IS転生 俺の相棒は胃薬です   作:魚介(改)貧弱卿

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どうも、お久し(三ヶ月)ぶりです

作者の片割れがやる気を失って新作を描き散らかしはじめたので、ここからは不定期更新となります


第9話

で、二日目になったわけだ

 

この日にちょうど怒る現象がある

それは…そう

クラス代表の決定に関する言い争い

 

『織斑一夏』を推すミーハーどもと『自意識過剰馬鹿』のいがみ合い(一方的な言いがかり)ののちに勝手にキレたセシリアが決闘を申し込む

というのが原作の流れだったはずだ

のだが、原作に於いては女子しかいなかった環境に、すでに俺たちが介入している以上

その票は割れると思われる

 

顔ランクから推定して各人に入る票の割合は

織斑:7 俺:1 晴羽:2

 

の7:1:2

 

セシリア(自薦)の一票分をのぞいて、おおよそこんな感じになるだろう

 

構いはしないが

俺に入る票はゼロであって欲しい

なぜなら、まだ俺の専用機体は完成していないからだ、

 

あの鉄華団連中が作った機体を、『慣らし無しでも十分に使える機体』にしてくれるとは限らないし、そもそも完成しない可能性も高い

 

真っ当に使えないから動けません

からの動けないから負けました

 

なんて即落ち二コマ

話にもならないだろう、当然ながら続くイベントでの評価に大きな影響を及ぼすはずだ

 

 

「…どうするかな…」

「どうもしょうがないよ?」

 

朝っぱらから元気に晴羽が笑っているが、その目元は到底笑っているとは言えない

やはり原作改変に対する評価や現象の変化に対する計測を厳密化せねばならないか

 

そういうのは向いてないんだが

記憶と現実の照合と整合性の確保は俺がやらなきゃいけないらしいな

 

不都合な事実の隠蔽とか

時間軸の誤差修正とか、そういった細かい事は晴羽と九龍さんのサポートがあれば不可能ではないと思うが、やはり大規模になってくると俺達だけの勢力では十分なレベルに修復できない可能性は高い

これは危険だ、やはり原作介入を序盤で行ってしまった以上、世界の前提条件が変動しているだろうし、それと関係性を見出せそうな情勢変化をプロファイルし、それを可能な限り原作に寄せるべくコントロールをせねばならない

 

…苦行かよ!

 

「じゃあ僕はもう行くよ、頑張って」

「誰が頑張るかよ…俺は嫌だぞ…」

 

晴羽の腕をズルズルとひっぱりながら引きずられて学校…正確にはデンライナー…へと投げ込まれる、腕だけで自分よりデカい人一人を丸ごとぶん投げるとかこいつも相当人外だな

 

「はーい発車しまーす!」

「テンション高いよお前…」

 

そのまま同行しつつ、頭を巡らせる

ここでどうすれば俺の評価を下げられるか、どうすれば俺の分の票を織斑に押し付けられるか

 

…………総合的に考えた結果

現状では無理だという判断が出た

 

そりゃそうだよなぁ…

 

うん、どうしようもないや

 

「ついたよ、巽くん」

「きいてるよぉ…」

 

「あーゆーれでぃ!?」

「できてるよぉ…」

 

「お前たちの平成って」

「みにくいよぉ…」

 

そうこう言っている間に

学校の前についてしまった俺たちは

黙々と学校に入り…やたらと広い敷地を歩き、校舎へと入り…共にげんなりした顔であの瞬間を待つ

 

それだけのダメージが予定されているのだから、嫌そうな顔でも文句は言わせない

 

そして、朝のホームルームをやり過ごし

その瞬間が訪れた

 

「では、クラス代表を決める

立候補はいるか?」

 

ここでは誰も手をあげない

セシリアもこのタイミングで自薦しては効果が低いと思ってか『誰もいないのならわたくしが』なんて消極的に言い出そうとするタイミングを探しているようだ

 

しかし、そこで

原作の流れは降りかかる

「私は織斑くんを推薦しまーす」

「あ、わたしも!」

「わたしもです!」

 

そう、一人を皮切りに、物珍しさ(イケメン)に釣られた女どもが騒ぎ始め

その結果として、クラスのほぼ全員がこの流れに同調、織斑がクラス代表に決定

という流れになり…

それを不服として

 

「わたくしが代表になるのが当然ですわ!」

 

と叫ぶわけだ

それ自体はどうでもいい

だってどこにでもいる自意識過剰な妄想女の妄言でしかないから…しかし

文化的後進国がどう

その一言が出た瞬間、

晴羽の顔色が変わった

 

「なぁ、セシリア・オルコット

直前の発言について正当性が疑わしい意見があったように思えるのだが

『日本が文化的に後進国』とはどういう意味だ?」

「えっ?」

 

「日本が文化的に後進国とはどういう意味だ?発言の意図を問うている」

「それは、わたくしの祖国たるイギリスに比べて文化的成熟度が低水準であると言っているのですわ、普通なら文面から理解できるでしょう

この程度のことも分からないなんて、やはり男は無能ですのね」

 

「ほう、無能か?ならお前の方はどうなんだ?」

 

「何ですって!?代表候補であるこの私を愚弄するつもりですの?」

「お前の方がよほど日本を、いやさ世界を侮辱しているんじゃないのか?

自覚すらしていなかったか 嘆かわしいことだ…いつからイギリスは誇りを失ったんだ?こんな程度の低い奴を代表候補なんかに立てるだなんて

イギリスisの先行きは暗いな」

 

笑うように吐き捨てた晴羽

そこまで行くともはや言い掛かりだと思うのだが、俺も日本人の端くれ

 

…ここでは日本国籍すら取得した直後だから本当に端くれ…でもあるし

祖国自慢に他国を貶めるのは違うというモラル面の指摘くらいならしてやりたい

のだが、どうやら晴羽が先に切れたようだ

 

もう一夏そっちのけで

セシリア⇄晴羽の口論が起こっている

 

「なんですって!私のみならず私の祖国すら貶しますの?男というのは本当に度し難い愚か者ですわね!」

「……」

 

晴羽は突然の逆切れに閉口している…というか呆れているようだ

 

「そうかね…自分のことを棚に上げて人を責めるよりは真っ当だと思うぜ?」

 

なら俺も、少しは口を出させてもらう

 

「貴方には聞いていませんわ!」

「そう?別に良いけど

まずは自前の理論を自壊させないように気を付けろよな」

「聞いていないと言っているでしょう!」

「だから聞かせてるんだよ

日本とイギリス比べてるらしいけどな?そもそも南極と同じ中立領であるis学園の敷地内でそれを言うってことは戦争の火種になりうるってことだ

自国内で国民が自分の国を持ち上げるのは別に構わないがな?自国以外でそれをやると反感を買うって教わってないのか?」

 

「そんなことはどうだって」

「よくない」

 

すかさず反論で口を封じ

「そもそもお前には国家代表としての自覚がない、他国を侮辱するのはマナー違反という話じゃないんだぞ?お前が…まぁ現状では絶対にあり得ないが国家代表になったとして、その立場で同様のことを言った場合、それはイギリスの総意として認識される、どういう意味か分かるか?」

 

「当然ながら、イギリスが、日本を、公然と貶めるというのなら、日本も応じざるを得ない

具体的には国連を通じて正式に抗議を行うだろうね、is発祥の地にしてis学園の所在である日本が」

 

晴羽もノリノリで合いの手を入れて来るが、つまりはそういうことだ

日本の国際的な立場はともかく、今のセシリアの物言いは完全にレッドカードレベルである

 

原作でもたしか指摘されていたことだ

それにおれはこれを追加する

 

「そもそもイギリスは日本に対してどこが優れているんだ?『衣・食・住』を考えるなら有名どころとしてはフランスが先を行くんじゃないのか?」

 

衣はファッションショーとして有名なパリコレがあるし、建築様式としてもフランスやギリシャが有名だろう、そしてイギリスに『旨い飯』ランキングで勝ち目はない

「うぐっ!それでも未だに第三世代機を開発できていないような日本に対してはisで優っていますわ!」

 

急にドヤ顔になったセシリアだが

 

「残念ながら篠ノ之束に限って言えば既に第四世代機の実験が終了しているという話があるんだ?未だに第三世代が試作のラベルを取れないようなイギリスよりはマシだと思うよ?」

 

晴羽の一撃で沈黙した

そして

 

「そ、そこまでいうなら決闘ですわ!日本のisがそんなに強いなら

その実力をお見せなさい!」

「あぁ良いぜやってやるよ!」

 

一夏も話が簡単になったからか、元気を取り戻した様子で介入してくる

この段階になったら俺はもうすることはない

 

「なにを話は終わったとでも言うような顔をしていますの!?そこの貴方達もですわ!」

「「え?!」」

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