IS転生 俺の相棒は胃薬です   作:魚介(改)貧弱卿

6 / 18
第6話

「…えっと…これは」

 

リムジンを降りた先にあったのは

…どう見ても、カルデア

 

「ここは…」

「晴羽先輩のシステマースソーラァレ、内部の…市役所になったカルデアです」

「やっぱりかぁ…ハハッ…」

 

乾いた笑い声しか出てこないが

原作通りの雪山でもないのに

なぜカルデアかあるのかと言うと

 

「トリスメギストスを活かしてデータの統括保存、引き出しを行う市役所的な扱いをされている施設です、統括管理局、とも呼ばれています」

 

「なるほど分からん」

 

結局まるで分からなかった

 

「所属の皆さんへの連絡は済んでいますので、中に行きましょう」

 

言われるがままにカルデアに連れ込まれ

 

「カルデアス…これが」

 

青く輝く、巨大な地球儀

魔術により、地球そのものの霊

ガイアを降霊した擬似天体、

地球の縮小モデル

 

それがカルデアス

 

「わかっているじゃない!貴方みたいな一般市民が軽々しく目に入れる事が出来るようなものじゃないのよ」

 

高飛車な声がホールに響く

それはあまりにも突飛で、

調子が外れていた

 

「あ、()()()!…ちょうど良かった、今から施設紹介を兼ねて、自己紹介をしようと思っていたので、一番槍をお願いします」

「え?ちょっと!それって捨て石よね!?」

 

「何をいうんですか!捨て石なんかじゃありません!ちゃんとした栄誉であり、私たちの道を切り開く指針になってくださいと言っているだけですよ」

 

 

二人は俺たちそっちのけで

口論を始める

 

「あのー?」

 

晴羽が口を挟みに行き…

 

その直後、女同士の喧嘩に口を挟んだ男の哀れな末路が展開される方思いきや

 

「仕方ないので、私が先に行きます

…改めまして、マシュ・キリエライトと申します、この統括管理局、フィニス・カルデア所長を務めております」

 

「副所長の天文科教授(ロード・アニムスフィア)、オルガマリーよ、カルデア内部の研究所、天文台としての機能は私が統括してるわ」

 

「…えっと、医務、衛生管理のセクションリーダー、ロマニ・アーキマンだ

他にも色々やってるから、何かお困りの事があれば任せてくれ」

 

「転生者の笛吹巽だ、よろしく

……言うことないよね?」

「転生者の紅奶晴羽だ、よろしく」

 

《いや知ってるよ!》

《知ってますよ!》

 

その場全員からツッコミが入るのだった

 

 

「あ、それは置いておいて

まだ紹介されてないメンバーがいる

彼女は研究室にいる事が多いから、こちらから出向こう」

 

ロマニに館内を案内されて

迷路のような複雑な道を進む

 

「ここは………」

 

しばらくの間、進み続けて

たどり着いたのは

 

謎の工房

 

「よく来たね!このダヴィンチちゃんの魔術工房に!」

「っ?!」

 

物陰から出現したのは

レオナルド・ダ・ヴィンチ

(モナリザバージョン)

 

「レオナルド・ダ・ヴィンチ?」

「そうだよ、私はダ・ヴィンチちゃんさ!」

 

テンションの高さでは他の追随を許さない自己紹介を終えた後、俺たちは

 

 

 

なぜか裏山に来ていた

 

「なぜ一旦カルデアに入ったのに裏山に来たし…」

「それはね…?」

 

晴羽は、木の根元に隠してあったレバーを引き、その瞬間

 

床が陥没した

 

「今度は落下オチかよーっ!?」

「これはどうにも慣れないなーっ!」

 

二人して落下しながら、会話する

もちろん、予告なしに落下させて来た晴羽は許さない

 

「はぁっ!」

足元に炎を放射して、減速する

そしてゆっくりと降下を開始

 

一方の晴羽は空間転移じみた挙動で下の床面に移動、それズルくないか?

 

「…ふっ、世界所有はこれが便利だねぇ」

「セコイぞそれ!転移じゃねえか」

 

「セコイ?僕自身の所有する能力で、僕が保持する世界を自由に操れなきゃ

それこそおかしいでしょ?」

「……確かにそうではあるが…」

 

「おいお前ら!」

 

口喧嘩を始めた俺と晴羽に、後ろから声がかかる

 

その声は、紛れもなく

「「団長!!」」

「おう」

 

鉄華団団長

オルガ・イツカの声だった

 

「…お前ら、強引に落下なんざしやがって、作業の邪魔なんだよ」

 

「あ、はいすいません」

俺が謝ると、頭を掻いてそっぽを向く

 

「あぁ、そりゃいんだよ、で?お前がアレか?新しい転生者か?」

「はい、しばらくお世話になっておりました、笛吹巽です」

 

そうかそうか、と腕を取られる

「こっちだ、付いて来な

ここでは俺達、鉄華団の連中が、任務終わりに屯してんだがよ、MSハンガーも兼ねてるっつー仕様上、こっちの世界ではISも、ここで作ってるんだ」

 

案内された先は、岩盤を空洞化して作ったらしい巨大な洞窟のような空間

 

「うぉぉ…」

「ハッ!すげぇだろ?」

「すごいっす」

 

後ろからついて行きながら、すごいすごいと感想だけは唱える俺と

その更に後ろから笑っている晴羽

 

「…よぉし、お前らぁっ!」

ハンガーの真ん中から、大声を上げる団長

 

「採鉱作業は終わっても!設計開発は終わらねぇ!仕事に戻れ!」

《オス!》

 

強い声とともに、その辺に座っていたり、立っていたりした鉄華団員達が動き始める

 

「お前のIS、設計、開発、組み立てまで一括で受けたのが俺達、鉄華団…なんだが

 

肝心のお前自身がいなかったせいで

今の今まで決まってなかったことがある、お前が決めてくれ」

 

「…決まっていなかったこと?」

「それは開発コンセプトだよ、巽君」

 

晴羽が後ろから歩み出てくる

 

「開発コンセプト…たしかにそれは個人によって変わるか、じゃあ

どんな環境、戦場にも対応できる汎用機体、でお願いします」

「無茶言ってくれるなぁ…まぁいい、顧客の要望に出来るだけ応えるのが俺たちの仕事!

お前のために、万能の汎用機体を仕上げやるさ!」

「ちなみに、僕の機体はもう組み上がっているよ?まぁそれはまたのお楽しみだけど」

 

せっかく格好をつけたというのに

その直後を潰しにいく晴羽

 

「オルガ、俺はどうすればいい?」

そこに出て来たのはオルフェンズ主人公、三日月・オーガス

 

「ミカか、お前は…そうだな

腕とか足のパーツごとに作るから、稼働時の負荷テスト要員をやってくれ」

「了解」

 

さっさと指図を飛ばしていくオルガ

 

「…とまあ、コンセプトは汎用機体でいいとして、あとは基本の構造とか、いろいろ決めてもらうぞ?」

「ええっと、じゃあ…」

 

 

結局そのあと

いろいろ聞かれたのだが

きっちりと要望は伝えた

 

出ないと近接武器を投擲すれば遠距離にも対応できる!だから全距離対応!これぞ汎用!

とか言われかねないからだ

 

流石にそれはまずいからな

 

「…そんなことになってはくれるなよ」

 

その後、元の世界側に復帰して

(ISの世界をこう呼ぶ)

 

俺は晴羽が社長特権で用意してくれた社宅にいくのだった

 

「……IS学園とか行きたくねぇ…」

 

正直、あれは一夏ハーレムを作るために束が操作した事実上の箱なので

その中に異物が入れば一夏に対する女子の人気が分割されてしまう可能性がある

排除に動こう!という可能性が出てくるのだ、それは絶対に嫌でしょう?

 

「……はぁ………」

 

長い夜は、こうして更けていく

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。