらでもできるけれど

それでも私の能力不足には違いないもの」

 

フィーネはどこまでも毅然としてフィリップの映像を睨む

「私の解体で済むならそうして頂戴、メンテナンスや次世代機の開発については後継機体に任せるわ」

 

「何を言っているのかな?」

 

しかし、フィリップの声は硬い

 

「その程度で済むのなら最初から会議を中断してまで提示してはいないよ、櫻井女史

僕は君の解体を進言しているわけじゃない、ただストライクの機能上の欠陥を是正して、然るべき処置を取った上で彼に謝罪するべきだと言っているんだ」

「…むしろそれでは軽いのではないか?」

 

ゼロの言葉に軽く頷く者達を見ながら、ロックマンが反論する

 

「彼女だけに責任を問うのは間違っているよ、同じ開発セクションなら所属していた僕だってそれに問われるべきだ」

「いや、君は機械系の開発部を外れていたからね、厳密には違うセクションに所属している、むしろ追加で問うべきはオルガ・イツカの方だろう」

 

フィリップの無機質な声は

一切の変調なく

 

「俺が責任どうこうなんて言える立場じゃねえのはわかってるだろうが

一つ言わせてもらおう」

 

そして、会議室には変調が生まれた

九龍翼、乱入である

 

「まず最優先にするべきは

ストライクの回収じゃないか?

今の問題はそこを考えるべきだ

もしこのまま流失なんて事になったら最新技術やこの世界には存在しない技術がそのまんま流れちまうんだぜ?」

 

「それはまずいな…1000%まずい」

 

頭の悪い発言をしているのは

社長と同じ顔をした白スーツの男

最近新造された社長役の予備機体(早い話が交代要員なのだが)の天津垓である

 

「今の段階で技術漏洩なぞ許すわけにはいかないのは確かだ」

「ならどうするというんだ?」

 

冷静すぎるツッコミが社長(神)から社長(45%)に入った

 

「俺達鉄華団がストライクの捜索に入る、フィーネは後継型機体の製作を

マンパワーはどうせ足りてるんだ、

ここからは足の勝負だぜ!」

 

「…なら出来るだけ早く見つけてくれ、もう行っていいぞ」

「おう!ミカ、ビスケット!」

 

通信を掛けて鉄華団を動かしたらしいオルガは再び席に座る

 

「鉄華団代表として俺は会議を聞かせてもらうぞ」

「…よい、全て聞かずとも通信のデータを送る」

 

ゼロの言葉がオルガの背を押し

鉄華団は全員出撃態勢に入った

…とは言っても、is島に入れるのは女性だけ、ガンダムバティンとガンダムマルパス、そしてガンダムアザーゴならば透明化できるが

都合上、常時透明化を強いられる状態の3人を追加したところでさほどの違いはなく…やはり足りないだろう

 

「なら、どうするか

と言ったところだが…」

 

「躯体の換装なら任せなさい、遠隔操作のボディだけでいいなら二時間でできるわ」

「エイジビルダーの準備してきます!」「あ、ボクも手伝いますよ!」

 

フリットとAXL(アクセル)が走りだして行き、フィーネがデバイスにデータを転送しはじめる

 

「…その連中は除いて会議を続行するべきではないか?」

「1000%同意する」

「僕もそう思うよ」

 

幾人かを欠きながら

ゼロ・45%・フィリップにとりなされた会議が再開した

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